14 / 83
第5話-1 記憶喪失でもがんばりましょうか。
しおりを挟む
次の日、私はジェイデン殿下の魔法実験室に行ってみた。
王宮の中庭にポツンとある小さな小屋だ。
ここで私は爆発に巻き込まれて今の状況になったんだ。
扉には『実験中!立ち入り禁止』と、書かれている。
私はくすりと笑った。
「ジェイデン殿下。」
「ああ、ラティディア嬢。もう大丈夫?」
「ええ、まだタンコブはありますが、だいぶおさまりました。
「本当にすまなかった。」
「へぇ、ここで薬を作るんですか?
ジェイデン殿下は魔法をすごく使いこなせるんですね。」
「ああ。って?君もすごいけど…。」
「そうなんですか?すみません記憶がないから…」
たしか生活魔法くらいは使えたはずだ。
しかしその程度だ。
「学園では魔法の講義に関してはなかなか良い成績だったけどな。結構バンバンっと攻撃魔法も簡単に出来てたけどな。かなり笑みを浮かべて…。少しゾクリとしたよ。まだ思い出さないのか?」
ゾクリとって・・・なんか想像するだけで私の5年間は怖いのですが・・。
ジェイデン殿下がすごく申し訳なさそうな表情をして私を見ていた。
「気にしなくていいですよ。たった5年間の記憶です。
たいしたことないです。きっと体や頭は覚えています。
勉強も教科書みれば大体わかったので安心しました。大丈夫です。そう昨日は教科書をありがとうございました。」
そう昨日エディシスフォード殿下に夕食の時に教科書を見たいとお願いしていた。
その後すぐに使用人の方がジェイデン殿下の教科書を持ってきてくれた。
「もう読んだの?」
「というかジェイデン殿下のものを借りていたら申し訳ないので今日、公爵家から持ってきてもらえるはずです。
ぺらぺらと見ましたがだいたいわかりました。
私って成績良かったんですか?」
「あ、下から3番目だったな・・・。」
「えっ?でもほとんど全部わかりましたよ。」
「まあいろいろあるからね・・・。わからないよりは分かる方がいいよ。あの学園は貴族の学歴のためにあるから別にたいしたことやってないけどな。だから俺も研究があるときは休みがちなんだ。兄上も仕事でなかなかいけないみたいだ。」
「じゃあ私が少しの間休んでいても大丈夫そうですね。
それと、記憶の事なんですが何だかすっきりした気分なんですから。
反対に感謝したいくらいです。」
ジェイデン殿下がかなり気にしているのでこのくらい言っておけば大丈夫だろう。
「そういってくれるだけでうれしいよ。ありがとう。」
ジェイデン殿下の実験室を見回した。
いろいろな草や液体がある。
紫色の液体。緑色の液体。
窓から差し込む光に照らされてきらきら光って綺麗だ。
ん…触って爆発でもしたら危ない。見てるだけにしておかないと。
しかしいっぱい物があるわね。
ふと机の上をみた。半分以上本に埋もれている。
「本もたくさんあるのですね。」
「まあいろいろ勉強しないといけないからね。」
「・・あなたはかなり頭が良さそうですね。」
「いい・・というよりもう知っていることばかりだからね。」
「ふーん。今は何を作っているんですか?」
「魔除けの薬かな?何だかこのところ少し魔物の動きが激しくてね。割と王都近くにもくるんだ。」
ええ!王都に魔物が出るんですか!
たしかに魔物はいましたが森とかだけでしたよね?
「最近多いんだ。市民がおちおち寝れないみたいなんだ。王宮だと結界があるから大丈夫なんだけど、街は何もないからね。」
「やっぱりジェイデン殿下は素晴らしい方ですね。市民の方のことを考えているのですね。」
「はっ、えっ?」
「私おかしなこといいましたか?」
「あ、いや。そうだな…。ああ、いや、いいんだ。」
おかしなジェイデン殿下。
というか照れてる?なんだかかわいい。
って王子様に向かって何考えているんだ。
「あの。魔法ってどう使うんですか?教えてもらえますか?先日聞いたのですがもう少し教えていただきたいのですか?」
私はワクワクして聞いてみた。
「難しいよ。」
「でも私はできてたんですよね?コツをつかめば思い出します。先生より強くなっても後悔しないでくださいね。お願いします!」
「まったく生意気な生徒だな。」
なんだか同じ年なのか気負いがないのか話しやすい。
少し記憶が無くて不安とかだっだけど吹き飛んでしまいそう。なんだか彼と話すのは楽しい。
「あのその前に少しこの本を整理していいですか?」
「ああ、ありがとう。たしかに乱雑におかれているだけだから。よかったらお願いするよ。」
「は?もう終わったの?」
「右側が薬草についての本です。この辺が魔法。で下の方が精製学、あとは専門的過ぎて分類できないのものです。すみません。私知識がないので・・・。」
「へえ。さすが図書委員だね。」
「私図書委員なんですか?」
「ああ、そうだよ。本好きなのはかわらないね。」
「へっ?あ、見出しを作りたいのですがここら辺にある薄い板を使ってもいいですか?」
「ああ、どれでも使っていいよ。」
「こうやってやっておくと探しやすいですよ。目でみてすぐわかるように色も分けておきますね。」
「すごくいろいろ気づくんだね。やっぱり得意だね。」
「やっぱり?」
「あ、いや。以前からそう思ってはいたけれどもあまり人前ではやってなかったよね。本当に別人になったようだね。」
「は?もう昨日から何回言うんですか?何だか自分が5年間何していたのか知るのが怖くなりました。
エディシスフォード殿下と二人して言うなら人違いじゃないんですか?
それともその5年間私は誰かに操られていたんですか?」
「操られ・・か。そうかもね。」
「怖い魔女とか、魔王とかかもしれませんよ。」
「案外かわいい女の子かもしれないね。」
「へ?」
私はその日、ジェイデン殿下に専門的なことを訪ねながら本を綺麗に並べた。
何かやり切った感があった。
何度もすごいと褒められて気分がいい。
「ジェイデン殿下、ありがとうございました。
でも、すみません。今日一日お仕事の邪魔をしてしまいました。」
「こちらこそ助かったよ。」
「そういえば、そのペンダントをちょっと見せてくれるかな?」
やっぱり気にしてたんだ。あの時かなり見ていた。
私は首から外して渡した。
「やっぱり…」
ジェイデン殿下は少し光にかざしてみた。
少しきらりと黄色く光った。
「何かありました?」
「ちょっと珍しい石だなと思って…ごめんね
ありがとう。」
ジェイデン殿下はペンダントを返してくれた後すごく機嫌が良かった。
隣に置いてあった深緑の泡の出ている飲み物を一気に飲み干した。
何だかまた怪しい飲み物です。
「あ、ラティディア嬢。明日も来る?」
「来てもいいですか?」
「遠慮することはないよ。明日は魔法教えてあげるよ。」
「えー、でもまた爆発に巻き込まれたくはないですから…」
「滅多にはならないよ。」
「…一度あることは二度あるって言うでしょう!」
「でもニ度あることは三度あるともいうよ。」
「確かに…」
私達はお互いにフフフっと笑った。
「ふふ、なんかいいね。」
「えっ?何かいいました?」
王宮の中庭にポツンとある小さな小屋だ。
ここで私は爆発に巻き込まれて今の状況になったんだ。
扉には『実験中!立ち入り禁止』と、書かれている。
私はくすりと笑った。
「ジェイデン殿下。」
「ああ、ラティディア嬢。もう大丈夫?」
「ええ、まだタンコブはありますが、だいぶおさまりました。
「本当にすまなかった。」
「へぇ、ここで薬を作るんですか?
ジェイデン殿下は魔法をすごく使いこなせるんですね。」
「ああ。って?君もすごいけど…。」
「そうなんですか?すみません記憶がないから…」
たしか生活魔法くらいは使えたはずだ。
しかしその程度だ。
「学園では魔法の講義に関してはなかなか良い成績だったけどな。結構バンバンっと攻撃魔法も簡単に出来てたけどな。かなり笑みを浮かべて…。少しゾクリとしたよ。まだ思い出さないのか?」
ゾクリとって・・・なんか想像するだけで私の5年間は怖いのですが・・。
ジェイデン殿下がすごく申し訳なさそうな表情をして私を見ていた。
「気にしなくていいですよ。たった5年間の記憶です。
たいしたことないです。きっと体や頭は覚えています。
勉強も教科書みれば大体わかったので安心しました。大丈夫です。そう昨日は教科書をありがとうございました。」
そう昨日エディシスフォード殿下に夕食の時に教科書を見たいとお願いしていた。
その後すぐに使用人の方がジェイデン殿下の教科書を持ってきてくれた。
「もう読んだの?」
「というかジェイデン殿下のものを借りていたら申し訳ないので今日、公爵家から持ってきてもらえるはずです。
ぺらぺらと見ましたがだいたいわかりました。
私って成績良かったんですか?」
「あ、下から3番目だったな・・・。」
「えっ?でもほとんど全部わかりましたよ。」
「まあいろいろあるからね・・・。わからないよりは分かる方がいいよ。あの学園は貴族の学歴のためにあるから別にたいしたことやってないけどな。だから俺も研究があるときは休みがちなんだ。兄上も仕事でなかなかいけないみたいだ。」
「じゃあ私が少しの間休んでいても大丈夫そうですね。
それと、記憶の事なんですが何だかすっきりした気分なんですから。
反対に感謝したいくらいです。」
ジェイデン殿下がかなり気にしているのでこのくらい言っておけば大丈夫だろう。
「そういってくれるだけでうれしいよ。ありがとう。」
ジェイデン殿下の実験室を見回した。
いろいろな草や液体がある。
紫色の液体。緑色の液体。
窓から差し込む光に照らされてきらきら光って綺麗だ。
ん…触って爆発でもしたら危ない。見てるだけにしておかないと。
しかしいっぱい物があるわね。
ふと机の上をみた。半分以上本に埋もれている。
「本もたくさんあるのですね。」
「まあいろいろ勉強しないといけないからね。」
「・・あなたはかなり頭が良さそうですね。」
「いい・・というよりもう知っていることばかりだからね。」
「ふーん。今は何を作っているんですか?」
「魔除けの薬かな?何だかこのところ少し魔物の動きが激しくてね。割と王都近くにもくるんだ。」
ええ!王都に魔物が出るんですか!
たしかに魔物はいましたが森とかだけでしたよね?
「最近多いんだ。市民がおちおち寝れないみたいなんだ。王宮だと結界があるから大丈夫なんだけど、街は何もないからね。」
「やっぱりジェイデン殿下は素晴らしい方ですね。市民の方のことを考えているのですね。」
「はっ、えっ?」
「私おかしなこといいましたか?」
「あ、いや。そうだな…。ああ、いや、いいんだ。」
おかしなジェイデン殿下。
というか照れてる?なんだかかわいい。
って王子様に向かって何考えているんだ。
「あの。魔法ってどう使うんですか?教えてもらえますか?先日聞いたのですがもう少し教えていただきたいのですか?」
私はワクワクして聞いてみた。
「難しいよ。」
「でも私はできてたんですよね?コツをつかめば思い出します。先生より強くなっても後悔しないでくださいね。お願いします!」
「まったく生意気な生徒だな。」
なんだか同じ年なのか気負いがないのか話しやすい。
少し記憶が無くて不安とかだっだけど吹き飛んでしまいそう。なんだか彼と話すのは楽しい。
「あのその前に少しこの本を整理していいですか?」
「ああ、ありがとう。たしかに乱雑におかれているだけだから。よかったらお願いするよ。」
「は?もう終わったの?」
「右側が薬草についての本です。この辺が魔法。で下の方が精製学、あとは専門的過ぎて分類できないのものです。すみません。私知識がないので・・・。」
「へえ。さすが図書委員だね。」
「私図書委員なんですか?」
「ああ、そうだよ。本好きなのはかわらないね。」
「へっ?あ、見出しを作りたいのですがここら辺にある薄い板を使ってもいいですか?」
「ああ、どれでも使っていいよ。」
「こうやってやっておくと探しやすいですよ。目でみてすぐわかるように色も分けておきますね。」
「すごくいろいろ気づくんだね。やっぱり得意だね。」
「やっぱり?」
「あ、いや。以前からそう思ってはいたけれどもあまり人前ではやってなかったよね。本当に別人になったようだね。」
「は?もう昨日から何回言うんですか?何だか自分が5年間何していたのか知るのが怖くなりました。
エディシスフォード殿下と二人して言うなら人違いじゃないんですか?
それともその5年間私は誰かに操られていたんですか?」
「操られ・・か。そうかもね。」
「怖い魔女とか、魔王とかかもしれませんよ。」
「案外かわいい女の子かもしれないね。」
「へ?」
私はその日、ジェイデン殿下に専門的なことを訪ねながら本を綺麗に並べた。
何かやり切った感があった。
何度もすごいと褒められて気分がいい。
「ジェイデン殿下、ありがとうございました。
でも、すみません。今日一日お仕事の邪魔をしてしまいました。」
「こちらこそ助かったよ。」
「そういえば、そのペンダントをちょっと見せてくれるかな?」
やっぱり気にしてたんだ。あの時かなり見ていた。
私は首から外して渡した。
「やっぱり…」
ジェイデン殿下は少し光にかざしてみた。
少しきらりと黄色く光った。
「何かありました?」
「ちょっと珍しい石だなと思って…ごめんね
ありがとう。」
ジェイデン殿下はペンダントを返してくれた後すごく機嫌が良かった。
隣に置いてあった深緑の泡の出ている飲み物を一気に飲み干した。
何だかまた怪しい飲み物です。
「あ、ラティディア嬢。明日も来る?」
「来てもいいですか?」
「遠慮することはないよ。明日は魔法教えてあげるよ。」
「えー、でもまた爆発に巻き込まれたくはないですから…」
「滅多にはならないよ。」
「…一度あることは二度あるって言うでしょう!」
「でもニ度あることは三度あるともいうよ。」
「確かに…」
私達はお互いにフフフっと笑った。
「ふふ、なんかいいね。」
「えっ?何かいいました?」
14
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜
みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。
悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。
私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私はただのモブ。
この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。
……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……?
※2025年5月に副題を追加しました。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
イリス、今度はあなたの味方
さくたろう
恋愛
20歳で死んでしまったとある彼女は、前世でどハマりした小説、「ローザリアの聖女」の登場人物に生まれ変わってしまっていた。それもなんと、偽の聖女として処刑される予定の不遇令嬢イリスとして。
今度こそ長生きしたいイリスは、ラスボス予定の血の繋がらない兄ディミトリオスと死ぬ運命の両親を守るため、偽の聖女となって処刑される未来を防ぐべく奮闘する。
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる