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上田いろいろ
『深堀隆介展 〜水面のゆらぎの中へ』(サントミューゼ・長野県上田市) 2025/5/27
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直前に観たお芝居、と言うよりもここのところ抱えてきた重い気持ちの行き場のなさに癒しを求め、思いつきで美術鑑賞。
レジンを層に重ね、一升枡など器で泳ぐ金魚を立体かつ写実で描く。工芸と美術の狭間で悩む心情の吐露もありつつの展示に人間を感じる。実際、自分が興味を惹かれたのも、その発想と技巧は疑いを挟む必要がなく、絶対的指標で迷いなく鑑賞できそうだという第一印象からだった。だからこそ、美術とは?という問いが浮かびつつ、作家自身がそこに向き合って久しいということも委ねられて有難い。
ポスターに上げられた作品が単純に美しかったのも当然ある。そして、それをそのまま堪能できた。
潔い。
何故金魚なのか?のエピソードもありつつ、水面を境界として鑑賞者あることの意義についての文章があった。
ちょうど親や里子のことで当事者になれない自分を卑下していたタイミングでもある。
敢えて、異なる位置にいる。鑑賞者としてそこにいる。
『観客』も『演劇』に欠かせぬ存在だと思う。そしてそうありたいと感じる。
それでいいのかもしれない。それしかできない『私』の意義。作者はその人生を金魚に救われたことを『金魚救い』と称する。私もそのおこぼれに預かれそうだ。
何気なく目に入った作品に『巴』と『義仲』のタイトル。結局はこれに呼ばれたのかもしれない。もしくは逆か。
有難い。
2025夏に大阪あべのハルカスに巡回。その後秋に青森。よき。
レジンを層に重ね、一升枡など器で泳ぐ金魚を立体かつ写実で描く。工芸と美術の狭間で悩む心情の吐露もありつつの展示に人間を感じる。実際、自分が興味を惹かれたのも、その発想と技巧は疑いを挟む必要がなく、絶対的指標で迷いなく鑑賞できそうだという第一印象からだった。だからこそ、美術とは?という問いが浮かびつつ、作家自身がそこに向き合って久しいということも委ねられて有難い。
ポスターに上げられた作品が単純に美しかったのも当然ある。そして、それをそのまま堪能できた。
潔い。
何故金魚なのか?のエピソードもありつつ、水面を境界として鑑賞者あることの意義についての文章があった。
ちょうど親や里子のことで当事者になれない自分を卑下していたタイミングでもある。
敢えて、異なる位置にいる。鑑賞者としてそこにいる。
『観客』も『演劇』に欠かせぬ存在だと思う。そしてそうありたいと感じる。
それでいいのかもしれない。それしかできない『私』の意義。作者はその人生を金魚に救われたことを『金魚救い』と称する。私もそのおこぼれに預かれそうだ。
何気なく目に入った作品に『巴』と『義仲』のタイトル。結局はこれに呼ばれたのかもしれない。もしくは逆か。
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2025夏に大阪あべのハルカスに巡回。その後秋に青森。よき。
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