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第二章
腕
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皇国歴 一九六一年 厳冬
「まったここは、寒いし痛いし、ろくなもんじゃない」
フェンリルがいる。腕が肩から、半分ちぎれている。
「でも一番きついのは、死んじゃうことだよ。誰かがさ」
俺はどうだ。臆病はもう消えて、やけに熱っぽい。
「その腕、なんて命令だけどさ。仇討ちなんて、あいつはいうけどさ」
雄叫びは心臓を凍てつかせるほど恐怖を駆り立てる。奴が雪を踏むと、それだけでまた縮こまって逃げたくなる。
「ああおっかねえ! だけんじょやるしかねえべ!」
親狸に妹狸も見ているんだ。それだけで、血はかっかして、流れ落ち、力がみなぎるんだ。
爪が降る。それを掴めたのは筋トレのおかげではなく、フェンリルの怪我のおかげだ。
どこからだって俺を心配する声はない。感覚の麻痺じゃない、やつらはそれを拒んでいる。
心配するあまりに名を呼んで、俺の気持ちがそぞろにならないよう決死の思いでこらえているんだ。そういう精神の所作は俺のせいで身についてしまったのだと思う。
見ろ巡のツラを。自分で自分の口に手をあてて、かじかんだ指先を暖めるようじゃないか。
オオと犬が鳴く。長く尾を引き、掴まれた俺の腕を裂くようにおしこんでくる。
「黙れ。また耳が聞こえなくなったらどうする」
鼻梁に拳を当てても、そんなに俺の腕がほしいのか、爪と握った拳の隙間から血が伝い、生温い流体が脇の下を通っていく。
「そうだよな。俺もソレが欲しいんだから、お前にもくれてやるのが筋だよな」
しかし、くれてはやらない。あいつらは骨が折れて体に穴が空いたくらいで大騒ぎをするんだから。腕が取れたら発狂するかもしれない。
赤く染まった宝石の爪が、手の中でぱっと砕けた。中程から落ちたそれが雪に落ちると、やはり生み出されるウルフたち。
しまった、とはおもわなかった。どうしようもないボロ布みたいなこの有様を、いつも助けてくれるやつがいる。
「うちの子対決、してみるか?」
真実はぱっと白刃を跳ね上げて、生まれたばかりのウルフを切り落とし、さらにフェンリルの健在の腕にまで裂傷を与えた。
「伏せもできねえんじゃ、飯は食えねえぞ」
彼女は俺の足を蹴った。天を見上げるかたちで転ぶと、またしても花火の煌めきが炸裂した。
すぐさま立ち上がり、殺気と粉雪の中で俺たちは相対した。
フェンリルは、視線だけが武器であるかのように、俺を睨み、吹き飛んだ脇腹を気にすることもない。
「腕がいる。腕だけだ。でも、次はねえぞ」
命令に固執し敵を見逃すなんて俺らしくない。だけど口が勝手に動いたんだ。こいつの生命への執着に負けたのだ。
「誠ぉ! 死んでるか!」
行け、と唇がまた動いた。
フェンリルは背を向けて走り出した。追随する花火をすべて避けきり、林へと消えた。
「花火の改良が必要です、追尾機能と自動照準!」
巡が遠くで叫んだ。声音は明るい。
「バカヤロー、練習しろ」
真実もそうだった。へたり込んだまま、手を伸ばして俺に手招きをする。
引き起こすと、伸びをした。周囲には静寂があって、雪が照っている。夏も顔負けの熱射が俺たちを貫いた。花火の斉射がフェンリル以外を尽く消しとばし、この場において戦闘継続が可能な命は、ただの三つだけである。
「代償は、無数に支払われたが、まあこれに免じてもらおうか」
一瞬の黙祷、そして腰をかがめてそれを拾った。
ぶらりと肩に担ぎ、砕けた爪の先端を、尾のように振る。
「腕一本。上々だ、狸は直ちに帰投する」
「お疲れ様です」
巡が駆け寄ってきて、敬礼をした。花火をぶっ放していたからか、煤にまみれている。彼女も俺の視線からそれに気がついて、頬を擦った。
「一等兵、何を見ている」
「あ、いえ、お疲れ様です」
「いい顔になってるってことさ。そんじゃ帰ろう」
真実は毛布でフェンリルの腕を包んだ。それを俺に押し付け、ザクザクと雪を踏み鳴らして歩いた。肩で風を切りながら、身の丈に合わない大股である。
「あいつがあんなに嬉しがってんの、久しぶりかもしれないな」
「ですね」
「そんなにこれが欲しかったのかな」
俺たちもその後に続いた。少し小走りになって追いつこうとすると、巡はそれもあるでしょうけど、と親狸の足跡をそのまま踏んでいく。
「みんなが無事だから、じゃないですか」
それと朝日、まだ作戦中だぞ。そんなことを言った。
俺たちは近くの救援無線に片っ端から返事をし、次々に戦闘を行った。石や蟻が主であり、ウルフの数は以前とは段違いに減っていた。
「犬は唐突に撤退していった」
どこの部隊もそう言って、この不気味な幸運に感謝をしていた。フェンリルが傷ついたための結果なのかはわからないけど、戦闘が有利に進められるのならそれに越したことはない。
基地に戻りハネさんと顔を合わせたのは、出立から二十六日後のことであり、真実がただいまと言った瞬間に彼女は涙をぼろぼろとこぼし、
「生きてた。よかった」
と、俺たちを万力のような力で抱きしめた。
「痛ってえ! ハネさん、やばいって、まじであんたはでかくて力持ちなんだから加減してくれないと」
真実は愛の鯖折りに本気で死を感じたようだが、ぽんとハネさんの肩を叩いたくらいの抵抗しかしなかった。
しかし最も強烈に抱擁されたのは巡である。彼女はその痛みと顔を覆う胸の圧によって気絶した。
「誠ぉ」
と珍しく尾を引くように俺を呼び、手招きをした。
「ハネさん、ただいま。俺、腹がへって」
背をさする真実、そして気絶した巡のあとだから、この歓待をありがたいとは思うけど、遠慮したかった。
しかし、ハネさんは手招きを止め素早く近寄ってきた。いつの間にか真実が退路を塞いでいる。
「無事。嬉しい」
「痛ってえ! 駄目だって、ほら服が汚れてるからぁ!」
「気にしない」
「そうじゃないぃ! ぐ、ぐああ! 離してくれないとホントに死ぬってば」
「加減はする。だから、我慢」
「ぐ、おお、まずいってば。が、我慢ね。できるだけするけどああ痛え! 真実にも、真実にもやってくださいよ!」
「巻き込むなぁ!」
「うん。何回でも」
しばらく呻き、ハネさんが「真実、おいで」と言うのを確かめてから、俺の意識は途切れた。意識が飛ぶタイミングさえも力加減のうちならば、狸のエースは間違いなくハネさんである。
「えー、みんなの調子が戻ったので会議をする。大鳥羽音随行員は、自分の体格と膂力と理解し、狸狩りをしたことを反省するように」
「真実が喜んでたこと、知ってるよ」
「反省するよーに!」
気絶から目が覚めたのは空腹によってである。山のように積まれたおにぎりをむさぼり、付け合せのたくわんと、塩鮭、そしてここでは貴重な牛乳をたらふく食った。真実が一番食った。
その後また死んだように眠り、全員が万全となった状態での会議である。
「えー、会議の前に、ひとつ話があつ。例によって見張りを立てる」
「はいはい私ですね。朝日さん、ジャケット取ってください」
廊下は極寒である。この部屋から一歩でも外に出れば汗もすぐ凍りつくだろう、そして屋外に出れば血も凍るというような二月の下旬である。
「さあて、悪だくみを聞こうじゃないか」
真実は佐野中佐との会話をつぶさにきかせてくれた。西村を使い走りにしていたであろう軍上部の存在とその目的、中佐にはその情報を集めさせたこと、それをするだけの価値が狸にはあり、証拠としてフェンリルの腕をもって実力を示そうとしたこと。
彼女のそれは推測ばかりだし、よく中佐も動いてくれたものだ。やはり化かされている。彼も、俺も。
「でかい話だな」
「そうだとも。上手くいけば階級も上がるし凱旋もできる。狸を邪魔者扱いした連中を見返すことができる」
「そりゃいい。しかし」
「なんだよ」
俺が気になるのはひとつだけ。出世にはそれほど執着しないし、北楽にも慣れてきたから、そのへんは問題ではないのだ。
「つまるところ、なにが敵だ」
「まったここは、寒いし痛いし、ろくなもんじゃない」
フェンリルがいる。腕が肩から、半分ちぎれている。
「でも一番きついのは、死んじゃうことだよ。誰かがさ」
俺はどうだ。臆病はもう消えて、やけに熱っぽい。
「その腕、なんて命令だけどさ。仇討ちなんて、あいつはいうけどさ」
雄叫びは心臓を凍てつかせるほど恐怖を駆り立てる。奴が雪を踏むと、それだけでまた縮こまって逃げたくなる。
「ああおっかねえ! だけんじょやるしかねえべ!」
親狸に妹狸も見ているんだ。それだけで、血はかっかして、流れ落ち、力がみなぎるんだ。
爪が降る。それを掴めたのは筋トレのおかげではなく、フェンリルの怪我のおかげだ。
どこからだって俺を心配する声はない。感覚の麻痺じゃない、やつらはそれを拒んでいる。
心配するあまりに名を呼んで、俺の気持ちがそぞろにならないよう決死の思いでこらえているんだ。そういう精神の所作は俺のせいで身についてしまったのだと思う。
見ろ巡のツラを。自分で自分の口に手をあてて、かじかんだ指先を暖めるようじゃないか。
オオと犬が鳴く。長く尾を引き、掴まれた俺の腕を裂くようにおしこんでくる。
「黙れ。また耳が聞こえなくなったらどうする」
鼻梁に拳を当てても、そんなに俺の腕がほしいのか、爪と握った拳の隙間から血が伝い、生温い流体が脇の下を通っていく。
「そうだよな。俺もソレが欲しいんだから、お前にもくれてやるのが筋だよな」
しかし、くれてはやらない。あいつらは骨が折れて体に穴が空いたくらいで大騒ぎをするんだから。腕が取れたら発狂するかもしれない。
赤く染まった宝石の爪が、手の中でぱっと砕けた。中程から落ちたそれが雪に落ちると、やはり生み出されるウルフたち。
しまった、とはおもわなかった。どうしようもないボロ布みたいなこの有様を、いつも助けてくれるやつがいる。
「うちの子対決、してみるか?」
真実はぱっと白刃を跳ね上げて、生まれたばかりのウルフを切り落とし、さらにフェンリルの健在の腕にまで裂傷を与えた。
「伏せもできねえんじゃ、飯は食えねえぞ」
彼女は俺の足を蹴った。天を見上げるかたちで転ぶと、またしても花火の煌めきが炸裂した。
すぐさま立ち上がり、殺気と粉雪の中で俺たちは相対した。
フェンリルは、視線だけが武器であるかのように、俺を睨み、吹き飛んだ脇腹を気にすることもない。
「腕がいる。腕だけだ。でも、次はねえぞ」
命令に固執し敵を見逃すなんて俺らしくない。だけど口が勝手に動いたんだ。こいつの生命への執着に負けたのだ。
「誠ぉ! 死んでるか!」
行け、と唇がまた動いた。
フェンリルは背を向けて走り出した。追随する花火をすべて避けきり、林へと消えた。
「花火の改良が必要です、追尾機能と自動照準!」
巡が遠くで叫んだ。声音は明るい。
「バカヤロー、練習しろ」
真実もそうだった。へたり込んだまま、手を伸ばして俺に手招きをする。
引き起こすと、伸びをした。周囲には静寂があって、雪が照っている。夏も顔負けの熱射が俺たちを貫いた。花火の斉射がフェンリル以外を尽く消しとばし、この場において戦闘継続が可能な命は、ただの三つだけである。
「代償は、無数に支払われたが、まあこれに免じてもらおうか」
一瞬の黙祷、そして腰をかがめてそれを拾った。
ぶらりと肩に担ぎ、砕けた爪の先端を、尾のように振る。
「腕一本。上々だ、狸は直ちに帰投する」
「お疲れ様です」
巡が駆け寄ってきて、敬礼をした。花火をぶっ放していたからか、煤にまみれている。彼女も俺の視線からそれに気がついて、頬を擦った。
「一等兵、何を見ている」
「あ、いえ、お疲れ様です」
「いい顔になってるってことさ。そんじゃ帰ろう」
真実は毛布でフェンリルの腕を包んだ。それを俺に押し付け、ザクザクと雪を踏み鳴らして歩いた。肩で風を切りながら、身の丈に合わない大股である。
「あいつがあんなに嬉しがってんの、久しぶりかもしれないな」
「ですね」
「そんなにこれが欲しかったのかな」
俺たちもその後に続いた。少し小走りになって追いつこうとすると、巡はそれもあるでしょうけど、と親狸の足跡をそのまま踏んでいく。
「みんなが無事だから、じゃないですか」
それと朝日、まだ作戦中だぞ。そんなことを言った。
俺たちは近くの救援無線に片っ端から返事をし、次々に戦闘を行った。石や蟻が主であり、ウルフの数は以前とは段違いに減っていた。
「犬は唐突に撤退していった」
どこの部隊もそう言って、この不気味な幸運に感謝をしていた。フェンリルが傷ついたための結果なのかはわからないけど、戦闘が有利に進められるのならそれに越したことはない。
基地に戻りハネさんと顔を合わせたのは、出立から二十六日後のことであり、真実がただいまと言った瞬間に彼女は涙をぼろぼろとこぼし、
「生きてた。よかった」
と、俺たちを万力のような力で抱きしめた。
「痛ってえ! ハネさん、やばいって、まじであんたはでかくて力持ちなんだから加減してくれないと」
真実は愛の鯖折りに本気で死を感じたようだが、ぽんとハネさんの肩を叩いたくらいの抵抗しかしなかった。
しかし最も強烈に抱擁されたのは巡である。彼女はその痛みと顔を覆う胸の圧によって気絶した。
「誠ぉ」
と珍しく尾を引くように俺を呼び、手招きをした。
「ハネさん、ただいま。俺、腹がへって」
背をさする真実、そして気絶した巡のあとだから、この歓待をありがたいとは思うけど、遠慮したかった。
しかし、ハネさんは手招きを止め素早く近寄ってきた。いつの間にか真実が退路を塞いでいる。
「無事。嬉しい」
「痛ってえ! 駄目だって、ほら服が汚れてるからぁ!」
「気にしない」
「そうじゃないぃ! ぐ、ぐああ! 離してくれないとホントに死ぬってば」
「加減はする。だから、我慢」
「ぐ、おお、まずいってば。が、我慢ね。できるだけするけどああ痛え! 真実にも、真実にもやってくださいよ!」
「巻き込むなぁ!」
「うん。何回でも」
しばらく呻き、ハネさんが「真実、おいで」と言うのを確かめてから、俺の意識は途切れた。意識が飛ぶタイミングさえも力加減のうちならば、狸のエースは間違いなくハネさんである。
「えー、みんなの調子が戻ったので会議をする。大鳥羽音随行員は、自分の体格と膂力と理解し、狸狩りをしたことを反省するように」
「真実が喜んでたこと、知ってるよ」
「反省するよーに!」
気絶から目が覚めたのは空腹によってである。山のように積まれたおにぎりをむさぼり、付け合せのたくわんと、塩鮭、そしてここでは貴重な牛乳をたらふく食った。真実が一番食った。
その後また死んだように眠り、全員が万全となった状態での会議である。
「えー、会議の前に、ひとつ話があつ。例によって見張りを立てる」
「はいはい私ですね。朝日さん、ジャケット取ってください」
廊下は極寒である。この部屋から一歩でも外に出れば汗もすぐ凍りつくだろう、そして屋外に出れば血も凍るというような二月の下旬である。
「さあて、悪だくみを聞こうじゃないか」
真実は佐野中佐との会話をつぶさにきかせてくれた。西村を使い走りにしていたであろう軍上部の存在とその目的、中佐にはその情報を集めさせたこと、それをするだけの価値が狸にはあり、証拠としてフェンリルの腕をもって実力を示そうとしたこと。
彼女のそれは推測ばかりだし、よく中佐も動いてくれたものだ。やはり化かされている。彼も、俺も。
「でかい話だな」
「そうだとも。上手くいけば階級も上がるし凱旋もできる。狸を邪魔者扱いした連中を見返すことができる」
「そりゃいい。しかし」
「なんだよ」
俺が気になるのはひとつだけ。出世にはそれほど執着しないし、北楽にも慣れてきたから、そのへんは問題ではないのだ。
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