星明かりの記憶

第1話: 火花の終わり

その日、私は再び彼に会うことに胸を躍らせていた。古い記憶が再び私を包み込んできた。

彼との時間、その温かくて切ない瞬間が私の中でよみがえり、私の心を満たしていた。

私たちはかつてお互いを見つめながら、毎日が永遠であると信じていた。

しかし、その信念は時が経つにつれて次第にぼやけ、今ではただの昔の思い出に過ぎなくなった。

なぜ彼を離れたのかは、私にはわからなかった。

もしかすると、私はその理由を探そうともしなかったのかもしれない。

彼が私から遠ざかるまで、私はすべてを軽い気持ちで覆い隠せると思っていた。

しかし時が経ち、私が去った後でも、彼の姿は私の頭の中から消えることはなかった。

なぜ私が彼を離れたのか、なぜ彼を手放したのか、そのすべてが不確かだった。

むしろ、彼は私の離れた心を理解できないように、私の中に残っていた。

今日も私は彼と再び会う決心をした。

もしも私が心と向き合う時が来なければ、私はその火花を永遠に消すことができない気がした。

火花があまりにも熱くなって、私の心はその分痛みを感じていた。

もしも私が一人でその火花を消せなければ、彼が来て私を救ってくれるだろうか？

いや、彼が再び私の元に来る理由はないだろう。

私が彼を離れた理由さえまだきちんとわかっていないのに、彼が私の元に来る理由なんて、もっとないだろう。

私が準備した言葉は、もしかすると、彼が私に言う最後の言葉になるかもしれないと思った。

私はもう、自分の心を隠さないことに決めた。

私は彼をどれほど恋しく思っていたのか、彼がいなかった時に私の心がどれほど乱れていたのか。

すべてを彼に伝えたかった。

もう一度、彼と分かち合った温もりを感じたかった。

彼との再会が何を意味するのかはわからなかったが、私は彼を探しに行った。

長い時間が過ぎたが、彼の顔は今も鮮明に覚えていた。

彼が私を見つめるその温かい眼差し、私を抱きしめてくれた時のその優しさが、今も私の中に残っていた。

「その時…もしまた会ったら、本当にその時は『嫌だ』って言えるかな？」

私の声は震えていた。

彼が振り向かなければ、私はただこの瞬間を終わらせるべきだと思った。

彼はしばらく沈黙していた。

その目の中には、私に向けられた感情がまだ生きているように見えた。

そしてようやく、彼が口を開いた。

「君はまだ、僕をそう思っているのか？」

彼は頭を下げながら聞いていた。

「僕たちは終わったと思っていたけれど、君は今も僕にその火花を灯しているんだな。」

私の番だった。

私は何と言えばいいのか、どうやって彼に心を解き放つことができるのかがわからなかった。

しかし、ひとつだけ確かなことがあった。

その火花は、私が消すことができない。

ただ彼が来て、その火花を消してくれなければ、私の心は安らかにならない。

「うん、」

私はついに言葉を口にした。

「君が僕に再び近づかなければ、僕はその火花を消すことができない。」

彼の目は今も冷たかったが、その中には微かな温もりが感じられた。

彼は私を見つめながら言った。

「僕がその火花を消さなければ、君はずっと痛み続けるだろうってわかっているけれど…それを僕ができるのか？」

その言葉に、私はしばらく言葉を失った。

私たちが再び会う理由があるのだろうか？

彼が再び私の元に来る理由があるのだろうか？

そして、もし私たちが再び始めたとしても、

それは果たして以前のように美しいものになるのだろうか？

私は深くため息をつきながら答えた。

「私が望んだのは、その火花が消えることじゃない。私が望んだのは、君がその火花を覚えていてくれることだった。」

彼はしばらく私の言葉を噛みしめていた。

そして、目を閉じた。

「その火花が消えても、その記憶は僕の中に残るよ。

でも君が望んでいるように、僕がその火花を消すことができるかはわからない。」

その瞬間、私の心は今まで以上に重く感じられた。

もし彼が私の元に来られないのなら、私はその火花を抱えたまま生きていかなければならない。

しかしその火花が消えないのであれば、私はどれだけもっと痛むことになるのだろうか？

結局、私はその火花をどう扱うべきなのかがわからないと感じた。

そしてその火花がいつ、どんな形で消えるのか、それは誰にもわからないということに気づいた。

その火花の終わりに向かって、私は一歩を踏み出した。