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5 ステータス??
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あの後、兵隊に生き残らせた山賊を引き渡し、山賊の頭が懸賞首だったので「後日そのお金を渡しに来る。」といって兵隊たちは帰っていった。
「お前たち、明日は予定通り都市に向かえよ。徒歩でも一週間かからないからな、お前たちなら3日もすればつくだろう。」
「わかったおじさん。なら今日は早めに寝ることにするよ。」
「私もー。久しぶりに『鬼竜体』使ったから疲れたよ。ギルおぶって。」
両手を突き出し眠たげに眼を細めるリーナを、今日くらいはいいかと、ギルはリーナを背負った。
・・・背負ったのは間違いだったか。
背中に感じる二つのやわらかい物体に顔を赤くし悶々としながら家へと入るギルだった。
「リーナ、寝る前にステータスの確認だ。明日の準備は終わってるよな?」
「うん。準備は終わらせたよ。はい、ステータス。確認してて、私もうねるね。」
そういってステータスをギルにも見えるよう宣言し、さっさと眠りにつくリーナだった。
すでに経験があるとはいえ、人を殺したのだ。
その負担は少なくは無いだろう。
そう判断したギルは一言「おやすみ」といい、リーナと自分のステータスの確認を始めた。
ちなみに、ギルとリーナは今まで一度のスキルポイントを使っていない。
『ステータス』
ギル・フィオネット 人族Lv23
職業 村長Lv6 魔導傀儡子Lv5 町長Lv5
HP 151/151
MP 343/343
攻撃力 物:119 魔:94
防御力 物:117 魔:181
器用 264
速さ 130
『スキル』
ユニーク【魔導傀儡Lv3】
『指令Lv2』『連絡Lv3』『映像傍受Lv1』
スキルポイント:395
『加護』
古代龍の加護LvMAX
古代龍の寵愛LvMAX
【魔導傀儡】
傀儡:コスト90/20
☆1 小人:コスト3
人:コスト10
蝶:コスト1
☆2 鳥:コスト2
狼:コスト5
妖精:コスト5
兵士:コスト20
天使:コスト20
悪魔:コスト20
巨人:コスト20
☆3 堕天使:コスト30
この半年の訓練と加護の効果により大幅にステータスが上昇したギル。
職業『村人』がレベル20になり職業『村長』へと転職した。
なぜギルが『村長』を選んだのかというと、職業レベルが上昇することにより得られるステータスの割り振りがMPと器用だけだからだ。
『魔導傀儡子』にとってMPは必須。そして、器用が上がれば魔力などを精密に操り、スキルやアビリティを使用した際の消費を軽減することができる。
新しい職業『町長』を選んだのも同様の理由だ。
『町長』のステータスの割り振りがMP・魔防・器用の三つだからである。
スキルの【魔導傀儡】のレベルがひとつしか上がっていない理由は、スキルはスキルポイントを使わなければレベルが上がりにくいのが一つ目。
二つ目が、【魔導傀儡】のレベル上昇の条件が、スキルポイントの使用ではなく、☆2の基本魔導傀儡全ての開放だからである。
スキルポイントを使わなければ☆2の魔導傀儡の創造が可能にならないのだ。
そして、【魔導傀儡】の無料のガチャ。これは、傀儡だけではなく武具も獲得できた。
ギルは【魔導傀儡】のガチャは無料(☆1~☆3)のみしているので、☆4以上の魔導傀儡を持っておらず、魔導傀儡と同じ素材の武具を大量に所持している、ということだ。
『ステータス』
リーナ・シンドリート 人族Lv19
職業 兵士Lv2 鬼竜兵士Lv9
HP 260/260
MP 37/37
攻撃力 物:163 魔:128
防御力 物:129 魔:93
器用 76
速さ 189
『スキル』
ユニーク【鬼竜Lv4】
『鬼竜の咆撃Lv2』『鬼竜斬砲Lv3』『鬼竜体Lv5』『鬼竜化Lv1』
ノーマル【身体強化Lv4】
【四肢強化Lv3】
【支援魔法Lv2】
『パワーLv3』『クイックLv4』『アンチガードLv2』
『アンチクイックLv2』
【武術Lv2】
『武舞Lv1』『戦の教えLv--』
スキルポイント:166
『加護』
鬼竜王の加護LvMAX
鬼竜王子の寵愛LvMAX
リーナは鬼竜王の加護とその王子の寵愛を受けているのである。
近くの森の中に迷い込んでいた王子が泣きながら親を呼んでいるところにリーナが遭遇し、家まで送り届けると言い張ったのだ。
しかし、すぐ王がじきじきにやって来て、それを見たリーナが王子を狙っていると勘違いし必死で守ろうとしたことが鬼竜王&王子に気に入られ、ユニークスキルを授かったのだ。
なぜ鬼竜の王子なんかがこんな辺鄙なところにいたのかというと、周囲の竜たちの期待が重すぎて逃げだし、延々と飛び続けた結果、こんな辺鄙なところまで来るということになったのである。
リーナは、生まれ持っていた【武術】という戦うことに関するスキルがほぼ全て内包されているというチートスキルと【鬼竜】のスキルがうまい具合に合わさった。
正面戦闘では、ギルには万に一つの可能性も無くリーナにボコボコにされる。
このギル、リーナ対グラン、リリナの模擬戦闘では、10回中7回はギルとリーナが勝つ。
ちなみに、グランは【武王】、リリナは【術王】という、それぞれ物理、魔法特化のチートスキル持ちだ。
生まれたときから持っていたが、面倒ごとに巻き込まれるのを嫌がっていた二人はスキルのことを隠し、グランは冒険者に、リリナは冒険者ギルドで働いていた。
ギルとリーナがコンビを組めば、冒険者ギルドのランクの中堅程度なら余裕を持って勝てるほどの実力がある。
どうしてこれほどまでに短期間で強くなったのかというと、ギルは今までスキルを得られなかった反動で、リーナはギルに追いつきたい一心で自身を鍛え上げたからである。
「うーん。まあ、大丈夫か。俺もいざとなったらスキルポイント使って魔導傀儡を開放して保管していれば言いし。」
自分の思考を口に出して考えをまとめるギル。
そろそろ俺も寝ないとな、と、屋根裏部屋で布をかぶるが、眠りにつく瞬間、あることに気づく。
「・・・やっべ、身分証明書忘れるところだった。」
急いで探し出し、荷物の中にまとめて今度こそ眠りについた。
「お前たち、明日は予定通り都市に向かえよ。徒歩でも一週間かからないからな、お前たちなら3日もすればつくだろう。」
「わかったおじさん。なら今日は早めに寝ることにするよ。」
「私もー。久しぶりに『鬼竜体』使ったから疲れたよ。ギルおぶって。」
両手を突き出し眠たげに眼を細めるリーナを、今日くらいはいいかと、ギルはリーナを背負った。
・・・背負ったのは間違いだったか。
背中に感じる二つのやわらかい物体に顔を赤くし悶々としながら家へと入るギルだった。
「リーナ、寝る前にステータスの確認だ。明日の準備は終わってるよな?」
「うん。準備は終わらせたよ。はい、ステータス。確認してて、私もうねるね。」
そういってステータスをギルにも見えるよう宣言し、さっさと眠りにつくリーナだった。
すでに経験があるとはいえ、人を殺したのだ。
その負担は少なくは無いだろう。
そう判断したギルは一言「おやすみ」といい、リーナと自分のステータスの確認を始めた。
ちなみに、ギルとリーナは今まで一度のスキルポイントを使っていない。
『ステータス』
ギル・フィオネット 人族Lv23
職業 村長Lv6 魔導傀儡子Lv5 町長Lv5
HP 151/151
MP 343/343
攻撃力 物:119 魔:94
防御力 物:117 魔:181
器用 264
速さ 130
『スキル』
ユニーク【魔導傀儡Lv3】
『指令Lv2』『連絡Lv3』『映像傍受Lv1』
スキルポイント:395
『加護』
古代龍の加護LvMAX
古代龍の寵愛LvMAX
【魔導傀儡】
傀儡:コスト90/20
☆1 小人:コスト3
人:コスト10
蝶:コスト1
☆2 鳥:コスト2
狼:コスト5
妖精:コスト5
兵士:コスト20
天使:コスト20
悪魔:コスト20
巨人:コスト20
☆3 堕天使:コスト30
この半年の訓練と加護の効果により大幅にステータスが上昇したギル。
職業『村人』がレベル20になり職業『村長』へと転職した。
なぜギルが『村長』を選んだのかというと、職業レベルが上昇することにより得られるステータスの割り振りがMPと器用だけだからだ。
『魔導傀儡子』にとってMPは必須。そして、器用が上がれば魔力などを精密に操り、スキルやアビリティを使用した際の消費を軽減することができる。
新しい職業『町長』を選んだのも同様の理由だ。
『町長』のステータスの割り振りがMP・魔防・器用の三つだからである。
スキルの【魔導傀儡】のレベルがひとつしか上がっていない理由は、スキルはスキルポイントを使わなければレベルが上がりにくいのが一つ目。
二つ目が、【魔導傀儡】のレベル上昇の条件が、スキルポイントの使用ではなく、☆2の基本魔導傀儡全ての開放だからである。
スキルポイントを使わなければ☆2の魔導傀儡の創造が可能にならないのだ。
そして、【魔導傀儡】の無料のガチャ。これは、傀儡だけではなく武具も獲得できた。
ギルは【魔導傀儡】のガチャは無料(☆1~☆3)のみしているので、☆4以上の魔導傀儡を持っておらず、魔導傀儡と同じ素材の武具を大量に所持している、ということだ。
『ステータス』
リーナ・シンドリート 人族Lv19
職業 兵士Lv2 鬼竜兵士Lv9
HP 260/260
MP 37/37
攻撃力 物:163 魔:128
防御力 物:129 魔:93
器用 76
速さ 189
『スキル』
ユニーク【鬼竜Lv4】
『鬼竜の咆撃Lv2』『鬼竜斬砲Lv3』『鬼竜体Lv5』『鬼竜化Lv1』
ノーマル【身体強化Lv4】
【四肢強化Lv3】
【支援魔法Lv2】
『パワーLv3』『クイックLv4』『アンチガードLv2』
『アンチクイックLv2』
【武術Lv2】
『武舞Lv1』『戦の教えLv--』
スキルポイント:166
『加護』
鬼竜王の加護LvMAX
鬼竜王子の寵愛LvMAX
リーナは鬼竜王の加護とその王子の寵愛を受けているのである。
近くの森の中に迷い込んでいた王子が泣きながら親を呼んでいるところにリーナが遭遇し、家まで送り届けると言い張ったのだ。
しかし、すぐ王がじきじきにやって来て、それを見たリーナが王子を狙っていると勘違いし必死で守ろうとしたことが鬼竜王&王子に気に入られ、ユニークスキルを授かったのだ。
なぜ鬼竜の王子なんかがこんな辺鄙なところにいたのかというと、周囲の竜たちの期待が重すぎて逃げだし、延々と飛び続けた結果、こんな辺鄙なところまで来るということになったのである。
リーナは、生まれ持っていた【武術】という戦うことに関するスキルがほぼ全て内包されているというチートスキルと【鬼竜】のスキルがうまい具合に合わさった。
正面戦闘では、ギルには万に一つの可能性も無くリーナにボコボコにされる。
このギル、リーナ対グラン、リリナの模擬戦闘では、10回中7回はギルとリーナが勝つ。
ちなみに、グランは【武王】、リリナは【術王】という、それぞれ物理、魔法特化のチートスキル持ちだ。
生まれたときから持っていたが、面倒ごとに巻き込まれるのを嫌がっていた二人はスキルのことを隠し、グランは冒険者に、リリナは冒険者ギルドで働いていた。
ギルとリーナがコンビを組めば、冒険者ギルドのランクの中堅程度なら余裕を持って勝てるほどの実力がある。
どうしてこれほどまでに短期間で強くなったのかというと、ギルは今までスキルを得られなかった反動で、リーナはギルに追いつきたい一心で自身を鍛え上げたからである。
「うーん。まあ、大丈夫か。俺もいざとなったらスキルポイント使って魔導傀儡を開放して保管していれば言いし。」
自分の思考を口に出して考えをまとめるギル。
そろそろ俺も寝ないとな、と、屋根裏部屋で布をかぶるが、眠りにつく瞬間、あることに気づく。
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