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23 もう一度、チャンスを(ラウル視点)
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「ラウル、今は我慢だ!」
「マルセルに任せろ!」
両手両足に胴体と、五人がかりで動きを抑えられた俺は、必死に首を伸ばした。すると、殿下と並んで歩くアリス殿が見える。その指には、キラリと光る物があった。
(指輪だ! 捨てたんじゃなかった!)
今もつけていてくれるなら、少しくらい希望を持っていいだろうか。誤解があるなら解きたい。冷たい態度で傷付けてしまったのならば全力で謝る。頼むから、このまま終わりにしないでくれ。
アリス殿たちと距離をとりながら進み、祈るような気持ちで合図を待つ。
街の家具屋付近でマルセルから連絡が入り、ようやくアリス殿に会えるチャンスを得た。
泣きそうになるのを堪えながら、彼女のもとへ向かう。今度こそ、この口を完璧にコントロールするのだと、強い気持ちを持って臨んだのだが、それがいけなかったのだろうか。
彼女が店内に突入した。
「え、え、え!? そんな作戦だっけ?」
マルセルは動揺しているし、殿下はこめかみを抑えて、苦悶の表情をしていた。
アリス殿は、俺を見て慌てて飛び込んだように見えたが、そんなに嫌われていたのか。ショックのあまり、呆然と立ち尽くす。
「ラ、ラウル、予想外のことが起きたけど、大丈夫だ。この店を騎士で囲もう。何事もなければ正面から、何か起これば裏口から出てくるから」
意外に活動的なアリス殿に驚いたのか、マルセルが動揺している。
俺は、追いかけたい衝動を抑えるのに必死だった。何かあってからでは遅いからだ。
「……確かに、狭い店内で戦うのは、危険だな」
マルセルの言うことも尤もなので、ここは、理性を優先させた。だんだん彼女が分かって来た俺は、裏口に回りながら考えを整理する。
学園では貴族令嬢として振る舞っているが、本来のアリス殿は、昔と変わらず快活な少女なのだ。それが嬉しくもあるし、気付くのが遅くなったことを、悔しくも思う。
気が付くと、目の前に殿下が立っていらした。
「ラウル様、今、マルセルから聞きましたわ。部外者が口を出すのは気が引けますけれど、敗者復活戦が始まったのは本当ですの?」
「……はい」
現実を突きつけられ、情けなさと悲しみが込み上げる。アリス殿と親しい殿下は、俺を好ましく思っていないだろう。きっと、今回のことを喜んでいらっしゃるはずだ。
だが、殿下は、優しく微笑まれた。
「では、いい所を見せないといけませんわね。あの子は強い殿方に憧れを持っていますから、どうぞお一人で悪い奴らをやっつけてくださいませ。ぜひ、正義の味方風に登場なさることを、お勧めいたしますわ」
「はい?」
「さあ、名誉挽回のチャンスですわ! 張り切って参りましょう!」
殿下は、応援してくれるのか。俺を排除しようとしても、おかしくないのに。お心を推し量ることは出来ないが、ご厚意は素直に受け入れよう。
「……承知しました」
混乱する頭を一旦放棄し、任務に集中する。アリス殿と子どもたちを、無事に助け出さなくてはならない。
しばらくして、縄で縛られたアリス殿が、男に担がれて出て来た。俺は怒りのあまり、どうにかなりそうだ。剣を持っていたら、間違いなく一刀両断してしまうだろう。
アリス殿には凄惨な場面は見せたくないから、全員を体術で倒すことにした。仲間たちが見せ場を譲ってくれたが、本当にこれで、彼女の心に変化はあるのだろうか。殿下を疑うわけではないが、少し不安だ。
そんなとき、得体の知れない黒いモヤが、またもや体から抜けて行く。
「大変ですわ!」
殿下の声で、彼女がいなくなったことを知った。
「ラウル様、すぐに追ってくださいませ! 護衛も付けずに街を行くなんて、今のアリスには危険すぎますわ!」
「でも、俺は、アリス殿に嫌われていて……」
思わず、弱音を吐いてしまった。実際、他の騎士が付いたほうが彼女も喜ぶだろう。落ち込む俺に、マルセルが申し訳なさそうに近付いてきた。
「ラウル、すまない。アリス殿の誤解が解きたくて、お前の気持ちを伝えようとしたのだが、妨害が入って出来なかった」
いつものやつだ。
マルセルが無事でよかった。
「お前が危険な目に遭うことはない。気持ちだけで十分だ」
それに、今までのすれ違いは、気のせいや勘違いで済ませられるが、今回ばかりは、明らかに避けられていることが分かる。彼女は、自分の意思で俺から逃げているのだ。
「マルセルを止めたのは私です。私も散々な目に遭っていますから、見ていられませんでしたの」
殿下の言葉を聞いて、驚いた。危険を承知で話そうとしてくださったとは。なぜ、そこまでして俺を庇うのだ。
「反省している場合ではありませんわ。 早く行ってくださいませ!」
「はい、いえ、でも」
もちろん、行きたいのは山々だ。しかし、彼女の気持ちを考えると、すぐに返事が出来なかった。
そこで、殿下の表情が一変する。
「ラウル様! アリスを見捨てるのですか!?」
「え」
この場合、見捨てられたのは、俺のほうではないのか。殿下の、怒りのポイントが分からない。
「嫌われているからって、それが何ですの!? これまでの努力を、水の泡にするおつもりですか! それとも、アリスに対する想いは、その程度でしたの!? これは、とんだ見込み違いでしたわね! 鳶に油揚げをさらわれるのを、そこで指を咥えて見ていればよろしいのですわ!」
激しい憤りをぶつけられるとともに、期待外れと罵られ、俺はぐうの音も出なかった。
「マルセルに任せろ!」
両手両足に胴体と、五人がかりで動きを抑えられた俺は、必死に首を伸ばした。すると、殿下と並んで歩くアリス殿が見える。その指には、キラリと光る物があった。
(指輪だ! 捨てたんじゃなかった!)
今もつけていてくれるなら、少しくらい希望を持っていいだろうか。誤解があるなら解きたい。冷たい態度で傷付けてしまったのならば全力で謝る。頼むから、このまま終わりにしないでくれ。
アリス殿たちと距離をとりながら進み、祈るような気持ちで合図を待つ。
街の家具屋付近でマルセルから連絡が入り、ようやくアリス殿に会えるチャンスを得た。
泣きそうになるのを堪えながら、彼女のもとへ向かう。今度こそ、この口を完璧にコントロールするのだと、強い気持ちを持って臨んだのだが、それがいけなかったのだろうか。
彼女が店内に突入した。
「え、え、え!? そんな作戦だっけ?」
マルセルは動揺しているし、殿下はこめかみを抑えて、苦悶の表情をしていた。
アリス殿は、俺を見て慌てて飛び込んだように見えたが、そんなに嫌われていたのか。ショックのあまり、呆然と立ち尽くす。
「ラ、ラウル、予想外のことが起きたけど、大丈夫だ。この店を騎士で囲もう。何事もなければ正面から、何か起これば裏口から出てくるから」
意外に活動的なアリス殿に驚いたのか、マルセルが動揺している。
俺は、追いかけたい衝動を抑えるのに必死だった。何かあってからでは遅いからだ。
「……確かに、狭い店内で戦うのは、危険だな」
マルセルの言うことも尤もなので、ここは、理性を優先させた。だんだん彼女が分かって来た俺は、裏口に回りながら考えを整理する。
学園では貴族令嬢として振る舞っているが、本来のアリス殿は、昔と変わらず快活な少女なのだ。それが嬉しくもあるし、気付くのが遅くなったことを、悔しくも思う。
気が付くと、目の前に殿下が立っていらした。
「ラウル様、今、マルセルから聞きましたわ。部外者が口を出すのは気が引けますけれど、敗者復活戦が始まったのは本当ですの?」
「……はい」
現実を突きつけられ、情けなさと悲しみが込み上げる。アリス殿と親しい殿下は、俺を好ましく思っていないだろう。きっと、今回のことを喜んでいらっしゃるはずだ。
だが、殿下は、優しく微笑まれた。
「では、いい所を見せないといけませんわね。あの子は強い殿方に憧れを持っていますから、どうぞお一人で悪い奴らをやっつけてくださいませ。ぜひ、正義の味方風に登場なさることを、お勧めいたしますわ」
「はい?」
「さあ、名誉挽回のチャンスですわ! 張り切って参りましょう!」
殿下は、応援してくれるのか。俺を排除しようとしても、おかしくないのに。お心を推し量ることは出来ないが、ご厚意は素直に受け入れよう。
「……承知しました」
混乱する頭を一旦放棄し、任務に集中する。アリス殿と子どもたちを、無事に助け出さなくてはならない。
しばらくして、縄で縛られたアリス殿が、男に担がれて出て来た。俺は怒りのあまり、どうにかなりそうだ。剣を持っていたら、間違いなく一刀両断してしまうだろう。
アリス殿には凄惨な場面は見せたくないから、全員を体術で倒すことにした。仲間たちが見せ場を譲ってくれたが、本当にこれで、彼女の心に変化はあるのだろうか。殿下を疑うわけではないが、少し不安だ。
そんなとき、得体の知れない黒いモヤが、またもや体から抜けて行く。
「大変ですわ!」
殿下の声で、彼女がいなくなったことを知った。
「ラウル様、すぐに追ってくださいませ! 護衛も付けずに街を行くなんて、今のアリスには危険すぎますわ!」
「でも、俺は、アリス殿に嫌われていて……」
思わず、弱音を吐いてしまった。実際、他の騎士が付いたほうが彼女も喜ぶだろう。落ち込む俺に、マルセルが申し訳なさそうに近付いてきた。
「ラウル、すまない。アリス殿の誤解が解きたくて、お前の気持ちを伝えようとしたのだが、妨害が入って出来なかった」
いつものやつだ。
マルセルが無事でよかった。
「お前が危険な目に遭うことはない。気持ちだけで十分だ」
それに、今までのすれ違いは、気のせいや勘違いで済ませられるが、今回ばかりは、明らかに避けられていることが分かる。彼女は、自分の意思で俺から逃げているのだ。
「マルセルを止めたのは私です。私も散々な目に遭っていますから、見ていられませんでしたの」
殿下の言葉を聞いて、驚いた。危険を承知で話そうとしてくださったとは。なぜ、そこまでして俺を庇うのだ。
「反省している場合ではありませんわ。 早く行ってくださいませ!」
「はい、いえ、でも」
もちろん、行きたいのは山々だ。しかし、彼女の気持ちを考えると、すぐに返事が出来なかった。
そこで、殿下の表情が一変する。
「ラウル様! アリスを見捨てるのですか!?」
「え」
この場合、見捨てられたのは、俺のほうではないのか。殿下の、怒りのポイントが分からない。
「嫌われているからって、それが何ですの!? これまでの努力を、水の泡にするおつもりですか! それとも、アリスに対する想いは、その程度でしたの!? これは、とんだ見込み違いでしたわね! 鳶に油揚げをさらわれるのを、そこで指を咥えて見ていればよろしいのですわ!」
激しい憤りをぶつけられるとともに、期待外れと罵られ、俺はぐうの音も出なかった。
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