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後編 ヒールが使えない治癒士〜ついに魔力覚醒!?〜
第四十二話 独りよがりの見習い冒険者
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「来たな!モルマウス!俺が成敗してくれるわ!ワハハ!」ライオスは木刀の大剣を豪快に構えた。
(「成敗」って......完全な時代劇だろ......。ところでライオス、なんで武器が木刀なんだ?まぁ俺は武器すら持っていない素手だけどさ......)ノエルは最後尾で首を傾げた。
「うぉりやぁぁぁ!」**バサッ......バサッ......!** ライオスの大振りな一撃で体長三十センチほどのモルマウスは次々に弾き飛ばされる。宙を舞ったモルマウスたちは、次々とエーテルクリスタルへと変化していった。
「す、凄いわ!さすがイカルロス様のご子息ね!」
「そうね……私も昨日、自警団の鍛錬でライオス君を見て、度肝を抜いたわ!ただ……」
「えぇ、そうね……剣士でもない私たちが言うのもなんだけど……」
「『雑な剣捌きね』……」マリーベルとサリーサの声が重なった。
「大振り過ぎて、実際は一体にも当たっていないわ。ただ風圧で吹き飛ばしているだけよ!」マリーベルは鋭い分析を口にする。
「昨日は気づかなかったたけど、小回りの利く敵には圧倒的に不利ね……」
「ああ二人の言うとおりだ。ライオスの目には、モルマウスの動きは追えていない。ただ馬鹿力なだけだ……なんて残念な戦い方なんだ」ノエルは呟いた。
ノエルは確信した。あの時、自分がライオスに勝てたのは、ライオスの動きが単調で隙だらけだったからなのだと。
「ライオス!もっとモルマウスをよく見ろ!」ノエルは叫んだ。
「なんだと、ノエル!俺に指図するのか!」
「ライオス、危ない!」
モルマウスは大剣の隙間を抜い、ライオスへ殺到する。
「『ファイアーボール!』」
「『三連切!』」
マリーベルの魔法とサリーサの鮮やかなナイフ捌きが、ライオスの隙を突こうとしたモルマウスを仕留めた。
「こいつらもいつの間にか強くなっている……」後方にいたノエルは呟いた。
「クソォォォ!女の子に助けられるなんて、アルト家の恥だ!ウォォォ……!」
プライドを傷つけられたライオスは、さらにムキになってモルマウスの群れの中に突っ込んでいく。
「駄目よ、ライオス君!一人で突っ込んじゃ!」
マリーベルの制止も耳に届かない。
「ウォォォリャァア……!あっ!あぁぁぁぁ」
渾身の力で振り下ろされた木刀がコンクリートの床を叩き割った。その下は巨大な空洞があり、ライオスはそのまま真っ逆さまに落下してしまう。
「ライオス!」ノエルはライオスを追いかけ、躊躇なくその穴に飛び込んだ。
「ちょっと、駄目よ!ノエルゥゥゥゥ……!」二人の叫びが穴の中に木霊する。
「この穴、かなり深いわ!私助けに行くわ!」
「駄目よサリーサ!二次災害になるわ!助けを呼びましょう!東から入っている自警団がいるはずよ!」
「そ、そうね!私たちは先を急ぎましょう!」
「チュー......チュー......」目前に迫る赤い無数の淀んだ光。
「これだから、このクエストは嫌ななよ……」サリーサが呟いた。
「だからサリーサ、クエストじゃなくて緊急招集よ……」マリーベルは引い声で呟いた。
「行くわよ!とっとと終わらせてノエルたちを助けるわよ!」
「わかってるわよ!マリーベル!ノエルっ!絶対に助けてあげるからね!」
二人の少女冒険者は、決死の覚悟で、迫り来る精霊獣の群れに立ち向かうのだった。
(「成敗」って......完全な時代劇だろ......。ところでライオス、なんで武器が木刀なんだ?まぁ俺は武器すら持っていない素手だけどさ......)ノエルは最後尾で首を傾げた。
「うぉりやぁぁぁ!」**バサッ......バサッ......!** ライオスの大振りな一撃で体長三十センチほどのモルマウスは次々に弾き飛ばされる。宙を舞ったモルマウスたちは、次々とエーテルクリスタルへと変化していった。
「す、凄いわ!さすがイカルロス様のご子息ね!」
「そうね……私も昨日、自警団の鍛錬でライオス君を見て、度肝を抜いたわ!ただ……」
「えぇ、そうね……剣士でもない私たちが言うのもなんだけど……」
「『雑な剣捌きね』……」マリーベルとサリーサの声が重なった。
「大振り過ぎて、実際は一体にも当たっていないわ。ただ風圧で吹き飛ばしているだけよ!」マリーベルは鋭い分析を口にする。
「昨日は気づかなかったたけど、小回りの利く敵には圧倒的に不利ね……」
「ああ二人の言うとおりだ。ライオスの目には、モルマウスの動きは追えていない。ただ馬鹿力なだけだ……なんて残念な戦い方なんだ」ノエルは呟いた。
ノエルは確信した。あの時、自分がライオスに勝てたのは、ライオスの動きが単調で隙だらけだったからなのだと。
「ライオス!もっとモルマウスをよく見ろ!」ノエルは叫んだ。
「なんだと、ノエル!俺に指図するのか!」
「ライオス、危ない!」
モルマウスは大剣の隙間を抜い、ライオスへ殺到する。
「『ファイアーボール!』」
「『三連切!』」
マリーベルの魔法とサリーサの鮮やかなナイフ捌きが、ライオスの隙を突こうとしたモルマウスを仕留めた。
「こいつらもいつの間にか強くなっている……」後方にいたノエルは呟いた。
「クソォォォ!女の子に助けられるなんて、アルト家の恥だ!ウォォォ……!」
プライドを傷つけられたライオスは、さらにムキになってモルマウスの群れの中に突っ込んでいく。
「駄目よ、ライオス君!一人で突っ込んじゃ!」
マリーベルの制止も耳に届かない。
「ウォォォリャァア……!あっ!あぁぁぁぁ」
渾身の力で振り下ろされた木刀がコンクリートの床を叩き割った。その下は巨大な空洞があり、ライオスはそのまま真っ逆さまに落下してしまう。
「ライオス!」ノエルはライオスを追いかけ、躊躇なくその穴に飛び込んだ。
「ちょっと、駄目よ!ノエルゥゥゥゥ……!」二人の叫びが穴の中に木霊する。
「この穴、かなり深いわ!私助けに行くわ!」
「駄目よサリーサ!二次災害になるわ!助けを呼びましょう!東から入っている自警団がいるはずよ!」
「そ、そうね!私たちは先を急ぎましょう!」
「チュー......チュー......」目前に迫る赤い無数の淀んだ光。
「これだから、このクエストは嫌ななよ……」サリーサが呟いた。
「だからサリーサ、クエストじゃなくて緊急招集よ……」マリーベルは引い声で呟いた。
「行くわよ!とっとと終わらせてノエルたちを助けるわよ!」
「わかってるわよ!マリーベル!ノエルっ!絶対に助けてあげるからね!」
二人の少女冒険者は、決死の覚悟で、迫り来る精霊獣の群れに立ち向かうのだった。
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