74 / 119
第一章 苦悩
自問自答
「一体何なんだ、偉そうに!ちょっといいとこに住んで、金があるからって!」
「馬鹿にしてるのか!」誠ニが住むタワーマンションを後にした和也は、ぶつくさと独り言を言いながら歩いていた。
「何をしたいのか、何をされたいのか、自分がどうなりたいのか・・・?」
「って、ここまで来てされたいことなんて決まってるのだろ!」
「それ以上は恥ずかしくて言えるか!」
和也の怒りは収まらない。
「折角あんなにがちむちでカッコいいのに・・・」
「髭が良く似合って、ワイルドで、笑顔が素敵で話し方だって穏やかで包容力だって申し分ない・・・あんないいところに住んで、でも嫌なやつ・・・」
和也は、住む世界が違う、もうここには来ちゃいけないんだと思うようにした。
嫁から夕食の支度を頼まれていたので、帰り道のスーパーに寄った。
「今日は肉だな!がっつりと!」夕食はがっつり料理を用意しようと考えているとふと茂のことが頭をよぎる。
「これで良かったんだ・・・俺は何をしているんだ・・・」
誠二との肉体関係を結ぶ直前で、関係には至らなかったことがホッとした和也であった。
「そうだ・・・茂君に連絡してみよう!」和也は素直に思った。
「たまには飯食いに来い!」和也は茂に連絡をした。
買い物途中に、茂から返信が来る。
「嬉しいです!今夜お邪魔してもいいですか?」
「今夜は嫁じゃなくて俺の料理だけどいいかな?」和也は返信する。
「和也さんの手料理食べられるんですか?是非行きたいです!」
和也は一気に気持ちが切り替わった。
「俺にはこんな可愛い茂君がいる。本当に誠二と関係を結ばなくて良かった・・・」和也は心から思った。
「さてさてそれでは肉を増量して・・・」和也は茂の返信を見て精肉コーナーに戻った。
嫁に連絡するともちろんOK、嫁は前回の酒乱出来事を気にしていて、茂への連絡を躊躇していたので、茂が夕食に来ることを凄く喜んだ。
和也は酒もたんまり買い込み、肉もたっぷりと買った。
既に娘たちは帰宅していて、和也はビールを飲みながら夕食の下ごしらえをする。
そのうちに嫁が帰ってきて、茂もやってきた。
「乾杯~!今夜は焼肉だ~!肉はたっぷりあるから茂君!遠慮しないで!」和也はホットプレートで妙なテンションで肉を焼き始める。
「焼肉って料理って言えるのかしら~?折角、茂君来てくれているのに・・・しかもこんなにお肉買ってきて誰が食べるのよ・・・」嫁は呆れた顔をした。
「焼肉はみんなを幸せにする!俺はそう信じている!なぁ茂君!」
既に和也は酔っぱらっていた。
娘たちも茂も凄い勢いで焼肉を食べた。
「やっぱりバクバク食べる茂は可愛い・・・」和也は心の中で呟いた。
茂は食事が終わった後にマッサージをすると言ってくれたかわ今日は時間が遅かったので和也は断った。
嫁はちょっとマッサージを期待している素振りもあったがさすがに時間が遅いのもあって納得していた。
茂が丁寧に挨拶をして帰宅するとき、和也もちょっとコンビニにビールを買い足しに行くと一緒に家を出た。
コンビニまでの帰り道、暗闇の中、和也からそっと茂の手を握る。
コンビニで和也はビールを買い、茂と一緒に公園のベンチに座りビールを開けた。
「中々会えなかったな・・・会いたかったぞ茂君・・・」
「僕もです、和也さんに会いたかった・・・でも僕からは連絡できないです・・・」
「どうして?」
「和也さんには家庭があるんです。僕が入ることで壊したくないんです・・・それに槙田先生だって・・・智成だって・・・」
茂は下を向いて涙ぐんでいる。
和也は切ない気持ちになった。
「茂君ごめんよ茂君にそんな風に思わせていたなんて・・・本当ごめん」
「いいんです・・・僕も知っていて和也さんを好きになってしまったんだから・・・」
暗い公園で、和也は茂にキスをして抱きしめた。
誰かに見られるかもしれない。でも和也は茂を抱きしめずにはいられなかった。
「和也さん、今日はありがとうございました・・・そろそろ行かないと・・・」
悲しそうな素振りの茂から言葉を切り出して、頭を下げて歩き出した。
茂は振り返ることはしなかった。
和也は涙が込み上げた。
「もう茂には会えないかもしれない・・・」和也はそんな気持ちになっていた。
帰って和也から茂にメールを送ったが、返信は来なかった。
茂のことを思っている時に智成からメールが来た。
「和也元気にしてる?全然和也からメールが来ないんだもん!俺寂しいっすよ~!」
「俺はいったい何をやっているんだ・・・」和也は自分が情けない気持ちになった。
茂、准一、智成、そして嫁、二人の娘たち、様々な人々の間で、何一つ中途半端な気持ち、そんなそんな自分を情けなく感じたのだ。
「もし茂一人を愛するなら・・・俺は全てを捨てられるのだろうか・・・」
そんなことができないことは和也が一番知っていた。
「俺は最低だ・・・」和也は心の底からそう思うのだった。
「馬鹿にしてるのか!」誠ニが住むタワーマンションを後にした和也は、ぶつくさと独り言を言いながら歩いていた。
「何をしたいのか、何をされたいのか、自分がどうなりたいのか・・・?」
「って、ここまで来てされたいことなんて決まってるのだろ!」
「それ以上は恥ずかしくて言えるか!」
和也の怒りは収まらない。
「折角あんなにがちむちでカッコいいのに・・・」
「髭が良く似合って、ワイルドで、笑顔が素敵で話し方だって穏やかで包容力だって申し分ない・・・あんないいところに住んで、でも嫌なやつ・・・」
和也は、住む世界が違う、もうここには来ちゃいけないんだと思うようにした。
嫁から夕食の支度を頼まれていたので、帰り道のスーパーに寄った。
「今日は肉だな!がっつりと!」夕食はがっつり料理を用意しようと考えているとふと茂のことが頭をよぎる。
「これで良かったんだ・・・俺は何をしているんだ・・・」
誠二との肉体関係を結ぶ直前で、関係には至らなかったことがホッとした和也であった。
「そうだ・・・茂君に連絡してみよう!」和也は素直に思った。
「たまには飯食いに来い!」和也は茂に連絡をした。
買い物途中に、茂から返信が来る。
「嬉しいです!今夜お邪魔してもいいですか?」
「今夜は嫁じゃなくて俺の料理だけどいいかな?」和也は返信する。
「和也さんの手料理食べられるんですか?是非行きたいです!」
和也は一気に気持ちが切り替わった。
「俺にはこんな可愛い茂君がいる。本当に誠二と関係を結ばなくて良かった・・・」和也は心から思った。
「さてさてそれでは肉を増量して・・・」和也は茂の返信を見て精肉コーナーに戻った。
嫁に連絡するともちろんOK、嫁は前回の酒乱出来事を気にしていて、茂への連絡を躊躇していたので、茂が夕食に来ることを凄く喜んだ。
和也は酒もたんまり買い込み、肉もたっぷりと買った。
既に娘たちは帰宅していて、和也はビールを飲みながら夕食の下ごしらえをする。
そのうちに嫁が帰ってきて、茂もやってきた。
「乾杯~!今夜は焼肉だ~!肉はたっぷりあるから茂君!遠慮しないで!」和也はホットプレートで妙なテンションで肉を焼き始める。
「焼肉って料理って言えるのかしら~?折角、茂君来てくれているのに・・・しかもこんなにお肉買ってきて誰が食べるのよ・・・」嫁は呆れた顔をした。
「焼肉はみんなを幸せにする!俺はそう信じている!なぁ茂君!」
既に和也は酔っぱらっていた。
娘たちも茂も凄い勢いで焼肉を食べた。
「やっぱりバクバク食べる茂は可愛い・・・」和也は心の中で呟いた。
茂は食事が終わった後にマッサージをすると言ってくれたかわ今日は時間が遅かったので和也は断った。
嫁はちょっとマッサージを期待している素振りもあったがさすがに時間が遅いのもあって納得していた。
茂が丁寧に挨拶をして帰宅するとき、和也もちょっとコンビニにビールを買い足しに行くと一緒に家を出た。
コンビニまでの帰り道、暗闇の中、和也からそっと茂の手を握る。
コンビニで和也はビールを買い、茂と一緒に公園のベンチに座りビールを開けた。
「中々会えなかったな・・・会いたかったぞ茂君・・・」
「僕もです、和也さんに会いたかった・・・でも僕からは連絡できないです・・・」
「どうして?」
「和也さんには家庭があるんです。僕が入ることで壊したくないんです・・・それに槙田先生だって・・・智成だって・・・」
茂は下を向いて涙ぐんでいる。
和也は切ない気持ちになった。
「茂君ごめんよ茂君にそんな風に思わせていたなんて・・・本当ごめん」
「いいんです・・・僕も知っていて和也さんを好きになってしまったんだから・・・」
暗い公園で、和也は茂にキスをして抱きしめた。
誰かに見られるかもしれない。でも和也は茂を抱きしめずにはいられなかった。
「和也さん、今日はありがとうございました・・・そろそろ行かないと・・・」
悲しそうな素振りの茂から言葉を切り出して、頭を下げて歩き出した。
茂は振り返ることはしなかった。
和也は涙が込み上げた。
「もう茂には会えないかもしれない・・・」和也はそんな気持ちになっていた。
帰って和也から茂にメールを送ったが、返信は来なかった。
茂のことを思っている時に智成からメールが来た。
「和也元気にしてる?全然和也からメールが来ないんだもん!俺寂しいっすよ~!」
「俺はいったい何をやっているんだ・・・」和也は自分が情けない気持ちになった。
茂、准一、智成、そして嫁、二人の娘たち、様々な人々の間で、何一つ中途半端な気持ち、そんなそんな自分を情けなく感じたのだ。
「もし茂一人を愛するなら・・・俺は全てを捨てられるのだろうか・・・」
そんなことができないことは和也が一番知っていた。
「俺は最低だ・・・」和也は心の底からそう思うのだった。
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。