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激闘の褌寒中水泳大会 中編
生徒の父親
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聡志はとりあえず同僚の体育教員に声を掛けたが・・・寒中水泳なんて無理無理と誰も乗ってこなかった。
「そりゃそうだよな・・・3月末だって海水温は10度はないだろう・・・めちゃくちゃ寒いぞ・・・」
「褌着用って・・・確かにPR映像的には良いのかもしれないけど・・・恥ずかしいよな、普通は・・・はぁ・・・」聡志は途方に暮れた。
放課後、今日は室内練習日、部活を開始する前に水泳部の部室に聡志は顔を出すと、そこには長田もいた。
「先生、足は大丈夫か?」長田はいの一番に聡志に話しかけて来た。
「あぁ、大丈夫だよ、長田、色々とありがとう・・・弁当も美味かった、お父さんにもよろしく言ってくれ」
「父ちゃんには言っておくよ、それより先生、浮かない顔してどうしたんだ?」
「長田、実は、あっ、みんなも聞いてくれ」聡志は寒中水泳大会の事情について、集まった部員全員に話した。
「やったぁ!ヨッシャー、女子水泳部!!」
「先生っ!練習は一緒にやるんですよね!!」部員たちは目を爛々とさせ、歓喜の声が沸き起こった。
「男だったらこれが普通の反応だよな・・・」聡志は思った。
「おいお前ら、室内温水プールが出来たら毎日プールで練習が出来るとかってのはないのか?」聡志はため息をつく。
「先生、そ、それもちょっとはありますけど、女子がいたら、絶対に部員が増えますよ!!」部員たちの興奮はおさまらない。
「お前たち・・・喜ぶのはまだ早い、あくまで優勝したらの話だぞっ!第一まだもう一人参加者が決まっていない・・・」
「先生、俺を忘れてないか?」長田が胸を張った。
「長田、気持ちは嬉しいが出場条件が18歳以上だぞ・・・お前まだ17歳だろう・・・」
「先生、大会日が丁度俺の誕生日なんてなんたる偶然、大会日で18歳、文句ねぇだろ!」
大会日は3月27日、長田の18歳の誕生日だった。
聡志は長田は卒業式が終わっても17歳だったのは記憶していたが、まさか丁度18歳になるとは考えていなかった。
と言うよりは、こう言った褌着用の祭りイベントに高校生が参加するなどとは聡志のイメージとして実感がなかったのだ。
「長田、いいのか?大丈夫なのか?3月の下旬は東京に引っ越さなければならないんじゃないのか?」
「先生、仕事は4月1日からだからギリギリ大丈夫!」
「長田、ちょっと待ってろ、今問い合わせて確認するから・・・みんなも練習を始めててくれ」
聡志は校長に相談し、校長が福島県庁に問い合わせた結果、満18才は大丈夫と回答があった。
聡志は結果を長田に伝えると長田は満身の笑顔で声を出して喜んだ。
そして・・・
「さぁ、先生、これから毎日特訓だぞ!」束の間の喜びの最中、長田が切り出した。
「そうだった・・・」優勝しなければならない事を聡志は思い出した。
「先生、今日は部活終わったらうちに来てください・・・父ちゃんも会いたがっているんで・・・うちで練習メニュー決めましょう」
「そうだな・・・大会の説明と了承を貰わなきゃだし、弁当も頂いたから長田のお父さんにはお礼を言わなきゃな・・・」
「じゃあ父ちゃんに連絡をしておくから!」長田はロッカーからスマホを取り出しLINEをしている。
「長田のお父さんか・・・寒中水泳大会に孝一君を出場させて欲しいと言ったら怒られるかな?何だか緊張する・・・」聡志は思った。
部活が終わり車で長田の家に向かった。
「先生、そんなに緊張するなよ、ウチの父ちゃんは顔も怖いし体もデカくてお調子者だけど・・・」
「やる時はやるしすげぇ心は広いんだぞ!それに父ちゃんが先生に会いたがってるし」
「そうなのか?俺に会いたがるって、長田、お前、俺の事なんか言ってるのか?」
「な、何も言ってないよ・・・先生・・・決して浮きダルマとかなんて・・・言ってない・・・」
「コラァ!長田、『浮きダルマ』って言ってるじゃねぇか!!」
車中は聡志と長田の会話は弾み、楽しい時間になった。
車は到着し、長田を先頭に居酒屋のドアを開けた。
「いらっしゃいませ!あっ、何だ孝一か・・・」
「父ちゃん、何だじゃねぇだろ、市場先生を連れてきたぞ、さぁ先生、入って入って・・・」
「すみません、初めまして・・・」聡志は暖簾をくぐって長田の父親に挨拶をし始めた時に視線を受け固まった。
カウンターの中に居る長田の父親は長田にそっくりでそのまま体を大きくしワイルドな風貌だった。
「すっ、すげぇカッコいい・・・」聡志は心の中で思った。
言うなれば聡志のどストライクの男が聡志の目の前にいる・・・
聡志は高鳴る想いを必死に抑えるのだった。
「そりゃそうだよな・・・3月末だって海水温は10度はないだろう・・・めちゃくちゃ寒いぞ・・・」
「褌着用って・・・確かにPR映像的には良いのかもしれないけど・・・恥ずかしいよな、普通は・・・はぁ・・・」聡志は途方に暮れた。
放課後、今日は室内練習日、部活を開始する前に水泳部の部室に聡志は顔を出すと、そこには長田もいた。
「先生、足は大丈夫か?」長田はいの一番に聡志に話しかけて来た。
「あぁ、大丈夫だよ、長田、色々とありがとう・・・弁当も美味かった、お父さんにもよろしく言ってくれ」
「父ちゃんには言っておくよ、それより先生、浮かない顔してどうしたんだ?」
「長田、実は、あっ、みんなも聞いてくれ」聡志は寒中水泳大会の事情について、集まった部員全員に話した。
「やったぁ!ヨッシャー、女子水泳部!!」
「先生っ!練習は一緒にやるんですよね!!」部員たちは目を爛々とさせ、歓喜の声が沸き起こった。
「男だったらこれが普通の反応だよな・・・」聡志は思った。
「おいお前ら、室内温水プールが出来たら毎日プールで練習が出来るとかってのはないのか?」聡志はため息をつく。
「先生、そ、それもちょっとはありますけど、女子がいたら、絶対に部員が増えますよ!!」部員たちの興奮はおさまらない。
「お前たち・・・喜ぶのはまだ早い、あくまで優勝したらの話だぞっ!第一まだもう一人参加者が決まっていない・・・」
「先生、俺を忘れてないか?」長田が胸を張った。
「長田、気持ちは嬉しいが出場条件が18歳以上だぞ・・・お前まだ17歳だろう・・・」
「先生、大会日が丁度俺の誕生日なんてなんたる偶然、大会日で18歳、文句ねぇだろ!」
大会日は3月27日、長田の18歳の誕生日だった。
聡志は長田は卒業式が終わっても17歳だったのは記憶していたが、まさか丁度18歳になるとは考えていなかった。
と言うよりは、こう言った褌着用の祭りイベントに高校生が参加するなどとは聡志のイメージとして実感がなかったのだ。
「長田、いいのか?大丈夫なのか?3月の下旬は東京に引っ越さなければならないんじゃないのか?」
「先生、仕事は4月1日からだからギリギリ大丈夫!」
「長田、ちょっと待ってろ、今問い合わせて確認するから・・・みんなも練習を始めててくれ」
聡志は校長に相談し、校長が福島県庁に問い合わせた結果、満18才は大丈夫と回答があった。
聡志は結果を長田に伝えると長田は満身の笑顔で声を出して喜んだ。
そして・・・
「さぁ、先生、これから毎日特訓だぞ!」束の間の喜びの最中、長田が切り出した。
「そうだった・・・」優勝しなければならない事を聡志は思い出した。
「先生、今日は部活終わったらうちに来てください・・・父ちゃんも会いたがっているんで・・・うちで練習メニュー決めましょう」
「そうだな・・・大会の説明と了承を貰わなきゃだし、弁当も頂いたから長田のお父さんにはお礼を言わなきゃな・・・」
「じゃあ父ちゃんに連絡をしておくから!」長田はロッカーからスマホを取り出しLINEをしている。
「長田のお父さんか・・・寒中水泳大会に孝一君を出場させて欲しいと言ったら怒られるかな?何だか緊張する・・・」聡志は思った。
部活が終わり車で長田の家に向かった。
「先生、そんなに緊張するなよ、ウチの父ちゃんは顔も怖いし体もデカくてお調子者だけど・・・」
「やる時はやるしすげぇ心は広いんだぞ!それに父ちゃんが先生に会いたがってるし」
「そうなのか?俺に会いたがるって、長田、お前、俺の事なんか言ってるのか?」
「な、何も言ってないよ・・・先生・・・決して浮きダルマとかなんて・・・言ってない・・・」
「コラァ!長田、『浮きダルマ』って言ってるじゃねぇか!!」
車中は聡志と長田の会話は弾み、楽しい時間になった。
車は到着し、長田を先頭に居酒屋のドアを開けた。
「いらっしゃいませ!あっ、何だ孝一か・・・」
「父ちゃん、何だじゃねぇだろ、市場先生を連れてきたぞ、さぁ先生、入って入って・・・」
「すみません、初めまして・・・」聡志は暖簾をくぐって長田の父親に挨拶をし始めた時に視線を受け固まった。
カウンターの中に居る長田の父親は長田にそっくりでそのまま体を大きくしワイルドな風貌だった。
「すっ、すげぇカッコいい・・・」聡志は心の中で思った。
言うなれば聡志のどストライクの男が聡志の目の前にいる・・・
聡志は高鳴る想いを必死に抑えるのだった。
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