108 / 150
第4章 サラの正体
第106話 嫌味な教師がいたもんだ
しおりを挟む
俺たちがダンジョンから帰還した次の日。
俺とサラとシューマはいつも通り学園に登校していた。
「そう言えばサラもシューマも体が痛くなったりした?」
俺はふと思ったことを口に出す。
俺は大量にlevel UPした時は、全身筋肉痛に苛まれた。
まぁエリクサーですぐに治すけど。
しかし2人にはそれが出来ないので少し心配だったのだ。
「ん? そんなことなかった」
サラは首を傾げながらそう答える。
あれ? 確かサラって1番level上がってなかったんじゃなかったっけ?
それで一切何処も痛くならないなんてどう言うことなのだろうか。
もしかして個人差があるのか?
そう言えばエレノアも体が痛いとか言っていなかったな。
まぁ痛みに慣れているからなのかもしれないが。
「サラちゃん痛くなかったの!? 俺は何時間かずっと身体中が痛くて死にそうだったんだけど!」
「うるさい。あとサラちゃんって呼ぶな」
シューマはどうやら俺と同じく痛かったらしい。
ならサラが特別なのか?
それとも俺たちが単に体の性能が低かったのか?
まだわからないことは多いが、どうやら俺の他にも痛みを感じる人はいるようだ。
「そう言えばなんか走ってくる人多くない?」
シューマが不思議そうに走り抜く生徒達を見ながら言う。
俺は先程から考え事をしていたため大して見ていなかったが、確かに走ってくる人が多い。
「一体何があったんだろうな?」
俺たちは寮から学園に通っているので、それほど焦るほどではないが、中には実家から通う生徒もおり、その実家から来ていると言っていた人たちばかりが焦って走り抜けていた。
「なぁなぁ、何が起きているのかちょっと見に行こうぜっ☆」
シューマがワクワクしながら俺たちに言ってくる。
どうやら校門からくる人だけが急いでいるらしく、俺達裏門登校の人達は特に何もない様だ。
まぁ確かに気になるし、まだ登校完了時間まで時間があるので行ってみるか。
「まぁ少し見るだけだからな?」
「勿論だ! サラちゃんは!?」
「……ソラと一緒ならいい」
「ならみんな見に行くでいいな! それじゃあレッツゴー!」
シューマが走り出す。
俺とサラは2人で顔を見合わせ、
「しょうがないから着いていくか」
「……ん」
シューマを追いかける様に走った。
☆☆☆
実際に校門に来てみると、あっさり理由がわかった。
校門には1人の教師が立っており、何人もの生徒が足止めを食らっていた。
そして何やら教師が話している。
「女子は挨拶の声が小さいくせに、話し声はうるさいな! 俺がよしとするまでここに残れ!」
いや無茶苦茶やな。
しかし男子への対応の方がもっと酷かった。
「男子のお前らは頭を丸めてこい! なんだその髪は! それにそのピアスや指輪は! お前達は学園を舐めているのか!? どうせお前達はこの学園でも落ちこぼれなんだろう!?」
そう言って特に変だなとは思わない男子の髪を坊主にさせようとしたりピアスや指輪を取り上げようとする教師。
しかも嫌味なことに平民ばかりを止めていおり、貴族には笑顔で素通りしている。
うわぁ……。
「これは酷いな……」
「ん。最低」
「流石の俺でもこれは無理だぜ……」
うん、控えめに言ってめちゃくちゃ嫌な教師だ。
前世でも偶にいたんだよなぁ……一部の人間をエコ贔屓する教師が。
あいつらは自分のお気に入り以外には態度を変えるからな。
俺たちが引いていると急に教師の目線がこちらに向く。
「お前達は? 見ない顔だが……」
物凄い嫌だが一応名乗る。
「ソラです」
「……サラ……です」
「シュ、シューマです……」
俺たちが名乗るとまず教師の目線がサラに行く。
あっ、この目線は知っているぞ。
下卑な目だ。
こいつ生徒であるサラに変な目線を向けるなよ。
「それでは私たちはこれで失礼します」
俺はさりげなくサラの前に立ちそう言い、回れ右をしようとした瞬間に呼び止められる。
「いやダメだ。お前達もここに残れ」
サラに目線を固定しながら言ってきた。
……はい、面倒な奴に絡まれたぁ……。
俺は心の中で大きくため息を吐いた。
俺とサラとシューマはいつも通り学園に登校していた。
「そう言えばサラもシューマも体が痛くなったりした?」
俺はふと思ったことを口に出す。
俺は大量にlevel UPした時は、全身筋肉痛に苛まれた。
まぁエリクサーですぐに治すけど。
しかし2人にはそれが出来ないので少し心配だったのだ。
「ん? そんなことなかった」
サラは首を傾げながらそう答える。
あれ? 確かサラって1番level上がってなかったんじゃなかったっけ?
それで一切何処も痛くならないなんてどう言うことなのだろうか。
もしかして個人差があるのか?
そう言えばエレノアも体が痛いとか言っていなかったな。
まぁ痛みに慣れているからなのかもしれないが。
「サラちゃん痛くなかったの!? 俺は何時間かずっと身体中が痛くて死にそうだったんだけど!」
「うるさい。あとサラちゃんって呼ぶな」
シューマはどうやら俺と同じく痛かったらしい。
ならサラが特別なのか?
それとも俺たちが単に体の性能が低かったのか?
まだわからないことは多いが、どうやら俺の他にも痛みを感じる人はいるようだ。
「そう言えばなんか走ってくる人多くない?」
シューマが不思議そうに走り抜く生徒達を見ながら言う。
俺は先程から考え事をしていたため大して見ていなかったが、確かに走ってくる人が多い。
「一体何があったんだろうな?」
俺たちは寮から学園に通っているので、それほど焦るほどではないが、中には実家から通う生徒もおり、その実家から来ていると言っていた人たちばかりが焦って走り抜けていた。
「なぁなぁ、何が起きているのかちょっと見に行こうぜっ☆」
シューマがワクワクしながら俺たちに言ってくる。
どうやら校門からくる人だけが急いでいるらしく、俺達裏門登校の人達は特に何もない様だ。
まぁ確かに気になるし、まだ登校完了時間まで時間があるので行ってみるか。
「まぁ少し見るだけだからな?」
「勿論だ! サラちゃんは!?」
「……ソラと一緒ならいい」
「ならみんな見に行くでいいな! それじゃあレッツゴー!」
シューマが走り出す。
俺とサラは2人で顔を見合わせ、
「しょうがないから着いていくか」
「……ん」
シューマを追いかける様に走った。
☆☆☆
実際に校門に来てみると、あっさり理由がわかった。
校門には1人の教師が立っており、何人もの生徒が足止めを食らっていた。
そして何やら教師が話している。
「女子は挨拶の声が小さいくせに、話し声はうるさいな! 俺がよしとするまでここに残れ!」
いや無茶苦茶やな。
しかし男子への対応の方がもっと酷かった。
「男子のお前らは頭を丸めてこい! なんだその髪は! それにそのピアスや指輪は! お前達は学園を舐めているのか!? どうせお前達はこの学園でも落ちこぼれなんだろう!?」
そう言って特に変だなとは思わない男子の髪を坊主にさせようとしたりピアスや指輪を取り上げようとする教師。
しかも嫌味なことに平民ばかりを止めていおり、貴族には笑顔で素通りしている。
うわぁ……。
「これは酷いな……」
「ん。最低」
「流石の俺でもこれは無理だぜ……」
うん、控えめに言ってめちゃくちゃ嫌な教師だ。
前世でも偶にいたんだよなぁ……一部の人間をエコ贔屓する教師が。
あいつらは自分のお気に入り以外には態度を変えるからな。
俺たちが引いていると急に教師の目線がこちらに向く。
「お前達は? 見ない顔だが……」
物凄い嫌だが一応名乗る。
「ソラです」
「……サラ……です」
「シュ、シューマです……」
俺たちが名乗るとまず教師の目線がサラに行く。
あっ、この目線は知っているぞ。
下卑な目だ。
こいつ生徒であるサラに変な目線を向けるなよ。
「それでは私たちはこれで失礼します」
俺はさりげなくサラの前に立ちそう言い、回れ右をしようとした瞬間に呼び止められる。
「いやダメだ。お前達もここに残れ」
サラに目線を固定しながら言ってきた。
……はい、面倒な奴に絡まれたぁ……。
俺は心の中で大きくため息を吐いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる