119 / 150
第4章 サラの正体
第117話 光の雨と天罰の雷
しおりを挟む
俺は敵の大群を見ながら魔道具を出していく。
「えっと……《獄炎》と《絶対零度》が20個づつと……あったあった。《光の雨》が……1個しかないな。ならこれで代用するか、《嵐》」
どんどん知らない魔道具を出していくソラに周りは唖然とする。
そしてサラはそんな視線を受けているソラを先程同様キラキラ目を輝かせている。
「ソラ……凄い……」
サラの呟きに周りの50人ほどの兵士が同意するかのように首を縦に振る。
彼らはルイーゼがサラのために配置した兵士で、一人一人がlevel60程と精鋭が集まっている。
しかしそんな彼らが戦場ということを忘れたかのように唖然としているのだ。
その事にソラが気づいたのは全ての魔道具を出し終えた後だった。
「ふぅ……これで全部かな……。取り敢えず半分くらい出したけど足りるよな、多分…………ん? どうしてこんなにみんな見てるんだ?」
「……ん、ん」
サラが大量に積んである魔道具を指差す。
「あ、ああ……なるほど……俺が原因だったわけね……。まぁこの際は丁度いいか。サラ、みんなにこれ分けるの手伝ってくれないか?」
「ん、了解」
俺はサラに《獄炎》のスクロールを手渡す。
そして俺は《絶対零度》と《嵐》を配っていく。
そして手渡された兵士たちは、混乱したりすぐに順応したりと様々な反応を見せていた。
「な、何がどうなっているんだ……?」
「俺たちは夢を見ているのか……?」
「他の仲間たちが特攻かましている時に俺らは反則級の魔道具をぶっ放すと……最高だな」
「まぁ皆んなには申し訳なく思うが、俺も命は惜しい。絶対に死にたくないんでな」
「……全員に配った」
サラが俺にそう言ってきた。
「お、ありがとな。俺も全員に配り終わったし……それじゃあ少し聞いてくれ!!」
俺は兵士達に大声で言う。
「お前達に配ったスクロールはどれも最上級魔法が籠っている! それでモンスターの大群をボコボコにするのだ! よく戦争で質より量だと言うが、そんなもの知るかっ! 俺たちがすることは、最強の魔法を何回もぶっ放していれば勝てる楽な仕事だ! よかったな! お前達は無傷で帰還だ!」
「「「「「「「おお!!」」」」」」」
「更に後でルイーゼに褒美ももらえるらしいし、お前達は得をしたな!」
「ああ、本当にそうだ! 俺、今まで頑張って鍛えててよかった……!」
「と言うか俺たちの任務はモンスターからそこのお嬢ちゃんを守る事だったよな?」
「なのに守るなんてことせずに俺たちはスクロールで魔法を発動させるだけ……最高かよ」
「お前、さっきから思っていたが少し性格悪いよな……」
1人の兵士がそう言ったのには俺も同意見だが、言いたいこともわかる。
人間は楽に仕事出来るとなったらこんな事になるだろうよ。
「さぁ! そろそろ魔法の射程距離に入った! まずは俺とサラが使うからよく見ていてくれ!」
「「「「「「「「おす!!」」」」」」」」
「じゃあサラ、やろうか」
「ん、いつでもおっけー」
モンスターの大群が城壁に向かって走ってくる。
今俺たちとモンスターとの距離は約1km。
もう使用できる距離だ。
それに俺の所は1人の兵士を出しておらず、全てルイーゼやもう一つの方に貸している。
「いくぞサラ! 《光の雨》ッッ!!」
「ん! 《天罰の雷」
俺たちが唱えた瞬間、天から光の雨が降り注ぎ、『パァン!!』と言う音と共にモンスターの体に拳大の穴が開く。
光の雨は物凄い速度で大量に降ってくるため、今の俺でも全て避け切るなどほぼ不可能だ。
そのためその一度の魔法だけでざっと400ほどのモンスターが死亡又は瀕死になった。
しかしこれでは終わらない。
今度は天から極大の雷が縦横無尽に降り注ぐ。
数は光の雨より少ないものの、何十もの雷が落ち、少しでも触れたモンスターは一瞬にして灰に変わっていく。
その光景は30秒ほど続いて消えていった。
兵士たちはその光景を見てめちゃくちゃ盛り上がっている。
「これは勝った! これは絶対に勝ったぞ!」
「ああ……あの2人が神に見えてきた……」
神という言葉に少しドキッとしてしまうソラだったが、何とか平常心を保ち、指示を出す。
「これで見ただろう!? お前達は絶対に負けない! まずは《嵐》を持っている兵士は前に出ろ!」
すると十数人が前に出てきた。
「よし、それでは奴らが再び集まったら撃ってくれ!」
「「「「「「わかりました!!」」」」」」
いい返事だ。
多分歴史上ここまで士気が高いことは中々ないんじゃないかと思えるほどみんなのテンションが高かった。
さて、まだまだこれからだぜ。
少し心配要素もあるしな……。
俺は上空を見上げてため息をついた。
「えっと……《獄炎》と《絶対零度》が20個づつと……あったあった。《光の雨》が……1個しかないな。ならこれで代用するか、《嵐》」
どんどん知らない魔道具を出していくソラに周りは唖然とする。
そしてサラはそんな視線を受けているソラを先程同様キラキラ目を輝かせている。
「ソラ……凄い……」
サラの呟きに周りの50人ほどの兵士が同意するかのように首を縦に振る。
彼らはルイーゼがサラのために配置した兵士で、一人一人がlevel60程と精鋭が集まっている。
しかしそんな彼らが戦場ということを忘れたかのように唖然としているのだ。
その事にソラが気づいたのは全ての魔道具を出し終えた後だった。
「ふぅ……これで全部かな……。取り敢えず半分くらい出したけど足りるよな、多分…………ん? どうしてこんなにみんな見てるんだ?」
「……ん、ん」
サラが大量に積んである魔道具を指差す。
「あ、ああ……なるほど……俺が原因だったわけね……。まぁこの際は丁度いいか。サラ、みんなにこれ分けるの手伝ってくれないか?」
「ん、了解」
俺はサラに《獄炎》のスクロールを手渡す。
そして俺は《絶対零度》と《嵐》を配っていく。
そして手渡された兵士たちは、混乱したりすぐに順応したりと様々な反応を見せていた。
「な、何がどうなっているんだ……?」
「俺たちは夢を見ているのか……?」
「他の仲間たちが特攻かましている時に俺らは反則級の魔道具をぶっ放すと……最高だな」
「まぁ皆んなには申し訳なく思うが、俺も命は惜しい。絶対に死にたくないんでな」
「……全員に配った」
サラが俺にそう言ってきた。
「お、ありがとな。俺も全員に配り終わったし……それじゃあ少し聞いてくれ!!」
俺は兵士達に大声で言う。
「お前達に配ったスクロールはどれも最上級魔法が籠っている! それでモンスターの大群をボコボコにするのだ! よく戦争で質より量だと言うが、そんなもの知るかっ! 俺たちがすることは、最強の魔法を何回もぶっ放していれば勝てる楽な仕事だ! よかったな! お前達は無傷で帰還だ!」
「「「「「「「おお!!」」」」」」」
「更に後でルイーゼに褒美ももらえるらしいし、お前達は得をしたな!」
「ああ、本当にそうだ! 俺、今まで頑張って鍛えててよかった……!」
「と言うか俺たちの任務はモンスターからそこのお嬢ちゃんを守る事だったよな?」
「なのに守るなんてことせずに俺たちはスクロールで魔法を発動させるだけ……最高かよ」
「お前、さっきから思っていたが少し性格悪いよな……」
1人の兵士がそう言ったのには俺も同意見だが、言いたいこともわかる。
人間は楽に仕事出来るとなったらこんな事になるだろうよ。
「さぁ! そろそろ魔法の射程距離に入った! まずは俺とサラが使うからよく見ていてくれ!」
「「「「「「「「おす!!」」」」」」」」
「じゃあサラ、やろうか」
「ん、いつでもおっけー」
モンスターの大群が城壁に向かって走ってくる。
今俺たちとモンスターとの距離は約1km。
もう使用できる距離だ。
それに俺の所は1人の兵士を出しておらず、全てルイーゼやもう一つの方に貸している。
「いくぞサラ! 《光の雨》ッッ!!」
「ん! 《天罰の雷」
俺たちが唱えた瞬間、天から光の雨が降り注ぎ、『パァン!!』と言う音と共にモンスターの体に拳大の穴が開く。
光の雨は物凄い速度で大量に降ってくるため、今の俺でも全て避け切るなどほぼ不可能だ。
そのためその一度の魔法だけでざっと400ほどのモンスターが死亡又は瀕死になった。
しかしこれでは終わらない。
今度は天から極大の雷が縦横無尽に降り注ぐ。
数は光の雨より少ないものの、何十もの雷が落ち、少しでも触れたモンスターは一瞬にして灰に変わっていく。
その光景は30秒ほど続いて消えていった。
兵士たちはその光景を見てめちゃくちゃ盛り上がっている。
「これは勝った! これは絶対に勝ったぞ!」
「ああ……あの2人が神に見えてきた……」
神という言葉に少しドキッとしてしまうソラだったが、何とか平常心を保ち、指示を出す。
「これで見ただろう!? お前達は絶対に負けない! まずは《嵐》を持っている兵士は前に出ろ!」
すると十数人が前に出てきた。
「よし、それでは奴らが再び集まったら撃ってくれ!」
「「「「「「わかりました!!」」」」」」
いい返事だ。
多分歴史上ここまで士気が高いことは中々ないんじゃないかと思えるほどみんなのテンションが高かった。
さて、まだまだこれからだぜ。
少し心配要素もあるしな……。
俺は上空を見上げてため息をついた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる