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第1章 早速追われる!なぜならバグだもの
11. 負けフラグが立つ条件
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小石【バグ】に向かって、突進するサイ。
小石は地面に落ち、いい感じに転がっている。
恐らくすぐにサイは小石に、追いつくだろう。
そして、足踏みで壊そうと、やっきになるはずだ。
さっきはその足踏みが5分程度も続いた。
同じくらい続くとして、やつが俺に向かって突進を再開するのは、無論その後だ。
そして、また俺の目の前に来たら、
もう一度同じ事を繰り返す。
そうする事で10分以上は稼げるはずだ。
マップを確認すると、何だかんだで
草原まであと半分くらいまで来ている。
あと10分走り切れば、
草原まで辿り着くのは余裕だと思われる。
イエーイ!
俺は全力で走りながらも、
心の中ではスキップをしていた。
まさに、ウィニングランだ。
「俺の勝ちだ!ざまぁみろ!」
と、その時、嫌味たらしい声が、
俺の頭に直接届く。
『勝利を確信して、それを言葉にした瞬間に
負けフラグが立つのが、ゲームだよねぇ』
「はんっ!
そう言うのを、負け犬の遠吠えって言うんだぜ!」
そうだ。もうこの勝負は勝ちが確定したんだ。
今更負ける要素がある訳ない。
その時だ。
俺の頭の中に、声が響いてきたのは…
嫌味たらしい声ではなく、何かに縋ろうと必死な少女の声が…
『お兄ちゃ~ん!
怖いよ~!シェリーを一人にしないで!』
俺は少し立ち眩みがした。
急いでマップを確認する。
味方を示す、青い点が見事に逆走を始めているではないか!
サイはどうやら小石を片付けたようで、反転してこちらの方向に突進を再開し始めた。
おい!おい!おーい!
この展開はあり得ないだろ!?
久々に俺の、ヤバいよ!ヤバいよー!センサーがけたたましく、頭の中で鳴り響く。
どうする!?俺!
と考える間もなく、シェリーの方へ駆け出して行った。
少しでも時間が稼げるように、最後にとっておいた、小石【バグ】を放り投げる。
これで5分は持つはずだ。
程なく、彼女に追いつく。
そして彼女は、くしゃくしゃになった泣き顔を俺の胸にうずめた。
真っ白だったワンピースは、いつの間にか泥だらけになっている。
恐らく途中で転んだのであろう。
膝も少し擦りむいていた。
「ごめんな。心細かったよな。寂しかったよな」
「うん…うん…ごめんなさい…シェリーは一人じゃ無理…」
光もないこの森で、ただひたすら死の恐怖から逃げるしかない状況。
しかも、その死は鈍い足音とともに、恐ろしい速度で近づいてくるのだ。
シェリーが一人で、それを乗り越えて逃げ切るのは、酷過ぎた。
しかし、なぜだ?
彼女の声が、あの時、俺の頭の中に直接聞こえてきていた。
フィクサーにしてもそうだ。
しかし、今はそんな疑問にかまけている場合ではない。
俺達は再び走り出す。
今度は手をつないで。
歩幅を合わせるように。
しかし、走り出したのものの、この状況を打開する手段が思いつかない。
サイはもう2~3分もしたら追いつかれる場所まで、近づいてきている。
その足音も、死へのプレッシャーとともに大きくなってきているのが分かる。
考えろ!何かないのか!?
俺は今までに起きた事を思い返していた。
これって、死に瀕した際に見る、走馬灯ってやつなのか…?
その時、少し引っかかった点がある事を思い出す。
そして、もう考える時間もない。
俺は、本当に最後の可能性にかけることにした。
俺は、二つくすめてきた「万能薬」の最後の一個を取り出して、
二つに割る。
「シェリー。こいつを食べるんだ」
「…こんな時にお菓子?
あぁ、最後の晩餐ってことね…分かったわ」
「縁起でもない事を言うな!最後の賭けに出るんだよ。
俺は諦めねぇぞ。
いいか。こいつを食べたら、三歩右にずれろ。俺は三歩左にずれる」
「嫌よ!もう、お兄ちゃんと離れたくない!」
「少し間を空けるだけだ。安心しろ!声が届くくらいすぐ傍にいるから!」
「…うん。分かったわ。それが最後の賭けって言うなら…」
「よし!良い子だ!」
褒められて、こんな時でも少しシェリーの頬が紅く染まる。
もう彼女に涙はない。
泣きはらした瞳はまだ赤いままではあるが。
「そして、この歩幅を忘れるな。
この歩幅で、少し離れて一緒に進むんだ!
もう時間がない!始めるぞ!」
俺達は一緒に「万能薬」を口にした。
間近に迫ったサイの動きが止まる。
この森にバグが存在しない為、走ることをやめたのだ。
そして、2人とも3歩ずつそれた。
ちょうどサイの横幅分。
そして、同じ歩幅とピッチで走り出す。
「いいぞ!シェリー!その調子だ!
さぁ、最後の賭けだ!どっちに転ぶか!勝負だ!!」
―――30秒後。
俺達のステータスに【バグ】の文字が再び浮かぶ。
しかし、サイは走り出す事はしなかった。
躊躇するように、足を地面に蹴りつけている。
「やっぱりそうだ!
サイの野郎は、『自分から最も近い』バグを排除しようとしている。
バグが二つ以上あって、自分から同じ距離にある場合、
やつはどっちに向かうか躊躇して動けない!」
これは小石【バグ】を何回か投げた時に感じた違和感がきっかけだ。
やつは、投げる度に一瞬躊躇した時間があった。
あの躊躇は、2つのバグが自分から同じ距離にあった時に生じたものだったのだ。
今、俺とシェリーはサイから見て、全く同じ距離にいる。
歩幅を合わせて走る俺達の目の前に、森の終わりが見えてきた。
シェリーがこちらをちらっと向く。
その顔は幾分晴れやかだ。
「お兄ちゃんを信じてよかった!私達の勝ちね!」
あ…言っちゃったよ。
「負けフラグ」立ててちゃったよ。
その瞬間、
ステーーン
それは見事にシェリーが木の根につまずいて、前のめりにこけた。
『あはは!実に愉快だねぇ!』
俺は、突然の事で、走る勢いが止まらない。
シェリーよりも、少し前に出てしまう。
待ってました!と言わんばかりに、サイの突進がシェリーに向かって再開された。
方向が少し斜めになっているので、
もう距離を測って、サイから同じだけ離れることは無理だ。
「シェリー!立て!
立って、すぐに森の出口に向かって走り出すんだ!」
「無理よ!すぐに追いつかれちゃう!」
「いいから!俺を信じろ!!」
勢いに押されるように、シェリーは立ちあがって、
森の出口に向かって、再び泣き顔で走り出した。
「ふんっ!
シェリーだけでも逃げ切れたら、彼女の事は見逃してくれるんだろうな…?」
『おや?敗北宣言ですかぁ?いいですよ、この場は見逃すって約束でしたからねぇ』
「それを聞いて安心したぜ…」
俺は、立ち止まる。
サイは少しすると、方向を俺に変えた。
それを確認すると、俺も森の出口に向かって、走り出す。
『ああぁ!もうすぐだ!最高のショーが見られるのは!』
シェリーが森の出口から出た事が確認できた。
大きな安堵感が、俺の全身から力を抜く。
思わず膝が落ちそうになるが、何とか踏みとどまり、俺はその脚を止めない。
見えないサイの影が間近に迫っているのが、感じられる。
もうマップなんて開いていない。
開かなくても、サイとの距離と森の出口は、手に取るように分かる。
勝利の光は目の前に、死の影は真後ろに。
『あと、せめて10秒あれば良かったのにねぇ。
非常に残念だよ。…チェックメイトだ』
「お前の『負けフラグ』。今の言葉で立っちゃったな」
◆◆◆
シェリーは、転がるように森を抜けた。
光が眩しい。
草や花の匂いがする。
鳥の声が聞こえる。
そよ風が頬に当たる。
全ての五感が戻ってきた。
そう彼女は、絶望の淵から戻ってきたのだ。
しかし、その傍らに、あの青年の姿はない。
希望の光に包まれた世界は、シェリーにとってはまだ、絶望の延長にすぎなかった。
「お兄ちゃ~~ん!嫌だよ~!シェリーを一人にしないで!」
その声に応えるかのように、シェリーの頭に直接声が響いてくる。
『すまん、シェリー。俺、約束守れそうにないわ…』
こんな時まで、青年は自分との約束の事を気にしているのか。
しかも、守れそうにないってことは、彼自身の「死」を意味しているのか…
彼の言葉を聞く事により、彼女の胸を、ギュッと締めつけてくる。
しかし、彼は見当たらない。
幻想だったのかもしれない。
幻想でもいい。シェリーは彼の姿を探す。
そんな彼女の目の前に転がるように現れたのは、
幻想ではない、現実の彼であった。
「悪いな…『穏やかに元の世界に戻る』って約束。果たせそうにないや…」
「…分かっていたかしら!お兄ちゃんは『期待に応えられない男』だもん!」
シェリーは彼に飛び込んだ。
そして、その泥だらけの顔に、熱い口づけをした。
小石は地面に落ち、いい感じに転がっている。
恐らくすぐにサイは小石に、追いつくだろう。
そして、足踏みで壊そうと、やっきになるはずだ。
さっきはその足踏みが5分程度も続いた。
同じくらい続くとして、やつが俺に向かって突進を再開するのは、無論その後だ。
そして、また俺の目の前に来たら、
もう一度同じ事を繰り返す。
そうする事で10分以上は稼げるはずだ。
マップを確認すると、何だかんだで
草原まであと半分くらいまで来ている。
あと10分走り切れば、
草原まで辿り着くのは余裕だと思われる。
イエーイ!
俺は全力で走りながらも、
心の中ではスキップをしていた。
まさに、ウィニングランだ。
「俺の勝ちだ!ざまぁみろ!」
と、その時、嫌味たらしい声が、
俺の頭に直接届く。
『勝利を確信して、それを言葉にした瞬間に
負けフラグが立つのが、ゲームだよねぇ』
「はんっ!
そう言うのを、負け犬の遠吠えって言うんだぜ!」
そうだ。もうこの勝負は勝ちが確定したんだ。
今更負ける要素がある訳ない。
その時だ。
俺の頭の中に、声が響いてきたのは…
嫌味たらしい声ではなく、何かに縋ろうと必死な少女の声が…
『お兄ちゃ~ん!
怖いよ~!シェリーを一人にしないで!』
俺は少し立ち眩みがした。
急いでマップを確認する。
味方を示す、青い点が見事に逆走を始めているではないか!
サイはどうやら小石を片付けたようで、反転してこちらの方向に突進を再開し始めた。
おい!おい!おーい!
この展開はあり得ないだろ!?
久々に俺の、ヤバいよ!ヤバいよー!センサーがけたたましく、頭の中で鳴り響く。
どうする!?俺!
と考える間もなく、シェリーの方へ駆け出して行った。
少しでも時間が稼げるように、最後にとっておいた、小石【バグ】を放り投げる。
これで5分は持つはずだ。
程なく、彼女に追いつく。
そして彼女は、くしゃくしゃになった泣き顔を俺の胸にうずめた。
真っ白だったワンピースは、いつの間にか泥だらけになっている。
恐らく途中で転んだのであろう。
膝も少し擦りむいていた。
「ごめんな。心細かったよな。寂しかったよな」
「うん…うん…ごめんなさい…シェリーは一人じゃ無理…」
光もないこの森で、ただひたすら死の恐怖から逃げるしかない状況。
しかも、その死は鈍い足音とともに、恐ろしい速度で近づいてくるのだ。
シェリーが一人で、それを乗り越えて逃げ切るのは、酷過ぎた。
しかし、なぜだ?
彼女の声が、あの時、俺の頭の中に直接聞こえてきていた。
フィクサーにしてもそうだ。
しかし、今はそんな疑問にかまけている場合ではない。
俺達は再び走り出す。
今度は手をつないで。
歩幅を合わせるように。
しかし、走り出したのものの、この状況を打開する手段が思いつかない。
サイはもう2~3分もしたら追いつかれる場所まで、近づいてきている。
その足音も、死へのプレッシャーとともに大きくなってきているのが分かる。
考えろ!何かないのか!?
俺は今までに起きた事を思い返していた。
これって、死に瀕した際に見る、走馬灯ってやつなのか…?
その時、少し引っかかった点がある事を思い出す。
そして、もう考える時間もない。
俺は、本当に最後の可能性にかけることにした。
俺は、二つくすめてきた「万能薬」の最後の一個を取り出して、
二つに割る。
「シェリー。こいつを食べるんだ」
「…こんな時にお菓子?
あぁ、最後の晩餐ってことね…分かったわ」
「縁起でもない事を言うな!最後の賭けに出るんだよ。
俺は諦めねぇぞ。
いいか。こいつを食べたら、三歩右にずれろ。俺は三歩左にずれる」
「嫌よ!もう、お兄ちゃんと離れたくない!」
「少し間を空けるだけだ。安心しろ!声が届くくらいすぐ傍にいるから!」
「…うん。分かったわ。それが最後の賭けって言うなら…」
「よし!良い子だ!」
褒められて、こんな時でも少しシェリーの頬が紅く染まる。
もう彼女に涙はない。
泣きはらした瞳はまだ赤いままではあるが。
「そして、この歩幅を忘れるな。
この歩幅で、少し離れて一緒に進むんだ!
もう時間がない!始めるぞ!」
俺達は一緒に「万能薬」を口にした。
間近に迫ったサイの動きが止まる。
この森にバグが存在しない為、走ることをやめたのだ。
そして、2人とも3歩ずつそれた。
ちょうどサイの横幅分。
そして、同じ歩幅とピッチで走り出す。
「いいぞ!シェリー!その調子だ!
さぁ、最後の賭けだ!どっちに転ぶか!勝負だ!!」
―――30秒後。
俺達のステータスに【バグ】の文字が再び浮かぶ。
しかし、サイは走り出す事はしなかった。
躊躇するように、足を地面に蹴りつけている。
「やっぱりそうだ!
サイの野郎は、『自分から最も近い』バグを排除しようとしている。
バグが二つ以上あって、自分から同じ距離にある場合、
やつはどっちに向かうか躊躇して動けない!」
これは小石【バグ】を何回か投げた時に感じた違和感がきっかけだ。
やつは、投げる度に一瞬躊躇した時間があった。
あの躊躇は、2つのバグが自分から同じ距離にあった時に生じたものだったのだ。
今、俺とシェリーはサイから見て、全く同じ距離にいる。
歩幅を合わせて走る俺達の目の前に、森の終わりが見えてきた。
シェリーがこちらをちらっと向く。
その顔は幾分晴れやかだ。
「お兄ちゃんを信じてよかった!私達の勝ちね!」
あ…言っちゃったよ。
「負けフラグ」立ててちゃったよ。
その瞬間、
ステーーン
それは見事にシェリーが木の根につまずいて、前のめりにこけた。
『あはは!実に愉快だねぇ!』
俺は、突然の事で、走る勢いが止まらない。
シェリーよりも、少し前に出てしまう。
待ってました!と言わんばかりに、サイの突進がシェリーに向かって再開された。
方向が少し斜めになっているので、
もう距離を測って、サイから同じだけ離れることは無理だ。
「シェリー!立て!
立って、すぐに森の出口に向かって走り出すんだ!」
「無理よ!すぐに追いつかれちゃう!」
「いいから!俺を信じろ!!」
勢いに押されるように、シェリーは立ちあがって、
森の出口に向かって、再び泣き顔で走り出した。
「ふんっ!
シェリーだけでも逃げ切れたら、彼女の事は見逃してくれるんだろうな…?」
『おや?敗北宣言ですかぁ?いいですよ、この場は見逃すって約束でしたからねぇ』
「それを聞いて安心したぜ…」
俺は、立ち止まる。
サイは少しすると、方向を俺に変えた。
それを確認すると、俺も森の出口に向かって、走り出す。
『ああぁ!もうすぐだ!最高のショーが見られるのは!』
シェリーが森の出口から出た事が確認できた。
大きな安堵感が、俺の全身から力を抜く。
思わず膝が落ちそうになるが、何とか踏みとどまり、俺はその脚を止めない。
見えないサイの影が間近に迫っているのが、感じられる。
もうマップなんて開いていない。
開かなくても、サイとの距離と森の出口は、手に取るように分かる。
勝利の光は目の前に、死の影は真後ろに。
『あと、せめて10秒あれば良かったのにねぇ。
非常に残念だよ。…チェックメイトだ』
「お前の『負けフラグ』。今の言葉で立っちゃったな」
◆◆◆
シェリーは、転がるように森を抜けた。
光が眩しい。
草や花の匂いがする。
鳥の声が聞こえる。
そよ風が頬に当たる。
全ての五感が戻ってきた。
そう彼女は、絶望の淵から戻ってきたのだ。
しかし、その傍らに、あの青年の姿はない。
希望の光に包まれた世界は、シェリーにとってはまだ、絶望の延長にすぎなかった。
「お兄ちゃ~~ん!嫌だよ~!シェリーを一人にしないで!」
その声に応えるかのように、シェリーの頭に直接声が響いてくる。
『すまん、シェリー。俺、約束守れそうにないわ…』
こんな時まで、青年は自分との約束の事を気にしているのか。
しかも、守れそうにないってことは、彼自身の「死」を意味しているのか…
彼の言葉を聞く事により、彼女の胸を、ギュッと締めつけてくる。
しかし、彼は見当たらない。
幻想だったのかもしれない。
幻想でもいい。シェリーは彼の姿を探す。
そんな彼女の目の前に転がるように現れたのは、
幻想ではない、現実の彼であった。
「悪いな…『穏やかに元の世界に戻る』って約束。果たせそうにないや…」
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そして、その泥だらけの顔に、熱い口づけをした。
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