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第43話 【閑話】絶望のイライザ③
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Fランクにされたけど、Aランクに戻れる方法があるのね。
なんとなく知ってたわよ。
だってそうでしょ?
私みたいな有能な魔術師がFランクでいいわけないもの。
「べ、別に聞きたいとは思わないけど、一応、念のため、聞いておいてあげてもいいわ」
エイミーが眉をひそめてムッとする。
もったいぶらせてるつもりなのね。
ほんと性格悪いわ。
「早く言いなさいよ。私、忙しいの」
「はぁ……。分かりました。ならばお教えします。パーティーを組んでおらず、1人でAランクを保有している人をパーティーに組み込めば、そのパーティーのメンバーは自ずとAランクに認定されます」
「へえ……。そうなの」
誰ともパーティーを組んでないのにAランクの人間?
そんな人いるわけないじゃない。
ほんと期待した私がバカだったわ。
「ちなみにですけど。ピートさんはこれまでのパーティーへの貢献が認められて、Aランクのままとなっております」
「は? ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! なんであんな無能がAで、私みたいな超有能がFなのよ! おかしいじゃない! 不公平よ!!」
「本当にお分かりになっていないのですね。ならばお教えしましょう。ピートさんはパーティーがFランクからCランクに上がるまでの戦闘のすべてをお一人でこなしておりました。CランクからBランクに上がるまでは戦闘での貢献度が若干下がったものの、索敵などで活躍。Bランク以降は完全に裏方としてパーティーを影から支えておりました。つまりトータルで考えて、パーティーへの貢献度は群を抜いております。文句なく、満場一致で、Aランクと認定されたのですよ」
「満場一致って……。誰と誰と誰と誰よ!!」
「詳しくは言えません。……が、あなたのお父様もそのうちのお一人です」
「んなっ!!」
何も言えなかった……。
だってパパも認めたって言うんだもん。
それを言われたら、もう何も言い返せないに決まってる。
エイミーはそれを知ってて、私に吹っかけてきたのだ。
「いかがしましょうか? 早く決めていただかないと、後ろがつまっておりますので」
「うるさいわね!! もう、いいっ!! あんた覚えておきなさいよ!!」
くっ……。どこまでも侮辱して……。
絶対に許さない。
エイミーも、ピートも!
見てなさい!
私は必ずのし上がってやるんだから!!
……と息巻いたはいいものの、これといっていいアイデアは浮かばないものね。
とは言え、Fランクからやり直し、なんて絶対にイヤ。
この私にふさわしいのはAランクより上でしかないもの。
そもそもコツコツって言葉は嫌いだし。
だって地味だと思わない?
あらゆることで優遇されるべき存在なのよ、私は。
こうなったら仕方ないわね。
ピートのヤツともう一度パーティーを組んであげるわ。
その代わり条件をつけなきゃ気が済まない。
そうね。
条件その一、あらゆる雑用はピートがやること。
条件その二、すべての戦闘と雑用の貢献度は私に譲ること。
条件その三、一切の口ごたえはしないこと。
条件その四、私に半径3歩以内に近寄らないこと。
うん、これらを承諾するっていうなら、考えてあげようじゃない。
あ、そう言えば、まだ最年少でSランク昇格の名誉を得るチャンスだって残ってるわね。
そのためには無能なピートじゃなくて、私の盾になってくれる男たちが必要よね。
癪だけど酒場でスカウトするより手はなさそう。
でも次こそは確実にメンバーを手に入れなくては……。
しかも犬のように私に従順な男をね。
ん?
そうだ!
いいことを思いついたわ!
私はさっそく酒場に行って、昼間っから安酒をあおっている男に声をかけた。
「ねえ、あんた。もしかして冒険者?」
「ああ? てめえのようなケツの青い嬢ちゃんがくるような場所じゃねえ。帰った、帰った」
私はドンと銀貨50枚を彼の前に置いた。
「な、なんだ? こんな大金、俺にくれるっていうのか!?」
「ふふ。条件次第よ。まずは冒険者かどうか聞かせて」
「ああ、冒険者だよ。元Bランクのな。でも相棒に愛想つかされてちまって……今は見ての通り、ただの飲んだくれさ」
「元Bランクね……。いいわ。私がパーティーを組んであげる。今から言う条件をのんでくれたらこのお金もくれてやるわ」
「まじか! おい、その条件とやらを早く言え!」
ふふ。思ったより簡単に釣れたわね。
条件なんて簡単よ。
何があっても私を守ることと、戦闘での貢献度はすべて私に譲ること。
たったそれだけ。
私の全財産のうちの半分をくれてやるんだから、それくらいは承知してもらわなきゃ困まる。
さあ、もう一人必要ね。
残りの財産をすべてかけて探してみせるわ。
さあ、ピート。感謝しなさい。
この超天才にして超美女の私がもう一度あんたにチャンスを与えてあげるのよ。
ほんと今日のあんたは運が良いわね。
なんとなく知ってたわよ。
だってそうでしょ?
私みたいな有能な魔術師がFランクでいいわけないもの。
「べ、別に聞きたいとは思わないけど、一応、念のため、聞いておいてあげてもいいわ」
エイミーが眉をひそめてムッとする。
もったいぶらせてるつもりなのね。
ほんと性格悪いわ。
「早く言いなさいよ。私、忙しいの」
「はぁ……。分かりました。ならばお教えします。パーティーを組んでおらず、1人でAランクを保有している人をパーティーに組み込めば、そのパーティーのメンバーは自ずとAランクに認定されます」
「へえ……。そうなの」
誰ともパーティーを組んでないのにAランクの人間?
そんな人いるわけないじゃない。
ほんと期待した私がバカだったわ。
「ちなみにですけど。ピートさんはこれまでのパーティーへの貢献が認められて、Aランクのままとなっております」
「は? ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! なんであんな無能がAで、私みたいな超有能がFなのよ! おかしいじゃない! 不公平よ!!」
「本当にお分かりになっていないのですね。ならばお教えしましょう。ピートさんはパーティーがFランクからCランクに上がるまでの戦闘のすべてをお一人でこなしておりました。CランクからBランクに上がるまでは戦闘での貢献度が若干下がったものの、索敵などで活躍。Bランク以降は完全に裏方としてパーティーを影から支えておりました。つまりトータルで考えて、パーティーへの貢献度は群を抜いております。文句なく、満場一致で、Aランクと認定されたのですよ」
「満場一致って……。誰と誰と誰と誰よ!!」
「詳しくは言えません。……が、あなたのお父様もそのうちのお一人です」
「んなっ!!」
何も言えなかった……。
だってパパも認めたって言うんだもん。
それを言われたら、もう何も言い返せないに決まってる。
エイミーはそれを知ってて、私に吹っかけてきたのだ。
「いかがしましょうか? 早く決めていただかないと、後ろがつまっておりますので」
「うるさいわね!! もう、いいっ!! あんた覚えておきなさいよ!!」
くっ……。どこまでも侮辱して……。
絶対に許さない。
エイミーも、ピートも!
見てなさい!
私は必ずのし上がってやるんだから!!
……と息巻いたはいいものの、これといっていいアイデアは浮かばないものね。
とは言え、Fランクからやり直し、なんて絶対にイヤ。
この私にふさわしいのはAランクより上でしかないもの。
そもそもコツコツって言葉は嫌いだし。
だって地味だと思わない?
あらゆることで優遇されるべき存在なのよ、私は。
こうなったら仕方ないわね。
ピートのヤツともう一度パーティーを組んであげるわ。
その代わり条件をつけなきゃ気が済まない。
そうね。
条件その一、あらゆる雑用はピートがやること。
条件その二、すべての戦闘と雑用の貢献度は私に譲ること。
条件その三、一切の口ごたえはしないこと。
条件その四、私に半径3歩以内に近寄らないこと。
うん、これらを承諾するっていうなら、考えてあげようじゃない。
あ、そう言えば、まだ最年少でSランク昇格の名誉を得るチャンスだって残ってるわね。
そのためには無能なピートじゃなくて、私の盾になってくれる男たちが必要よね。
癪だけど酒場でスカウトするより手はなさそう。
でも次こそは確実にメンバーを手に入れなくては……。
しかも犬のように私に従順な男をね。
ん?
そうだ!
いいことを思いついたわ!
私はさっそく酒場に行って、昼間っから安酒をあおっている男に声をかけた。
「ねえ、あんた。もしかして冒険者?」
「ああ? てめえのようなケツの青い嬢ちゃんがくるような場所じゃねえ。帰った、帰った」
私はドンと銀貨50枚を彼の前に置いた。
「な、なんだ? こんな大金、俺にくれるっていうのか!?」
「ふふ。条件次第よ。まずは冒険者かどうか聞かせて」
「ああ、冒険者だよ。元Bランクのな。でも相棒に愛想つかされてちまって……今は見ての通り、ただの飲んだくれさ」
「元Bランクね……。いいわ。私がパーティーを組んであげる。今から言う条件をのんでくれたらこのお金もくれてやるわ」
「まじか! おい、その条件とやらを早く言え!」
ふふ。思ったより簡単に釣れたわね。
条件なんて簡単よ。
何があっても私を守ることと、戦闘での貢献度はすべて私に譲ること。
たったそれだけ。
私の全財産のうちの半分をくれてやるんだから、それくらいは承知してもらわなきゃ困まる。
さあ、もう一人必要ね。
残りの財産をすべてかけて探してみせるわ。
さあ、ピート。感謝しなさい。
この超天才にして超美女の私がもう一度あんたにチャンスを与えてあげるのよ。
ほんと今日のあんたは運が良いわね。
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