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第49話 いつか俺の絶品料理でぎゃふんと言わせてやるんだからな!
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◇◇
自分の家のすぐそばで、作ったばかりの畑を耕していると、グリーンドラゴンのグリンと、キメラロードのメラロの二人が人間の姿でやってきた。
ちなみにグリンは精悍な顔立ちのおっさんで、メラロはやんちゃそうな姉ちゃんといった風貌だ。
「ご主人! ついに外壁が完成しましたぜ!」
「外堀の作業も終わったわよ!」
ようやくか……。
ニックを追い払ってから、およそ10日。
ついに拠点の防備が完成したんだな!
特に外壁の作業が遅れ気味だったから、心配していたんだけど、ヘルグリズリーたちを投入したかいがあったのかもな。
「よくやった! みんな!! よーし、今日はご馳走にしよう!」
「ウッホォォ! ご主人! さいこー!!」
よーし、久しぶりに腕がなるぜ。
ちなみにサマンサばあちゃんからもらった豚はまだ頭数が少ないから食べるわけにはいかない。なにせ2000体もモンスターが暮らしてるわけだからな。
食材をそろえるのもそれなりに時間がかかるというわけだ。
だから相変わらず食材はイノシシ。
それでも料理のバリエーションはそろえてある。
「みんなはどんな料理だったら喜ぶ? 俺が何でも作ってやるぞ!」
「きゃはは! やったぁ! あたし、こんがり肉がいい!」
「俺も!!」
「こんがり肉って。おいおい、単にイノシシの肉をちょっと焦げ目をつけて焼くだけだぞ?」
「きゃはっ! それがいいんですよー! 素材の味が活かされてっていうかー」
「そうだ、そうだ! ご主人は分かってないな! 俺は毎日こんがり肉でいいくらいだぞ」
「あたしもー!」
「うむ。そういうものなのか……」
これまでみんなが飽きないように、煮込んだり、スープにしたり、味付けを工夫したりと色々やってきたが、あんまり意味がなかったのか。
軽くへこむなぁ。
ガクリと肩を落とした俺に、サンがにこやかに声をかけてくる。
「ふふ。ピートさん、落ち込まないでください。私はピートさんのお料理がとても好きですよ」
やっぱりサンだけは分かってくれていたか!
とそこに探索から帰ってきたエアリスが顔を出した。
「サンはご主人さまが作ったものなら何でも好きだもんねぇー! 昨晩なんかご主人さまに新しく作ってもらった枕に対して、『ニャフフフ』ってにやけながらぎゅーって抱きしめてたし」
「ちょっと! エアリス!」
「あ、ご主人さまー! そう言えば、第75層でこんなの見つけたよー!」
顔を真っ赤にしてブンブン手を回すサンをそのままにして、エアリスは収納リュックから何かを取り出した。
「なんだ? 腕輪か?」
「うーん、分かんない。一応、私とカーリーが腕につけてみたんだけど、なんの反応もなかったし」
「おいおい、怪しいものを勝手に身につけたのかよ」
「えへへ。偉い?」
「偉くない。もし呪われたりしたらどうするつもりだったんだ? こういうのは王都の教会で鑑定してもらってからだな――」
小言なんて聞きたくないと言わんばかりに、エアリスはひょいっと一歩離れてから手をあげた。
「はーい! 反省してまーす! んじゃあ、私とカーリーはバツとして今夜の食事を作る支度を手伝ってくるねー!」
これ以上彼女に何を言っても無駄なのは分かってる。
悪いことが何もなかっただけ、よしとするか……。
「……ったく。もうするなよ」
エアリスとカーリーに『食事を作るシナリオ』をセットした。
ちなみに厨房は俺たちの寝床がある家とは別にしたよ。
さすがに2000体のモンスターたちの料理を担うのは家の台所では無理だからな。
厨房だけの建物を造ったわけだ。
それから厨房を仕切ってるのはルナ。料理を教えたら一番よくできたのが彼女だったし、食材の管理も安心して任せられるからね。
「エアリス。今晩は『こんがり肉』を作ってくれ、ってルナに伝言しておいてくれ」
「うわあああ! こんがりにくぅぅぅ! やったぁ!! 私、一番好きなのー! あはは!」
サンが励ましてくれたおかげで、ちょっと元気になったのに、エアリスめ……。
また泣きそうになっちゃっただろ。
まあ、こうなったら今夜の食事はこんがり肉しか出してやらないからな!
存分に肉の味を楽しめばいいんだ。ぐすっ。
自分の家のすぐそばで、作ったばかりの畑を耕していると、グリーンドラゴンのグリンと、キメラロードのメラロの二人が人間の姿でやってきた。
ちなみにグリンは精悍な顔立ちのおっさんで、メラロはやんちゃそうな姉ちゃんといった風貌だ。
「ご主人! ついに外壁が完成しましたぜ!」
「外堀の作業も終わったわよ!」
ようやくか……。
ニックを追い払ってから、およそ10日。
ついに拠点の防備が完成したんだな!
特に外壁の作業が遅れ気味だったから、心配していたんだけど、ヘルグリズリーたちを投入したかいがあったのかもな。
「よくやった! みんな!! よーし、今日はご馳走にしよう!」
「ウッホォォ! ご主人! さいこー!!」
よーし、久しぶりに腕がなるぜ。
ちなみにサマンサばあちゃんからもらった豚はまだ頭数が少ないから食べるわけにはいかない。なにせ2000体もモンスターが暮らしてるわけだからな。
食材をそろえるのもそれなりに時間がかかるというわけだ。
だから相変わらず食材はイノシシ。
それでも料理のバリエーションはそろえてある。
「みんなはどんな料理だったら喜ぶ? 俺が何でも作ってやるぞ!」
「きゃはは! やったぁ! あたし、こんがり肉がいい!」
「俺も!!」
「こんがり肉って。おいおい、単にイノシシの肉をちょっと焦げ目をつけて焼くだけだぞ?」
「きゃはっ! それがいいんですよー! 素材の味が活かされてっていうかー」
「そうだ、そうだ! ご主人は分かってないな! 俺は毎日こんがり肉でいいくらいだぞ」
「あたしもー!」
「うむ。そういうものなのか……」
これまでみんなが飽きないように、煮込んだり、スープにしたり、味付けを工夫したりと色々やってきたが、あんまり意味がなかったのか。
軽くへこむなぁ。
ガクリと肩を落とした俺に、サンがにこやかに声をかけてくる。
「ふふ。ピートさん、落ち込まないでください。私はピートさんのお料理がとても好きですよ」
やっぱりサンだけは分かってくれていたか!
とそこに探索から帰ってきたエアリスが顔を出した。
「サンはご主人さまが作ったものなら何でも好きだもんねぇー! 昨晩なんかご主人さまに新しく作ってもらった枕に対して、『ニャフフフ』ってにやけながらぎゅーって抱きしめてたし」
「ちょっと! エアリス!」
「あ、ご主人さまー! そう言えば、第75層でこんなの見つけたよー!」
顔を真っ赤にしてブンブン手を回すサンをそのままにして、エアリスは収納リュックから何かを取り出した。
「なんだ? 腕輪か?」
「うーん、分かんない。一応、私とカーリーが腕につけてみたんだけど、なんの反応もなかったし」
「おいおい、怪しいものを勝手に身につけたのかよ」
「えへへ。偉い?」
「偉くない。もし呪われたりしたらどうするつもりだったんだ? こういうのは王都の教会で鑑定してもらってからだな――」
小言なんて聞きたくないと言わんばかりに、エアリスはひょいっと一歩離れてから手をあげた。
「はーい! 反省してまーす! んじゃあ、私とカーリーはバツとして今夜の食事を作る支度を手伝ってくるねー!」
これ以上彼女に何を言っても無駄なのは分かってる。
悪いことが何もなかっただけ、よしとするか……。
「……ったく。もうするなよ」
エアリスとカーリーに『食事を作るシナリオ』をセットした。
ちなみに厨房は俺たちの寝床がある家とは別にしたよ。
さすがに2000体のモンスターたちの料理を担うのは家の台所では無理だからな。
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「エアリス。今晩は『こんがり肉』を作ってくれ、ってルナに伝言しておいてくれ」
「うわあああ! こんがりにくぅぅぅ! やったぁ!! 私、一番好きなのー! あはは!」
サンが励ましてくれたおかげで、ちょっと元気になったのに、エアリスめ……。
また泣きそうになっちゃっただろ。
まあ、こうなったら今夜の食事はこんがり肉しか出してやらないからな!
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