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正直な気持ち
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桂の歳を考えれば、この老女が彼の母だと言ってもおかしくはない。老女とは言っても腰も曲がっていないし、しっかりした足取りをしている。年のせいで背は小さいが、体格はいい。
春川は向こうからやってきた桂を見て、さっと視線をそらせた。彼とは体を合わせて以来だったから。
「母さん。よく来たね。」
「えぇ。畑が忙しくなる前に来てみたんだけど、あなたも忙しそうね。」
「迎えは?叔母さんが来てくれたんだろう?」
「えぇ。でも孫の用事があるからって、駅の近くで降ろしてもらったの。」
春川は視線を逸らして、彼にいう。
「そろそろ私、行きます。予定が入ってて。」
「春川さん。母がお世話になりました。」
「いいえ。お気になさらずに。」
「啓治。お知り合いなの?」
「うん……。」
何と言えばいいのだろう。彼も少し戸惑っているようだ。そこで彼女が母に言う。
「仕事でお世話になりました。」
「あら。仕事の?相手の方?」
「違いますよ。私は記者をしてましてね。その取材をさせていただきました。」
「そう。」
世も末だ。そんな顔をしている。きっと母は桂の仕事がわかっている。だから彼女のその仕事を女の身ですることはないだろうに、と言ったところだろうか。
「春川さん。お礼は今度させていただきます。」
「いいえ。気にしないでください。そこの出版社に用事があったんです。お母さんも気を付けて。台風が来てるそうですよ。」
「えぇ。ありがとう。啓治に今度連絡をさせるわ。」
春川は少し啓治に視線を送り、車に乗り込んだ。短い時間なら無料で停められる駅の駐車場だからここに停めたのだろう。
去っていく車を見ながら、桂は少しため息をつく。偶然とはいえ久しぶりに再会できたが、その再会は素っ気なく味気はない。だけど彼女の左手首には、あの日、彼がプレゼントしたブレスレットがあるのに気がついた。
それだけで彼女がいつでも彼を感じてくれていると思えた。
「春川さんとおっしゃるの?」
「うん。」
「優しいお嬢さんね。綾さんとは違って。」
「母さん。兄さんや綾さんの前で言わないでよ。関係がぎくしゃくしたら困るから。」
「言わないわよ。いつでもあー感謝してるしてるって言ってるから。」
「わざとらしいな。さてと、荷物預かろうか。どこに行きたい?レンタカー借りたよ。」
「あなたまだバイクなのね。それじゃ結婚できないわよ。」
「しばらくないから。」
二人はそう言って、駐車場を降りていった。
本の表紙のデザインを、紙に印刷したものがテーブルに並べられた。本来ならタブレットなどでチェックするのだろうが、電子書籍よりも書籍になって本屋に並ぶのが先なので、春川は紙に印刷して欲しいと北川に言ったのだ。
「赤がいいですね。」
「えぇ。目を引きますね。」
官能小説の大抵は女性の裸であったり、女性向けなら少女マンガのような目の大きな女性と、王子様のような男性が絡み合っているのが一般的だが、彼女の場合はそれをあまり好まなかった。
今回の話は遊女の話でもあるために、赤い襦袢を着た女性の後ろ姿のみだ。後れ毛が色っぽいと思う。
「それにしても歴史物は面白いです。また書きたいな。」
「えぇ。たぶんこれも評判良くなりますよ。主人公の志のぶの心情が切なすぎて、うちの女性陣でも泣いていた人もいますしね。」
「嬉しいです。でもこの話は悲恋だったので、今度はハッピーエンドで終わりたいな。」
「だからー。今度は出張ホストでしょ?取材しないんですか?」
北川はそういって彼女を見上げる。
「そうですね。別パターンが見たいので、またお願いするかもしれませんね。」
「やった。達哉さんがいいな。」
北川の反応は、まるで恋する女子のようだ。春川は首を傾げて、彼女をみる。
「北川さん。彼氏がいましたよね?」
不思議そうに、淹れてもらったコーヒーに口を付ける。
「別れちゃって。」
「え?結構長く付き合っていたんでしょう?もしかして……私がして欲しいっていった出張ホストが原因ですか?」
すると彼女は手をぶんぶんと横に振る。
「違う、違うんです。春川さん。実はこの間別れたんだけど。」
話をしようとしているのを見て、彼女はノートをバッグから取り出すとメモを取ろうと、ペンを手に取る。どんなものでもネタにしようとしているのだろう。
「高校生の頃から確かに付き合ってたんですよ。同級生でね。大学も一緒の大学だったし、このまま結婚かなーって思ってたんです。」
「そうでしょうね。七年でしたっけ?」
「えぇ。でもお互い仕事が忙しくて、連絡もそんなに取らなくなって。でもこの間、お互いちょうど休みだったんですよ。だから家に行ったんです。アポなしで。」
「やばくないですか?」
「そうやばかったのよ。チャイムならしたら知らない女が出てきて。後輩だって言ってたかな。」
「なんか用事があったんですかね。」
「朝六時に?」
「……無いですね。」
それで別れたのだという。メモを取ろうとしたが、はっきり言ってどこにでもありそうな話に、ネタにもならないとメモをしまう。
「だから、出張ホストはぜんぜん関係ないんですよ。」
「そうでしたか。」
だが七年間も付き合っていた恋人だ。北川の心の中におそらくぽっかりと穴があいたような気がするのかもしれない。それを埋めるのに出張ホストを使おうとしているのだ。
そういう使い方も確かにあるのかもしれない。案外、出張ホストも使いようによっては需要があるようだ。
「ホストクラブ行きません?」
「ホストですか?いやぁ。お酒飲めないし。それに旦那が許すかなぁ。」
「桂さんといるのは許してるのに?」
その名前に彼女の動きが止まる。桂の名前が出たからだ。
「彼は付き合ってもらっただけです。」
「連絡取り合ってるんですよね。」
「まぁ……連絡先は知ってます。だけど、彼が私なんかを見ませんよ。そうそう。この間、子供から「おばちゃん」って言われましたよ。お姉さんと呼ばれる前に、おばさんですよ。」
春川はそう言って、自分で笑った。しかし北川には笑顔が無い。
「すっぴんだからでしょ?たまにはスカートはいて、化粧したらどうですか?」
「苦手。化粧品は肌に合わないモノが多いし。」
「でも元がいいのにもったいないです。」
「……それに桂さんって、とても人気があるんですよ。AV業界では押しも押されぬ男優さんです。美形の女優さんのデビューは彼を当てることも多いらしいし、彼なら顔射や口内射精を彼ならされてもいいって人も多いんですよ。そんな人が私のような人妻を相手にしませんって。」
いつもの口調で、彼女は笑いながら自分を否定した。その言葉に北川は少し厳しい口調で彼女に言う。
「それって嫌みですか?」
「え?」
意外な言葉だった。あまり作家を否定しない人だと思ったのに。明らかに今はイラついている。
「自分を卑下してるのって、時には嫌みに思えますよ。」
「……そんなつもりないんですけどね。」
「そんなつもりはなくても、あたし、この間桂さんとあなたがいるのを見て、恋人同士みたいだなって思ったんですよ。あなたはそう思わないのかもしれませんけど、桂さんはあなたに惚れてますよ。」
「……困ります。旦那がいるし。」
「でも旦那って……。」
「北川さん。もうこの話、辞めません?」
そういって彼女は半ば強制的にその話を打ち切る。これ以上話したらぼろが出る。北川にそれを話すわけにはいかない。
春川は向こうからやってきた桂を見て、さっと視線をそらせた。彼とは体を合わせて以来だったから。
「母さん。よく来たね。」
「えぇ。畑が忙しくなる前に来てみたんだけど、あなたも忙しそうね。」
「迎えは?叔母さんが来てくれたんだろう?」
「えぇ。でも孫の用事があるからって、駅の近くで降ろしてもらったの。」
春川は視線を逸らして、彼にいう。
「そろそろ私、行きます。予定が入ってて。」
「春川さん。母がお世話になりました。」
「いいえ。お気になさらずに。」
「啓治。お知り合いなの?」
「うん……。」
何と言えばいいのだろう。彼も少し戸惑っているようだ。そこで彼女が母に言う。
「仕事でお世話になりました。」
「あら。仕事の?相手の方?」
「違いますよ。私は記者をしてましてね。その取材をさせていただきました。」
「そう。」
世も末だ。そんな顔をしている。きっと母は桂の仕事がわかっている。だから彼女のその仕事を女の身ですることはないだろうに、と言ったところだろうか。
「春川さん。お礼は今度させていただきます。」
「いいえ。気にしないでください。そこの出版社に用事があったんです。お母さんも気を付けて。台風が来てるそうですよ。」
「えぇ。ありがとう。啓治に今度連絡をさせるわ。」
春川は少し啓治に視線を送り、車に乗り込んだ。短い時間なら無料で停められる駅の駐車場だからここに停めたのだろう。
去っていく車を見ながら、桂は少しため息をつく。偶然とはいえ久しぶりに再会できたが、その再会は素っ気なく味気はない。だけど彼女の左手首には、あの日、彼がプレゼントしたブレスレットがあるのに気がついた。
それだけで彼女がいつでも彼を感じてくれていると思えた。
「春川さんとおっしゃるの?」
「うん。」
「優しいお嬢さんね。綾さんとは違って。」
「母さん。兄さんや綾さんの前で言わないでよ。関係がぎくしゃくしたら困るから。」
「言わないわよ。いつでもあー感謝してるしてるって言ってるから。」
「わざとらしいな。さてと、荷物預かろうか。どこに行きたい?レンタカー借りたよ。」
「あなたまだバイクなのね。それじゃ結婚できないわよ。」
「しばらくないから。」
二人はそう言って、駐車場を降りていった。
本の表紙のデザインを、紙に印刷したものがテーブルに並べられた。本来ならタブレットなどでチェックするのだろうが、電子書籍よりも書籍になって本屋に並ぶのが先なので、春川は紙に印刷して欲しいと北川に言ったのだ。
「赤がいいですね。」
「えぇ。目を引きますね。」
官能小説の大抵は女性の裸であったり、女性向けなら少女マンガのような目の大きな女性と、王子様のような男性が絡み合っているのが一般的だが、彼女の場合はそれをあまり好まなかった。
今回の話は遊女の話でもあるために、赤い襦袢を着た女性の後ろ姿のみだ。後れ毛が色っぽいと思う。
「それにしても歴史物は面白いです。また書きたいな。」
「えぇ。たぶんこれも評判良くなりますよ。主人公の志のぶの心情が切なすぎて、うちの女性陣でも泣いていた人もいますしね。」
「嬉しいです。でもこの話は悲恋だったので、今度はハッピーエンドで終わりたいな。」
「だからー。今度は出張ホストでしょ?取材しないんですか?」
北川はそういって彼女を見上げる。
「そうですね。別パターンが見たいので、またお願いするかもしれませんね。」
「やった。達哉さんがいいな。」
北川の反応は、まるで恋する女子のようだ。春川は首を傾げて、彼女をみる。
「北川さん。彼氏がいましたよね?」
不思議そうに、淹れてもらったコーヒーに口を付ける。
「別れちゃって。」
「え?結構長く付き合っていたんでしょう?もしかして……私がして欲しいっていった出張ホストが原因ですか?」
すると彼女は手をぶんぶんと横に振る。
「違う、違うんです。春川さん。実はこの間別れたんだけど。」
話をしようとしているのを見て、彼女はノートをバッグから取り出すとメモを取ろうと、ペンを手に取る。どんなものでもネタにしようとしているのだろう。
「高校生の頃から確かに付き合ってたんですよ。同級生でね。大学も一緒の大学だったし、このまま結婚かなーって思ってたんです。」
「そうでしょうね。七年でしたっけ?」
「えぇ。でもお互い仕事が忙しくて、連絡もそんなに取らなくなって。でもこの間、お互いちょうど休みだったんですよ。だから家に行ったんです。アポなしで。」
「やばくないですか?」
「そうやばかったのよ。チャイムならしたら知らない女が出てきて。後輩だって言ってたかな。」
「なんか用事があったんですかね。」
「朝六時に?」
「……無いですね。」
それで別れたのだという。メモを取ろうとしたが、はっきり言ってどこにでもありそうな話に、ネタにもならないとメモをしまう。
「だから、出張ホストはぜんぜん関係ないんですよ。」
「そうでしたか。」
だが七年間も付き合っていた恋人だ。北川の心の中におそらくぽっかりと穴があいたような気がするのかもしれない。それを埋めるのに出張ホストを使おうとしているのだ。
そういう使い方も確かにあるのかもしれない。案外、出張ホストも使いようによっては需要があるようだ。
「ホストクラブ行きません?」
「ホストですか?いやぁ。お酒飲めないし。それに旦那が許すかなぁ。」
「桂さんといるのは許してるのに?」
その名前に彼女の動きが止まる。桂の名前が出たからだ。
「彼は付き合ってもらっただけです。」
「連絡取り合ってるんですよね。」
「まぁ……連絡先は知ってます。だけど、彼が私なんかを見ませんよ。そうそう。この間、子供から「おばちゃん」って言われましたよ。お姉さんと呼ばれる前に、おばさんですよ。」
春川はそう言って、自分で笑った。しかし北川には笑顔が無い。
「すっぴんだからでしょ?たまにはスカートはいて、化粧したらどうですか?」
「苦手。化粧品は肌に合わないモノが多いし。」
「でも元がいいのにもったいないです。」
「……それに桂さんって、とても人気があるんですよ。AV業界では押しも押されぬ男優さんです。美形の女優さんのデビューは彼を当てることも多いらしいし、彼なら顔射や口内射精を彼ならされてもいいって人も多いんですよ。そんな人が私のような人妻を相手にしませんって。」
いつもの口調で、彼女は笑いながら自分を否定した。その言葉に北川は少し厳しい口調で彼女に言う。
「それって嫌みですか?」
「え?」
意外な言葉だった。あまり作家を否定しない人だと思ったのに。明らかに今はイラついている。
「自分を卑下してるのって、時には嫌みに思えますよ。」
「……そんなつもりないんですけどね。」
「そんなつもりはなくても、あたし、この間桂さんとあなたがいるのを見て、恋人同士みたいだなって思ったんですよ。あなたはそう思わないのかもしれませんけど、桂さんはあなたに惚れてますよ。」
「……困ります。旦那がいるし。」
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