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非凡な365日
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「さっき自分で言ってただろ『お前らが黙っていりゃバレない』ってさぁ。ああそれとも? 俺みたいな平凡野郎に恥ずかしくも、いとも簡単にお腹を殴られちゃって僕痛いですぅとか全校生徒に発表しちゃう訳? はは、さっすがバ会長」
「な!? テ、テメ……!」
言葉に詰まるバ会長。
俺は背中を向けたままなんで相手の顔は見えないが、多分怒りで真っ赤になってんだろうね。うん、いい気味だ。
不良くん含め誰かがこちらへ近付く気配も無いし、もう面倒臭いのは御免だとばかりに扉を開ける。
「……まぁ、停学でも退学でもお好きにどうぞ。俺は別に構いませんので?」
そのまま振り向きもせず、煩わしいだけの生徒会室を後にする。それにもう本当にどうでも良いや。元々『あの人』がいなかったら俺に普通の高校生活なんて、出来やしなかったんだし。
あのプライド高いバ会長相手じゃ、良くて停学。まぁ最悪、いじめ後リンチを経ての自主退学って形にでも追い込む気だろうし?
あー、面倒臭え。
考えるだけ無駄だ、とりあえずこうなる原因を作った奴に御礼参りして来ようかな。
ハハ、うんそうしよう。
***
「……アザラシ君、格好良い! 動きが速すぎて僕ら時々見えなかったよ?」
「会長に対してもすっごい、男前♪」
「ああ!? んだと、お前ら!」
「うわぁ、本当にあの子って何者? 今までよく目立たずにこれたねーって感じ? あ、ねぇ補佐くんは眼鏡外したあの子の顔、見たでしょ。どんな風? やっぱ平凡?」
「…………」
「ちょっ、無視? 補佐くん俺のこと無視なのー? ねぇ酷くないー?」
「あいつスッゲー強いな! うちのチームに入ってくんねーかな? なぁ、お前もそう思うだろっ絶対に欲しいよな!」
「…………いや、多分アイツは……」
「(あの動きと口調、まさか彼が。しかし確証はまだ……)おや? 何か床に落ちて――」
「副会長、どうかしたの?」
「あ、いえ。すみません私の気のせいでした。(これは……黒のカラコン? ということは多分あの眼鏡は伊達。ではやはり彼が?)」
.
「な!? テ、テメ……!」
言葉に詰まるバ会長。
俺は背中を向けたままなんで相手の顔は見えないが、多分怒りで真っ赤になってんだろうね。うん、いい気味だ。
不良くん含め誰かがこちらへ近付く気配も無いし、もう面倒臭いのは御免だとばかりに扉を開ける。
「……まぁ、停学でも退学でもお好きにどうぞ。俺は別に構いませんので?」
そのまま振り向きもせず、煩わしいだけの生徒会室を後にする。それにもう本当にどうでも良いや。元々『あの人』がいなかったら俺に普通の高校生活なんて、出来やしなかったんだし。
あのプライド高いバ会長相手じゃ、良くて停学。まぁ最悪、いじめ後リンチを経ての自主退学って形にでも追い込む気だろうし?
あー、面倒臭え。
考えるだけ無駄だ、とりあえずこうなる原因を作った奴に御礼参りして来ようかな。
ハハ、うんそうしよう。
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「……アザラシ君、格好良い! 動きが速すぎて僕ら時々見えなかったよ?」
「会長に対してもすっごい、男前♪」
「ああ!? んだと、お前ら!」
「うわぁ、本当にあの子って何者? 今までよく目立たずにこれたねーって感じ? あ、ねぇ補佐くんは眼鏡外したあの子の顔、見たでしょ。どんな風? やっぱ平凡?」
「…………」
「ちょっ、無視? 補佐くん俺のこと無視なのー? ねぇ酷くないー?」
「あいつスッゲー強いな! うちのチームに入ってくんねーかな? なぁ、お前もそう思うだろっ絶対に欲しいよな!」
「…………いや、多分アイツは……」
「(あの動きと口調、まさか彼が。しかし確証はまだ……)おや? 何か床に落ちて――」
「副会長、どうかしたの?」
「あ、いえ。すみません私の気のせいでした。(これは……黒のカラコン? ということは多分あの眼鏡は伊達。ではやはり彼が?)」
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