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人助けin深夜のSNS
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『死にたい』
俺はSNSをやっていた。
チャットアプリと言うやつだ。
そこで度々目にするのが最初のメッセージだ。
タイムラインに流れてくる『死にたい』というセリフ。
俗に言う希死念慮なだけかもしれない。
みんなは希死念慮、感じてますか?
俺はある。
大学四年生の頃だろうか。
何もかも上手くいかない、夢も希望もない、人を愛することすら分からない。
当時の俺はやりたいことすらなかった。
ただひたすらに現実逃避する為だけにパチンコ屋に通いつめていた。
大学四年生になり、進路を決める時期。
やりたことも目標もない俺は、日々無気力に生きていた。
もちろん友達や家族にはそんな素振りは見せていない。
ただ自分の内側でだけ、無気力で虚無だった。
まだ若かった俺は自分が何者か分かっていない。
能力なんてあるとも思っていない。
何も取り柄のないただの無気力な学生だった。
勉強?それはやらされてたからある程度は出来た。
それ以外に俺にはなんの能力もないと思っていた。
母親、兄、弟は能力もあれば頭も良かった。
俺は親父に似て何も無かった。
当時の俺はずっとそう思っていた。
家族からは馬鹿だ、ノロマだ、泣き虫だ、何も出来ない、など言われ育った。
愛はあったのだろう。
だが俺には愛と感じられなかったのかもしれない。
俺は逃げる。
逃げることしか出来なかった。
幼少期から漫画やアニメが大好きだった。
漫画に逃げ、ゲームに逃げ、そしてギャンブルに逃げていた。
面倒なこと、やりたくないことから常に逃げていたんだ。
そんな何にも出来ない、やる気もない、本気の出し方すら分からない。
だから俺は────
『死にたい』
────本気でそう思っていた。
俺の大学時代には希死念慮なんて言葉は知らなかった。
だが今思えばこれが希死念慮だったのだろう。
本気で思っていたが死ねなかった。
親が悲しむからとかそんな理由じゃない。
死からも逃げてたんだ。
過去の俺は逃げることしか出来ない男だった。
大人になるにつれて自分の能力が目覚めていくのがわかる。
母親の、兄の、弟の、あの家の呪縛から解き放たれたのかもしれない。
実は俺は能力が高いことに徐々に気付いてはいたが、それを発揮する術を知らなかった。
中学時代から気付き初めてはいたんだ。
だがどうしても自信がなかった。
今は自信家のように見られるが、実の所はハリボテだ。
自信があるように見せなければ壊れてしまうから。
クズで頭の悪い俺に自信までなかったら目も当てられない。
自信家であることを見せることで、俺の心を保っているんだ。
俺は弱い。
弱さを他人にアピールできないくらいに弱いんだ。
SNSやチャットアプリをやっていると、ちゃんと自分の弱さをアピール出来る人達が多い。
大人になった俺は弱さを克服できてはいないが、若い子たちの弱さを受けとめてあげたいと思っている。
ある日の深夜0時過ぎだったろう。
『死にたい』
とSOSを出している人を見つけた。
何気なく話しかけてみる。
『どうしても死にたいの?どうやったら助けられるかな』
返事が返ってこないことなんてザラだ。
それでもいいんだ。
メッセージが来た、心配されてる、そう誰かに思われてることで救われる心があるかもしれないから。
『今目の前に〇〇川があるの。飛び込んだら死ねるかな』
メッセージが来た。
具体的な川の名前。
しかも俺の住んでいるとこのそう遠くない場所にある川だ。
『待って待って、飛び込むの待って。俺が助けに行ったら死なないか?』
『来てくれるの?』
『死なないなら助けに行く。1時間くらいでに行けるから待てる?』
『どこに住んでるの?』
『同じとこだよ。車で迎えに行くから待ってて』
『わかった。来てくれるなら飛び込まないで待ってる』
『よし、じゃあ今すぐ向かうな』
それにしてもあの川を飛び込んで死ねるだろうか?
だとしてもこんな夜中に女の子一人でうろつかせるのは危険だ。
返信がゆっくりなせいもあって、もう1時を回っている。
俺は車に乗りこみ指定された公園に向かった。
深夜は空いている。
1時間足らずで目的地へと着いた。
時刻は深夜2時過ぎ。
街灯がほとんどない。
指定された公園の入口前に車を停め、メッセージを送る。
『着いたよ!生きてる?』
『わかった、今行く』
まだ生きてたようだな。
こんな真っ暗な公園に女の子が1人だなんて、何かあったら⋯
今のところメッセージがあるなら大丈夫だよな。
車の中から入口の方をじっと見ておく。
本当に来るのだろうか。
見つめること数分。
少し暗闇が動いたような気がした。
そして来るメッセージ。
『目の前に車ある。これでいい?』
メッセージを確認してさらに窓から暗闇に目を向ける。
幽鬼のようにフラフラと歩いてくる人影が見える。
俺は恐怖に駆られた。
真っ暗闇の中から顔だけが映し出されたからだ。
一斉に鳥肌が立った。
でも俺は目を逸らさず見つめ続ける。
一歩、また一歩と車に近付いてくる。
よく見たら全身真っ黒で髪の毛も黒の女性だ。
黒のパーカーのフードを頭に被っていた。
ほっと一息し、俺は車から降りた。
「Aちゃんかな?」
「⋯⋯⋯⋯はい、そう、です⋯⋯」
なんか警戒されてるな。
でも生きててよかった。
「少し寒いし、ずっと外だったんだろう?とりあえず車に乗って少し話でもしない?」
「えっと⋯⋯⋯⋯でも、どうしたら⋯」
全く目を合わせないな。
それに挙動不審だ。
この子はやはり⋯⋯⋯⋯⋯
「無理はしなくていいんだ。家に帰れるなら帰った方がいいよ」
「あの、その⋯⋯⋯家に、は、帰りたく、ない、から⋯⋯⋯⋯」
家で何かあったのか。
どうしたらいいんだろうか。
心理学も精神病にも詳しくないからな。
しばらく外で話し、何とか説得出来たので車内へと移動できた。
車内に入ると、彼女からとんでもない異臭を感じてしまう。
一日中外にいたのだろうか、色んな匂いが車内に充満した。
汚物の匂いじゃなかったのが幸いだ。
お風呂にも入っていないんだろう。
年齢は19と言っていた。
学校でも虐められ、父親はネグレクトとモラハラ、母親は統合失調症の診断を受けているそうだ。
一生懸命彼女の言葉で色んなことを俺に話してくれた。
俺はそれをずっと聞いている。
話している最中もソワソワもぞもぞしている。
ああ、この子もそっち側なんだな。
俺はそう思って話を聞いていた。
暗かった空も白んできていた。
時計を見ると5時を回っていた。
「今日、は、このあと、おばあちゃんのとこに、行くの」
「そうか、送っていくかい?」
「ううん、大丈夫、もう、行くね⋯⋯⋯」
彼女はそう言って車を降りていった。
俺はその子を止めることをしなかった。
どうやっても俺には助けることが出来ないと感じてしまったから。
また無力感を感じただけだった。
俺は誰も助けることなんて出来やしない。
そう思った夜明けだった。
あの夜、俺は誰も救えなかったのかもしれない。
でも、誰かの「死にたい」を無視しない大人でいたいとは思っている。
あの子の無事を祈りながら、今日も俺は画面の向こうのSOSを見つめている。
fin.実話です
俺はSNSをやっていた。
チャットアプリと言うやつだ。
そこで度々目にするのが最初のメッセージだ。
タイムラインに流れてくる『死にたい』というセリフ。
俗に言う希死念慮なだけかもしれない。
みんなは希死念慮、感じてますか?
俺はある。
大学四年生の頃だろうか。
何もかも上手くいかない、夢も希望もない、人を愛することすら分からない。
当時の俺はやりたいことすらなかった。
ただひたすらに現実逃避する為だけにパチンコ屋に通いつめていた。
大学四年生になり、進路を決める時期。
やりたことも目標もない俺は、日々無気力に生きていた。
もちろん友達や家族にはそんな素振りは見せていない。
ただ自分の内側でだけ、無気力で虚無だった。
まだ若かった俺は自分が何者か分かっていない。
能力なんてあるとも思っていない。
何も取り柄のないただの無気力な学生だった。
勉強?それはやらされてたからある程度は出来た。
それ以外に俺にはなんの能力もないと思っていた。
母親、兄、弟は能力もあれば頭も良かった。
俺は親父に似て何も無かった。
当時の俺はずっとそう思っていた。
家族からは馬鹿だ、ノロマだ、泣き虫だ、何も出来ない、など言われ育った。
愛はあったのだろう。
だが俺には愛と感じられなかったのかもしれない。
俺は逃げる。
逃げることしか出来なかった。
幼少期から漫画やアニメが大好きだった。
漫画に逃げ、ゲームに逃げ、そしてギャンブルに逃げていた。
面倒なこと、やりたくないことから常に逃げていたんだ。
そんな何にも出来ない、やる気もない、本気の出し方すら分からない。
だから俺は────
『死にたい』
────本気でそう思っていた。
俺の大学時代には希死念慮なんて言葉は知らなかった。
だが今思えばこれが希死念慮だったのだろう。
本気で思っていたが死ねなかった。
親が悲しむからとかそんな理由じゃない。
死からも逃げてたんだ。
過去の俺は逃げることしか出来ない男だった。
大人になるにつれて自分の能力が目覚めていくのがわかる。
母親の、兄の、弟の、あの家の呪縛から解き放たれたのかもしれない。
実は俺は能力が高いことに徐々に気付いてはいたが、それを発揮する術を知らなかった。
中学時代から気付き初めてはいたんだ。
だがどうしても自信がなかった。
今は自信家のように見られるが、実の所はハリボテだ。
自信があるように見せなければ壊れてしまうから。
クズで頭の悪い俺に自信までなかったら目も当てられない。
自信家であることを見せることで、俺の心を保っているんだ。
俺は弱い。
弱さを他人にアピールできないくらいに弱いんだ。
SNSやチャットアプリをやっていると、ちゃんと自分の弱さをアピール出来る人達が多い。
大人になった俺は弱さを克服できてはいないが、若い子たちの弱さを受けとめてあげたいと思っている。
ある日の深夜0時過ぎだったろう。
『死にたい』
とSOSを出している人を見つけた。
何気なく話しかけてみる。
『どうしても死にたいの?どうやったら助けられるかな』
返事が返ってこないことなんてザラだ。
それでもいいんだ。
メッセージが来た、心配されてる、そう誰かに思われてることで救われる心があるかもしれないから。
『今目の前に〇〇川があるの。飛び込んだら死ねるかな』
メッセージが来た。
具体的な川の名前。
しかも俺の住んでいるとこのそう遠くない場所にある川だ。
『待って待って、飛び込むの待って。俺が助けに行ったら死なないか?』
『来てくれるの?』
『死なないなら助けに行く。1時間くらいでに行けるから待てる?』
『どこに住んでるの?』
『同じとこだよ。車で迎えに行くから待ってて』
『わかった。来てくれるなら飛び込まないで待ってる』
『よし、じゃあ今すぐ向かうな』
それにしてもあの川を飛び込んで死ねるだろうか?
だとしてもこんな夜中に女の子一人でうろつかせるのは危険だ。
返信がゆっくりなせいもあって、もう1時を回っている。
俺は車に乗りこみ指定された公園に向かった。
深夜は空いている。
1時間足らずで目的地へと着いた。
時刻は深夜2時過ぎ。
街灯がほとんどない。
指定された公園の入口前に車を停め、メッセージを送る。
『着いたよ!生きてる?』
『わかった、今行く』
まだ生きてたようだな。
こんな真っ暗な公園に女の子が1人だなんて、何かあったら⋯
今のところメッセージがあるなら大丈夫だよな。
車の中から入口の方をじっと見ておく。
本当に来るのだろうか。
見つめること数分。
少し暗闇が動いたような気がした。
そして来るメッセージ。
『目の前に車ある。これでいい?』
メッセージを確認してさらに窓から暗闇に目を向ける。
幽鬼のようにフラフラと歩いてくる人影が見える。
俺は恐怖に駆られた。
真っ暗闇の中から顔だけが映し出されたからだ。
一斉に鳥肌が立った。
でも俺は目を逸らさず見つめ続ける。
一歩、また一歩と車に近付いてくる。
よく見たら全身真っ黒で髪の毛も黒の女性だ。
黒のパーカーのフードを頭に被っていた。
ほっと一息し、俺は車から降りた。
「Aちゃんかな?」
「⋯⋯⋯⋯はい、そう、です⋯⋯」
なんか警戒されてるな。
でも生きててよかった。
「少し寒いし、ずっと外だったんだろう?とりあえず車に乗って少し話でもしない?」
「えっと⋯⋯⋯⋯でも、どうしたら⋯」
全く目を合わせないな。
それに挙動不審だ。
この子はやはり⋯⋯⋯⋯⋯
「無理はしなくていいんだ。家に帰れるなら帰った方がいいよ」
「あの、その⋯⋯⋯家に、は、帰りたく、ない、から⋯⋯⋯⋯」
家で何かあったのか。
どうしたらいいんだろうか。
心理学も精神病にも詳しくないからな。
しばらく外で話し、何とか説得出来たので車内へと移動できた。
車内に入ると、彼女からとんでもない異臭を感じてしまう。
一日中外にいたのだろうか、色んな匂いが車内に充満した。
汚物の匂いじゃなかったのが幸いだ。
お風呂にも入っていないんだろう。
年齢は19と言っていた。
学校でも虐められ、父親はネグレクトとモラハラ、母親は統合失調症の診断を受けているそうだ。
一生懸命彼女の言葉で色んなことを俺に話してくれた。
俺はそれをずっと聞いている。
話している最中もソワソワもぞもぞしている。
ああ、この子もそっち側なんだな。
俺はそう思って話を聞いていた。
暗かった空も白んできていた。
時計を見ると5時を回っていた。
「今日、は、このあと、おばあちゃんのとこに、行くの」
「そうか、送っていくかい?」
「ううん、大丈夫、もう、行くね⋯⋯⋯」
彼女はそう言って車を降りていった。
俺はその子を止めることをしなかった。
どうやっても俺には助けることが出来ないと感じてしまったから。
また無力感を感じただけだった。
俺は誰も助けることなんて出来やしない。
そう思った夜明けだった。
あの夜、俺は誰も救えなかったのかもしれない。
でも、誰かの「死にたい」を無視しない大人でいたいとは思っている。
あの子の無事を祈りながら、今日も俺は画面の向こうのSOSを見つめている。
fin.実話です
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