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「あっ、川村さん、いらっしゃいませ!」
また来てしまったな。
会いたくなるんだこの子に。
聞きたくなるんだこの声を。
見たくなるんだこの子の笑顔を。
「最近来てくれないから寂しかったんですよ!」
「えっ、そ、そうなのかい?」
「あっ、でもそんなに毎日買い物ないですよね。でもでも、買わなくても会いに来てくれていいんですよ?」
うっっっ!
な、なんなんだこの子は。
俺を殺すつもりなのだろうか。
女性耐性の低い俺には殺人級のセリフを言わないで欲しい。
「い、いや、小泉さんが金曜のこの時間にいるのは把握したんですけど、それ以外は知らないというかなんというか……」
はぁ、俺はなんでこうなんだ。
気の利いたセリフが全く言えない。
嫌になるな。
「そうですよね!私は水木以外はバイトでいますよ!えへへ、これでいつでも来て大丈夫ですからねっ」
「は、はい、じゃあ、なるべく来ます、ね?」
「やったぁ、待ってますね!」
なんなんだこれは。
俺と話したいのか?
俺に会いたいのか?
どういう状況なんだこれ。
モテ男の有識者、教えてくれ。
このシチュエーションは俺の経験にないんだ。
全く理解できん。
「今日は何を買われるんですか?」
「えっと、なにか食べようかと思ったんですが、何にしようか迷っているんです」
「それなら私のオススメあります、いかがですか?」
「オススメ、ですか。ではそれを買わせていただきます」
「え?いいんですか?」
「はい、ぜひ」
「いいないいな、本当は私が食べたかったんですけど、まだ食べれてなくて!」
「それなのに買っていいんですか?」
「はい、川村さんに買われるなら本望です!他の人に買われたら、多分すっごい恨んじゃう自信ありますもん!」
「あは、あはは、それじゃあ私が買った方がいいかもですね」
「なーんで笑うんですか~あはは、でも川村さんなら許しちゃいます!」
「ありがとうございます、じゃあ買わせていただきますね」
「感想聞かせてくださいね!絶対ですよ、明日また来て聞かせてくださいね?」
な、明日も会いに来ていい、だと?
だからなんなんだこのシチュエーションは。
早く有識者の方、来てください。
もう耐えられそうにないんだが……
「ありがとうございました、またお越しください!」
いつの間にか買物が終わっていたな。
明日も来ていいんだろうか。
いや、来ないとだよな。
この買ったのをあの子にプレゼントしたら良かったんじゃないだろうか。
それに気付いたのは家に帰ってからだった。
また来てしまったな。
会いたくなるんだこの子に。
聞きたくなるんだこの声を。
見たくなるんだこの子の笑顔を。
「最近来てくれないから寂しかったんですよ!」
「えっ、そ、そうなのかい?」
「あっ、でもそんなに毎日買い物ないですよね。でもでも、買わなくても会いに来てくれていいんですよ?」
うっっっ!
な、なんなんだこの子は。
俺を殺すつもりなのだろうか。
女性耐性の低い俺には殺人級のセリフを言わないで欲しい。
「い、いや、小泉さんが金曜のこの時間にいるのは把握したんですけど、それ以外は知らないというかなんというか……」
はぁ、俺はなんでこうなんだ。
気の利いたセリフが全く言えない。
嫌になるな。
「そうですよね!私は水木以外はバイトでいますよ!えへへ、これでいつでも来て大丈夫ですからねっ」
「は、はい、じゃあ、なるべく来ます、ね?」
「やったぁ、待ってますね!」
なんなんだこれは。
俺と話したいのか?
俺に会いたいのか?
どういう状況なんだこれ。
モテ男の有識者、教えてくれ。
このシチュエーションは俺の経験にないんだ。
全く理解できん。
「今日は何を買われるんですか?」
「えっと、なにか食べようかと思ったんですが、何にしようか迷っているんです」
「それなら私のオススメあります、いかがですか?」
「オススメ、ですか。ではそれを買わせていただきます」
「え?いいんですか?」
「はい、ぜひ」
「いいないいな、本当は私が食べたかったんですけど、まだ食べれてなくて!」
「それなのに買っていいんですか?」
「はい、川村さんに買われるなら本望です!他の人に買われたら、多分すっごい恨んじゃう自信ありますもん!」
「あは、あはは、それじゃあ私が買った方がいいかもですね」
「なーんで笑うんですか~あはは、でも川村さんなら許しちゃいます!」
「ありがとうございます、じゃあ買わせていただきますね」
「感想聞かせてくださいね!絶対ですよ、明日また来て聞かせてくださいね?」
な、明日も会いに来ていい、だと?
だからなんなんだこのシチュエーションは。
早く有識者の方、来てください。
もう耐えられそうにないんだが……
「ありがとうございました、またお越しください!」
いつの間にか買物が終わっていたな。
明日も来ていいんだろうか。
いや、来ないとだよな。
この買ったのをあの子にプレゼントしたら良かったんじゃないだろうか。
それに気付いたのは家に帰ってからだった。
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