noteに載せてるやつ

音無響一

文字の大きさ
15 / 74

あなた達はここに居る必要ある?──病院における介護士の役割

しおりを挟む
よく聞かれる言葉がある。

病院にいる看護助手、看護補助者、介護士は何度か聞かれたことがあるんじゃないだろうか。


『あなな達は病院でどんな仕事をしているの?』
『あなた達は必要なの?』


聞いてる人達からしたら、単なる興味本位なのだろう。
だが我々からしたら傷つくことこの上ない。

『必要ないのになんでいるの?』

言葉の裏にこんなことを感じてしまうからだ。


我々介護士の主戦場はどこか。
それは特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、その他のたくさんの我々の助けを待っている事業所だ。

病院は主戦場じゃない。
病院は医者、薬剤師、看護師、セラピストなどが主戦場だろう。

そんな中に我々介護士の居場所はあるのだろうか。


みんなはなんて答える?

『病院でどんなお仕事されてるんですか?』

様々な答えがあるだろう。
オムツ交換?起居介助?お風呂介助?

みんなの答えはなんだろうか。





俺はその日もリハビリテーション病院で働いていた。
もちろん介護士としてだ。

ある青年がいた。
その青年は難病に罹り、リハビリを余儀なくされた患者だ。
手足は思うように動かない。体温調節すらままならない。
入院当初は自分で食事すら出来なかった。
彼を車椅子で誘導中に聞かれたんだ。

「あなた達って病院にいる意味ってあるんですか?」

彼にとったら俺達介護士なんて取るに足らない存在なんだろう。
食事、起居動作、移乗介助、その他の諸々の介助は介護士でなくてもできるからだ。

「何でそう思うんですか?」

「だって誰でもできるじゃないですか。看護師だけで事足りるし、居なくても変わらないじゃないですか」

全くもってその通りなんだ。
彼に悪意なんてない。純粋にそう思ったんだろう。
ただ手伝うだけなら誰にだってできるだろう。

だが我々はそうじゃない。
俺は説明したんだ。
病院における介護士の役割を。

医者は医学で患者を治す。
看護師は医者の指示の元、看護学をもって患者を看る。
セラピストは医者の指示の元、リハビリの専門知識を用い、患者に最適なリハビリを提供する。
我々介護士は────

「我々介護士は皆さんを笑顔にするのがお仕事なんですよ。辛くてつまらない入院生活を気持ちよく過ごしてもらって、元気にリハビリに取り組んでもらう環境を作るのがお仕事なんです。それに必要なのが笑顔なんですよ」

とな。


その話を聞いた彼はこう言ったよ。

「そうでしたか。この仕事はあなたにとって天職ですね」

ってさ。




みんなは、自分の仕事の“本当の役割”は何だと思う?
コメントで聞かせてくれよ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...