48 / 65
第四十八話「いきなり黄金水(後編)」
しおりを挟む窓の外には“黒”があった。
深淵を思わせる黒。
闇を煮詰めた汚泥を思わせる黒。
虚無なる大空洞を思わせる黒。
そして、死を想起させる、ただひたすらにおぞましき底知れぬ恐怖を孕んだ、凶兆の黒。
“それ”が窓一杯に広がっていた。
屋敷とは言ってもその中にある部屋一つ。そこに備えられた窓。大きさなんてたかが知れている。
侵入者対策にしてもお粗末なレベルだが、中途半端に小さめに設計された、たかが窓一つ。
――だが、その窓一杯に、外の全てを遮るように、闇のような漆黒が広がっていたのだ。
いや、日の光は隙間から入り込んでいる。
闇ではない。影なのだ。
だが現実に窓の外に見えているのは一面の黒。
窓の外を覆う漆黒のナニカ。
それはまさに黒の海。
まるで地獄の底より湧き出でた光をも飲み込まんとする死の闇そのもの。
だがその中央にはさらに異彩を放つ、相反する煌めきがあった。
――それは紅。
まるで紅蓮の焔を思わせる力強き紅。
紅玉や柘榴石をも彷彿とさせる美しき鮮やかな透き通るような紅の輝き。
だが同時に、死と、血を連想させる禍々しき凶兆の光を放つ忌まわしき紅でもある。
その紅が、闇の如き黒の海、その中央に存在していた。
それが死を招く不吉なる災いの紅であることは明らかだった。
――恐怖。
心の内より湧き出でて暴れまわるその衝動をただ一言で表すならばそれ以上に相応しい言葉は無い。
言い知れようの無い、だが本能的に確かに感じ取れる何かが、それを恐れよと胸の内で騒ぎ立てるのだ。
誇り高き精神も、艱難辛苦を乗り越えんとする鋼の意思も、獣の掟をも塗り替え自らに都合の良い法律を用いて強大なる自然の摂理に打ち勝ったと無知蒙昧にも豪語する恥知らずで傲慢なる人類の誇る知性でさえも、人を人たらしめんとするありとあらゆる全てが、その前には無力だった。
その意思とは無関係に、自らの肉体の全て、その隅々から、その体を構成する小さな粒一つ一つの内側から、とめどなく湧き出てくるその押さえきれない衝動。それは命の根源たる深奥に刻まれた原初的にして本能的な純粋たる信号。
それは生命として連綿と受け継がれてきた命の設計図、その縮図、祖先から継承されてきた経験から呼び起こされる死を避けるための絶対的防衛本能。
細胞に刻み込まれた生存のための反応が、耐え難い激情として、それに近づくべきではないと、それは死をそのままに具現化させた致死の脅威であると――。
――恐怖と名づけられた条件反射が、感情として、心的にして身的な反応として、しっかりと、確実に、不可避の激情として警告を与えてくるのだ。
黒の海に浮かぶあの紅き球体。
あれはもはや形を成した恐怖、いや、死そのものなのだ。
そして、漆黒の闇の海の中央で、それが、確かに、蠢いた。
冒涜的な狂気を孕みながらも、神々しく、されど不気味に煌めく真紅が揺れる。
否、真紅の海の中で、黒き亀裂がギョロリと揺れた。
窓の外、黒き海の中。紅き光が知性の焔を帯びて、確かにこちらを見つめていたのだ。
まるで、それが生命の一部であるとでも主張するかのように。
――否、それは確かに、眼であった。
ありうべからざる事実として、その黒き海に浮かぶ赤き球体はその実、なんらかの生命体の眼球に他ならなかったのだ。
――その瞳は虚無だった。
ややもすれば紅き海に走る亀裂にも見て取れる底なしの深淵を思わせる黒き縦長の瞳。
生ある意思は見て取れる。
知性の光も見て取れる。
だがその瞳は、光さえも封じ込めんばかりの虚無の闇を纏っていた。
それは、生きると死ぬを、殺すと殺されるを、己の死も、他者の死も、あらゆる全ての死を日常として受け入れた、獣の死生観を持つ者特有の、人の理外にある者特有の、野生の掟に生きる者の眼に宿る闇だった。
白目の無い、無感情な眼。
だがその中にも時折、知性を帯びた光さえも見せる。
それこそが、そこしれぬ恐怖を助長させるのだ。
なぜならそれは、獣の暴力性と、人並みか下手すればそれ以上の知性を、その両方を併せ持つ、おぞましき残忍性を秘めているということに他ならないのだから。
そんな、虚無と、人ならざる命特有の狂気と、凶暴性と、知性、それらを併せ持つ形を成した恐怖そのもの……いや、無作為に死をふりまく強(凶)者特有の、言うなれば死という概念そのものを具現化させたような存在の、眼。
黒き亀裂が、闇のような漆黒の中央に座する血の如き紅の吹き溜まりを泳ぐように揺れ動き、蠢き、ギョロリと、こちらを覗き見る。
――単眼の魔物?
いや、違う。そう勘違いしそうになるのも無理は無い。
だって、窓の外に見えるその凶兆の眼は一つのみ。
黒の闇に浮かぶ不吉なる紅き煌めきはただの一つ。
ゆえに、そう考えてしまうのも無理は無い。
だが、やがてその答へと辿りつくのだ。
――そうか、きっと、この大きさで、片方だけしか覗き込めないほどの……大きさなんだ。
なれば、とよく監察してみれば、なるほど、窓一杯に広がる闇。よく見ればこれは漆黒の鱗の群れ。窓を覆うほどの黒き海に敷き詰められていたのは巨大な闇色の鱗達だったのだ。
巨大な屋敷。広い部屋に取り付けられた、小さめとはいえ成人男性の上半身ほどはある窓。その窓一杯にしてようやく覗かせることがかなうのは、まるで単眼を思わせる片方の眼のみ?
つまり、この生き物は、それほどに――巨大であるということを、意味する?
……ならば、そのような巨大な生物とは?
――そして気付くのだ。
昨日、街に襲来した獣魔大乱の主。
奇跡的に退治されたはずの古翼竜――その存在に。
なるほど、よく見ればその形状は爬虫類のそれに類似する。
そうか、これは、巨大な黒き鱗の海に浮かぶ、古竜の眼なのだ。
……いや、でも、まさか、だって、倒されたはずでは? 死んだはずなのでは? もし生きていたとするならば、なぜここに?
そしてその可能性に至るのだ。
そうだ、ここには、昨日“アレ”と激戦を繰り広げた男がいるではないか。
ならば、ここに現れた理由など明白!!
……な~んてことを、多分だけど超高速でフィルナの脳は思考しているのかもしれない。
いづれにせよ、その顔を見ただけでも、正気度がゴリゴリ削られているのが見てとれる。
フィルナは今、吹き飛びそうな意識を必死で繋ぎとめていることだろう。
だってあの顔だもんな。
窓の外にはドデカイ顔の一部。
それはもはや一目見ただけで災害級の致死生命体であると理解させるには充分だ。
当然、その口から発せられた音は、フィルナにとって、直接魂に触れるレベルの精神さえ蝕むおぞましき恐怖。致死の咆哮に聞こえたことだろう。
それらの全てが、意識を司る脳を越え、感情としてその精神と魂と、ついでに肉体へと直に、耐えがたき恐怖と言う形で訴えかけてくる訳だ。逃げるか諦めるか、もしくはこのまま素直に意識を手放しなさい、とね。
判定成功で1d10。失敗で1d100のSANチェックです。ってとこだろうか。
俺でさえ、事情を知らずに状態異常無効無しで遭遇したらヤバかったかもしれない。
本当は、我が相棒的には「おっす、オラ古翼竜。いっちょやってみっぞぉ☆」程度のただただ呑気な挨拶をかましただけだったりするのだが。
それはちょっとしたタイミングの悪さなどもあり、今、窓の外に見えるその姿は、きっと彼女にとってはまさに宇宙的狂気レベルにSAN値直葬な出来事だったに違いない。
ちなみに、セルフィとルティエラもちょっとビクっとしてた。
事前に俺が従属契約したという情報が無かったらかなりヤバかったことだろう。
そして……きっとその眼が合ってしまったのだろう。
全てを理解するには脳が追いつかなかったのか、それとも理解すること自体を脳が放棄したのか、こてりと可愛らしく小首を傾げこちらを見つめてくるフィルナ。
その眼はうっすらと滲んでいた。
必死に涙をこらえているに違いない。
そうだよね。倒したはずのラスボス級の化け物が窓の外にいるんだもんね。
倒したと思ってるなら、何で生きてるの? って思うだろうし、生きてるなら復讐とか想像しちゃうよね。
だって、フィルナにはまだ、従属契約したよって、教えてないもんね。
愕然とした表情で口をただパクパクと開け閉めしながら、無言のまま何度も俺と窓を交互に見やるフィルナさん。
きっとフィルナの脳内は今、超高速で現状を理解せんと懸命に情報の整理中なのだろう。
だが、それと同時に感情は口で何かを訴えんとする。
しかし膨大な情報量に脳内はリソース限界で何も言葉が浮かばない。
結果、口だけが無意識に動き続ける。
……といった感じで、なんか完全にバグったような挙動をしばらく続けていらっしゃるフィルナさんなのだった。
あぁ、どうして俺はすぐに“そのこと”を教えてあげなかったのか。
そして“そんな状況”でなぜ俺は相棒へと挨拶の許可を出してしまったのだろうか。
馬鹿、馬鹿、馬鹿! 愚かな俺!
数秒前の俺を全力で殴り倒してしまいたい!
なんて後悔する暇があったらさっさと教えてやれって?
俺だってそうしたいよ。
でもね。フィルナの表情がね。もう完全に限界寸前なのですよ。
これ、一言でも間違った声をかけたらアウトって感じなのですわ。
それくらいにヤバイとその表情が語っているわけ。
うっかり声を発したその瞬間に、彼女のわずかに保たれているであろう心の均衡を崩してしまいかねない。
なんとか声をかけようと俺も必死に考えたんだけどさ。
もはやどうしていいかわかんないのよ。なんて声をかけたらよいものか。
だが、それでも何もしないという選択肢は無い。
例えそれが“最悪の結末”の引き金となってしまったとしても――。
俺は刹那の合間に超高速思考の末、決意した。そして、その言葉を発するべく急いで口を開かんとする。
実はさぁ、従属契約してたんだよねー。あっはははー!
――と、俺が喉から声を出さんと、息を吐き出さんとしたまさにその時。
「んひぃぅっ!?」
大きく目を見開いたまま、背をのけぞらせ、奇声を発するフィルナ。
それは声を発するというより息を吸い込むという方が妥当とも言うべき奇怪な音だった。
よくもまぁそんな音出せたもんだなぁと、むしろ感心するような、ほれぼれとするほどにオリジナリティ溢れる悲鳴というより謎の奇声と表現した方が適切に思われるような奇妙な音。
なんというかこう、行為中、唐突に無許可でア○ルに勢いよく小便とかぶち込んだらこんな声も出すものだろうか? いやさすがにそれでも……ってくらいの、なんというかこう、とにかくユニークで個性的な音だった。
まぁ、実際にしたことはないからわからんし、嫌われたくないから一生そんなプレイはするつもりないけど、なんかそれくらい凄い声、というか音だったんだよ……。
そんなフィルナさんは現在、その場でピーンと爪先立ちした姿勢のまま硬直していらっしゃる。
きっと復讐をたくらむ悪の竜から俺を守らなければとか、そのためには気絶せず倒れずに気丈に振舞わねばとか、それはそれとしてトイレ行きたいとか、いろいろ複雑な思いをその小さな胸に秘めたまま、必死に搾り出そうとした気付けの声、とかだったのかもしれない。
けどどれだけ気合で乗り越えようとしても、表層意識ではそれに耐えようとしていたとしても、心の奥底というか、肉体の反応と言うか、本能的条件反射という奴は必ずしもそれに答えてくれるとは限らない訳でして……。
だから、必死に彼女が振り絞って出した気合の声は悲しいことに「んひぃぅっ!?」だったのだろう。
がんばったんだ。
フィルナはがんばったんだよ……。
だから例えこれから起きる悲劇を知ったとしても、決して彼女のことを笑わないでやって欲しい。
だって、あんな災害級の化け物を前にして、彼女はたった一人で、果敢に立ち向かおうとしたのだから。
そう、普通だったらあんな場面にでくわしたら年頃の少女であれば即座に意識を手放すことだろう。
その場で卒倒して倒れこみ全てを放棄する。それが普通なんだ。
だが、そうならなかったのは彼女が戦士だったからだ。
例え意識を失わずとも、普通ならその場でへたり込む。
腰が抜けて立ってなどいられないはずだ。
だがそうならなかったのは彼女が戦士だったからなんだ。
恐怖に心が砕かれそうな中、彼女は悲鳴を上げながらも、それでも立ち続けていられたのだから。
そう、フィルナは、彼女は、立派な戦士だったんだ。
――だが、無情にもその瞬間は訪れた。
まず聞こえてきたのはピチャピチャという水気を帯びた音。
やがてその音が、ビシャビシャ、ジョボジョボと、明らかに大量の液体が零れ落ちゆく音へと変わってゆく。
朝の冷たい空気に触れ、ホカホカと白い湯気を立てた“それ”は、その独特の臭気を漂わせながら、彼女のその滑らかな曲線を描く美しい白い脚を、その御御足をうっすら黄金色に汚しながら伝い落ち、足元の床へと広がってゆく。
例え可憐な乙女のものであったとしても、鼻腔をくすぐるその刺激に大した違いは無い。すえた匂いが辺りに立ち込めてゆく。
「……っ……ぅぅっ!」
気丈にも、失禁という粗相を行いつつも彼女は気丈に立ち続けた。
フィルナは俺達を守らんと、キッと鋭い眼差しで窓を睨み、目を背けること無く対峙した。
強大な災厄級の怪物を前に、だ。
「ぅぅ……ふぅぅ……っ」
だが、恐怖が心を、体を蝕んでゆくのだろう。
瞳からは涙が溢れ、零れ落ち、それでも彼女は立ち続ける。
内股でプルプルと膝を震わせながらも、その脚を黄金色の聖水で汚しながらも、フィルナは気丈に立ち続ける。
だがやがて……。
「ぅぅ……っ」
目を反らし、心折れてしまう。
「ぁぁ……ぁぁぁっ……」
戦士という皮を一枚脱ぎ捨てれば、そこにあるのは一人の少女だった。
自らの粗相を恥じらい、羞恥に顔を真っ赤に染めあげながら、その意思に反して零れ落ち続ける“それ”を、せめて止めねばと股座に手を当て、必死の抵抗を試みるフィルナ。
そんな場合では無いと頭ではわかっていても、現実逃避のように湧き出る乙女としての羞恥心が戦士としての心を上書きしてゆくのだろう。
「ぁぁっ……ふぁぁぁっ……」
無残にもとどまることを知らず、体内の物を出し切るまで“それ”は止まらない。
やがてポタポタと、雫の落ちる音だけとなるまで“それ”は止まることなく彼女の内より流れ落ちた。
少女の膀胱とは儚くも小さきもの。
そして女子の尿道に聖剣は無い。
それらが示す過酷な現実こそが、この結末なのだ。
「ぁぁぁ……ぅぅぅ……」
体内の物と同時に、まるでその戦士としての精神まで落しきってしまったかのように、呆然とした表情で放心すると、フィルナは力なくその場にへたり込む。
痴態を晒しながらも気丈に立ち続けていたフィルナ。
だが“その現実”に、とうとう心さえも限界が来てしまったのだろう。
「ぅぅ……ぅぅぅっ」
恥辱に顔を真っ赤に染め上げながら、恐怖からか、それとも情けなさからか。すんすんと小さく嗚咽し、涙を零す最愛の我が妻。
“あの挨拶”がとどめとなったのか、はたまたすでに限界ギリギリだったのか。いづれにせよ……。
間に合わなかった。
……俺は間に合わなかった。
間に合わなかったんだ……!
「クゥゥ……」
我、なんかしてしまったか? といった感じでしょんぼりとこちらを見てくる呑気な我が相棒。
「あわわあわわ……」
「そういえば、アルクが従属契約してたこと、伝えてなかったの」
目の前の事態に慌てふためくルティエラさん。
ポンと手を打ち、何事もなかったかのようにのほほんと呟く冷静なセルフィ。
そんなセルフィの呟きに気付き、しばし間を置いてからフィルナがぽそりと呟く。
「……ぅぇ? 従属契約?」
なんていうか、まだその意味が理解できていないのか、まるで目前にある死を受け入れ、アルクと一緒ならいいか、死んでも永遠に一緒だよ、とばかりに悲観的な表情で俺を呆然と見つめていらっしゃる。
「あ、うん。ごめん。伝え忘れてたな」
「クァゥ、クァァゥゥ……」
気持ち静かめに、声を殺して釈明の意を表する我が相棒。
「古翼竜、従属契約しといたから」
その言葉にほっとしたのか、
「ほぅぇぇ~~~……?」
唐突な緊張からの解放ゆえか、呆然とした表情を通り越した虚無に近い顔でなんかフィルナが凄い声を口から吐き漏らす。
まるでなんていうかこう、秘境の山奥にある隠れ里の先にあると噂される神聖な森に住まう、満月の夜にだけ遠吠えを聞くことができるという伝承のある謎珍獣の遠吠えめいた珍妙にして不可思議な鳴き声にも似た音だった。
放心した状態で呆然と俺を見つめていたフィルナだったが、
「ぅぅぅ……じゃぁ、だったら、早く教えてよぉぉ……!」
やがて意識がはっきりしてきたのか、状況を冷静に理解したフィルナが遠吠えめいた叫びを上げる。
「ぅぅぅぅ~~~っ!」
そして己が犯した粗相、何より自身のそのみっともない姿を恥じらい、盛大に泣き崩れるのだった。
愛する嫁のために、俺が今出来ることなんて一つしかない。
俺は急いでフィルナのもとへと駆け寄ると、その体を強く、しっかりと抱きしめる。
匂いとか関係ない。
だって愛する嫁のものだもの。
「う"ぇぇぇ~ん」
泣きじゃくるフィルナの頭をそっと撫でる。
「……誤魔化されないからねっ」
プンスカと怒り心頭中のご様子。
「マジでごめんて」
「う゛ぅぅ~っ!」
唸る姿も小動物めいて可愛い。
こうして、フィルナと古翼竜の最悪の出会い。『いきなり黄金水事件』は幕を閉じるのであった。
……っていうかさ。
確かに俺がすぐに教えなかったのも悪いかもしれないけどさ。
これもうマジでタイミングちょっと悪すぎじゃね?
LUC:SSSはどうしたんだよ……。
ちゃんと仕事してくれよなぁ……。
――などと、心の内でひっそりと嘆いていた俺なのだが。
まさか今回の事件が、LUC:SSSによる思わぬ神回避に繋がっているとは……その時の俺には知る由もなかったのだ。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
1,263
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる