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第12話
親と子3
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「何をさせる気?」
「伯母さま、子どもの鑑定ができたらいいのにと思ったことはない?」
「でもそれは無理でしょう?」
「できるようにしたと言ったらどう?」
「まさか、できるの?」
「全員は無理だけど、魔力量とか向き不向きはあるけど、今日呼んだ人たちは実力的には出来ると思うの。魔用紙に術式を予め組み込んで不正ができないようにして、そこへ鑑定する血を付けて、術式を発動させるの、そうすると子どもの親が鑑定出来るってわけ。どう?」
「いつから考えてたの?」
「伯母さまが何度か私に聞いたでしょう、その時からかな。あとはファナを見て証明したくなったの」
ファナは魔力量が多いことで、母親は不貞を疑われ、父親は母親を非常に愛しており、ゆえに自分の子ではないのではないかと疑心暗鬼になった。母親はファナを守るどころか、あなたが生まれたせいだとファナを責めた。確かに男爵家としては規格外の魔力であった。不運なことに見た目も父親には似ていなかった。
「でもね、自分の子どもでしたって分かっても、一度疑った事実は消えないもの、それはどうにもならない。でも親なら事実は知るべきじゃない?ファナが望むなら叩き付けてやりたいの」
ファナは実際に、数年後に両親に叩き付けている。セナリアンと同じで、先祖に魔力の多い者がいたことも分かった。
「逆に少なくて、虐待されていた子もいたものね」
「ええ、救えることはほとんどないかもしれない、でもハッキリさせて心が救えたらいいなって思うの」
「私はいいと思うわ」
「ありがとう。それで、私のやり方だとお母さまとジョンラは、魔力が足りないみたいで、だったら魔用紙に組み込んで補助すればできるかなって」
「二人ともできたのね?」
「うん!お母さまはやり方は滅茶苦茶だったけどね」
「想像できるわ」
妹・ルシュベルはどうもやり方が、スマートとはいかず、終わりよければ全てよしというタイプであることをよく知っている。
「でも用紙はセナにしか作れないんじゃない?」
「そんなことないわ、魔法省のチームが頑張って作ってる」
「頑張ってなのね」
「器用な人じゃないと無理みたい。でもできるまでやってこそ、魔法省なんだって。お母さまにやってみる?って言ったら、無理無理無理って逃げちゃった」
「ルシュベル…それで魔法省が管理するのね?」
「ええ、その方がいいでしょう?魔法省の席は問わず、試験と面接をして、合格したら親子鑑定の登録。登録した者だけが、可能ってことにするんだけど、不正が起きそうよねって話はしているの。魔術師がただの用紙に名前を浮かび上がらせるとか」
皆、ああ~と言っており、見せかけだけならば可能だろうと思った。
「国ごとに受け入れるかの判断を任せて、許可されていない国からの申請は受けない。提出された際は魔法省に問い合わせを入れるように指示するつもりなんだけど。あと魔用紙にも魔法省の印と、魔法省に問い合わせて確認が取れたら、その国の長の署名も入れてもらうことにして。鑑定時もエメラルダだと、魔法省とアイルッツ陛下の承認状、他国に行く場合は同じようにW承認状。ただ公にしない状態で使われたら分からないのよね…」
「悲惨なことが起きそうね」
「そうなのよ!もちろん、罰は付けるし、その国にもペナルティね。処罰は国でするか、魔法省でするかとかね。ここにいる人で登録したい人は私は役員だから、試験は私の承認で可能だから後で言ってね。貴族相手になると思うから、良いおこずかい稼ぎになると思うの」
皆、うんうんと目をキラキラさせている。皆、優秀な実力のある魔術師である。
「伯母さま、子どもの鑑定ができたらいいのにと思ったことはない?」
「でもそれは無理でしょう?」
「できるようにしたと言ったらどう?」
「まさか、できるの?」
「全員は無理だけど、魔力量とか向き不向きはあるけど、今日呼んだ人たちは実力的には出来ると思うの。魔用紙に術式を予め組み込んで不正ができないようにして、そこへ鑑定する血を付けて、術式を発動させるの、そうすると子どもの親が鑑定出来るってわけ。どう?」
「いつから考えてたの?」
「伯母さまが何度か私に聞いたでしょう、その時からかな。あとはファナを見て証明したくなったの」
ファナは魔力量が多いことで、母親は不貞を疑われ、父親は母親を非常に愛しており、ゆえに自分の子ではないのではないかと疑心暗鬼になった。母親はファナを守るどころか、あなたが生まれたせいだとファナを責めた。確かに男爵家としては規格外の魔力であった。不運なことに見た目も父親には似ていなかった。
「でもね、自分の子どもでしたって分かっても、一度疑った事実は消えないもの、それはどうにもならない。でも親なら事実は知るべきじゃない?ファナが望むなら叩き付けてやりたいの」
ファナは実際に、数年後に両親に叩き付けている。セナリアンと同じで、先祖に魔力の多い者がいたことも分かった。
「逆に少なくて、虐待されていた子もいたものね」
「ええ、救えることはほとんどないかもしれない、でもハッキリさせて心が救えたらいいなって思うの」
「私はいいと思うわ」
「ありがとう。それで、私のやり方だとお母さまとジョンラは、魔力が足りないみたいで、だったら魔用紙に組み込んで補助すればできるかなって」
「二人ともできたのね?」
「うん!お母さまはやり方は滅茶苦茶だったけどね」
「想像できるわ」
妹・ルシュベルはどうもやり方が、スマートとはいかず、終わりよければ全てよしというタイプであることをよく知っている。
「でも用紙はセナにしか作れないんじゃない?」
「そんなことないわ、魔法省のチームが頑張って作ってる」
「頑張ってなのね」
「器用な人じゃないと無理みたい。でもできるまでやってこそ、魔法省なんだって。お母さまにやってみる?って言ったら、無理無理無理って逃げちゃった」
「ルシュベル…それで魔法省が管理するのね?」
「ええ、その方がいいでしょう?魔法省の席は問わず、試験と面接をして、合格したら親子鑑定の登録。登録した者だけが、可能ってことにするんだけど、不正が起きそうよねって話はしているの。魔術師がただの用紙に名前を浮かび上がらせるとか」
皆、ああ~と言っており、見せかけだけならば可能だろうと思った。
「国ごとに受け入れるかの判断を任せて、許可されていない国からの申請は受けない。提出された際は魔法省に問い合わせを入れるように指示するつもりなんだけど。あと魔用紙にも魔法省の印と、魔法省に問い合わせて確認が取れたら、その国の長の署名も入れてもらうことにして。鑑定時もエメラルダだと、魔法省とアイルッツ陛下の承認状、他国に行く場合は同じようにW承認状。ただ公にしない状態で使われたら分からないのよね…」
「悲惨なことが起きそうね」
「そうなのよ!もちろん、罰は付けるし、その国にもペナルティね。処罰は国でするか、魔法省でするかとかね。ここにいる人で登録したい人は私は役員だから、試験は私の承認で可能だから後で言ってね。貴族相手になると思うから、良いおこずかい稼ぎになると思うの」
皆、うんうんと目をキラキラさせている。皆、優秀な実力のある魔術師である。
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