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馬鹿息子の観察
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翌日からエルドールは、周りを冷静に見てみることにした。
教室でも、生徒会室でも、皆に平等のつもりでいたが、そうではなかったのではないかと考えるようにした。
王子ということから、自身のクラスでは用がなければ、自分が話し掛けない限り、クラスメイトも話し掛けて来ることはない。
生徒会室ではやることも多いので、誰かしらが話している。
生徒会には副会長にカイロス・ディンジャー公爵令息、書記にサージ・ロックス子爵令息とオマリー・トドック男爵令嬢、会計にトイラン・デーゼア伯爵令息とローズマリー・シレラーダ伯爵令嬢、広報にジュニパー・ヒーロア侯爵令嬢。
さらに各専門委員長がおり、生徒会を監査する議会もあるが、そちらは外部が担当しており、必要な際に動くことになっている。
『オマリー嬢』と呼ぶようになったのも、会計であるローズマリー嬢の兄が、エルドールの兄・ローレルと友人で、元々ローズマリー嬢と名前で呼んでいたことで、呼ぶ機会も多いと思うので、トドック男爵令嬢よりオマリー嬢と呼んで欲しいということで、皆で呼ぶことになっただけである。
ローズマリーこそが、証言を行った令嬢である。
ジュニパーは広報ということで、生徒会室にいないことも多いので、そんな風に感じたことはないとは証言をしていた。
「殿下、こちらをお願いします」
「ああ」
いつも通りにオマリー嬢から書類を受け取り、確かに腕に触れることがよくあったかもしれない。呼んでいるだけだと、受け取っていた。
「お疲れですか」
「いや、そんなことはない」
「無理はしないでくださいね」
「ありがとう」
私もこのようにヨルレアンを労わるべきだったのだろうと、感じていた。会いに行くべきだろうが、許可が出ないような気もしている。
会ったところで、何を話せばいいのか。
そして、一週間。生徒会室で気になったのは、オマリー嬢であった。異性にだけ呼びかける際に、腕を持つ行動を毎回ではないが、取っていることが分かった。ローズマリー嬢にはしない。
ローズマリー嬢は背が高く、身長差から腕を持っても差し支えはない高さだろう。だが、腕に触れることはない。その線引きは、やはり異性だからなのだろう。
皆が帰り、カイロス・ディンジャーと二人になった。
「カイロス、婚約者から何か言われたか?」
「えっ?」
「オマリー嬢のことで、シックス侯爵令嬢を注意しただろう?何か言われたんじゃないか?」
勿論、カイロスもジャスミンがオマリーに、キツく当たったことは聞いている。私が話しますと言ったが、エルドールが私が話すと言って、注意をしたのである。
「はい、確かにジャスミンも言い方は厳しかったのかもしれないが、そもそも私のせいだろうと母に叱られました。ですが、腕を持たれるのを止めてくれと、振り払ってもいいものでしょうか?」
カイロスも母に言われて、腕を持たれることに、違和感を感じ始めていたが、振り払うのはさすがに可哀想だと感じていた。
カイロスはなるべく、オマリーとは距離を取るようにしていた。
「口頭で伝えた方がいいな。彼女は異性しか腕を持ったりしないことが分かった」
「観察していたのですか?」
「ああ、私も母上に叱られたからな」
ダズベルトにも散々叱られているが、いつものことなので、特別感がない。
さらに婚約解消の話までなっているのだが、エルドールは危機感がなかった。
「そうでしたか」
「揉めたのか?いえ、今後は注意すると言いました」
「クラスではどうなんだろうか?」
「クラスでのことは分かりませんが、距離感が近いのではないでしょうか」
カイロスもエルドールと同じクラスなので、クラスでのことは分からない。
「生徒会のことも考えて、教師に注意して貰うのが一番いいだろう」
「そうですね」
教室でも、生徒会室でも、皆に平等のつもりでいたが、そうではなかったのではないかと考えるようにした。
王子ということから、自身のクラスでは用がなければ、自分が話し掛けない限り、クラスメイトも話し掛けて来ることはない。
生徒会室ではやることも多いので、誰かしらが話している。
生徒会には副会長にカイロス・ディンジャー公爵令息、書記にサージ・ロックス子爵令息とオマリー・トドック男爵令嬢、会計にトイラン・デーゼア伯爵令息とローズマリー・シレラーダ伯爵令嬢、広報にジュニパー・ヒーロア侯爵令嬢。
さらに各専門委員長がおり、生徒会を監査する議会もあるが、そちらは外部が担当しており、必要な際に動くことになっている。
『オマリー嬢』と呼ぶようになったのも、会計であるローズマリー嬢の兄が、エルドールの兄・ローレルと友人で、元々ローズマリー嬢と名前で呼んでいたことで、呼ぶ機会も多いと思うので、トドック男爵令嬢よりオマリー嬢と呼んで欲しいということで、皆で呼ぶことになっただけである。
ローズマリーこそが、証言を行った令嬢である。
ジュニパーは広報ということで、生徒会室にいないことも多いので、そんな風に感じたことはないとは証言をしていた。
「殿下、こちらをお願いします」
「ああ」
いつも通りにオマリー嬢から書類を受け取り、確かに腕に触れることがよくあったかもしれない。呼んでいるだけだと、受け取っていた。
「お疲れですか」
「いや、そんなことはない」
「無理はしないでくださいね」
「ありがとう」
私もこのようにヨルレアンを労わるべきだったのだろうと、感じていた。会いに行くべきだろうが、許可が出ないような気もしている。
会ったところで、何を話せばいいのか。
そして、一週間。生徒会室で気になったのは、オマリー嬢であった。異性にだけ呼びかける際に、腕を持つ行動を毎回ではないが、取っていることが分かった。ローズマリー嬢にはしない。
ローズマリー嬢は背が高く、身長差から腕を持っても差し支えはない高さだろう。だが、腕に触れることはない。その線引きは、やはり異性だからなのだろう。
皆が帰り、カイロス・ディンジャーと二人になった。
「カイロス、婚約者から何か言われたか?」
「えっ?」
「オマリー嬢のことで、シックス侯爵令嬢を注意しただろう?何か言われたんじゃないか?」
勿論、カイロスもジャスミンがオマリーに、キツく当たったことは聞いている。私が話しますと言ったが、エルドールが私が話すと言って、注意をしたのである。
「はい、確かにジャスミンも言い方は厳しかったのかもしれないが、そもそも私のせいだろうと母に叱られました。ですが、腕を持たれるのを止めてくれと、振り払ってもいいものでしょうか?」
カイロスも母に言われて、腕を持たれることに、違和感を感じ始めていたが、振り払うのはさすがに可哀想だと感じていた。
カイロスはなるべく、オマリーとは距離を取るようにしていた。
「口頭で伝えた方がいいな。彼女は異性しか腕を持ったりしないことが分かった」
「観察していたのですか?」
「ああ、私も母上に叱られたからな」
ダズベルトにも散々叱られているが、いつものことなので、特別感がない。
さらに婚約解消の話までなっているのだが、エルドールは危機感がなかった。
「そうでしたか」
「揉めたのか?いえ、今後は注意すると言いました」
「クラスではどうなんだろうか?」
「クラスでのことは分かりませんが、距離感が近いのではないでしょうか」
カイロスもエルドールと同じクラスなので、クラスでのことは分からない。
「生徒会のことも考えて、教師に注意して貰うのが一番いいだろう」
「そうですね」
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