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家族会議(トスター侯爵家1)
シュアト公爵家での茶会のことで、トスター侯爵家本邸に集まったマトム、レイア、キリアム、オーランド、メルベール。
楽しく食事をしながら話せることではないので、各々済ませており、話をするためだけに集まっている。
マトムとレイアも微妙な距離があり、レイアはオーランドに話に行こうと思っていたが、キリアムから茶会のことで話をする場を作って欲しいと言われて、オーランドに会いに行く時間はなかったが、また後日改めて話せばいいと思っていた。
メルベールはキリアムから、まずレイアに謝ってから、問われた時だけ答えるように言われている。思ったままを言ってしまっては、嫁と姑の関係をさらに悪化させてしまうからだ。
「メルベールが行ったことは、恥ずべきことです。それは私からも謝ります、申し訳ありませんでした」
「お義母様、愚かな真似をして申し訳ありませんでした」
「今さら、何を言われても遅いわ」
レイアはふんと、メルベールからの視線を退けた。
「キリアムも知らなかったのか?」
「はい。恥ずかしながら、知りませんでした」
「私も許されるとは思っておりません。ユーリにも申し訳ないことをしたと思っています」
義母に恥ずかしい思いをさせたことは、自分の責任だと思っているが、反省はしていない。とりあえず、謝って置くべきだと思っている。
ただ、いくら義母への憂さ晴らしでも、メルベールはユーリを軽んじたつもりはないが、気分の悪い思いをさせたかもしれないことは反省していた。
「このことはオーランドとも相談して、きちんとしたいと思っています」
「はい、確認をします」
「そうだな、茶会で言われた以上、決着を付けなくてはならないだろう」
「申し訳ありませんでした」
メルベールは謝罪が終わってからは黙って座り、成り行きを見守ることにした。
「それで、母上は妻と、メルベールにもか。どうしてこのようなことをしたのか、教えて欲しい」
「えっ」
レイアは何を問われているのか、まさか贈り物のことを言っているのだろうか。そのことを話されるとは思っていなかった。マトムにも事実だろうが、事実でなかろうが、信用して貰えないことに変わりはないと、危うい状況なのに。
「私も知りたい。値段はまだ確認していないが、どうしてユーリにそのような高額な物をたかるような真似をしたんだ?」
「たかるなんて!」
「キリアム!たかりとは何だ!お前まで失礼なことを言うな!メルベールやユーリの方から、誕生日の贈り物が何がいいから分からないから、要望を伝えていたんだ。強請っていたのは、どうせアレクスだろう!」
マトムは立ち上がって怒鳴ったが、キリアムとオーランド、そしてメルベールもなぜアレクスの名前が出て来るのかが分からなかった。
「父上、それは違います」
「は?」
「なぜ義父上のことをおっしゃるのかは分かりませんが、母上は買ってくれと言っているわけじゃない、要らない物は欲しくないからと、わざわざ伝えていたんですよ。私がメルベールから聞いて、注意もしていました。まさかユーリにも言っていたなんて、信じられません」
「レイア、そうなのか?君は言ったよな、メルベールとユーリは希望を知りたいと言っていると、だから私は…」
「なるほど、父上はそう聞かされていたんですね。デタラメですよ」
レイアは何と言い訳をしようか巡らせていた、メルベールの浅はかな行いを謝罪する場だと思っていた。確かに一度、キリアムに注意されたことがあるが、強請っているいるつもりはなかったので、その後も続けてた。
「妻は給料は貰っていましたが、それ以上の物を、私は出していないので、一人で買わされています」
オーランドは結婚してからの両親の誕生日辺りの帳簿を全て確認したが、そのような出金はなかった。
「あなたは働いているから、高い物でもいいでしょうと言ったと、聞いています」
「何だと?」
マトムはレイアを信じられない目で見ると、怯えるように肩が跳ねた。
楽しく食事をしながら話せることではないので、各々済ませており、話をするためだけに集まっている。
マトムとレイアも微妙な距離があり、レイアはオーランドに話に行こうと思っていたが、キリアムから茶会のことで話をする場を作って欲しいと言われて、オーランドに会いに行く時間はなかったが、また後日改めて話せばいいと思っていた。
メルベールはキリアムから、まずレイアに謝ってから、問われた時だけ答えるように言われている。思ったままを言ってしまっては、嫁と姑の関係をさらに悪化させてしまうからだ。
「メルベールが行ったことは、恥ずべきことです。それは私からも謝ります、申し訳ありませんでした」
「お義母様、愚かな真似をして申し訳ありませんでした」
「今さら、何を言われても遅いわ」
レイアはふんと、メルベールからの視線を退けた。
「キリアムも知らなかったのか?」
「はい。恥ずかしながら、知りませんでした」
「私も許されるとは思っておりません。ユーリにも申し訳ないことをしたと思っています」
義母に恥ずかしい思いをさせたことは、自分の責任だと思っているが、反省はしていない。とりあえず、謝って置くべきだと思っている。
ただ、いくら義母への憂さ晴らしでも、メルベールはユーリを軽んじたつもりはないが、気分の悪い思いをさせたかもしれないことは反省していた。
「このことはオーランドとも相談して、きちんとしたいと思っています」
「はい、確認をします」
「そうだな、茶会で言われた以上、決着を付けなくてはならないだろう」
「申し訳ありませんでした」
メルベールは謝罪が終わってからは黙って座り、成り行きを見守ることにした。
「それで、母上は妻と、メルベールにもか。どうしてこのようなことをしたのか、教えて欲しい」
「えっ」
レイアは何を問われているのか、まさか贈り物のことを言っているのだろうか。そのことを話されるとは思っていなかった。マトムにも事実だろうが、事実でなかろうが、信用して貰えないことに変わりはないと、危うい状況なのに。
「私も知りたい。値段はまだ確認していないが、どうしてユーリにそのような高額な物をたかるような真似をしたんだ?」
「たかるなんて!」
「キリアム!たかりとは何だ!お前まで失礼なことを言うな!メルベールやユーリの方から、誕生日の贈り物が何がいいから分からないから、要望を伝えていたんだ。強請っていたのは、どうせアレクスだろう!」
マトムは立ち上がって怒鳴ったが、キリアムとオーランド、そしてメルベールもなぜアレクスの名前が出て来るのかが分からなかった。
「父上、それは違います」
「は?」
「なぜ義父上のことをおっしゃるのかは分かりませんが、母上は買ってくれと言っているわけじゃない、要らない物は欲しくないからと、わざわざ伝えていたんですよ。私がメルベールから聞いて、注意もしていました。まさかユーリにも言っていたなんて、信じられません」
「レイア、そうなのか?君は言ったよな、メルベールとユーリは希望を知りたいと言っていると、だから私は…」
「なるほど、父上はそう聞かされていたんですね。デタラメですよ」
レイアは何と言い訳をしようか巡らせていた、メルベールの浅はかな行いを謝罪する場だと思っていた。確かに一度、キリアムに注意されたことがあるが、強請っているいるつもりはなかったので、その後も続けてた。
「妻は給料は貰っていましたが、それ以上の物を、私は出していないので、一人で買わされています」
オーランドは結婚してからの両親の誕生日辺りの帳簿を全て確認したが、そのような出金はなかった。
「あなたは働いているから、高い物でもいいでしょうと言ったと、聞いています」
「何だと?」
マトムはレイアを信じられない目で見ると、怯えるように肩が跳ねた。
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