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疑問
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「は、い。何でしょうか」
「ララシャ妃の体形についてはどうお考えなのですか、独特な肥え太り方ではありませんか?」
サイラスは質問には驚いたが、聞きたい気持ちは同意したいほどだった。
「独特?」
「ええ、パンパンに張り裂けそうでしょう?」
樽だとは言わないのかとアンセムは思った。
「ああ、はい。妊娠中に増えまして、その後も元に戻ることはなかったのです。私と距離を取りたいから、あのような体形になったのではないかと考えています」
「ほう…」
「エミアンローズの出産後、二度と出産したくないと言いまして、そういった対象に見られないためにかと…」
なかなかな赤裸々な話だが、ソアリスは首を捻った。
「私には肥え太ってなどいないと言っておりましたよ」
「は?」
思わず声を出してしまったのはサイラスだった。
「兄様も昔、見ていたでしょう?食べても太らないと言いたいがために、小動物のような食事で、私に痩せた方がいい、食べ過ぎだとよく言っていたことを」
「ええ、しつこく言っていましたね」
「そうでしょう?妊娠がきっかけではあったかもしれませんが、王族は乳母もいるのですから、ストレスで太ったなんて言える立場ではないでしょう?肥え太ったことを妊娠という丁度いい言いわけを見付けたのでしょう」
「そうだったのか…」
リベルは関係を拒絶しているのだと思ったが、そうではなかった。ただ肥え太っていたのか、そう思って、ララシャの姿を思い浮かべると酷く無様に思えた。
「リベル殿下は良しとしているわけではないのですね?」
「はい、見て見ぬ振りをしていました」
「では、二つ目はエミアンローズ殿下ですが、教育はどうなっているのでしょうか」
「申し訳ございません、何か粗相をしましたでしょうか」
エミアンローズも何か失礼をしたのかと、やはり引っ張ってでも連れて来るべきだったかと思った。
「まるでミフルと同じ年とは思えず、子どもを相手にしているようでしたので、リベル殿下はどう思っているのかと思いまして」
「はい…お恥ずかしい限りですが、私も幾度となく注意をし、ララシャは婚約者に固執しておりましたから、このままでは婚約者も出来ないと言って、厳しくするように言ったのですが、結局進んでいない状況です」
「婚約者に固執?」
「はい、自分は婚約者がいないことがなかったことが自慢だったようで…」
「はあ…ララシャが思い込みそうなことですね。自分はそれこそ人気者だとでも思っていたのでしょう」
アンセムはその言葉に、人気者王女(シシリーヌ)のことを思い出した。
サイラスはアンセムとリベルの手前、口には出さなかったが、ララシャはアンセムの婚約者という立場だけが価値あるものだった。
運良く事が進んでいただけで、全てをはぎ取れば、何もなかったというのがララシャではないかと思っていた。
「ララシャもエミアンローズも、王族は向いていなかったのでしょう…」
リベルは既に諦めている状況であった。
ララシャを見初めた時、見た目や行動を愛しいと思い、王太子の婚約者だということは優秀なのだろうと思った。彼女を逃してはならないと思った。
でも20年以上が経って、現実というものを見せ付けられている。ピデム王国に戻り、しっかりと話し合い、受け入れなくてはならない。
「不躾な質問にお答えいただき、ありがとうございました。すぐにピデム王国にお戻りになられるのですか」
「はい、そのつもりです。もう一度、答えは要りませんので、謝罪させてください。これまでのことを含め、大変申し訳ございませんでした」
リベルは立ち上がって、深く頭を下げた。
リベルとサイラスを見送るために、応接室を出ると、メディナが気付き、ソアリスにそっと声を掛けた。
「ケイト殿下が向かっております」
「また…」
「ララシャ妃の体形についてはどうお考えなのですか、独特な肥え太り方ではありませんか?」
サイラスは質問には驚いたが、聞きたい気持ちは同意したいほどだった。
「独特?」
「ええ、パンパンに張り裂けそうでしょう?」
樽だとは言わないのかとアンセムは思った。
「ああ、はい。妊娠中に増えまして、その後も元に戻ることはなかったのです。私と距離を取りたいから、あのような体形になったのではないかと考えています」
「ほう…」
「エミアンローズの出産後、二度と出産したくないと言いまして、そういった対象に見られないためにかと…」
なかなかな赤裸々な話だが、ソアリスは首を捻った。
「私には肥え太ってなどいないと言っておりましたよ」
「は?」
思わず声を出してしまったのはサイラスだった。
「兄様も昔、見ていたでしょう?食べても太らないと言いたいがために、小動物のような食事で、私に痩せた方がいい、食べ過ぎだとよく言っていたことを」
「ええ、しつこく言っていましたね」
「そうでしょう?妊娠がきっかけではあったかもしれませんが、王族は乳母もいるのですから、ストレスで太ったなんて言える立場ではないでしょう?肥え太ったことを妊娠という丁度いい言いわけを見付けたのでしょう」
「そうだったのか…」
リベルは関係を拒絶しているのだと思ったが、そうではなかった。ただ肥え太っていたのか、そう思って、ララシャの姿を思い浮かべると酷く無様に思えた。
「リベル殿下は良しとしているわけではないのですね?」
「はい、見て見ぬ振りをしていました」
「では、二つ目はエミアンローズ殿下ですが、教育はどうなっているのでしょうか」
「申し訳ございません、何か粗相をしましたでしょうか」
エミアンローズも何か失礼をしたのかと、やはり引っ張ってでも連れて来るべきだったかと思った。
「まるでミフルと同じ年とは思えず、子どもを相手にしているようでしたので、リベル殿下はどう思っているのかと思いまして」
「はい…お恥ずかしい限りですが、私も幾度となく注意をし、ララシャは婚約者に固執しておりましたから、このままでは婚約者も出来ないと言って、厳しくするように言ったのですが、結局進んでいない状況です」
「婚約者に固執?」
「はい、自分は婚約者がいないことがなかったことが自慢だったようで…」
「はあ…ララシャが思い込みそうなことですね。自分はそれこそ人気者だとでも思っていたのでしょう」
アンセムはその言葉に、人気者王女(シシリーヌ)のことを思い出した。
サイラスはアンセムとリベルの手前、口には出さなかったが、ララシャはアンセムの婚約者という立場だけが価値あるものだった。
運良く事が進んでいただけで、全てをはぎ取れば、何もなかったというのがララシャではないかと思っていた。
「ララシャもエミアンローズも、王族は向いていなかったのでしょう…」
リベルは既に諦めている状況であった。
ララシャを見初めた時、見た目や行動を愛しいと思い、王太子の婚約者だということは優秀なのだろうと思った。彼女を逃してはならないと思った。
でも20年以上が経って、現実というものを見せ付けられている。ピデム王国に戻り、しっかりと話し合い、受け入れなくてはならない。
「不躾な質問にお答えいただき、ありがとうございました。すぐにピデム王国にお戻りになられるのですか」
「はい、そのつもりです。もう一度、答えは要りませんので、謝罪させてください。これまでのことを含め、大変申し訳ございませんでした」
リベルは立ち上がって、深く頭を下げた。
リベルとサイラスを見送るために、応接室を出ると、メディナが気付き、ソアリスにそっと声を掛けた。
「ケイト殿下が向かっております」
「また…」
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