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似たもの母娘6
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「成績がいい方は他にもおりますし、努力出来る方は、他者の気持ちを考えることも出来ないのですか?」
「それはあなたを想うあまりのことで…」
「それが問題だと言っているのに、本当に同じことばかり」
スチュアートは、すっかり呆れている。
「納得が出来たかしら?王妃陛下に言われたから仕方ないなんて、事実を捻じ曲げないでね」
「王妃陛下だって、おこぼれ婚のくせにっ!」
何か言い返してやりたい衝動に駆られたファシリアは、ついに言ってしまった。
「バート伯爵夫人っ!いい加減にしなさい!」
ポーリアが怒鳴り、スチュアートも立ち上がった。後ろに控えていたメディナとキャロラインも一気に殺気立ち、護衛も構えの姿になっている。
「王妃陛下、申し訳ございません」
バート伯爵は床に膝を付いて、頭を下げた。
「久しぶりに聞いた言葉ね。バート伯爵、座りなさい」
「ですが」
「あなたが謝ることはないわ、座りなさい」
「…はい」
バート伯爵は席に戻ったが、ソアリスの目を完全に据わっていた。片付けようとは思っていたが、食事と飲酒の邪魔をしていることに、そろそろ苛立って来た。
「陰湿夫人。もうお前に丁寧な言葉はいらないな?お前さぁ、私がおこぼれ婚だとしてさ、迷惑を掛けたか?」
バート伯爵一家と、スチュアートはそのソアリスから発されているとは思えない言葉に、酷く驚き、ファシリアは言葉を失っていた。
「お前、一切関係ないだろう?」
「…でも、私だって」
「関係があったのか?それとも、関係でもしたのか?テクニシャンだったのか、それは知らなかったなぁ」
ソアリスの大好きな、側妃希望はテクニシャンである理論。ファシリアは真っ赤になっていた。
「おお、生娘のように真っ赤になって、梅干しみたいだな」
りんごではなく、梅干しに例えられたことに、皆は吹き出しそうになったが、顎を引いて、何とか堪えた。
「私をじっとり見ていたものな。アプダード侯爵の後は、王妃になりたかったのか?いや、側妃だったか?」
「どういうことですか?」
驚いた様子で、ポーリアが訊ねた。バート伯爵は顔だけを動かして、驚愕の表情でファシリアを見ている。
「陛下にね、ララシャが婚約者解消になって、私はララシャの友人で、力になれると思うなどと言ったそうだ。それで、侍女にどうかと話をされたことがある、要らんと言ったがな。こいつはララシャも私も、小馬鹿にしているのが分かっていたからな。私は自他ともに認めるほど性格が悪いからね」
お前から、こいつになってしまっている。
「こいつは側妃にして欲しかったんだよ、そうだろう?」
「っいえ、そのようなことは…」
「陛下は面倒だったんだろうな」
通常時なら、顔のことを指摘するべきではないが、まさかその顔で側妃に召し上げられるなどと、思わなかったのかもしれないと周りは考えていた。
「こいつさぁ、何度も何度も年甲斐もないフリフリピンクのドレスで、私の目を痛め付けに来るんだよ!陰湿だよな?」
以前、妖精の話の際に、出て来たフリフリピンクは、このファシリアであった。
「私は勧められたこともないドレスだったから、一体どこで手に入れて来るのかと感心したよ」
「―――っ」
皆はそれはただ似合っていないだけではないかと思ったが、ソアリスは本当に目が痛かったと渋い顔をしている。
「そもそもさ、ララシャの友人ってだけで、それこそマイナスなのに、気付いていなかったのか?」
「知らなかったわ!出来が悪かったなんて、姉でしょう?恥ずかしいと思わないの!」
「おい!」
バート伯爵は慌てて止めようとしたが、ソアリスの透き通るようなグレーの瞳が、じっとファシリアを見つめ、体が強張った。
「それはあなたを想うあまりのことで…」
「それが問題だと言っているのに、本当に同じことばかり」
スチュアートは、すっかり呆れている。
「納得が出来たかしら?王妃陛下に言われたから仕方ないなんて、事実を捻じ曲げないでね」
「王妃陛下だって、おこぼれ婚のくせにっ!」
何か言い返してやりたい衝動に駆られたファシリアは、ついに言ってしまった。
「バート伯爵夫人っ!いい加減にしなさい!」
ポーリアが怒鳴り、スチュアートも立ち上がった。後ろに控えていたメディナとキャロラインも一気に殺気立ち、護衛も構えの姿になっている。
「王妃陛下、申し訳ございません」
バート伯爵は床に膝を付いて、頭を下げた。
「久しぶりに聞いた言葉ね。バート伯爵、座りなさい」
「ですが」
「あなたが謝ることはないわ、座りなさい」
「…はい」
バート伯爵は席に戻ったが、ソアリスの目を完全に据わっていた。片付けようとは思っていたが、食事と飲酒の邪魔をしていることに、そろそろ苛立って来た。
「陰湿夫人。もうお前に丁寧な言葉はいらないな?お前さぁ、私がおこぼれ婚だとしてさ、迷惑を掛けたか?」
バート伯爵一家と、スチュアートはそのソアリスから発されているとは思えない言葉に、酷く驚き、ファシリアは言葉を失っていた。
「お前、一切関係ないだろう?」
「…でも、私だって」
「関係があったのか?それとも、関係でもしたのか?テクニシャンだったのか、それは知らなかったなぁ」
ソアリスの大好きな、側妃希望はテクニシャンである理論。ファシリアは真っ赤になっていた。
「おお、生娘のように真っ赤になって、梅干しみたいだな」
りんごではなく、梅干しに例えられたことに、皆は吹き出しそうになったが、顎を引いて、何とか堪えた。
「私をじっとり見ていたものな。アプダード侯爵の後は、王妃になりたかったのか?いや、側妃だったか?」
「どういうことですか?」
驚いた様子で、ポーリアが訊ねた。バート伯爵は顔だけを動かして、驚愕の表情でファシリアを見ている。
「陛下にね、ララシャが婚約者解消になって、私はララシャの友人で、力になれると思うなどと言ったそうだ。それで、侍女にどうかと話をされたことがある、要らんと言ったがな。こいつはララシャも私も、小馬鹿にしているのが分かっていたからな。私は自他ともに認めるほど性格が悪いからね」
お前から、こいつになってしまっている。
「こいつは側妃にして欲しかったんだよ、そうだろう?」
「っいえ、そのようなことは…」
「陛下は面倒だったんだろうな」
通常時なら、顔のことを指摘するべきではないが、まさかその顔で側妃に召し上げられるなどと、思わなかったのかもしれないと周りは考えていた。
「こいつさぁ、何度も何度も年甲斐もないフリフリピンクのドレスで、私の目を痛め付けに来るんだよ!陰湿だよな?」
以前、妖精の話の際に、出て来たフリフリピンクは、このファシリアであった。
「私は勧められたこともないドレスだったから、一体どこで手に入れて来るのかと感心したよ」
「―――っ」
皆はそれはただ似合っていないだけではないかと思ったが、ソアリスは本当に目が痛かったと渋い顔をしている。
「そもそもさ、ララシャの友人ってだけで、それこそマイナスなのに、気付いていなかったのか?」
「知らなかったわ!出来が悪かったなんて、姉でしょう?恥ずかしいと思わないの!」
「おい!」
バート伯爵は慌てて止めようとしたが、ソアリスの透き通るようなグレーの瞳が、じっとファシリアを見つめ、体が強張った。
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