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王女の茶会2
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「あらあら、オーリン嬢も?」
「はい、母から聞いていましたが、聞くのと見るのとでは違います」
ケイトとオーリンは初対面であるが、ソアリスとオーリンは顔見知りである。
「ケイト、良かったわね」
「はい、おいちそうで、かわいいでちょう?」
「「はい」」
美味しそうと可愛いは、一緒にはならないのだが、ケイトにとっては可愛い理由は、美味しそうだからである。
既に着いていた方もいたが、メディナとオーリンが応対に行き、ソアリスとケイトは先に着いていると気を遣うだろうということで、ラバスと一緒に邸の中で始まるのを待つことになった。
女性だけの茶会となるために、ラバスはソアリスに挨拶に来ただけで、参加するわけではないが、それまでの間にケイトを堪能していた。
「ここがくりぃーむで、ここがすぽんじね、ここがいちごで、あたまにみょ」
ケイトはドレスの柄をラバスに説明している。
「はい、大変、お似合いでございます。ケーキの天使のようです」
「てんち?このまえはようちぇいといわれたのよ」
「そうですね、ケーキの妖精です」
「ふふふ」
ケイトは嬉しそうに笑い、ラバスは口元をグフっと言いながら押さえているのを、ソアリスは面白く見ていた。
「前のクッキーのドレスも大変お似合いでした」
「あちりゃもおいしそうでしょ?」
「はい」
ドアがノックされて、案内されて来たのはリズとアリルとリファラであった。
「コンクレット侯爵、本日はお招きありがとうございます」
リズが代表して挨拶をして、アリルとリファラは後ろで、小さく頭を下げている。
「是非、楽しまれて行かれてください」
「ありがとうございます」
リズとアリルとリファラは、ソアリスとケイトに気付いてはいたが、冷静にコンクレット侯爵に挨拶をしていた。
「リズ、ちゃんと踏み止まったわね」
「っふ、発狂していいの?」
「ケイト、リズとアリルとリファラの前で、くるくる回ってあげなさい」
「はい」
ケイトが三人に近付くと、リズとリファラは体に力を込めていた。そして、くるくるっと回った。
「どうでしゅか?」
「んんんんん~」
「まあ、今日はケーキなのね。良く似合っているわ」
「ふーーふーーふーー」
母娘の様子が明らかにおかしい。
「コンクレット侯爵、ちょっと騒いでもいいかしら?」
「ええ、勿論です」
「リズ、リファラ良いそうよ」
「っあ、では失礼いたします。なんんんて、可愛いのぉ!」
「可愛すぎるわ、無理無理無理」
リズとリファラが公爵夫人、公爵令嬢らしからぬ姿で発狂し、ラバスはクスクスと笑った。
「申し訳ございません…」
「いいえ、お気持ちよくわかります。私も先ほどまで、同じことになっておりましたので」
「まあ!」
さすがにはしゃぎ過ぎてしまったと思っていた、リズはホッとした。
「リズとリファラは先に合わせておいた方がいいと思って、メディナにこちらに案内しても貰うように頼んでおいたの」
「助かったわ」
「ありがとうございます」
今日はリズとアリル、リファラも来るので、再びケイト砲を炸裂することになるだろうと、先に会わせるようにして置いたのである。
リズとリファラはケイトを存分に堪能して、落ち着いてから、茶会に参加することにした。ラバスも一緒になってはしゃいでいるので、ソアリスはアリルとその様子を見ていた。
「ドリアンローズをよろしくね」
「その呼び名…」
「まだどれだけ成長したか分からないもの」
「確かにそうですわね、任せてください」
5人も茶会の席に向かい、エミアンローズは一人で出席となるために、アリルとリファラと同じテーブルで、ソアリスとケイトとリズの隣にして貰っていた。
エミアンローズは既に席で待っており、皆が到着しても、席を立つ様子はなかったが、ソアリスが声を掛けた。
「お久し振りね」
「はい、ご無沙汰しております」
エミアンローズは座ったまま、会釈した。
「はい、母から聞いていましたが、聞くのと見るのとでは違います」
ケイトとオーリンは初対面であるが、ソアリスとオーリンは顔見知りである。
「ケイト、良かったわね」
「はい、おいちそうで、かわいいでちょう?」
「「はい」」
美味しそうと可愛いは、一緒にはならないのだが、ケイトにとっては可愛い理由は、美味しそうだからである。
既に着いていた方もいたが、メディナとオーリンが応対に行き、ソアリスとケイトは先に着いていると気を遣うだろうということで、ラバスと一緒に邸の中で始まるのを待つことになった。
女性だけの茶会となるために、ラバスはソアリスに挨拶に来ただけで、参加するわけではないが、それまでの間にケイトを堪能していた。
「ここがくりぃーむで、ここがすぽんじね、ここがいちごで、あたまにみょ」
ケイトはドレスの柄をラバスに説明している。
「はい、大変、お似合いでございます。ケーキの天使のようです」
「てんち?このまえはようちぇいといわれたのよ」
「そうですね、ケーキの妖精です」
「ふふふ」
ケイトは嬉しそうに笑い、ラバスは口元をグフっと言いながら押さえているのを、ソアリスは面白く見ていた。
「前のクッキーのドレスも大変お似合いでした」
「あちりゃもおいしそうでしょ?」
「はい」
ドアがノックされて、案内されて来たのはリズとアリルとリファラであった。
「コンクレット侯爵、本日はお招きありがとうございます」
リズが代表して挨拶をして、アリルとリファラは後ろで、小さく頭を下げている。
「是非、楽しまれて行かれてください」
「ありがとうございます」
リズとアリルとリファラは、ソアリスとケイトに気付いてはいたが、冷静にコンクレット侯爵に挨拶をしていた。
「リズ、ちゃんと踏み止まったわね」
「っふ、発狂していいの?」
「ケイト、リズとアリルとリファラの前で、くるくる回ってあげなさい」
「はい」
ケイトが三人に近付くと、リズとリファラは体に力を込めていた。そして、くるくるっと回った。
「どうでしゅか?」
「んんんんん~」
「まあ、今日はケーキなのね。良く似合っているわ」
「ふーーふーーふーー」
母娘の様子が明らかにおかしい。
「コンクレット侯爵、ちょっと騒いでもいいかしら?」
「ええ、勿論です」
「リズ、リファラ良いそうよ」
「っあ、では失礼いたします。なんんんて、可愛いのぉ!」
「可愛すぎるわ、無理無理無理」
リズとリファラが公爵夫人、公爵令嬢らしからぬ姿で発狂し、ラバスはクスクスと笑った。
「申し訳ございません…」
「いいえ、お気持ちよくわかります。私も先ほどまで、同じことになっておりましたので」
「まあ!」
さすがにはしゃぎ過ぎてしまったと思っていた、リズはホッとした。
「リズとリファラは先に合わせておいた方がいいと思って、メディナにこちらに案内しても貰うように頼んでおいたの」
「助かったわ」
「ありがとうございます」
今日はリズとアリル、リファラも来るので、再びケイト砲を炸裂することになるだろうと、先に会わせるようにして置いたのである。
リズとリファラはケイトを存分に堪能して、落ち着いてから、茶会に参加することにした。ラバスも一緒になってはしゃいでいるので、ソアリスはアリルとその様子を見ていた。
「ドリアンローズをよろしくね」
「その呼び名…」
「まだどれだけ成長したか分からないもの」
「確かにそうですわね、任せてください」
5人も茶会の席に向かい、エミアンローズは一人で出席となるために、アリルとリファラと同じテーブルで、ソアリスとケイトとリズの隣にして貰っていた。
エミアンローズは既に席で待っており、皆が到着しても、席を立つ様子はなかったが、ソアリスが声を掛けた。
「お久し振りね」
「はい、ご無沙汰しております」
エミアンローズは座ったまま、会釈した。
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