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王妃陛下2
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「では宰相、ご準備いただけますか?」
「承知いたしました」
宰相は頭を下げて去って行き、誰を用意するかは、宰相という名を持つのだから、しっかり選んで来るだろうと信じることにした。
「一体、何をされるのでしょうか?」
「王妃陛下ならば、想像くらいついていらっしゃるでしょう?」
「それは…」
「言えないのか、敢えて言わないことを美徳としているのか、知りませんが、王妃陛下は集めてくだされば、私がお話をします」
「私も立場上、教えていただかないと」
マディオとサーラは知っていたが、教えてあげる気がないのか、言ってはならないと思っているのか、伝える気はないようであった。
「王妃陛下ともあろう者が、調べることもしないというのですか?」
建前でも側妃の子どもでも関係ないというのであれば、親身になっている振りのために、調べるべきだろう。
「ですが、何のことか分からないのに、そのように言われても」
「フローラ王女のことだと、言っていたではありませんか」
「フローラのことなのですか」
「はあ…さすがに面倒になって来ましたわ。あなたは貴族令嬢で、王太子妃になった。私と同じですわよね?」
サブリナはロンド王国の侯爵令嬢で、立場としてはソアリスと同じである。
むしろ、ララシャのせいで代役になったソアリスとは違って、サブリナは最初から婚約者であった。
「はい…」
「ご実家かとは仲が良くないのかしら?」
「いえ、そのようなことはありません」
「では、どうにでも出来たのではありませんか?何もしないのは、諦めているからだとしても、中途半端が過ぎませんか?」
もじもじと言えば可愛らしいが、54歳の王妃のハッキリしない様子は見てられず、ついに評価を突きつけた。
「それは、私に力がないからです」
「ならば実家を頼ればいいじゃない。仲も良く、お金はあるのでしょう?どうにでもなるではありませんか」
「サブリナ様は、ご実家に迷惑を掛けたくないのです」
クーナは問い詰められているサブリナに心を痛めて、声を上げた。
「それで、国民に他国に迷惑を掛けていたら、世話ないわ!」
「っ」
「なぜ頼らないの?」
「クーナの言う通り、迷惑を掛けたくなくて…」
「本当に?弱みを見せたくなかった、家族には頼れる王妃だと思われたかったとかではないわよね?」
サブリナは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「ですから、王妃陛下とサブリナ様は違うのです」
「私は実家とも家族とも仲が悪いわ」
「えっ」
クーナはソアリスをサブリナと比べて、恵まれた存在だと思い込んでいた。
「クロンデール王国では有名よ、まともに話すこともないわ。それでも王妃として、使える物は使うわ。それが子どものためでも、民のためでもあるならば、当然だとは思わない?」
「それは…」
「プライドかしら?確かに大事かもしれない。でもね、それを懸ける場所というのは限られているはずよ?使える物は使わないと、使わないまま死ぬわよ?」
サブリナはソアリスの言う通りだった、家族には迷惑を掛けたくないことは建前で、実家を頼ることなく、立派であると思われたかった。
だが、ソアリスの使わないまま死ぬという言葉は、サブリナの心を激しく動かすことになった。
「その通りですね…本当に」
「そうでしょう?」
「私はどうしたらいいでしょうか、お金は実家に頼みます」
「お金は必要でしょうね、でもそれよりも覚悟を持ってください」
「はい」
サブリナのどこかうつろな目が変わったことを、ソアリスも、周りも気付いた。
「フローラ王女殿下は性病を患った体で、エスザール王国で男漁りを行っていたと思われます」
「っな…そんな!」
「それを陛下と側妃、王女にも認めていただくなくてはなりません」
「は、い」
「宰相が戻り次第、3人を集めてください。それまでは、空気の悪いお茶会でもしましょう」
ソアリスだけはふふっと笑い、何とも言えない空気が広がった。
「承知いたしました」
宰相は頭を下げて去って行き、誰を用意するかは、宰相という名を持つのだから、しっかり選んで来るだろうと信じることにした。
「一体、何をされるのでしょうか?」
「王妃陛下ならば、想像くらいついていらっしゃるでしょう?」
「それは…」
「言えないのか、敢えて言わないことを美徳としているのか、知りませんが、王妃陛下は集めてくだされば、私がお話をします」
「私も立場上、教えていただかないと」
マディオとサーラは知っていたが、教えてあげる気がないのか、言ってはならないと思っているのか、伝える気はないようであった。
「王妃陛下ともあろう者が、調べることもしないというのですか?」
建前でも側妃の子どもでも関係ないというのであれば、親身になっている振りのために、調べるべきだろう。
「ですが、何のことか分からないのに、そのように言われても」
「フローラ王女のことだと、言っていたではありませんか」
「フローラのことなのですか」
「はあ…さすがに面倒になって来ましたわ。あなたは貴族令嬢で、王太子妃になった。私と同じですわよね?」
サブリナはロンド王国の侯爵令嬢で、立場としてはソアリスと同じである。
むしろ、ララシャのせいで代役になったソアリスとは違って、サブリナは最初から婚約者であった。
「はい…」
「ご実家かとは仲が良くないのかしら?」
「いえ、そのようなことはありません」
「では、どうにでも出来たのではありませんか?何もしないのは、諦めているからだとしても、中途半端が過ぎませんか?」
もじもじと言えば可愛らしいが、54歳の王妃のハッキリしない様子は見てられず、ついに評価を突きつけた。
「それは、私に力がないからです」
「ならば実家を頼ればいいじゃない。仲も良く、お金はあるのでしょう?どうにでもなるではありませんか」
「サブリナ様は、ご実家に迷惑を掛けたくないのです」
クーナは問い詰められているサブリナに心を痛めて、声を上げた。
「それで、国民に他国に迷惑を掛けていたら、世話ないわ!」
「っ」
「なぜ頼らないの?」
「クーナの言う通り、迷惑を掛けたくなくて…」
「本当に?弱みを見せたくなかった、家族には頼れる王妃だと思われたかったとかではないわよね?」
サブリナは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「ですから、王妃陛下とサブリナ様は違うのです」
「私は実家とも家族とも仲が悪いわ」
「えっ」
クーナはソアリスをサブリナと比べて、恵まれた存在だと思い込んでいた。
「クロンデール王国では有名よ、まともに話すこともないわ。それでも王妃として、使える物は使うわ。それが子どものためでも、民のためでもあるならば、当然だとは思わない?」
「それは…」
「プライドかしら?確かに大事かもしれない。でもね、それを懸ける場所というのは限られているはずよ?使える物は使わないと、使わないまま死ぬわよ?」
サブリナはソアリスの言う通りだった、家族には迷惑を掛けたくないことは建前で、実家を頼ることなく、立派であると思われたかった。
だが、ソアリスの使わないまま死ぬという言葉は、サブリナの心を激しく動かすことになった。
「その通りですね…本当に」
「そうでしょう?」
「私はどうしたらいいでしょうか、お金は実家に頼みます」
「お金は必要でしょうね、でもそれよりも覚悟を持ってください」
「はい」
サブリナのどこかうつろな目が変わったことを、ソアリスも、周りも気付いた。
「フローラ王女殿下は性病を患った体で、エスザール王国で男漁りを行っていたと思われます」
「っな…そんな!」
「それを陛下と側妃、王女にも認めていただくなくてはなりません」
「は、い」
「宰相が戻り次第、3人を集めてください。それまでは、空気の悪いお茶会でもしましょう」
ソアリスだけはふふっと笑い、何とも言えない空気が広がった。
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