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娘1
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「はあ…そういうことだったのか。ロンド王国には伝えたから、誰かが来るだろう」
「そうそう、あの方どんな処遇になっていたの?廃妃になっているの?」
「ああ、なっている。エスザール王国から猶予を与えられたのにも関わらず、廃妃なんて認めないなどと言って、揉めることになり、それでも居座っていたようだが、無理矢理に実家に戻されていたそうだ」
「では、中年伯爵令嬢ってことね?」
「ああ、そうなるな」
ララシャ中年公爵令嬢に続く、ビリリー中年伯爵令嬢となり、ソアリスは噛み締めるように頷いた。
「それで、伯爵家で幽閉になっていたはずなんだが…」
「後先考えずに、飛び出して来たのでしょうね。私を殺してもどうにもならないのに。伯爵家も終わりね」
「当然だろう!いくら怪我がなくとも、王妃を殺そうとしたなど」
「どこか、一生苦しむような沼でもないかしら?」
「死罪は望まないか?」
叶うかどうかは別にしても、アンセムは怪我をしたわけではないのだから、死罪までは望まないと、ソアリスは言うのではないかと考えていた。
「ええ、死ぬのなんて一瞬でしょう?あのハムのような体が別人になるまで、どこかで働かせるか。いい沼があれば落として欲しいわ」
「やはり、沼か…」
「沼に養分を注いで、ずーっと浮かばせておくの。出来ることは考えることくらいで、殺してくれと思うほどになっても、死ねないっていうのが一番の苦しみよね」
ソアリスは想像しながら、にやりと笑った。
「だが、そんな沼は…ないだろう」
「そうよね~あったら、そこへ罪人を皆が落とすわよね」
「ああ、そうだな」
なんて恐ろしい罰を考えるのだと思ったが、そんな沼があったら…想像したくもない有様だろうと思った。
「今日は喚いて話にならないから、明日から聴取を行う予定だ。その前にロンド王国から誰か来れば、立ち会って貰うつもりだ」
「誰か騎士団の穏やかそうな方に、親身になっている振りをして、聞いて貰ったら、多分全部喋るわよ?」
「なぜだ?」
「馬鹿だから」
「ああ、恐ろしいほどに単純明快な答えだな。分かった、誰か口振りだけは穏やかな者に聴取させよう」
どこまで馬鹿なのかは分からないが、作戦としてはいいだろうと思った。
「戻って休むといい」
「いいの?」
ソアリスは、ここ一番の満面の笑みであった。
「ああ、働かせでもしたら、それこそカイルスに怒られてしまう」
「まあ!カイルスに感謝ね」
ソアリスとキャロラインが執務室に戻ると、なぜか今度はバーセム公爵家が勢揃いしていた。
「お母様!」
「あら!アリル!まあ、オルファーまで!今日もいいお顔ね、うふふ」
ソアリスはアリルと手を繋ぐ3歳になったオルファーに、にっこりと笑った。
「ありがとう、お祖母様」
「ソアリスったら」
「ソアリス様…」
「お義母様…」
「ソアリス様ぁ…」
「まあまあ!リファラちゃんまで、心配をおかけしてごめんなさいね」
リズはいつもと変わらない姿にすぐにホッとしていたが、ルーファとリファラは不安そうな顔をしたままであった。
「アリルも妊娠中なのだから、へぇそうなんだくらいに構えておけばいいのに」
アリルは現在、第二子を妊娠していることが分かったところである。
「そんなわけにはいかないでしょう!もう!」
「ソアリス様、私が帰宅後にこんなことに!申し訳ございません!」
軽口を言っていると、バーセム公爵がキビキビと深く頭を下げた。騎士団長であるバーセム公爵は、本日は午後は訓練だったために、帰宅していた。
「騎士団は関係ないわ!あれは私を訪ねて来たのですから」
「ですが!」
「護衛もしっかり守ってくれましたし、ただの太った中年だと思って、近付いたのは私ですからね。でも指一本触れられてはおりませんのよ?というか、なぜもう知っているの?」
「騎士団員が知らせに来てくれて、皆で参った次第です」
騎士団長であるために、当たり前のことである。
「そうそう、あの方どんな処遇になっていたの?廃妃になっているの?」
「ああ、なっている。エスザール王国から猶予を与えられたのにも関わらず、廃妃なんて認めないなどと言って、揉めることになり、それでも居座っていたようだが、無理矢理に実家に戻されていたそうだ」
「では、中年伯爵令嬢ってことね?」
「ああ、そうなるな」
ララシャ中年公爵令嬢に続く、ビリリー中年伯爵令嬢となり、ソアリスは噛み締めるように頷いた。
「それで、伯爵家で幽閉になっていたはずなんだが…」
「後先考えずに、飛び出して来たのでしょうね。私を殺してもどうにもならないのに。伯爵家も終わりね」
「当然だろう!いくら怪我がなくとも、王妃を殺そうとしたなど」
「どこか、一生苦しむような沼でもないかしら?」
「死罪は望まないか?」
叶うかどうかは別にしても、アンセムは怪我をしたわけではないのだから、死罪までは望まないと、ソアリスは言うのではないかと考えていた。
「ええ、死ぬのなんて一瞬でしょう?あのハムのような体が別人になるまで、どこかで働かせるか。いい沼があれば落として欲しいわ」
「やはり、沼か…」
「沼に養分を注いで、ずーっと浮かばせておくの。出来ることは考えることくらいで、殺してくれと思うほどになっても、死ねないっていうのが一番の苦しみよね」
ソアリスは想像しながら、にやりと笑った。
「だが、そんな沼は…ないだろう」
「そうよね~あったら、そこへ罪人を皆が落とすわよね」
「ああ、そうだな」
なんて恐ろしい罰を考えるのだと思ったが、そんな沼があったら…想像したくもない有様だろうと思った。
「今日は喚いて話にならないから、明日から聴取を行う予定だ。その前にロンド王国から誰か来れば、立ち会って貰うつもりだ」
「誰か騎士団の穏やかそうな方に、親身になっている振りをして、聞いて貰ったら、多分全部喋るわよ?」
「なぜだ?」
「馬鹿だから」
「ああ、恐ろしいほどに単純明快な答えだな。分かった、誰か口振りだけは穏やかな者に聴取させよう」
どこまで馬鹿なのかは分からないが、作戦としてはいいだろうと思った。
「戻って休むといい」
「いいの?」
ソアリスは、ここ一番の満面の笑みであった。
「ああ、働かせでもしたら、それこそカイルスに怒られてしまう」
「まあ!カイルスに感謝ね」
ソアリスとキャロラインが執務室に戻ると、なぜか今度はバーセム公爵家が勢揃いしていた。
「お母様!」
「あら!アリル!まあ、オルファーまで!今日もいいお顔ね、うふふ」
ソアリスはアリルと手を繋ぐ3歳になったオルファーに、にっこりと笑った。
「ありがとう、お祖母様」
「ソアリスったら」
「ソアリス様…」
「お義母様…」
「ソアリス様ぁ…」
「まあまあ!リファラちゃんまで、心配をおかけしてごめんなさいね」
リズはいつもと変わらない姿にすぐにホッとしていたが、ルーファとリファラは不安そうな顔をしたままであった。
「アリルも妊娠中なのだから、へぇそうなんだくらいに構えておけばいいのに」
アリルは現在、第二子を妊娠していることが分かったところである。
「そんなわけにはいかないでしょう!もう!」
「ソアリス様、私が帰宅後にこんなことに!申し訳ございません!」
軽口を言っていると、バーセム公爵がキビキビと深く頭を下げた。騎士団長であるバーセム公爵は、本日は午後は訓練だったために、帰宅していた。
「騎士団は関係ないわ!あれは私を訪ねて来たのですから」
「ですが!」
「護衛もしっかり守ってくれましたし、ただの太った中年だと思って、近付いたのは私ですからね。でも指一本触れられてはおりませんのよ?というか、なぜもう知っているの?」
「騎士団員が知らせに来てくれて、皆で参った次第です」
騎士団長であるために、当たり前のことである。
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