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ララシャ王子妃の優雅な生活~味方~
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「私も拙いとは思っていたが…目の前で叱りはしなかったな」
「それではないかしら?」
「それ?」
「だから、他の誰かが注意するだろう、今日はたまたまだろうと、周りはララシャを全員ではないけど、注意していなかった」
「ああ…」
顔を顰めるようなことはあったが、アンセムが注意することはなく、誰かが注意するだろうと思ってしまっていた。
「陛下に注意されていれば、少しは効果があったかもしれませんね。一瞬かもしれませんけど。出来て当然のことが出来ていない時点で、おかしいのだけど?」
「ソアリスはちゃんとできていたものな…」
「レイドラおば様に怒られちゃうもの」
ソアリスはロアンスラー公爵邸の僅かな家庭教師と、他家、婚約者になってから王家に教育を施して貰っている異例の育ち方をしている。
「そうだったな、レイドラ夫人に適う方はいない。母上も、敵わないとおっしゃっていた」
「でも、ケイトには弱いのよ」
「らしいな」
ケイトはおそらくソアリスと同じで、早く遊びたい、おやつを食べたいので、きちんと授業を受けているが、レイドラは可愛いという気持ちを抑えるのが大変らしい。
「最近は、リズに代わって、おじ様もよく一緒に来ているらしいわ。でも、おじ様の方がケイトに弱いのに」
「おやつを分けてくれるって、ケイトが言っていた」
「そうでしょうね、あの二人なら自分たちの物を喜んで差し出すわ」
そんな話をしていると、ソアリスはふと思い出した。
「ララシャは大きくなってからは、母の実家とは、あまり会っていなかったのかもしれないわ。成長すると、王太子の婚約者だから色々、制限があったでしょう?」
王太子の婚約者は、他国に出たりする際は許可がいる。子どもの頃はそこまでではないが、成長してからの方が厳しくなる。
「ああ!だから、おかしいと思ったが、リベル殿下に見初められて、そのまま結婚してしまったということか」
「ええ、ピデム王国でも教育を受けるだろうと思っていたけど、ララシャが真面目にやらなかったから、恥になると思って、呼ばなかったとしたら?」
「それなら、親族として注意するべきだろう」
「したのかもしれないわ、でもあのララシャよ?うるさいと思って、遠ざけるようになったとしたら?」
「それならば、納得だな」
皆も頷いており、分かっていたとしたら、ソアリスに頼むこともお門違いであることが、さらに強調されることになる。
「だが、ロアンスラー公爵から、離縁されてからロアンスラー公爵邸でもお茶会がパーティーがと言っていたと聞いたかが?ちやほやされたい質だろう?」
「そこは他国だもの。無理に出席することも出来ない、リベル殿下が何か言っても、当時の国王夫妻が否と言えば、何も出来ない。そして、ララシャには友人すらいなかったのなら、誰が誘うの?」
「ああ…そうか、それもお茶会にも繋がっていくのか」
友人でもいれば、パーティーに誘われたり、情報を得ることも出来た。
だが、ララシャの友人と言えば、クロンデール王国におり、ピデム王国に嫁いだ者はいない。
ソアリスはエスザール王国を信用していなかったわけではないが、念のためにミフルのために、王家以外に頼れる味方を見付けていた。
だが、キリスとマルシャは実家があるからとしなかったのだろう。
「侍女はいたのかもしれないけど、ララシャのために動いてくれるような人はいなかったのではない?少なくとも、私が侍女ならしたくないもの」
メディナ、ポーリア、キャロラインは今日、一番の素早い頷きを見せている。
「でも、言われるがまま与えて、肥え太らせていくのは楽しいかもしれないわね」
「魔女の様なことを言うんじゃない!」
「実際、そうだったのかもしれないわよ?」
その言葉に、皆はゾッとした。
「それではないかしら?」
「それ?」
「だから、他の誰かが注意するだろう、今日はたまたまだろうと、周りはララシャを全員ではないけど、注意していなかった」
「ああ…」
顔を顰めるようなことはあったが、アンセムが注意することはなく、誰かが注意するだろうと思ってしまっていた。
「陛下に注意されていれば、少しは効果があったかもしれませんね。一瞬かもしれませんけど。出来て当然のことが出来ていない時点で、おかしいのだけど?」
「ソアリスはちゃんとできていたものな…」
「レイドラおば様に怒られちゃうもの」
ソアリスはロアンスラー公爵邸の僅かな家庭教師と、他家、婚約者になってから王家に教育を施して貰っている異例の育ち方をしている。
「そうだったな、レイドラ夫人に適う方はいない。母上も、敵わないとおっしゃっていた」
「でも、ケイトには弱いのよ」
「らしいな」
ケイトはおそらくソアリスと同じで、早く遊びたい、おやつを食べたいので、きちんと授業を受けているが、レイドラは可愛いという気持ちを抑えるのが大変らしい。
「最近は、リズに代わって、おじ様もよく一緒に来ているらしいわ。でも、おじ様の方がケイトに弱いのに」
「おやつを分けてくれるって、ケイトが言っていた」
「そうでしょうね、あの二人なら自分たちの物を喜んで差し出すわ」
そんな話をしていると、ソアリスはふと思い出した。
「ララシャは大きくなってからは、母の実家とは、あまり会っていなかったのかもしれないわ。成長すると、王太子の婚約者だから色々、制限があったでしょう?」
王太子の婚約者は、他国に出たりする際は許可がいる。子どもの頃はそこまでではないが、成長してからの方が厳しくなる。
「ああ!だから、おかしいと思ったが、リベル殿下に見初められて、そのまま結婚してしまったということか」
「ええ、ピデム王国でも教育を受けるだろうと思っていたけど、ララシャが真面目にやらなかったから、恥になると思って、呼ばなかったとしたら?」
「それなら、親族として注意するべきだろう」
「したのかもしれないわ、でもあのララシャよ?うるさいと思って、遠ざけるようになったとしたら?」
「それならば、納得だな」
皆も頷いており、分かっていたとしたら、ソアリスに頼むこともお門違いであることが、さらに強調されることになる。
「だが、ロアンスラー公爵から、離縁されてからロアンスラー公爵邸でもお茶会がパーティーがと言っていたと聞いたかが?ちやほやされたい質だろう?」
「そこは他国だもの。無理に出席することも出来ない、リベル殿下が何か言っても、当時の国王夫妻が否と言えば、何も出来ない。そして、ララシャには友人すらいなかったのなら、誰が誘うの?」
「ああ…そうか、それもお茶会にも繋がっていくのか」
友人でもいれば、パーティーに誘われたり、情報を得ることも出来た。
だが、ララシャの友人と言えば、クロンデール王国におり、ピデム王国に嫁いだ者はいない。
ソアリスはエスザール王国を信用していなかったわけではないが、念のためにミフルのために、王家以外に頼れる味方を見付けていた。
だが、キリスとマルシャは実家があるからとしなかったのだろう。
「侍女はいたのかもしれないけど、ララシャのために動いてくれるような人はいなかったのではない?少なくとも、私が侍女ならしたくないもの」
メディナ、ポーリア、キャロラインは今日、一番の素早い頷きを見せている。
「でも、言われるがまま与えて、肥え太らせていくのは楽しいかもしれないわね」
「魔女の様なことを言うんじゃない!」
「実際、そうだったのかもしれないわよ?」
その言葉に、皆はゾッとした。
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