私のバラ色ではない人生

野村にれ

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ララシャ王子妃の優雅な生活~交友関係~

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「当たり前が染み付いて、それでも誰か教えてくれる人がいたなら別だけど、変にプライドが高いでしょう?だから、じゃあ、もういいわ!と言い出したのではないかと思うの」
「さすが、よく分かっているな。そして、想像が出来る」

 そう言えば、止めたらいい、無理をするなと、構って貰えたのだろう言葉で、ララシャはすぐに不貞腐れて見せるのである。

「ピデム王国でもララシャの名前は一応は、知っているけど、見たこともない人も多かったのよ」
「マルシャ夫人の生家は?あちらが懇意だったのではないのか?」
「さあ?私はピエスラ侯爵家とは、ララシャが見初められてからは一切、関わっておりませんから」

 現在、ピデム王国で肩身の狭い思いをしているマルシャの生家であるピエスラ侯爵家。現在は従兄である伯父の息子が継いでいる。

 それまでも頻繁に会うことはなく、ピエスラ侯爵家も嫡男であるサイラスと、いずれ王太子妃になるララシャを優遇していた。

 ソアリスに良い印象もなく、親しかったのはジルアス伯爵家に嫁いだ叔母であるルーエンヌくらいだったために、関係性は気薄であった。

「連絡はなかったのか…?」
「ああ…」

 珍しく歯切れの悪いソアリスに、聞いては不味かったかとアンセムは思った。

「ララシャが離縁された時に、私宛にどういうことなのか、お前の力でどうにかならないのかと、手紙が届いたの」
「っな、聞いていない!」

 ソアリス宛てで、その後に何もなかったことから、問題にはなっていないのだろうが、不穏な空気を感じる。

「だって、返事は一行だけ書いたの」
「何と書いたんだ?」

 ソアリスはメディナ、ポーリア、キャロラインを見た。

「私も覚えております」
「私もです」
「私も当然、覚えております」
「何なんだ…」
「お前のクソ叔母にそっくりだな」
「っ」

 ソアリスなら迷いなく、書く。しかも、ソアリスの方が、立場も上であるために書いてもいい。

 しかも、マルシャは奪った過去があり、ララシャも同じであった。尻拭いをさせられたのはソアリスだけで、頼んでいい立場ですらない。

 だが…書いたのか。

「返事は…」
「私がそんな返事をするとは思わず、再び送られて来た」
「そうだろうな」

 表向きのソアリスしか知らなければ、頭が拒否する返事だろう。

「だから、今度は正確に、マルシャにララシャはそっくりだ。自分の尻くらい、自分で拭くのが当たり前ではないか?お前は自分で拭けぬのか?と書いてやった」
「尻……そうだな、またソアリスに尻を拭かせようとしたのだものな」
「そうだ、太って拭けないのか?と書いてやろうかと思ったが、止めて置いた。太っているか、知らぬしな」

 メディナ、ポーリア、キャロラインは書いてもよろしいのではないですかと、言ったほどである。

「それからは送られて来ていない」
「そうか…」

 ソアリスが怒っていることは間違いなく伝わり、何も言えなくなったのだろう。

「ララシャも、この調子だからあまり会っている様子もないのよね」
「頼ってもおかしくないだろうし、招待されることもあったのではないか?」
「そうなのだけど…」

 ソアリスも、両親も側にいないのだから、ララシャなら頼ってもおかしくないと思う。時折、侯爵夫妻がララシャに会いに来るような事はあった。

 だが、茶会やパーティーに誘われたというような記載はない。

「ここに書いていないだけかもしれないけど、もしかしたらマナーのなっていない様に呼ばなかったとか?」
「…あ、だが、そんなこと知っていたのではないか?」
「そうなのよね、見ていればカップの持ち方一つで分かるものだけど…両親は気付いていなかったのか、見て見ぬ振りをしていたのか、外ではちゃんとやっていると思っていたのかもしれないけど」

 ソアリスはロアンスラー公爵邸で、家族でお茶をするような場面は一度もなかったが、キリスとマルシャが叱っているようなところは見たことがない。


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本日もお読みいただきありがとうございます。

本日同時刻より、
新しい話「病める時も、健やかではない時も」を投稿しております。
巻き戻る人生を送っている話です。

よろしければ、よろしくお願いいたします。
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