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番外編【シアンの日々】
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古びた塔の一室で、僕は五年を過ごした。静かな空間で思う事は、大切な人たちの姿。
今の僕、シアンにとって大切な存在は、二人しか居ない。
二人しか、居なかったんだ。
だから、五年前の僕は、愚かな行いをしてしまった。大切だから、存在全てを欲した。手に入るのならば、存在を壊しても良いとすら思っていた。本当に、救いようのない馬鹿だった。五年を、静寂に支配された塔で過ごして、考え方が変わったのだろう。
僕は、自分の行いを後悔していた。大事だと思っていた、いや。今も大事だ。そんな少女……リリを傷つけようとしたことを、心の底から悔いている。
五年は、後悔するには長いようで短い。自責の念に捕らわれるには、瞬きのような時間だった。
そして僕は、解放された。五年を過ごした塔から出た僕を、待っていたのは──
朝、目が覚めた。窓からは、朝日が差し込んでいる。
「……」
綺麗な光だと、僕は思う。
僕は、長い間地下室の薄暗い中で育ってきた。こんなにも美しい光を見て起きる事が、未だに信じられない。幽閉されていた塔にも、朝日は登ったけれど、こんなにも明るくは無かった。
「……今日は、一際綺麗だ」
そう思うのは、今日が特別な日だからだろうか。
目を細めて、僕は窓の外を見る。窓から見える景色は、荒れた庭ではない。当たり前だ。ここは、バロッシュ男爵邸では無いのだから。ここは──シュトワールのお屋敷なのだ。
幽閉の塔から出た僕は、ルディとリリに出迎えられ、シュトワールの家に引き取られたのだ。
「お帰りなさい!」
すっかり少女らしく成長したリリは泣きながら、僕に抱き付いた。
ルディは、相変わらず綺麗な顔をしていたけど、五年分の精悍さが加わっていた。正直に言おう。惚れ直した。
「迎えに、来た」
ぶっきらぼうな物言いだったけれど、それは照れ隠しなのだと分かった。頬が赤かったから。
五年前、あんなにも酷い事をした僕を二人は受け入れてくれた。
二人だけじゃない。シュトワールの屋敷の人たち、皆が暖かく僕をお屋敷に迎えてくれた。
塔から解放された日から、僕はシュトワールの一員となったのだ。
シュトワールの人たちは皆優しく、僕は戸惑う事も多かったけれど。引き取られて二年経った今は、随分と慣れた。
大切な存在が、ぐっと増えた。
僕は、二十四歳になり、そしてリリは……
ふうと、僕はため息を吐く。
「駄目だな、今日は喜ばしい日なのに」
寂しいと、感じてしまうなんて。
苦笑いを浮かべた僕は、ベッドから降りる。今日は、特別な日だ。きちんとした格好を、しなくては。
部屋から出ると、数人のメイドが慌ただしく走って行くのが見えた。今日は、お屋敷のそこかしこで、同じ光景を見る事だろう。
「やあ、シアン。おはよう」
廊下の先で、シュトワール家の長男であるアルトディアスに出会った。
「ああ。おはよう、アル」
「今日は、忌々しい程にいい天気だね」
アルは、笑顔でそう言った。いや、よく見れば目が笑っていない。それに、僅かに殺気立っている。不味い時に、声を掛けられてしまったようだ。
そうだった。アルは重度のシスコンだった。妹命と言ってもいい。
そんなアルだから、今日という日を憎んでいるのだろう。娘離れが出来ていない僕としては、そんなアルに同情してしまう。
「ねえ、シアン。今日ぐらいは、僕の剣が制御不能になってもいいよね」
前言撤回。アルの奴、暴走してる。駄目だ。僕には手に負えないよ。
妹の為なら人死にぐらい出しそうなアルに、僕は戦慄した。
これ、僕が止めないといけないのかな。出来るだけなら、関わり合いになりたくないんだけど。
シュトワールに引き取られて、アルも大事な存在になったけど、それも限度というものがあってだね。どうしたら、良いんだろう。
僕が悩んでいると、救いの手はやってきた。
「良いわけねーだろ、このシスコン!」
声と同時に、手刀がアルの頭に落ちる。うわっ、痛そう。
「いった!」
「少しは反省しろ、シスコンバーカバーカ」
救いの手──ルディが、遠慮なくアルを罵倒する。
ルディ、容赦ないね。
「酷いよ、ルディ!」
「酷くねーよ、妹の晴れ舞台を台無しにしようとしたお前の方が酷いだろ」
「う……」
「あと、シアンにも絡んでんじゃねーよ」
「うう……」
凄い。狂気に満ちていたアルが、どんどんへこまされていく。僕には出来ない芸当だ。
まあ、それだけ二人の仲が良いって事なんだろうね。僕の場合、実兄たちとの仲は最悪だったから、羨ましい限りだ。
「まあまあ、ルディ。そこまでにしてあげて」
「シアン」
ルディが、余計な事を言うなと目で訴えてくるけれど。撤回したとはいえ、一度は同情した相手。しかも、自棄になる気持ちも分からなくはないから、つい口を出してしまった。
「アルだって、寂しいんだよ」
そう言えば、アルが悲しそうに俯く。
それだけで、アルの辛さが分かってしまう。
「ディアス、お前……」
「……僕だって、分かってるさ。今日が、素晴らしい日になるんだって事ぐらい。だけど……」
ぐっと、拳を握り締めるアル。
「だけど、まだ早くない!? リリは、まだ十七歳なんだよ!? 巫女なんて、なんでリリがならなくちゃいけないんだ!」
アルが地団駄を踏む。父親譲りの美形が台無しだ。
「仕方ねーだろ、リリの夢だったんだから……」
「夢って何!? そんなに前から、神子の事が好きだったの!?」
「初恋だってさ」
「神子、許さん!」
「待て、剣に手を掛けるな! それに、お前は神子を守る騎士団員だろーが!」
激高するアルを止めようとするルディ。
二人の掛け合いは、相変わらず切れがある。逃避する頭で、僕は思う。リリ、君の巫女としての門出は波乱に満ちているよ。
そう。今日は、シュトワールの娘であるリリが、巫女として精霊教会に入る日なのだ。一度でも巫女として精霊教会に入ってしまえば、家族と会うのはなかなか難しいらしい。そんな不便な巫女に、リリはずっとなろうと、努力し続けていた。それを、皆は知っている。全ては、一つの恋を叶える為に。
リリは、覚悟を持って今日という日を迎えたのだ。二度と会えない訳では無いけれど、寂しいよ。リリ。
アルが荒れる気持ちも、よく分かる。
でも……
「ねえ、アル。落ち着いてよ」
「落ち着いていられる訳ないでしょ!?」
アルが、僕に食ってかかる。でも、僕は気にしない。
「うん。でも、アルやルディは、巫女になったリリに頻繁に会えるでしょ?」
「あ……」
僕の言いたい事が分かったのか、アルが黙り込む。
そうなのだ。神護騎士団の団員である彼らは、いつでも巫女に目通りが叶う。僕みたいに、会えなくなる訳じゃないんだ。
「ごめん……」
気まずそうに謝るアルに、僕は笑顔を見せた。
「いや、分かってくれれば、良いんだよ」
ルディが、僕の肩を叩いた。
「リリは、俺らが守るから」
「うん。任せたよ」
僕は、君たちを信頼しているからね。 そして、出立の鐘が鳴り響いた。
十七歳になったリリは、誰よりも綺麗な笑顔を浮かべていた。
見送りには、シュトワールの家の者が全員出ていた。
それと、リリの友人であるユリウスくんとミディララさんが来ていた。
ユリウスくんだけど、僕とは和解している。最初は、ギクシャクしていたが、誰かから僕の生い立ちを聞いたようで、彼の方から歩み寄ってくれた。誘拐してしまった身としては、酷く申し訳ない思いだ。
リリは、母親であるリティシアさんに抱き付いた後。父親であるジーナヴァルスさんに何事か囁いていた。
ルディやアルにも、抱き付いて甘えたい放題だ。こうしてみると、リリはまだまだ子供だなと、思う。
ルディに、何か言ったのだろうか。リリは、顔を真っ赤にしたルディに、小突かれていた。二人は、何故か僕の方を見ていた。何だろう?
そして。
「シアンさん!」
僕に、駆け寄ってくるリリ。きらきらとした笑顔が眩しい。
「私、幸せになるから!」
抱き付いて、そんな事を言う。可愛いリリ。
「だから、シアンさん」
「なんだい」
リリは、真剣な表情で僕に囁いた。
「シアンさんも、幸せになってね。私、シアンさん大好きだよ!」
「リリ……」
身を翻すリリ。あの子は、僕に伝えたい事を伝えたのだろう。満足そうに笑っていた。
「ありがとう……」
無意識に呟く。リリ、僕こそ。君が大好きだよ。
その後、リリはミディララさんにうさぎのぬいぐるみを渡していた。友情の証だとか。
ネコのぬいぐるみを渡されていたユリウスくんは、微妙な表情を浮かべていた。リリ、最後まで斜めを行く子だね。
リリの乗る馬車は、ジーナヴァルスさんとルディやアルが護衛に入った、神護騎士団に守られて出立していった。
「リリ、幸せにね」
見送る僕は、リリへと言葉を贈る。
リリ、僕は幸せだよ。
二年前に、シュトワールに来てから、ずっと救われてきたんだ。
だから、リリ。安心して、君は君の道を行くんだよ。
愛している、僕の大切な女の子。
そして、翌日。
僕は、真っ赤な顔をしたルディから、一つの指輪を貰う事になる。
今の僕、シアンにとって大切な存在は、二人しか居ない。
二人しか、居なかったんだ。
だから、五年前の僕は、愚かな行いをしてしまった。大切だから、存在全てを欲した。手に入るのならば、存在を壊しても良いとすら思っていた。本当に、救いようのない馬鹿だった。五年を、静寂に支配された塔で過ごして、考え方が変わったのだろう。
僕は、自分の行いを後悔していた。大事だと思っていた、いや。今も大事だ。そんな少女……リリを傷つけようとしたことを、心の底から悔いている。
五年は、後悔するには長いようで短い。自責の念に捕らわれるには、瞬きのような時間だった。
そして僕は、解放された。五年を過ごした塔から出た僕を、待っていたのは──
朝、目が覚めた。窓からは、朝日が差し込んでいる。
「……」
綺麗な光だと、僕は思う。
僕は、長い間地下室の薄暗い中で育ってきた。こんなにも美しい光を見て起きる事が、未だに信じられない。幽閉されていた塔にも、朝日は登ったけれど、こんなにも明るくは無かった。
「……今日は、一際綺麗だ」
そう思うのは、今日が特別な日だからだろうか。
目を細めて、僕は窓の外を見る。窓から見える景色は、荒れた庭ではない。当たり前だ。ここは、バロッシュ男爵邸では無いのだから。ここは──シュトワールのお屋敷なのだ。
幽閉の塔から出た僕は、ルディとリリに出迎えられ、シュトワールの家に引き取られたのだ。
「お帰りなさい!」
すっかり少女らしく成長したリリは泣きながら、僕に抱き付いた。
ルディは、相変わらず綺麗な顔をしていたけど、五年分の精悍さが加わっていた。正直に言おう。惚れ直した。
「迎えに、来た」
ぶっきらぼうな物言いだったけれど、それは照れ隠しなのだと分かった。頬が赤かったから。
五年前、あんなにも酷い事をした僕を二人は受け入れてくれた。
二人だけじゃない。シュトワールの屋敷の人たち、皆が暖かく僕をお屋敷に迎えてくれた。
塔から解放された日から、僕はシュトワールの一員となったのだ。
シュトワールの人たちは皆優しく、僕は戸惑う事も多かったけれど。引き取られて二年経った今は、随分と慣れた。
大切な存在が、ぐっと増えた。
僕は、二十四歳になり、そしてリリは……
ふうと、僕はため息を吐く。
「駄目だな、今日は喜ばしい日なのに」
寂しいと、感じてしまうなんて。
苦笑いを浮かべた僕は、ベッドから降りる。今日は、特別な日だ。きちんとした格好を、しなくては。
部屋から出ると、数人のメイドが慌ただしく走って行くのが見えた。今日は、お屋敷のそこかしこで、同じ光景を見る事だろう。
「やあ、シアン。おはよう」
廊下の先で、シュトワール家の長男であるアルトディアスに出会った。
「ああ。おはよう、アル」
「今日は、忌々しい程にいい天気だね」
アルは、笑顔でそう言った。いや、よく見れば目が笑っていない。それに、僅かに殺気立っている。不味い時に、声を掛けられてしまったようだ。
そうだった。アルは重度のシスコンだった。妹命と言ってもいい。
そんなアルだから、今日という日を憎んでいるのだろう。娘離れが出来ていない僕としては、そんなアルに同情してしまう。
「ねえ、シアン。今日ぐらいは、僕の剣が制御不能になってもいいよね」
前言撤回。アルの奴、暴走してる。駄目だ。僕には手に負えないよ。
妹の為なら人死にぐらい出しそうなアルに、僕は戦慄した。
これ、僕が止めないといけないのかな。出来るだけなら、関わり合いになりたくないんだけど。
シュトワールに引き取られて、アルも大事な存在になったけど、それも限度というものがあってだね。どうしたら、良いんだろう。
僕が悩んでいると、救いの手はやってきた。
「良いわけねーだろ、このシスコン!」
声と同時に、手刀がアルの頭に落ちる。うわっ、痛そう。
「いった!」
「少しは反省しろ、シスコンバーカバーカ」
救いの手──ルディが、遠慮なくアルを罵倒する。
ルディ、容赦ないね。
「酷いよ、ルディ!」
「酷くねーよ、妹の晴れ舞台を台無しにしようとしたお前の方が酷いだろ」
「う……」
「あと、シアンにも絡んでんじゃねーよ」
「うう……」
凄い。狂気に満ちていたアルが、どんどんへこまされていく。僕には出来ない芸当だ。
まあ、それだけ二人の仲が良いって事なんだろうね。僕の場合、実兄たちとの仲は最悪だったから、羨ましい限りだ。
「まあまあ、ルディ。そこまでにしてあげて」
「シアン」
ルディが、余計な事を言うなと目で訴えてくるけれど。撤回したとはいえ、一度は同情した相手。しかも、自棄になる気持ちも分からなくはないから、つい口を出してしまった。
「アルだって、寂しいんだよ」
そう言えば、アルが悲しそうに俯く。
それだけで、アルの辛さが分かってしまう。
「ディアス、お前……」
「……僕だって、分かってるさ。今日が、素晴らしい日になるんだって事ぐらい。だけど……」
ぐっと、拳を握り締めるアル。
「だけど、まだ早くない!? リリは、まだ十七歳なんだよ!? 巫女なんて、なんでリリがならなくちゃいけないんだ!」
アルが地団駄を踏む。父親譲りの美形が台無しだ。
「仕方ねーだろ、リリの夢だったんだから……」
「夢って何!? そんなに前から、神子の事が好きだったの!?」
「初恋だってさ」
「神子、許さん!」
「待て、剣に手を掛けるな! それに、お前は神子を守る騎士団員だろーが!」
激高するアルを止めようとするルディ。
二人の掛け合いは、相変わらず切れがある。逃避する頭で、僕は思う。リリ、君の巫女としての門出は波乱に満ちているよ。
そう。今日は、シュトワールの娘であるリリが、巫女として精霊教会に入る日なのだ。一度でも巫女として精霊教会に入ってしまえば、家族と会うのはなかなか難しいらしい。そんな不便な巫女に、リリはずっとなろうと、努力し続けていた。それを、皆は知っている。全ては、一つの恋を叶える為に。
リリは、覚悟を持って今日という日を迎えたのだ。二度と会えない訳では無いけれど、寂しいよ。リリ。
アルが荒れる気持ちも、よく分かる。
でも……
「ねえ、アル。落ち着いてよ」
「落ち着いていられる訳ないでしょ!?」
アルが、僕に食ってかかる。でも、僕は気にしない。
「うん。でも、アルやルディは、巫女になったリリに頻繁に会えるでしょ?」
「あ……」
僕の言いたい事が分かったのか、アルが黙り込む。
そうなのだ。神護騎士団の団員である彼らは、いつでも巫女に目通りが叶う。僕みたいに、会えなくなる訳じゃないんだ。
「ごめん……」
気まずそうに謝るアルに、僕は笑顔を見せた。
「いや、分かってくれれば、良いんだよ」
ルディが、僕の肩を叩いた。
「リリは、俺らが守るから」
「うん。任せたよ」
僕は、君たちを信頼しているからね。 そして、出立の鐘が鳴り響いた。
十七歳になったリリは、誰よりも綺麗な笑顔を浮かべていた。
見送りには、シュトワールの家の者が全員出ていた。
それと、リリの友人であるユリウスくんとミディララさんが来ていた。
ユリウスくんだけど、僕とは和解している。最初は、ギクシャクしていたが、誰かから僕の生い立ちを聞いたようで、彼の方から歩み寄ってくれた。誘拐してしまった身としては、酷く申し訳ない思いだ。
リリは、母親であるリティシアさんに抱き付いた後。父親であるジーナヴァルスさんに何事か囁いていた。
ルディやアルにも、抱き付いて甘えたい放題だ。こうしてみると、リリはまだまだ子供だなと、思う。
ルディに、何か言ったのだろうか。リリは、顔を真っ赤にしたルディに、小突かれていた。二人は、何故か僕の方を見ていた。何だろう?
そして。
「シアンさん!」
僕に、駆け寄ってくるリリ。きらきらとした笑顔が眩しい。
「私、幸せになるから!」
抱き付いて、そんな事を言う。可愛いリリ。
「だから、シアンさん」
「なんだい」
リリは、真剣な表情で僕に囁いた。
「シアンさんも、幸せになってね。私、シアンさん大好きだよ!」
「リリ……」
身を翻すリリ。あの子は、僕に伝えたい事を伝えたのだろう。満足そうに笑っていた。
「ありがとう……」
無意識に呟く。リリ、僕こそ。君が大好きだよ。
その後、リリはミディララさんにうさぎのぬいぐるみを渡していた。友情の証だとか。
ネコのぬいぐるみを渡されていたユリウスくんは、微妙な表情を浮かべていた。リリ、最後まで斜めを行く子だね。
リリの乗る馬車は、ジーナヴァルスさんとルディやアルが護衛に入った、神護騎士団に守られて出立していった。
「リリ、幸せにね」
見送る僕は、リリへと言葉を贈る。
リリ、僕は幸せだよ。
二年前に、シュトワールに来てから、ずっと救われてきたんだ。
だから、リリ。安心して、君は君の道を行くんだよ。
愛している、僕の大切な女の子。
そして、翌日。
僕は、真っ赤な顔をしたルディから、一つの指輪を貰う事になる。
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