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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の中編>
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ふかふかのウォーターマットに毛織物を敷いて、3人で仲良く楽しいランチタイムのはずが……。
……どうしてこんな事に。
あ、いえ、原因は解ってるんですけど。
明らかに、私がそこそこ危険な目にあった事が原因ですね。
……ただなぜ、ベルの怒りのベクトルがシオンに向いているのかが謎なのです。
「ほ、ほら、ベル。たこ焼きよ!中に入ってるのイカだけど!」
ぷりぷりお怒り中のベルの口の前に、串の先に刺したたこ焼き(ただしイカ)を持っていくと、勢いよく釣れました。
はいっ、美少年一本釣りぃー!
はっはっはっ、今日の釣果も中々ですな。
……ははは。
シオンが衝撃を受けた顔でこちらを見ています。
あ、こういうのはやっぱり貴族としてNGかしら?NGに決まってるわよね。
……でも、今更だと思うのだけれども。
さてランチは、異世界風たこぱです。
保温の魔法がかかっているお弁当箱からソースとマヨの良い香りがしてます。
関西の人に怒られそうなキャベツ入ってる方のタコ焼きでたこぱです。
鉄器職人さんに頼んで作って貰った、オリジナルサイズの大玉タコ焼きでピクニックパーティです。
「姉上ー、エビください。えびー。」
シオンの視線に気付いていない訳が無いのに、すっかり幼児返りしてしまったベルに給餌を続けます。
残るたこ焼きは、たこ、チーズ、牛、……とこれなんだ?ベーコンかな?ウィンナーかな?くしの模様を確認していると、苦悩の声が聞こえた。
振り返り、冗談半分で、シオンにも差し出してみる。
「タコだよー。」
初心者には定番メニューを勧めるのは基本である。
一瞬、吸い寄せられるように身体を浮かせたシオンが、座りなおして口惜しそうに、ぎゅっとこぶしを握り締める。
「僕には、そのタコを食べる資格がない……。」
そう言って打ちひしがれ、震える姿は、可哀そうでもあり、面白くもあった……。
ああこれか。
面白いから結婚してって言う気持ち、何かちょっとだけ解った気がします。
しかもたこ焼き食べる資格って何よ?
「……んむ?」
私には解らない苦悩を続けるシオンの口に香ばしいたこ焼きを押しつけます。
「お腹がすくと、人間、悲観的になるって言いますものね。さあ、沢山食べてボルケニィウスのお勉強しますよ。」
お婿に来てくれるのでしょう?
さっきみたいな事が無い様に、大自然の脅威からローカルルールまでしっかり叩きこんでさしあげるわ!
柔らかそうな唇が、ゆっくりと開いて、たこ焼きを受け入れる。
口にソースついてても、美形は美形ね。
かごに入れておいたきれいなナプキンでシオンの口元を拭いて、元通りのキラキラしいイケメンに戻すと同時に手首を掴まれた。
え?何?駄目だった?
「僕は、君を守るって言ったのに、護れなかったんだ。」
そう言って、大切なものを扱う様に、ナプキンを取り上げられた手を、両手でシオンの頬に押し当てられた。
ひゃっ。
けしからん顔で頬擦りするの禁止です!
……って、ああ、そう言えば、言われてた!
馬車以外の敵を想定していなかったから、頭に無かったけど、シオンにとっては、
今回の事案は守るべき相手を危険にさらし、あまつさえ護られる痛恨の極みだったに違いない。
どうしよう、こんな時に良い事言ってヒロインぽくフォロー出来たらめちゃくちゃ好感度上がりそう。
って、乙女ゲーかっ!
ここは現実。
明るい未来の為に、落ち着いて私。
かといって、馬車にはねられる予定があるかもとか言ったら、気がふれたかと思われ兼ねないだろうし。
思わず脳裏に仮想敵ポジションで、古代ローマの馬が牽く戦車を思い浮かべ、
何と言う世紀末ステージとセルフ突っ込みで脳内が非常に忙しくなる。
「姉上が混乱してるから手を離して。」
ベルがシオンから私の右手を取り返してくれました。
「べ別に、混乱してないし、今回はサフィール様が護って下さったのだからもう良いじゃない!」
美少年二人にものすごく微妙な顔で見られた。
ベルはそのまま、シオンの方を同情の眼差しで見詰め、
「こういう所も姉上の魅力なのです。」
と言って、フォローする始末。
心もち擦れた声で「解っている」って、シオンも何を解っていると言うの?
え?何?私、何か間違えた?
************************
少し涼しくなってきました。
もう少し頑張りたいです。
……どうしてこんな事に。
あ、いえ、原因は解ってるんですけど。
明らかに、私がそこそこ危険な目にあった事が原因ですね。
……ただなぜ、ベルの怒りのベクトルがシオンに向いているのかが謎なのです。
「ほ、ほら、ベル。たこ焼きよ!中に入ってるのイカだけど!」
ぷりぷりお怒り中のベルの口の前に、串の先に刺したたこ焼き(ただしイカ)を持っていくと、勢いよく釣れました。
はいっ、美少年一本釣りぃー!
はっはっはっ、今日の釣果も中々ですな。
……ははは。
シオンが衝撃を受けた顔でこちらを見ています。
あ、こういうのはやっぱり貴族としてNGかしら?NGに決まってるわよね。
……でも、今更だと思うのだけれども。
さてランチは、異世界風たこぱです。
保温の魔法がかかっているお弁当箱からソースとマヨの良い香りがしてます。
関西の人に怒られそうなキャベツ入ってる方のタコ焼きでたこぱです。
鉄器職人さんに頼んで作って貰った、オリジナルサイズの大玉タコ焼きでピクニックパーティです。
「姉上ー、エビください。えびー。」
シオンの視線に気付いていない訳が無いのに、すっかり幼児返りしてしまったベルに給餌を続けます。
残るたこ焼きは、たこ、チーズ、牛、……とこれなんだ?ベーコンかな?ウィンナーかな?くしの模様を確認していると、苦悩の声が聞こえた。
振り返り、冗談半分で、シオンにも差し出してみる。
「タコだよー。」
初心者には定番メニューを勧めるのは基本である。
一瞬、吸い寄せられるように身体を浮かせたシオンが、座りなおして口惜しそうに、ぎゅっとこぶしを握り締める。
「僕には、そのタコを食べる資格がない……。」
そう言って打ちひしがれ、震える姿は、可哀そうでもあり、面白くもあった……。
ああこれか。
面白いから結婚してって言う気持ち、何かちょっとだけ解った気がします。
しかもたこ焼き食べる資格って何よ?
「……んむ?」
私には解らない苦悩を続けるシオンの口に香ばしいたこ焼きを押しつけます。
「お腹がすくと、人間、悲観的になるって言いますものね。さあ、沢山食べてボルケニィウスのお勉強しますよ。」
お婿に来てくれるのでしょう?
さっきみたいな事が無い様に、大自然の脅威からローカルルールまでしっかり叩きこんでさしあげるわ!
柔らかそうな唇が、ゆっくりと開いて、たこ焼きを受け入れる。
口にソースついてても、美形は美形ね。
かごに入れておいたきれいなナプキンでシオンの口元を拭いて、元通りのキラキラしいイケメンに戻すと同時に手首を掴まれた。
え?何?駄目だった?
「僕は、君を守るって言ったのに、護れなかったんだ。」
そう言って、大切なものを扱う様に、ナプキンを取り上げられた手を、両手でシオンの頬に押し当てられた。
ひゃっ。
けしからん顔で頬擦りするの禁止です!
……って、ああ、そう言えば、言われてた!
馬車以外の敵を想定していなかったから、頭に無かったけど、シオンにとっては、
今回の事案は守るべき相手を危険にさらし、あまつさえ護られる痛恨の極みだったに違いない。
どうしよう、こんな時に良い事言ってヒロインぽくフォロー出来たらめちゃくちゃ好感度上がりそう。
って、乙女ゲーかっ!
ここは現実。
明るい未来の為に、落ち着いて私。
かといって、馬車にはねられる予定があるかもとか言ったら、気がふれたかと思われ兼ねないだろうし。
思わず脳裏に仮想敵ポジションで、古代ローマの馬が牽く戦車を思い浮かべ、
何と言う世紀末ステージとセルフ突っ込みで脳内が非常に忙しくなる。
「姉上が混乱してるから手を離して。」
ベルがシオンから私の右手を取り返してくれました。
「べ別に、混乱してないし、今回はサフィール様が護って下さったのだからもう良いじゃない!」
美少年二人にものすごく微妙な顔で見られた。
ベルはそのまま、シオンの方を同情の眼差しで見詰め、
「こういう所も姉上の魅力なのです。」
と言って、フォローする始末。
心もち擦れた声で「解っている」って、シオンも何を解っていると言うの?
え?何?私、何か間違えた?
************************
少し涼しくなってきました。
もう少し頑張りたいです。
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