48 / 50
舞台裏(リュシオル・ライトブリンガー14)
しおりを挟む
ベルの母様は、ベルが支えてソファーに乗せたので大丈夫みたい。
ベルの母様には申し訳ないけれど、叱られるのが終わって、ちょっとホッとしている。
ベルもやっぱり、この子の事が気になってた様で、すぐにこちらに加わった。
「何これ?バスケットに居たの?」
ディーは、いまいちこの子がフェニックスだと信用できないのか微妙な顔で答えない。
「フェニックスだって。」
え?ベルだけじゃなくて、ディーも驚くの?
あ、そう言えば、フェニックスの話はしたけど、この子がフェニックスとは言ってなかったかも?
「えー、鳥じゃないしー。」
うん、そこだよね。
誰が見ても、鳥には見えないよね。
「えーだって、鳥ってこんなだよなー?」
そう言って、翼の様に左右にぶよぶよ広げても……。
うん、鳥ってそんなじゃないと思う。
フェニックスは、見た目は奇妙だったけれど、全然暴れないし、大人しくて良い子だった。
いや、見た目もよく見ると、キラキラしてて綺麗なんじゃないだろうか?
そして、僕達には「ピィ」としか聞こえない声で、何故かベルとは会話が成立していた。
ずるいと思う。
「あー、卵のままムカデに食べられちゃったのかあ。卵じゃ抵抗出来ないよなあ-。」
ベルがフェニックスの秘密をどんどん聞きだしていく。
どうやらまだ孵化前だったらしい。
フィエブオオムカデの酸で殻だけ溶かされて、
中身が復元する端から溶かされて、今の状態になったらしい。
痛くはなかったのかなと少し心配になったけど、今は元気そうなので
あんまり思い出させるのも良くないよねと思った。
そして、ディーの事をお母さんだという。
「ディーが母なら、父は僕しかいないよね。」
誰も否定しないからきっとそうなんだろう。
お腹に抱き込んでみても、暴れないから、お腹を蹴らない女の子なのかな?
……足はどこかな?
「えー、婚約中に子供作っちゃうの駄目なのにー。」
ベルの駄目出しに、ちょっと嬉しくなる。
ふふん、キセイジジツが出来たから、もうディーは僕から逃げられないね。
大事にするから許してね。
「父だよー。」
ほら、この子も納得してるし良いよね。
「えー、僕、9歳で叔父さんなのー?困るー。」
言葉とは真逆で、ベルも楽しそうで良かった。
僕もべルみたいに嬉しそうな顔してるのかな?
それから、名前を付けるのが先か、報告するのが先かちょっと悩んだけど、
ベルが、ベルの父様を直ぐに呼んできてくれたので、名前を付けるのは保留になった。
ベルは圧縮と解除を使いこなして高速移動出来るそうだ。
ちょっと格好よくて羨ましい。
「早速ですが、子を授かりました。」
ディーとディーの父様がよく解らない会話をしていたけど、取りあえず簡潔に報告をしてみた。
見えやすいように、フェニックスの卵のなれの果てを、ディーの父様に差し出した。
「……ここはせまい。場所を移そう。」
ディーの父様はディーの母様をお姫様だっこしても安定して歩いている。
あれいいなあ、格好いい。
僕もやりたいから、頑張って鍛えよう。
そしてふと気になった。
「この子の性別は、どっちなんだろう?」
やっぱり、大人しいから女の子かな?
「シオンに大人しくお姫様抱っこされてるから女の子じゃないかしら?」
ディーも同じ考えの様だった。
「女の子なら宝石から名前を取らなくてはな。」
名前を決める前に、気が付いて良かった。
「そうね、ブラックスターサファイアと言うよりは、ブラックマトリクスオパールの方が
イメージに近いけれど、名前となるとどうかしら?ラルビカイト、オニキス、ヘマタイト、
黒だけじゃなくて、眼の赤さも考えるとレッドタイガーアイ、マホガニーオブシディアン、
ポピージャスパーもいいかも?」
急に勢いが増したディーに石が好きって本当だったんだと、改めて実感した。
取りあえず、一つだけ譲れない事があるとすれば、この子の将来の事を考えれば、
やはり、サファイア以外が良いと思った。
ベルの母様には申し訳ないけれど、叱られるのが終わって、ちょっとホッとしている。
ベルもやっぱり、この子の事が気になってた様で、すぐにこちらに加わった。
「何これ?バスケットに居たの?」
ディーは、いまいちこの子がフェニックスだと信用できないのか微妙な顔で答えない。
「フェニックスだって。」
え?ベルだけじゃなくて、ディーも驚くの?
あ、そう言えば、フェニックスの話はしたけど、この子がフェニックスとは言ってなかったかも?
「えー、鳥じゃないしー。」
うん、そこだよね。
誰が見ても、鳥には見えないよね。
「えーだって、鳥ってこんなだよなー?」
そう言って、翼の様に左右にぶよぶよ広げても……。
うん、鳥ってそんなじゃないと思う。
フェニックスは、見た目は奇妙だったけれど、全然暴れないし、大人しくて良い子だった。
いや、見た目もよく見ると、キラキラしてて綺麗なんじゃないだろうか?
そして、僕達には「ピィ」としか聞こえない声で、何故かベルとは会話が成立していた。
ずるいと思う。
「あー、卵のままムカデに食べられちゃったのかあ。卵じゃ抵抗出来ないよなあ-。」
ベルがフェニックスの秘密をどんどん聞きだしていく。
どうやらまだ孵化前だったらしい。
フィエブオオムカデの酸で殻だけ溶かされて、
中身が復元する端から溶かされて、今の状態になったらしい。
痛くはなかったのかなと少し心配になったけど、今は元気そうなので
あんまり思い出させるのも良くないよねと思った。
そして、ディーの事をお母さんだという。
「ディーが母なら、父は僕しかいないよね。」
誰も否定しないからきっとそうなんだろう。
お腹に抱き込んでみても、暴れないから、お腹を蹴らない女の子なのかな?
……足はどこかな?
「えー、婚約中に子供作っちゃうの駄目なのにー。」
ベルの駄目出しに、ちょっと嬉しくなる。
ふふん、キセイジジツが出来たから、もうディーは僕から逃げられないね。
大事にするから許してね。
「父だよー。」
ほら、この子も納得してるし良いよね。
「えー、僕、9歳で叔父さんなのー?困るー。」
言葉とは真逆で、ベルも楽しそうで良かった。
僕もべルみたいに嬉しそうな顔してるのかな?
それから、名前を付けるのが先か、報告するのが先かちょっと悩んだけど、
ベルが、ベルの父様を直ぐに呼んできてくれたので、名前を付けるのは保留になった。
ベルは圧縮と解除を使いこなして高速移動出来るそうだ。
ちょっと格好よくて羨ましい。
「早速ですが、子を授かりました。」
ディーとディーの父様がよく解らない会話をしていたけど、取りあえず簡潔に報告をしてみた。
見えやすいように、フェニックスの卵のなれの果てを、ディーの父様に差し出した。
「……ここはせまい。場所を移そう。」
ディーの父様はディーの母様をお姫様だっこしても安定して歩いている。
あれいいなあ、格好いい。
僕もやりたいから、頑張って鍛えよう。
そしてふと気になった。
「この子の性別は、どっちなんだろう?」
やっぱり、大人しいから女の子かな?
「シオンに大人しくお姫様抱っこされてるから女の子じゃないかしら?」
ディーも同じ考えの様だった。
「女の子なら宝石から名前を取らなくてはな。」
名前を決める前に、気が付いて良かった。
「そうね、ブラックスターサファイアと言うよりは、ブラックマトリクスオパールの方が
イメージに近いけれど、名前となるとどうかしら?ラルビカイト、オニキス、ヘマタイト、
黒だけじゃなくて、眼の赤さも考えるとレッドタイガーアイ、マホガニーオブシディアン、
ポピージャスパーもいいかも?」
急に勢いが増したディーに石が好きって本当だったんだと、改めて実感した。
取りあえず、一つだけ譲れない事があるとすれば、この子の将来の事を考えれば、
やはり、サファイア以外が良いと思った。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
攻略対象の王子様は放置されました
蛇娥リコ
恋愛
……前回と違う。
お茶会で公爵令嬢の不在に、前回と前世を思い出した王子様。
今回の公爵令嬢は、どうも婚約を避けたい様子だ。
小説家になろうにも投稿してます。
断罪現場に遭遇したので悪役令嬢を擁護してみました
ララ
恋愛
3話完結です。
大好きなゲーム世界のモブですらない人に転生した主人公。
それでも直接この目でゲームの世界を見たくてゲームの舞台に留学する。
そこで見たのはまさにゲームの世界。
主人公も攻略対象も悪役令嬢も揃っている。
そしてゲームは終盤へ。
最後のイベントといえば断罪。
悪役令嬢が断罪されてハッピーエンド。
でもおかしいじゃない?
このゲームは悪役令嬢が大したこともしていないのに断罪されてしまう。
ゲームとしてなら多少無理のある設定でも楽しめたけど現実でもこうなるとねぇ。
納得いかない。
それなら私が悪役令嬢を擁護してもいいかしら?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる