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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の後編の中編>
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いつもありがとうございます。
本日2回目の更新になります。
ご注意ください。
***************
酔っ払いどもに促されて、晩餐の準備の為、一度部屋を出ようとした時だった。
「姉上っ!!」
懐かしい声に振り返ろうとして、赤い影に顔面を塞がれた。
瞬時に感じるおひさまの匂い。
どこから走って来たの?
「ぶっ!」
納まりきらず、突っ込んできた勢いに、無様に淑女らしからぬ声をあげて、
受け止めきれないまま、背後に転びそうになるが、傍にいた婚約者がそっと身体を支えてくれる。
……一人じゃないって心強い。
じゃなくて!
「ベル、来客中よ!」
というより、どうしてあなたがここにいるの?
宝石の様に赤い髪と瞳の、自分とほぼそっくりの容姿に、右目の下の小さな泣きボクロのせいで無駄に色気だけ3割増しの笑顔。
私を少しだけ見下ろす姿は、半年くらい前と少しも変わらない。
……いや、ちょっとだけ背が伸びたかも?
母の実家のリヴァイアス伯爵家に剣術見習いに行っているはずのキラキラしい双子の弟の姿に驚く。
……もちろん、嬉しいのだけれども。
「父上との約束です。魔法を使わずに大理石を真っ二つに切断出来たら、帰ってきて良いと。」
何それ聞いてない……。
発泡スチロールの石燈籠を袈裟がけに切るのなら前世で何度も見たけれど……。
「姉上に作って貰った刀が覚醒しました!」
……。
えー、カタナって、冗談半分で作ったあの日本刀もどき?
誤解を招くと嫌だから訂正するけど、もちろんデザインを指定した位で、自分で刀を打った訳ではないのよ。
そして、覚醒ってなに?
「覚醒だと!?」
婚約者が反応した。
え?何?この世界では当たり前なの??
私そっちのけで、自己紹介もまだな二人が距離を詰める。
そして、いつのまにかこの場に集まっていたそれぞれの母親が、それぞれの息子の襟首を掴んでひき離した。
我が弟の頭に、母から扇で不作法への制裁が下る。
鉄の入った角の部分、これは痛い!!
「ご挨拶なさい。」
何事もなかったかの様な笑顔で息子に挨拶を促す。
「ルベルティオ・ボルケニィウスです。」
先に挨拶を促された事で、相手の家が自分の家より格上と気付いたらしい。
やんちゃな弟の礼儀にそった挨拶にほっとする。
「リュシオル・ライトブリンガーだ。覚醒したカタナと言うのはどこだ?どんな感じだった?」
……婚約者は大変素直な方の様です。
ベルが、なんでこの子、ここにいるの?
という、顔で私を見る。
「婚約するの。」
簡潔に答えた。
その瞬間、ベルの綺麗な瞳が怒りに染まる。
何あれ……、あんな怖い顔するなんて知らない……。
父に向けられた、幼さを残す白皙の美貌は、鬼の様なオーラを纏って、燃え上がる。
「父上、約束が違います。」
怒気をはらんでも透明な声が静かに通る。
ずっと一緒だったのに、急に私を置いて修行に出た弟。
さっきの話と言い、私の知らない所で、一体どんな約束が交わされていたというの?
本日2回目の更新になります。
ご注意ください。
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酔っ払いどもに促されて、晩餐の準備の為、一度部屋を出ようとした時だった。
「姉上っ!!」
懐かしい声に振り返ろうとして、赤い影に顔面を塞がれた。
瞬時に感じるおひさまの匂い。
どこから走って来たの?
「ぶっ!」
納まりきらず、突っ込んできた勢いに、無様に淑女らしからぬ声をあげて、
受け止めきれないまま、背後に転びそうになるが、傍にいた婚約者がそっと身体を支えてくれる。
……一人じゃないって心強い。
じゃなくて!
「ベル、来客中よ!」
というより、どうしてあなたがここにいるの?
宝石の様に赤い髪と瞳の、自分とほぼそっくりの容姿に、右目の下の小さな泣きボクロのせいで無駄に色気だけ3割増しの笑顔。
私を少しだけ見下ろす姿は、半年くらい前と少しも変わらない。
……いや、ちょっとだけ背が伸びたかも?
母の実家のリヴァイアス伯爵家に剣術見習いに行っているはずのキラキラしい双子の弟の姿に驚く。
……もちろん、嬉しいのだけれども。
「父上との約束です。魔法を使わずに大理石を真っ二つに切断出来たら、帰ってきて良いと。」
何それ聞いてない……。
発泡スチロールの石燈籠を袈裟がけに切るのなら前世で何度も見たけれど……。
「姉上に作って貰った刀が覚醒しました!」
……。
えー、カタナって、冗談半分で作ったあの日本刀もどき?
誤解を招くと嫌だから訂正するけど、もちろんデザインを指定した位で、自分で刀を打った訳ではないのよ。
そして、覚醒ってなに?
「覚醒だと!?」
婚約者が反応した。
え?何?この世界では当たり前なの??
私そっちのけで、自己紹介もまだな二人が距離を詰める。
そして、いつのまにかこの場に集まっていたそれぞれの母親が、それぞれの息子の襟首を掴んでひき離した。
我が弟の頭に、母から扇で不作法への制裁が下る。
鉄の入った角の部分、これは痛い!!
「ご挨拶なさい。」
何事もなかったかの様な笑顔で息子に挨拶を促す。
「ルベルティオ・ボルケニィウスです。」
先に挨拶を促された事で、相手の家が自分の家より格上と気付いたらしい。
やんちゃな弟の礼儀にそった挨拶にほっとする。
「リュシオル・ライトブリンガーだ。覚醒したカタナと言うのはどこだ?どんな感じだった?」
……婚約者は大変素直な方の様です。
ベルが、なんでこの子、ここにいるの?
という、顔で私を見る。
「婚約するの。」
簡潔に答えた。
その瞬間、ベルの綺麗な瞳が怒りに染まる。
何あれ……、あんな怖い顔するなんて知らない……。
父に向けられた、幼さを残す白皙の美貌は、鬼の様なオーラを纏って、燃え上がる。
「父上、約束が違います。」
怒気をはらんでも透明な声が静かに通る。
ずっと一緒だったのに、急に私を置いて修行に出た弟。
さっきの話と言い、私の知らない所で、一体どんな約束が交わされていたというの?
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