僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~

あきくん☆ひろくん

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第4部  勇者と2人の王子編

第14話

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あのあとの話だけど、ブラウン王国の非道な行為が明るみにでてしまい、プラチナ帝国が後始末をひきうけて後処理に奔走しているらしい。

ブラウン王国はその名が地図から消えることになるだろうとキャロット様は教えてくれた。

パンジー・マリーゴールドは、あのあと勇者様と行動をともにして剣聖ヘーゼル・ブラウニアと合流する予定だった場所でずっと待っていた。

しかし、いくら待っても来ないのでおかしいと思い様子を調べたら、ブラウン王国がとんでもないことになっていることを知って驚いた。

仕方ないので、ヘーゼル・ブラウニア抜きで魔王退治に向かったとか。

そして無事に魔王を退治したというニュースが風のうわさで聞こえてきた。

もちろん退治したのは勇者とその仲間たちである。

あのとき、僕のために協力してくれた人、アカエール様、マホガニー様をはじめとしてシャトルーズ嬢、ベゴニア侯爵、ピオニー商業国の第一王子殿下、そしてジェード第二皇子殿下たちはもちろんお咎めなしだ。

ブラウン王国の事件を内々に処理したため表立っての評価はできないが、ブラウン王国の暴走を最小限で食い止めたとして帝国の内務省長官はずいぶん高く評価をしているらしい。

よかったよ本当に。

勝手に軍を動かしたんだから下手したら謀反を疑われてもおかしくないもの。

そして、勇者の幼なじみであったリリは入学した魔法学園でさっそく素敵な彼氏ができたとうれしそうに手紙に書いてあった。

その文面から楽しい学園生活を送っていることがよく分かった。

・・・・・・・・そして僕は、

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「ふぁ~あああ。あ、おはよう。エクレア」

「おはようございます。親愛なるご主人様。さあ、お着替えをしましょうね」

とエクレアに言われて着替えを手伝ってもらった。

その後、エクレアは、

「朝食の準備はできておりますが部屋でとりますかそれとも食堂に降りて来られますか?」

と聞いてくる。

「んんあ、うん、食堂に行くよ~~。むにゃむにゃ。ねむ~~」

僕はねむい目をこすりながら食堂へおりていく。

僕は今エクレアたち5人にくわえ、ノワールとガーネットの2人の合わせて計8人で暮らしている。

場所はノワールとガーネットが用意したあの邸宅だ。

8人で暮らしても十分な広さだ。

しかし、邸宅の外が朝からがやがやと騒がしい。

「う~~。さわがしい。今日も並んでいるのホーネット?」

と先導する(必要はないが、毎朝してくれる)ホーネットに声をかけた。

「はい。輝かしきご主人様。まだ、今日は少ないほうかと」

「ふ~ん。そうなの。どれ、窓からのぞいてみよう。誰が並んでいるのかな?」

「・・・・・・・げっ大司教様じゃん。あの後ろのほうに並んでいるのは大司教様だよね」

「あ~さようでございますね。その前には神聖ゴールド聖教国の六武威の方がいますね。あ、女王陛下もいますね。その護衛でしょうか」

「朝からご苦労なことだよね」

としゃべりながら、階段をおりていく。


実は、あの事件のあと、大陸中に3大国の英雄であるシェーラ、イオニーア、ホーネントの3人が僕の邸宅にいることが知れ渡ってしまった。

3人は復帰をすることはないと宣言したが、どうしても話がしたいとか、面談を希望するという人たちが多い。

そのうえ場所は知られているので面談希望者が大勢邸宅に押しかけるようになったのだ。

多少の混乱のあと、3大国で調整をし、面談希望者は3大国が認めたもののみとなったが、その結果面談希望者は3大国の指導者や大物たちばかりになった。

その人たちは、彼女たちと面談をするために僕の邸宅に列をつくって待つのだ。

ただし、面談をするには条件がある。その条件とは・・・・・・・・


あくまで彼女たちはメイドであって主人ではない。従者である。そして従者が家の主人をさしおいて客と話すことはない。

よって、列を並んでいる各国の大物たちは邸宅の主人であるこの僕の客として会いに来ると言う建前なのだ。

もちろん一ミリたりとも僕には用がない。

なので、応接間にとおされた僕と客は、僕のほうから、

「今、忙しいので、こちらのメイドと話でもしてください」

と言って席を立たないと目当てのメイドと面談ができないシステムなのだ

さらに言うと、建前は僕の客なので、僕が働きに出かける時間までしか並べない!!

ちなみに今の僕は商業ギルドで依頼をうけるしがない1商業人。

ランクはCだ。

今日も相棒のナスと一緒に商業ギルドへ依頼をもらいに行く予定だ。

あ、ナスは学園が休みの日だけ手伝ってもらうことになっている。

主人である僕がでかけたら理屈の上では主人が家からいなくなるので、列に並んでいる人たちは解散しないといけない。

なので毎朝、僕が門から出ると露骨にガッカリされるのだ。

しかし、メイドたちはそんなことはおかまいなく僕に

「輝かしきご主人様。お弁当は持ちましたか。ハンカチは大丈夫ですか」

「麗しきご主人様~。寂しゅうございます~~~」

「シェラ様。そんなことを言ってはご主人様のお心を煩わせてしまいますよ。誇らしきご主人様。シェラ様のことはお気になさらず」

「親愛なるご主人様がお帰りになるのを一日千秋の思いでお待ちしておりますわ」

「英明なるご主人様。ご主人様がお好きなものを用意して夜のお帰りをお待ちしています」

と口々に声をかけ送り出してくれる。

待っていた人たちは5人のメイドを恋焦がれるようなまなざしで見つめ、そのあと、僕を羨望の目で見てくる。

僕はその視線を無視することにして仕事に頭を切り替えるのがいつもの日課なのだ。

さあ、今日も仕事だ。今日はどんな依頼を受けようか。

「パン屋のおじさんから、貴族区への配達をお願いされたのは今日だっけかな?」

「いやいや、たしか、今日は魔法騎士団の宿舎へ注文を取りに行く日だったような気がする」

そう考えながら僕は商業ギルドの方向へあるいていった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

主人公グリーン。

彼は世界最強の英雄をメイドとして従えている。

しかし彼は身分や名誉を望まずただ穏やかな日常を望むのだ。

「そうだ。今日は孤児院の大掃除の日だった。一日仕事になるし、商業ギルドへ急がなきゃ」


                                 
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~              おわり


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