おむすび娘と縁切り侍

すなぎ もりこ

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※靴下

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ホテルのドアを閉めた途端、蒼士はモカを背後から抱き締め、首筋に吸い付いた。
やがて片手が下へ伸ばされ、スカートを捲り上げて太股を撫でる。

「あ、蒼士、ちょっと待ってっ」
「わりぃ、俺、めちゃめちゃ余裕ない」

蒼士は呼吸を早くしながら、オーバーサイズのシャツをスカートから引き抜いた。
出来れば汗ばんでいた身体をシャワーで洗い流したかったのだが…
下から入り込んだ大きな掌が下着をずり下ろし胸を握り込む。

「ね、蒼士、シャワー…」
「後でな」

バッサリと切り捨てられ、モカは諦めた。
ぴったりと張り付いた蒼士の腰に、既に硬くなり始めているものの感触を感じていたからだ。
胸の先端を摘ままれ捏ねられて、モカは喘ぐ。

「んん、あ、蒼士ぃ、せめてベッドに行こうよ」
「わかってるけど」

揃えた指先が鳩尾をたどり、お腹を撫でる。
顎を上げ、息を吐くモカの耳朶を蒼士がそっと噛んだ。
激しく欲情しながらも、それを懸命に堪え、なるべくモカに優しく触れようとする蒼士がたまらなく愛しくて、泣きそうになる。

「モカ…っ」

下腹部をさ迷っていた掌が下着の隙間に入り込み、もう充分に潤っている泉を目指す。

「蒼士…っ、あっ」

握り込まれた胸の先端を親指で押し潰され、はしたなく蜜を溢す花弁を暴かれて、モカは激しく昂る。

「蒼士、お願い、あ、ああん」
「すげぇ、濡れてる、モカ……ああ、なんだよお前、ぐちょぐちょじゃねぇか」
「だってぇっ……」

蒼士は熱で上擦った声で訊ねる。

「欲しい?モカ」

モカはコクコクと頷いた。
もう愛撫は必要ないほどに身体は熱くふやけ、それを待ちわびている。

ベッドに乗り上げた二人はもどかしげに服を抜き去り、粗方脱いだところで我慢できずに抱き合った。

「良い?モカ、後でちゃんとするから」
「良いから、早く」

モカの足を広げ、あらわになった陰唇に硬いモノを擦り付け、グチュグチュと音を立てて蜜を塗り付けた蒼士は、それをグッと押し付けた。
ズリズリと壁を擦って入ってきたのは、間違いなく蒼士のもので。
それを実感し、モカは歓喜に震えた。

「はぁ、モカ、すげぇ」
「んん、はあ、ああ、蒼士っ…、変なの、もう、これだけでイっちゃいそう」
「そんなに興奮してんの?」

ゆっくりと腰を抜き差ししながら、蒼士がモカの耳に囁く。
モカは頷き、込み上げる快感をなんとか逸らそうと手足をせわしなく動かす。
しかし、それが熱い蒼士の肌に触れ、そこから生まれる新たな疼きに更に追い詰められる。

「本当だ。貼り付いてうねってる」
「や、あ、気持ちい…」
「俺も、すげぇ気持ち良い」

蒼士がモカの腕を掴んだまま、身体を起こした。
大きく開かれた足の間に、蒼士の均整の取れた身体が見える。
汗で濡れた前髪の隙間から覗く瞳は熱に滲み、精悍な顔は淫靡に緩む。
モカは小刻みに訪れる快感に押し上げられながらも、その壮絶に色っぽい様に感極まり、思わず声に出してしまった。

「ああっ、蒼士ってば、何でそんなカッコ良いの!!」

蒼士は動きを止めて、モカを唖然と見ている。

「わあ、こっち見ないで」

モカは横を向き、更に腕で顔をガードした。

「……なんなの、お前」
「すいません、変ですいません」

蒼士はモカの腕を掴んでベッドに縫い付けると、ずい、と顔を近付けた。

「じゃあ見ろよ、存分に。目ぇそらすな」
「はあっ、ちょっと待って、直視できない」
「駄目、ほら、やんねぇぞ」

蒼士が浅いところまで棹を引いて止まる。

「じ、焦らすなんて」
「ほら、欲しいだろ?奥にグリグリ突いて欲しいんじゃねぇ?」
「や、ああん、もぉ、駄目、漏れる、色々漏れるからぁっ」
「漏らせよ」
「はぁん、鬼畜ぅ、でも、好きぃ」
「本当に変な奴。でも、そういうとこも可愛いって思っちまうんだよ…俺も、すげぇ好きだ…っ!」

蒼士はグイッと腰をグランドさせて、ガツンと奥を突き上げた。

「はああああん!!」
「くそっ、煽りやがって、無理だっつーの!」

ガツガツと突かれて、モカは声も出せない。
激しく揺れる全身が瞬く間に快楽に支配されて、視界がぼやける。

「あ、ああっ、蒼士ぃぃっ、イっちゃ、イっちゃううぅぅーー!!」
「イけよ、モカっ、俺も…っ!」

蒼士のものを締め付けながら、モカは快楽の果てに運ばれる。
程なく、蒼士も艶かしい唸り声を上げてモカの上に倒れた。


モカは毛布を鼻まで被り、込み上げる笑いを隠す。

「何笑ってんだよ」
「だってさぁ、蒼士、靴下履いたまんまだったじゃん。裸に靴下って間抜け…ふっ」
「お前だってパンツ足首に引っ掛かってたぞ」

モカは蒼士の胸を叩く。

「デリカシーが無い」
「どっちがだよ」
「…お互い、余裕が無かったよね。何だか恥ずかしいよ。あんな、あんな…ひぃ」

モカは毛布を頭から被った。

「今更照れんのかよ。あのなぁ、俺はこれでも加減してんの。もっと凄いことやるつもりだぞ」
「な、なによう、凄いことって」
「それは今後のお楽しみ」
「蒼士ってむっつりなんだね。色々妄想してたってことでしょ、わ、わたしに対して」
「普通だろ」

モカは毛布から顔を出して隣を見た。
その高い鼻と長い睫にじぃっと見惚れる。

「何だよ」
「信じられなくて。本当に蒼士が運命の相手なの?私の縁結び能力が効かないなんてことあるの?」

蒼士はモカに顔を向けた。

「お前は見えないからなぁ。信じろって言うしかねぇけど。…なぁ、お前、草相撲したことある?」
「は?あの、葉っぱの?オオバコだっけ」
「お前の縁結びはあんな感じで、寄ってきた更に太い紐が絡まるんだよ。紐を切るというより、お前が先に結んでた紐がそっちに持ってかれちまう感じなんだけど」

モカはその光景を想像してみる。
いやぁ、怖い…見えなくて良かった…

「俺達を結んでる紐は絶対持ってかれない」
「…なんで」

蒼士はモカとの間に手を伸ばし、まるで紐を手繰り寄せるような身振りをすると、それを掲げて見せる。
もちろん、モカには何も見えない。
蒼士は手の中を満足そうに眺めると、モカに向かって不敵に笑った。

「横綱級だからだよ」
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