九番姫は獣人王の最愛となる

すなぎ もりこ

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番外編 「その旋律は永遠に甘く」 

ステージ

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「お楽しみのところ悪ぃ…ヴァニラよ、そろそろステージに立って欲しいんだけど」
「ベアル、ヴァニラに依頼があるときは、今後は必ずボクを通してよ!」
「へいへい」

ベアルは面倒そうに答えると、ヴァニラを誘導する。
レッサードも後を追おうとするが、チャドとドルマンに両腕を掴まれて新郎席へと引きずられて行く。

「ヴァニラの歌は僕が一番近くで聞くんだ!お店で歌ってた頃からの決まりなんだぞ!」
「お前はこれからいつでも聞けるだろうが」
「そうだ。今日は来賓の為に歌ってもらう。王と王妃に背中を見せるつもりか?」

ギャーギャー叫ぶレッサードを振り返りながら、ヴァニラは、毛氈の敷かれたステージに足を掛けた。
お店から駆けつけてくれたバンドのメンバーがさっそく十八番の曲を奏で始める。
ヴァニラはベアルに渡されたマイクを握り、深呼吸をする。
そして、リズムを取りながらゆっくりと会場を見渡した。
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