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【番外編☆側近達の番物語☆フォルクス編】子ぎつねはお団子を食べて恋を知る
エピローグ③~楽園~
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窓から再び子供達の声が聞こえてきた。
ヴァニラが歌い出し、子供達もそれに合わせて歌い始める。
その優しい旋律が心に染み渡っていく。
「公務中にヴァニラの歌が聴けるなんて、なんて幸せなんだろう」
レッサードが窓へ駆け寄り、身を乗り出した。
「俺だってマリムルのスープが毎日飲める!」
「ミュカが常に影から見守ってくれている!」
競うように幸せ自慢をする同僚達にチャドが苦笑いをしながら、のんびりとした口調で呟いた。
「何気ない日常の中にこそ幸せがある。それを守るのが俺達の使命じゃねぇかなぁ。もちろん今より良くなりゃ言うこたねぇが」
側近たちは揃って窓に集まり、外を眺めている。
シメオンはその様子を見た後、目を閉じた。
そして、可愛らしくも神聖な音楽にその身を浸す。
己の強さは大切なものを護る為にある。
それを見誤らぬ限り俺はこの国の王であり続けるだろう。
権力も贅沢も賞賛も要らない。
決して無くしてはならないものを俺は知っている。
歌い終わった子供達が自画自賛で手を叩く音が聞こえる。
シメオンは目を開くと、側近たちに命じた。
「難民たちをなるべく怯えさせないように物資を支援しよう。アナベルにも協力してもらう。近隣国に難民の受け入れについて相談だ。隣国の内乱に干渉するかどうかも合わせてな」
「はっ」
側近たちはキビキビと動き出す。
「バットを呼び戻せ。アイツ、王妃様の母国に入り浸りやがって」
「どうもアナベル様のご姉妹に可愛がられているらしい。お菓子をドッサリ持って帰ってくるとミュカが言っていた」
「餌付けされてんの?隠密の癖に」
「物資の手配に行ってくる。荷馬車を集めてくれ」
シメオンは羽根ペンをインクに浸し、便箋にサラサラと書き始めた。
最後にサインをし、筆を置く。
机を鳴らし朱の国印を押しつけると、目の前で待ち構えていたフォルクスに渡す。
「直ぐに各国に飛ばせ」
フォルクスは笑みをたたえ腰を折る。
「仰せのままに。我主よ」
獣人国は長く平和を維持する不可侵の国である。
シメオン王によって門戸が開かれ、人間国から訪れる者も増えた。
彼等は獣人国の豊かさを目の当たりにし、驚く。
そして、自国へ帰る頃には決まって感傷的な気持ちになるのだという。
野蛮で好戦的な生き物であると思い込んでいた獣人は、争いを好まない平和的で愛情豊かな人種だった。
自国を愛し、君主を敬愛している。
但し、大切な存在を護る為には凶暴な獣に変わる。
家族や恋人、国家のためには果敢に戦う戦士となる。
人間は自分達が持たぬもの、または、かつては持っていたが失くしてしまったものを知るのである。
そして、憧憬の眼差しで遠ざかる獣人国を眺める。
獣人国、それは、まさに楽園である。
それから後も永く、人間国に於いて
そう語り継がれることになるのだった。
ヴァニラが歌い出し、子供達もそれに合わせて歌い始める。
その優しい旋律が心に染み渡っていく。
「公務中にヴァニラの歌が聴けるなんて、なんて幸せなんだろう」
レッサードが窓へ駆け寄り、身を乗り出した。
「俺だってマリムルのスープが毎日飲める!」
「ミュカが常に影から見守ってくれている!」
競うように幸せ自慢をする同僚達にチャドが苦笑いをしながら、のんびりとした口調で呟いた。
「何気ない日常の中にこそ幸せがある。それを守るのが俺達の使命じゃねぇかなぁ。もちろん今より良くなりゃ言うこたねぇが」
側近たちは揃って窓に集まり、外を眺めている。
シメオンはその様子を見た後、目を閉じた。
そして、可愛らしくも神聖な音楽にその身を浸す。
己の強さは大切なものを護る為にある。
それを見誤らぬ限り俺はこの国の王であり続けるだろう。
権力も贅沢も賞賛も要らない。
決して無くしてはならないものを俺は知っている。
歌い終わった子供達が自画自賛で手を叩く音が聞こえる。
シメオンは目を開くと、側近たちに命じた。
「難民たちをなるべく怯えさせないように物資を支援しよう。アナベルにも協力してもらう。近隣国に難民の受け入れについて相談だ。隣国の内乱に干渉するかどうかも合わせてな」
「はっ」
側近たちはキビキビと動き出す。
「バットを呼び戻せ。アイツ、王妃様の母国に入り浸りやがって」
「どうもアナベル様のご姉妹に可愛がられているらしい。お菓子をドッサリ持って帰ってくるとミュカが言っていた」
「餌付けされてんの?隠密の癖に」
「物資の手配に行ってくる。荷馬車を集めてくれ」
シメオンは羽根ペンをインクに浸し、便箋にサラサラと書き始めた。
最後にサインをし、筆を置く。
机を鳴らし朱の国印を押しつけると、目の前で待ち構えていたフォルクスに渡す。
「直ぐに各国に飛ばせ」
フォルクスは笑みをたたえ腰を折る。
「仰せのままに。我主よ」
獣人国は長く平和を維持する不可侵の国である。
シメオン王によって門戸が開かれ、人間国から訪れる者も増えた。
彼等は獣人国の豊かさを目の当たりにし、驚く。
そして、自国へ帰る頃には決まって感傷的な気持ちになるのだという。
野蛮で好戦的な生き物であると思い込んでいた獣人は、争いを好まない平和的で愛情豊かな人種だった。
自国を愛し、君主を敬愛している。
但し、大切な存在を護る為には凶暴な獣に変わる。
家族や恋人、国家のためには果敢に戦う戦士となる。
人間は自分達が持たぬもの、または、かつては持っていたが失くしてしまったものを知るのである。
そして、憧憬の眼差しで遠ざかる獣人国を眺める。
獣人国、それは、まさに楽園である。
それから後も永く、人間国に於いて
そう語り継がれることになるのだった。
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あれっ!!書籍化!!!おめでとうございます!!!!
書店で会うことを切望致します!
今更ながら返信します!二年越し?!
遅れてすみません(>_<)
そうなんです~
初書籍が叶いまして、とても嬉しかったです~
本屋さんでバッチリ確認してきました!
フォルクス様編完結おめでとうございます。
面白かったー!(´∀`*)ウフフ
バットさん、アナベルの祖国の
王女様達から餌付けって、😅
バットさんも、アナベルの祖国に居たりして。
( ;゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ マ…マサカ(´・ω・`)
フォルクス様の閨を団子に例えるの面白すぎる
ꉂл̵ʱªʱªʱª(ᕑᗢᓫ∗)˒˒ꉂл̵ʱªʱªʱª(ᕑᗢᓫ∗)˒˒ꉂл̵ʱªʱªʱª(ᕑᗢᓫ∗)˒˒
とまとさん、読了ありがとうございます!
フォルクスのお団子口説き…残念だけど可愛い…ですよね。
もし、この先、番外編を書く機会があれば、今度はバット編かなぁと思ってます。
多分、アナベルの祖国に舞台を移すんじゃないかなぁ…
あっちに馴染みすぎてるから(^ω^)
フォルクス編も完結おめでとうございます♡
最後、現実世界の『今』に思いを馳せて、ちょっと泣いちゃいました…
某国の大統領も、シメオン様のような考え方なら、ねぇ…
獣人国は、シメオン様とアナベルちゃんが国王夫妻として在り、側近さんたちが周りを固めていれば、安泰ですね!移住したい~!!
側近の皆さんたちの忠誠心にも、ほろっとしました。
連載、ありがとうございました♡
そして、お疲れ様でした!!
(永遠に不滅なエカちゃんも待ってま~す♡)
ありがとうございます~!
フォルクス推しのoriさん、満足して頂けたでしょうか。
エピローグはとっても迷ったんですよね。やはり、最近平和について考える事も多くて…小難しいことは書けませんが、何気ない日常こそが平和なのだと伝えたい気持ちはありました。
アナベルは暴君を目の当たりにして育っているので、決して間違えないと思います。
獣人国。私の中では永遠の楽園です。
今回のエカイルは意外な一面が見れたりして…と色々遊んじゃってます。
何より作者がめちゃ楽しんで書いてます。公開の折にはよろしくお願いします~