ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第5話 誤算と救援待ちの国王。

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第5話 誤算と救援待ちの国王。

 まさか、反撃されるとは…。しかも魔眼魔術が使えなくなった。

 国王は、魅了という魔眼魔術で見るものに全て言う事を聞かせていた。
 しかし、あの公爵令嬢の奴には効かなかったので、腹が立つ奴だが弟の公爵にあの1年前の聖女召喚の儀式の時の神託に従って毒を盛る準備をさせてきた。
 最悪の事態に備えて、あの弟の娘が17歳になった時に王宮内でパーティー開く事も決めていた。
 万が一の可能性も考えて、無味無臭だが即死する毒を盛ったのに奴は死ななかったどころか、ヤツに反撃されるとは。しかも、この牢屋に残った王族全員のスキル魔法が使えなくなっている。

 とんでも事になった。どうすればいい?

 困った…。だが望みはある。万が一のもう一手を打っていたのだ。うまくいけばもうすぐ我々に援軍が来るはずだ。
 生贄計画が失敗した時に、勇者を召喚したはずの教会皇国にすぐに使いの者を出すようして、しかもあらかじめ書いておいた手紙を渡してあるのだ。

 あれから一ヶ月。そろそろ援軍が来るはずだ。

 その時、女が10人と子供が20人来た。
 なんだ?あ!あれは、王太子の隠し子!それと男爵や子爵令嬢達の王太子の子孫存続隊の者達だ。最悪だ。奴らも見つかったのか。

 令嬢の1人「既に、彼女に4年前にバレておりました。その時に、こちら殺そうとするような敵対しないなら存在の生死は問わないという、大変慈悲深いお言葉でした。
 なぜ、こんな事をしたのですか?王太子さま。あなたはいつから邪教に手を染めていたのですか?」

 王太子は、「違う!」と言っていた。違うのだ。
 我は、「違う!神託なのだ!」と言ったが、もうどうにもならない。そして、全員に王位継承権の認知書を書かされた。
 あのミラージュがやってきた。喚く王太子を殴っていた。そして、嫌がる公爵を殴り何かを書かせて生贄の祭壇に投げ込まれた。王太子も続いて何かを書かされた。
 それをミラージュは、「これは王太子の財産目録。私の慰謝料は公爵やそこの国王と連座した貴族達から取るから、私はいらない。これはあんた達の生活費として分割してね。」

 え?ワシの隠し財産のとかの殺人未遂慰謝料にする財産目録を渡された。
 絶対に……サインなんて……。
 王太子が、生贄の祭壇に投げ入れられ消えた。
 そして、いつの間にかワシも投げ込まれた。



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