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第7話 チョーダの街
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第7話 チョーダの街
乗り合い馬車は、途中駅のチョーダの街に着いた。
砂埃が酷い街だ。人も少ない。貴族学校で習う地理の知識とは違いすぎる。
これは、学校の知識は役に立たないということか?
今日はこの街で休むらしい。旅人は私一人。街の店で保存食とか買い込んでおく。この先どうなるかわからない。
あ!そうだ魔導書とか売ってないかな?まぁいいか。魔導書というのは3種類あるという。
一つは開けただけで発火して、灰になり開けた人の頭に魔法の使い方が入っているらしい。
一つは、魔法の使い方を書いた本!本!
一つは、意思を持った本で魔力を流すと勝手に動いて魔法を発射してくれるらしい。
この知識も、間違いの可能性があるな~。それに人がいて栄えているとかの知識があったが、街は建物とかボロボロよね。
宿に入った。部屋は2階で一階は食堂。食堂に来るのも私一人!
スープは薄いジャガイモを煮た物。塩味無すらない。公爵家の物も確かに薄かったな~。王宮のスープとかも不味かったな~。と思いながら部屋に入り寝ようとすると身体から何かひかりの縄みたいなものが出た。
結界らしい。しかも自動展開。私の前前世とはかなり酷い治安の世界だったみたい。
次の日。やはり街で開いている店は少ない。人通りもない。宿の店主すら、金の受け渡しとかそれ以外の言葉がなかった。どうなっているのよ!
避けられている?わからない。
日記。ボスタニア歴655年 2月3日
チョーダの街は、知識とは違った感じであった。街に人はおらず誰ともはなさない。
この街は終わっている。
馬車は、国境を目指して走る。途中で2回ほど宿泊予定になっていた。しかし、馬車の振動で尻が痛いのも困った。
変だ?と思ったのは、どうも気の所為ではない。この馬車は確かに……。え?
頭の中に地図が出てきた。 ほ~。まぁこれも聖女業務というやつですか?各地に回らないといけないから地図もいるみたいですね。
確かに、この馬車は目的地に向かっています。だけど、変です。生命反応が少なすぎる。馬を休める為の村に入りますが、村民がたったの6人?どうもおかしい。
馬の休憩は1時間。その間に何か雑貨屋で買う時に聞きました。
店主「俺は怪我があるから、馬に乗れない。聖女様の行軍の為に、若いやつは全員男女差別無しに徴兵された。」
聖女様の行軍…。あのニセ聖女の古曽子(くかこ)のやつ、何をしでかそうといているのよ。
しかし、馬車に乗ってもっと重要な事に気がついた。徴兵?だけど城にそんなに兵はいなかったよね。どこにそんな兵隊が移動したのよ?
こんな、得体のしれない国から早くでないと!
そんな行程で、やっと次の宿泊予定街に入ったのだけど、ここはかなり人が多い。
しかも武器とか持っている人が多いな~。
露天の店主「冒険者が多いだろ?冒険者ギルド軍が移動するそうだよ。国境の街のに魔王軍が出たというので、集められたらしい。」
冒険者? ミラージュの知識だと日本でいう、戦闘もする派遣社員だ。
ドブ掃除に探偵、未開の地の探索から魔獣との戦闘とかもする。
待てよ?国境超える時に身分証明とかいるわね。困った。だけどミラージュの知識から冒険者ギルドの身分証明は国境超えにも使えるらしいな。
しかし…疑念があるわね。私が警戒するのは追っ手だ。
女は欲深い者もいる。あの王太子の側室候補だった女達が、何か動く可能性がある。
すると、誰かが乗り合い馬車の御者に手配書みたいなのを見せていた。
少し、風貌を変えるか?できるかな?
聖女業務スキル お忍び変装発動!
短髪の冒険者風にした。少し声も変える。
そして、時間なので馬車に乗ると近づいて来た男がいたので剣を抜く。
聖女業務スキル 対盗賊戦闘スキル発動!
「なんだい?」
男「く!冒険者ギルドの者だ!これが証明の王国内のギルドカードだ。顔を見せてもらおうか!」
周りの男が剣を抜いたので、その剣を切る。(武器破壊スキル)が発動した?
手配書を見たが、私らしいが顔が似てない!
冒険者ギルドは、そう言えばミラージュ知識では国家とは別の大手の組織だったよね。
手配主は、教会皇国?
まさか、教会皇国も邪神崇拝なの?
この時私の脳裏には、教会皇国は聖女を生贄にする邪神崇拝説が80%になっていた。それが今回の手配書で90%になる。
あのニセ聖女のやつの為に徴兵とか、勇者とか言うのも信用するのは危険だ。
手配書の確認は一応私が頭のフードを下ろして確認させて終わった。
こうなると姿を変えたままの方がいいだろう。
日記 ボスタニア歴655年 2月4日
教会皇国が聖女抹殺に動いている証拠の手配書を入手した。邪神の疑惑あり。
次の街が、国境街の一つ前の辺境伯領の領都らしい。御者さんいわく国境が閉鎖させるかもしれないという。
表向きの理由が魔王軍だと言うが、どうも怪しい。
乗り合い馬車は、途中駅のチョーダの街に着いた。
砂埃が酷い街だ。人も少ない。貴族学校で習う地理の知識とは違いすぎる。
これは、学校の知識は役に立たないということか?
今日はこの街で休むらしい。旅人は私一人。街の店で保存食とか買い込んでおく。この先どうなるかわからない。
あ!そうだ魔導書とか売ってないかな?まぁいいか。魔導書というのは3種類あるという。
一つは開けただけで発火して、灰になり開けた人の頭に魔法の使い方が入っているらしい。
一つは、魔法の使い方を書いた本!本!
一つは、意思を持った本で魔力を流すと勝手に動いて魔法を発射してくれるらしい。
この知識も、間違いの可能性があるな~。それに人がいて栄えているとかの知識があったが、街は建物とかボロボロよね。
宿に入った。部屋は2階で一階は食堂。食堂に来るのも私一人!
スープは薄いジャガイモを煮た物。塩味無すらない。公爵家の物も確かに薄かったな~。王宮のスープとかも不味かったな~。と思いながら部屋に入り寝ようとすると身体から何かひかりの縄みたいなものが出た。
結界らしい。しかも自動展開。私の前前世とはかなり酷い治安の世界だったみたい。
次の日。やはり街で開いている店は少ない。人通りもない。宿の店主すら、金の受け渡しとかそれ以外の言葉がなかった。どうなっているのよ!
避けられている?わからない。
日記。ボスタニア歴655年 2月3日
チョーダの街は、知識とは違った感じであった。街に人はおらず誰ともはなさない。
この街は終わっている。
馬車は、国境を目指して走る。途中で2回ほど宿泊予定になっていた。しかし、馬車の振動で尻が痛いのも困った。
変だ?と思ったのは、どうも気の所為ではない。この馬車は確かに……。え?
頭の中に地図が出てきた。 ほ~。まぁこれも聖女業務というやつですか?各地に回らないといけないから地図もいるみたいですね。
確かに、この馬車は目的地に向かっています。だけど、変です。生命反応が少なすぎる。馬を休める為の村に入りますが、村民がたったの6人?どうもおかしい。
馬の休憩は1時間。その間に何か雑貨屋で買う時に聞きました。
店主「俺は怪我があるから、馬に乗れない。聖女様の行軍の為に、若いやつは全員男女差別無しに徴兵された。」
聖女様の行軍…。あのニセ聖女の古曽子(くかこ)のやつ、何をしでかそうといているのよ。
しかし、馬車に乗ってもっと重要な事に気がついた。徴兵?だけど城にそんなに兵はいなかったよね。どこにそんな兵隊が移動したのよ?
こんな、得体のしれない国から早くでないと!
そんな行程で、やっと次の宿泊予定街に入ったのだけど、ここはかなり人が多い。
しかも武器とか持っている人が多いな~。
露天の店主「冒険者が多いだろ?冒険者ギルド軍が移動するそうだよ。国境の街のに魔王軍が出たというので、集められたらしい。」
冒険者? ミラージュの知識だと日本でいう、戦闘もする派遣社員だ。
ドブ掃除に探偵、未開の地の探索から魔獣との戦闘とかもする。
待てよ?国境超える時に身分証明とかいるわね。困った。だけどミラージュの知識から冒険者ギルドの身分証明は国境超えにも使えるらしいな。
しかし…疑念があるわね。私が警戒するのは追っ手だ。
女は欲深い者もいる。あの王太子の側室候補だった女達が、何か動く可能性がある。
すると、誰かが乗り合い馬車の御者に手配書みたいなのを見せていた。
少し、風貌を変えるか?できるかな?
聖女業務スキル お忍び変装発動!
短髪の冒険者風にした。少し声も変える。
そして、時間なので馬車に乗ると近づいて来た男がいたので剣を抜く。
聖女業務スキル 対盗賊戦闘スキル発動!
「なんだい?」
男「く!冒険者ギルドの者だ!これが証明の王国内のギルドカードだ。顔を見せてもらおうか!」
周りの男が剣を抜いたので、その剣を切る。(武器破壊スキル)が発動した?
手配書を見たが、私らしいが顔が似てない!
冒険者ギルドは、そう言えばミラージュ知識では国家とは別の大手の組織だったよね。
手配主は、教会皇国?
まさか、教会皇国も邪神崇拝なの?
この時私の脳裏には、教会皇国は聖女を生贄にする邪神崇拝説が80%になっていた。それが今回の手配書で90%になる。
あのニセ聖女のやつの為に徴兵とか、勇者とか言うのも信用するのは危険だ。
手配書の確認は一応私が頭のフードを下ろして確認させて終わった。
こうなると姿を変えたままの方がいいだろう。
日記 ボスタニア歴655年 2月4日
教会皇国が聖女抹殺に動いている証拠の手配書を入手した。邪神の疑惑あり。
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