ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第8話 辺境に着く。しかし魔の手は迫っていた。

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第8話 辺境に着く。しかし魔の手は迫っていた。

 日記 ボスタニア歴655年 2月5日

 辺境伯領の都に着いた。国境は封鎖されたという。ここで馬車を降りて止まる事にした。
 

 聖女レーダーには、魔王軍は映っていない。つまり、国境封鎖は私狙いの可能性がある。
 ここで、山越えをするかギルド軍に混ざって国境超えをするという事になるわね。

 まず冒険者ギルドに登録しますか。

 短髪の女性の姿で冒険者ギルドに入った。う~、酒臭いな~。
 
受付嬢「ようこそ冒険者ギルドへ。すいませんが依頼はモンスター討伐以外は、しばらく休止しております。」

 冒険者ギルド登録を頼んで試験に入った。
 
 出た!筋肉モリモリの大男!これが試験官?30分の戦闘で生きていたら合格?
 
試験官「足を斬って、やる!」
 コイツはあほか!狙うところを言ってどうするの!それに斧を振り回すけど遅い!

 蹴ってみたら、壁にめり込んだ。

受付嬢「ご、合格です!Aランクのならず者寸前のドアホをい、一撃ですか。戦闘評価A 以上確認です。後は他のクエスト(依頼)遂行能力試験です。
 ランクは一番上はSから下はGランクまでです。次の試験内容はGランクは薬草10束を日が暮れるまでに採取。Fはゴブリン討伐1体、Eはゴブリン5体かコボルト5体、Dはコボルトかゴブリン20体かスーパーグリズリー(熊種)1体相当、Cはスーパーグリズリー5体相当、Bはスーパーコボルト相当1体以上、Aはワイバーンランクモンスター1体以上です。」

 という事で森に入った。
 ある~日♪魔の森に入れられたお嬢様♫ モンスターに襲われて~♫ あるがま~まに~剣をふるう~♫
 なんて歌っていたら、本当にワイバーンとか出てきた。え?この森ではコボルトソルジャーとか言う、二足歩行の毛の生えたイタチッポイようなモンスターしか出ないのじゃなかったの?

 キャ~~♫

 もう、勝手に手から火とか雷とか水が出てくる出てくる!
 気がついたらみんな倒し手ました♫てへ♪

 さて、持って帰るか~。

 え?暫定Bランク? ギルドマスターと副マスターがいないからつけられない。なら、国外通行許可のCランクでいいです~。
 素材も売れたから、飲むよ~!と受付横の食堂で果汁水と食事をしていた。 
 手配書とかないか?とギルド中を探す。ギルド登録名はキョーにしておいたわ。京子だとあのニセ聖女にすぐにバレる。とか言ってミラージュだとバレそうだから、キョーにした。

 その日は、手頃な個室の宿に入って一ヶ月投宿することにしました。ワイバーンとかの報酬は金貨2枚。この宿の一ヶ月は金貨1枚なのですぐに確保して、しばらくはここに潜伏するつもりよ。

 
 日記 ボスタニア歴655年 2月6日

 モンスター討伐、勝手に身体が動いていた。まさか前前世とか身に染み付いているのかな?
 明日から、適当に活動してもっと実地の情報を集めます!



 次の日、ギルドにあの手配書がやってきた。
 バレないだろうけど、やはり気分が良いものではない。腹が立つ。
 私は、防具屋と武器屋で馴染むやうに姿を整え、今日はスーパーグリズリー狩りに行く。
 聖女レーダーだと6体森にいたのでサクッと倒してリアカーに積んで昼までに帰ってきた。

 これで金貨6枚ゲット!軍の食料にするらしく、かなり高く売れるらしいわね~。
 スーパーグリズリーは平均体長6メートル位のかなり大きな大きなクマ型モンスターで、たぶん手の一振りで乗用車なら千切られる威力を持っていると思う。

 午後から、情報収集よ!まずは地図!この世界では地図は軍事機密なのでまず売ってない。ギルドでも極秘扱い。ただし今回みたいな行軍だとギルドマスター達が地図を使う。

 ん?カバン?

 このギルドのクエストでのモンスター引き取り所に妙な魔力を持ったカバンを持つ冒険者5人のパーティーがいた。そしてコボルト10体を出す。

 あ!あれはマジックバックだ。カバンの内部に亜空間があって、亜空間記事に魔力を消費するが内部の亜空間をつかうので、亜空間の規模が広ければ10トントラックとかバスとかも軽々と吸い込ませる事もでき、重量無視で簡単に持ち運べる。

 へ~、あまり強そうなパーティーではないけど、あんな人達でも買えるなら私でも使っていても違和感はないか!

 今日はスーパーグリズリーを担いでいたが、あれを使おう。
 できるだけ格納庫は人前で使いたくない。偉そうな商人が何人も荷物運びを連れて歩いている。あんな使われ方をされるのはごめんだ。カバンならごまかせるだろう。

 いろんな店に行って、マジックバックは高級魔道具屋にあるとわかったが、門前払いをくらった。
 腹が立つな~。アプリを立ち上げてみた。ん~、やはり他の人には見えてない。写真を写しておく。この店発注のクエストは受けてたまるか!なんて腹を立てながら、野営道具を買う。もしもの時の為に山越えをするため。
 
 ぐ~~~!

 お腹すいた~。食堂に入ると行商人達がかなりいた。
 「聞いたか!冒険者ギルドに最近スーパーグリズリーのキバとかかなり入っているぞ!」

 「え?そうなのか? Aランクパーティーは魔王軍がいるキャンプ地に攻めにいったのだろ?」
 
「なんでも怪力の冒険者がいるらしい。」
 
「見た!スーパーグリズリー5体を担いでいた。」


 それ、私だ。 あんな弱いクマ程度で話題になるの?やはり目立つからマジックバックを用意するか~。怪力扱いにされるのは嫌だが、黙って食べる。ん~、パンもおいしくないな~。と、食事をしていると行商人が妙な事をいい出した。

 え?この国って食料輸出国って書類にはなっていたけど、実は大輸入国?国境を閉めたせいで隣国から食料が入らなくなるですって?
 それを、この領地の辺境伯にいくら言っても、「輸出国なのだから輸入はいらない!」の一点張り?
 しかも、魔王軍が来ている事が国境封鎖の表向きの理由で、実は隣国の姫に跡継ぎが求婚したけどフラれたのが本当の理由?しかも食料輸入はこの国境からしかしていない?だから、後少ししたら、大商会の買い付けが来て商品が無くなる?

 ミラージュの記憶でも、ダンスパーティーとかでも振られまくる辺境伯の息子の姿があった。
 確かに、老けた顔だったから人気が無かったな。

 まさか、これはこの国の貴族達に対する食料経済制裁か?それとも、隣国に対する経済制裁なのか?どっちにしても、食料はいずれなくなるわね。
 ん~、ミラージュ達はなんとも思ってなかったためみたいだけど、これは怨念深い事態よ。内戦も起こるわね。
 先に食料とか買いますか。

 
 日記 ボスタニア歴655年 2月7日

 行商人達が妙な噂をしていた。内戦の起こる疑いがあるらしい。食料を買い込んだ。
 

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