ミラージュの憂鬱

どら焼き

文字の大きさ
13 / 45

第13話 バルセリナ王国を行く。

しおりを挟む
第13話 バルセリナ王国を行く。

 国境の街で食料を沢山買ったあと、国境開放を知った商隊が沢山入ってきたけど、相手にするのも嫌なので私は特急の乗り合い馬車にのった。

 行くのは穀倉地帯。だいたいだけど魔王軍って日頃は略奪主体だから、出番のない部隊は穀倉地帯に放置するのよ。
 それに、街で貴族関係に会うのもいや!王太子に出くわして殺意を持っても、殺せないから会わないほうがいい。まぁ今度は身体から魂を引き剥がしてやるだけだけどね。あれだけでは怒りを鎮めるのにものすごく物足りないのよ。1%も消費しないのじゃないかしら。

 なので、できるだけ離れるように農業中核街バロッチャという、公爵令嬢時代に耳にした街に向かっています。

 そして、私もイメチェン?男性に間違われるような雰囲気に私の周りの空気だけ変える事にしました。
 特急馬車は、夜には現地に着きます。そこでまずはこの聖女スキルで地球に帰ることが出来ないかを調べたい。そして、ゲロマズのボスタニア王国の料理から脱却したい!
 もう、塩味すらしないどころかドブの泥臭いスープなんて嫌なのよ!

 おそらく心情からもくる味なのだろうけど、少し休みたいのもある。あ~、スキンシップは別腹よ!

 畑の中を走る馬車!外の何かの黄色い茎の畑を聖女鑑定で見ると、メガサトウキビ? 地球のサトウキビの18倍ほど糖分!

 なに!砂糖! これは期待できるわね。着いた先には、歩く美人な猫獣人さんがいるじゃありませんか!
 あのピン!とした耳さわりた~い。ぐへへへ。

 は!いけない。欲望を抑えて宿を探す。先に2カ月の先払いをしておくか。
 国境封鎖で閑散としており個室が安く借りられたのは良かった。さて、ここまで離れたら幽体離脱もバレる可能性も低い。

 幽体離脱!

ミラージュ(私)「さて、可愛い子猫ちゃんを、違う違う!この街を先に調べましょう。姿を見えないようにして、調べる先は冒険者ギルドね。」

 中に入ると…、ぐへへへ、可愛い子猫に…いかん!いかん! え~、資料?極秘情報?あった。あれはここのギルドマスターね。
 え? この支部の冒険者達は90%が強制徴兵されただと!
 チッ!今度こそ、美少女冒険者をナンパしようと思ったのに!
 待てよ強制徴兵されるなら、活動拠点移転手続きとかしないほうがいいか。
 
 幽霊状態で、色々探したがボスタニア王国の辺境伯領と繋がっている(魔の森)のモンスターパレードが近いという事と、魔王軍が迫って来ていて、かなり向こうの農業都市2つが既に占領されてしまってここも来月には危ないという事がわかった。

 まぁ、大丈夫でしょう! そのために今回は教会皇国の軍を仕返しせずに、この王国に入れさせたのだから。 あとは、異世界から召喚したという勇者様達を呼んでくればそれで解決させるでしょ。

 それにしても、どうも引っかかる。あのクソ同級生だった古曽子(くかこ)をジョブ ニセ聖女として地球から喚び出してどうするつもりだったのよ。
 それに私はミラージュという身体を持っているのよね。
 まさか、巻き込まれ召喚?とか思ったけど、称号の中に(異世界の被召喚免除・召喚禁止)があったのよ。つまり巻き込まれも、召喚でもない。だからこそ、どうもわからない。

 まぁ、しばらくはこの街にいましょう。
 さて、よるのお仕事をしますか~。転移!

 ボスタニア王国の城に転移してきた。
 ククククク!いたいた!うらめしや~!

王妃「ギャーーーーー!」

 王妃の第一声は、ギャーって何よ!全く反省していないじゃない!
 軽く気絶させて、前から目をつけていた、腰を抜かしていた彼女側つきのメイド(侯爵令嬢?)とか鎖で縛って、私がいなくなった後のこととかを聞いて、スキンシップをはかる。

 ぐへへへ。

日記 ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 2月17日18日

 17日は、馬車の中。
 18日、今日は前から目をつけていた者達も分かり会えたのはよかった。明日からはもっと頑張ろう。

 

 
 
 
 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

思いを込めてあなたに贈る

あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...