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第一章 転生先は……どこ?
第十八話 怒らないのよ
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久しぶりに晴れた日、迎えにきたポポ達と一緒に山の中を飛ぶように走るアビー。
『もう、アビー飛ばしすぎ!』
『久しぶりの山だもんね』
『それでも飛ばしすぎだよ!』
「そう? だって久しぶりの晴れだよ。嬉しくもなるでしょ!」
はしゃぎながら走ること数分、いつもの池の畔に近寄った瞬間にウンディーネの強烈な抱擁がアビーを受け止める。
『やっと、会えた!』
「ディーネ、苦しい……」
『もう、そんなつれないこと言わないの! 久しぶりなのよ、もう少しいいじゃない……ん? アビー、あなた何か変わった?』
「え? どういうこと?」
『分からないの? アビー、あなたからは、私達精霊と同じ気が出ているわよ』
「え? ええ!」
『アビー、あなたこのまま家に帰ったら、捕まるわよ』
「捕まるって、誰に?」
『精霊教よ!』
「嘘! だって、私は人だよ? 確かに精霊魔法は使えるけど」
『そうね。ディーネの言う通りね』
「シルフィ。本当なの?」
『私の言うことは信じないのに……』
「ディーネは黙ってて!」
『……はい』
『ふふふ、ディーネが言う様にアビーからは精霊……ううん、私達大精霊に近いわね』
「どうしよう。精霊教に捕まったら、もうお父さんお母さんにも会えなくなっちゃう……ぐすっ」
『慌てないの。少なくともここにいる分には大丈夫だけど……お家には帰れそうにないわね』
「え~そんなのダメだよ……」
アビーの両目から涙がこぼれ落ちると、長老がアビーの前に出てくる。
『アビーよ。こんな時の為の『結界魔法』じゃ!』
「長老……うん。分かった」
アビーは長老に言われた様に結界魔法で自分から出る精霊に似た雰囲気が外に漏れないように結界を張る。
『え? アビー……何してんの?』
『あら、アビーったら。そんなことまで出来るのね』
『ホント、凄いわね……って、そういうことじゃないでしょ! シルフィ、これがどういうことか分かっているの!』
『何を騒いでいるんだ。おう、アビー久しぶりだな。ん?』
『アビーじゃないか。やっと来てくれたんだな。ん?』
『『アビーだけど、アビーじゃない?』』
「僕はアビーだよ?」
ノム爺とサラは久しぶりのアビーとの再会に喜んでいたが、アビーの雰囲気が変わったことで戸惑う。
『アビーよ。どうやら、成功したみたいじゃな』
『成功……私達が出来なかったことをアビーが?』
『もう、アビーったら。私達にも教えてもらうわよ』
『長老よ。どういうことだ?』
『そうだぜ、シルフィ。俺達にも分かる様に説明してくれよ』
「説明って言われても……」
アビーがディーネ達にどうやって説明しようかと考える。
『アビー、もしかして困っている?』
『困っているのなら、私たちにお任せよ』
『私達が大精霊様達に教えるの!』
『ポポ、教えるってどういうこと?』
ウンディーネの問いにポポ達が小さな胸を張る。
『それは……』
『こういうことなの!』
『結界!』
ポポ達は一斉に結界魔法を張るとウンディーネ達はその様子に驚く。
『あんた達、いつの間に!』
『ワシも出来ますのじゃ! 結界!』
『って、長老。あんたもかよ』
ポポ達三人に加え、長老までもが結界を張って見せたことにウンディーネ達、大精霊は驚くが、すぐに一つの答えに辿り着く。
『うふふ。そうなのね。アビーがあなた達に結界魔法を教えたのね』
「怒る?」
『怒る? どうして、そう思うの?』
「だって、長老が……」
『あ、アビー。な、何を言うのかな?』
『長老、少し黙ってて!』
『シルフィード様……』
『いいから。ね?』
『はい……』
『それで、どうして怒るって思ったの?』
「だって、長老が……シルフィ達が使えない結界魔法を使えることがバレたら怒られるって言うんだもん」
『あぁ~長老……どういうことなの?』
『ゆ、許して下され。シルフィード様だけなら、怒られはしないと思っておりましたが……』
『『『『が?』』』』
『他の御三方は間違いなくお怒りになるだろうと思い黙っておりましたのじゃ』
『長老! あんたは!』
『でも、正解よね。長老がそう思うのも無理ないわよ』
『シルフィまで……』
『ワシらまでディーネと一緒にされたぞ』
『うん。それはイヤだな。でも、長老。俺達は結界魔法を教えてくれたら、怒りはしないぞ』
『じゃあ、ワシは許されるのですね』
『ワシは許す』
『俺も許す』
『あら、私は怒ってないわよ』
三人の大精霊と長老の視線がウンディーネに集中する。
『な、なんだよ。私だって……ゆ……』
『『『『ゆ?』』』』
『許す。許せばいんだろ!』
『おお! 感謝致しますのじゃ!』
『じゃあ、ポポ、ププ、ピピ。教えてもらえるかしら?』
『『『はい! シルフィード様!』』』
ポポ達の指導の下、大精霊達は結界魔法を憶え、使うことが出来る様になった。
『これで、私もアビーのところに行けるのね!』
『『『ダメだ(よ)!』』』
『ちぇ!』
『ディーネ。まだ結界魔法は憶えたばかりで不安定なのよ。ちゃんと使えるようになるまではダメだからね』
『もう、シルフィは真面目なんだから』
『ディーネがお気楽すぎるのよ』
『そうとも言うな』
『その通りだ』
『もう、アビー飛ばしすぎ!』
『久しぶりの山だもんね』
『それでも飛ばしすぎだよ!』
「そう? だって久しぶりの晴れだよ。嬉しくもなるでしょ!」
はしゃぎながら走ること数分、いつもの池の畔に近寄った瞬間にウンディーネの強烈な抱擁がアビーを受け止める。
『やっと、会えた!』
「ディーネ、苦しい……」
『もう、そんなつれないこと言わないの! 久しぶりなのよ、もう少しいいじゃない……ん? アビー、あなた何か変わった?』
「え? どういうこと?」
『分からないの? アビー、あなたからは、私達精霊と同じ気が出ているわよ』
「え? ええ!」
『アビー、あなたこのまま家に帰ったら、捕まるわよ』
「捕まるって、誰に?」
『精霊教よ!』
「嘘! だって、私は人だよ? 確かに精霊魔法は使えるけど」
『そうね。ディーネの言う通りね』
「シルフィ。本当なの?」
『私の言うことは信じないのに……』
「ディーネは黙ってて!」
『……はい』
『ふふふ、ディーネが言う様にアビーからは精霊……ううん、私達大精霊に近いわね』
「どうしよう。精霊教に捕まったら、もうお父さんお母さんにも会えなくなっちゃう……ぐすっ」
『慌てないの。少なくともここにいる分には大丈夫だけど……お家には帰れそうにないわね』
「え~そんなのダメだよ……」
アビーの両目から涙がこぼれ落ちると、長老がアビーの前に出てくる。
『アビーよ。こんな時の為の『結界魔法』じゃ!』
「長老……うん。分かった」
アビーは長老に言われた様に結界魔法で自分から出る精霊に似た雰囲気が外に漏れないように結界を張る。
『え? アビー……何してんの?』
『あら、アビーったら。そんなことまで出来るのね』
『ホント、凄いわね……って、そういうことじゃないでしょ! シルフィ、これがどういうことか分かっているの!』
『何を騒いでいるんだ。おう、アビー久しぶりだな。ん?』
『アビーじゃないか。やっと来てくれたんだな。ん?』
『『アビーだけど、アビーじゃない?』』
「僕はアビーだよ?」
ノム爺とサラは久しぶりのアビーとの再会に喜んでいたが、アビーの雰囲気が変わったことで戸惑う。
『アビーよ。どうやら、成功したみたいじゃな』
『成功……私達が出来なかったことをアビーが?』
『もう、アビーったら。私達にも教えてもらうわよ』
『長老よ。どういうことだ?』
『そうだぜ、シルフィ。俺達にも分かる様に説明してくれよ』
「説明って言われても……」
アビーがディーネ達にどうやって説明しようかと考える。
『アビー、もしかして困っている?』
『困っているのなら、私たちにお任せよ』
『私達が大精霊様達に教えるの!』
『ポポ、教えるってどういうこと?』
ウンディーネの問いにポポ達が小さな胸を張る。
『それは……』
『こういうことなの!』
『結界!』
ポポ達は一斉に結界魔法を張るとウンディーネ達はその様子に驚く。
『あんた達、いつの間に!』
『ワシも出来ますのじゃ! 結界!』
『って、長老。あんたもかよ』
ポポ達三人に加え、長老までもが結界を張って見せたことにウンディーネ達、大精霊は驚くが、すぐに一つの答えに辿り着く。
『うふふ。そうなのね。アビーがあなた達に結界魔法を教えたのね』
「怒る?」
『怒る? どうして、そう思うの?』
「だって、長老が……」
『あ、アビー。な、何を言うのかな?』
『長老、少し黙ってて!』
『シルフィード様……』
『いいから。ね?』
『はい……』
『それで、どうして怒るって思ったの?』
「だって、長老が……シルフィ達が使えない結界魔法を使えることがバレたら怒られるって言うんだもん」
『あぁ~長老……どういうことなの?』
『ゆ、許して下され。シルフィード様だけなら、怒られはしないと思っておりましたが……』
『『『『が?』』』』
『他の御三方は間違いなくお怒りになるだろうと思い黙っておりましたのじゃ』
『長老! あんたは!』
『でも、正解よね。長老がそう思うのも無理ないわよ』
『シルフィまで……』
『ワシらまでディーネと一緒にされたぞ』
『うん。それはイヤだな。でも、長老。俺達は結界魔法を教えてくれたら、怒りはしないぞ』
『じゃあ、ワシは許されるのですね』
『ワシは許す』
『俺も許す』
『あら、私は怒ってないわよ』
三人の大精霊と長老の視線がウンディーネに集中する。
『な、なんだよ。私だって……ゆ……』
『『『『ゆ?』』』』
『許す。許せばいんだろ!』
『おお! 感謝致しますのじゃ!』
『じゃあ、ポポ、ププ、ピピ。教えてもらえるかしら?』
『『『はい! シルフィード様!』』』
ポポ達の指導の下、大精霊達は結界魔法を憶え、使うことが出来る様になった。
『これで、私もアビーのところに行けるのね!』
『『『ダメだ(よ)!』』』
『ちぇ!』
『ディーネ。まだ結界魔法は憶えたばかりで不安定なのよ。ちゃんと使えるようになるまではダメだからね』
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『ディーネがお気楽すぎるのよ』
『そうとも言うな』
『その通りだ』
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