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慣れる猫と慣れない猫
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家の中で飼われている猫にとっては避けられないモノとの戦いがある。
それは掃除機だ。
段ボールハウスで過ごす子猫の頃は、音は聞こえるが姿は見えない掃除機に対しどうしているのかと、中を覗けば子猫同士で隅っこにかたまっていた。掃除機を動かしたまま子猫の方に手を伸ばすと『カッカッ!』と空気砲を撃たれる。
このままじゃ嫌われるかと掃除機のスイッチを切り、もう一度手を子猫達に近付ける。すると、今度は危険がないかを確認するように鼻を近付け匂いを嗅ぎ、なにも危険性はないと感じると塊がほぐれてくる。
解れつつ伸ばした指の匂いを嗅ぎに来る子猫につい、悪戯心が芽生えてしまい、もう片方の手で掃除機のスイッチを入れると子猫は飛び上がり軽いパニック状態で、またかたまり始める。そして、指を近付けるとまた空気砲が放たれる。
掃除機のスイッチを切ると、また安全確認で近づいて来て……
そんなことを数回繰り返し、人間不信なるからと家人に諌められ止める。
子猫が段ボールハウスでかたまっているうちに部屋の掃除を終わらせ、子猫に詫びるために段ボールハウスの中を覗き込むとかたまったままの状態で、軽い寝息を立てていた。
揶揄いすぎたことを反省し、先住猫を膝の上に乗せ、もふもふを堪能する。
先住猫もこういう風に悪戯をしてしまう私の悪戯の被害者だった訳だが、今では掃除機を掛けてもそれほど反応することはなく、「はいはいお願いしますね」と言う感じで、低い位置から高い位置へ移動するくらいだ。
まあ、それでも掃除機のノズルを鼻先に近付ければ、強烈な猫パンチが放たれる訳だが、それ以外はほぼ無反応に近い。
そして面白いことに、この掃除機のノズルに対してはスイッチが入っていようがいまいが反応は同じだ。
もう『掃除機のノズルは敵だ』と認識されているのだろう。
だが、この掃除機のノズルの反応の仕方にも先住猫達の中では異なるパターンがある。
・構わない
・逃げる
・戦う
『構わない』というのは、掃除機のノズルを近付けようが吸い込もうがなにをされてもお構いなしという猫。
『逃げる』は、文字通りに掃除機のノズルが近付くとすごい勢いで逃げ出す猫。大半はこの反応だけど、もう一つの『戦う』を選択する猫もいることだ。
動物の本能として、抗いたくなるのかもしれないが、なぜ逃げないのか。これまでの戦い? から敵わないのは分かっているはずなのになぜ向かってくるのだろうか。しかも『バコン』と結構大きめの音が出るくらいの猫パンチを放つ。肉球が痛くないのかと心配するくらいの音だ。
たまに痛いのか、猫パンチの後に前足の先をブルブルとはらうような仕草をする。
そんなに痛い思いをしてまで、戦いたいものだろうか。私には分からないが、猫達の中にも負けられない戦いがあるのかも知れない。
ただ、分からないのが掃除機に猫パンチを叩き込む猫が電動歯ブラシの振動は大好きらしいということだ。
私が電動歯ブラシで歯を磨いていると決まって膝の上に乗ってきて手に持つ電動歯ブラシを自分の方に引き寄せ、噛みつこうとする。
まあ、掃除機ほどの騒音はないが、モーター音と振動は気にならないのだろうか。
本当に不思議だ。
それは掃除機だ。
段ボールハウスで過ごす子猫の頃は、音は聞こえるが姿は見えない掃除機に対しどうしているのかと、中を覗けば子猫同士で隅っこにかたまっていた。掃除機を動かしたまま子猫の方に手を伸ばすと『カッカッ!』と空気砲を撃たれる。
このままじゃ嫌われるかと掃除機のスイッチを切り、もう一度手を子猫達に近付ける。すると、今度は危険がないかを確認するように鼻を近付け匂いを嗅ぎ、なにも危険性はないと感じると塊がほぐれてくる。
解れつつ伸ばした指の匂いを嗅ぎに来る子猫につい、悪戯心が芽生えてしまい、もう片方の手で掃除機のスイッチを入れると子猫は飛び上がり軽いパニック状態で、またかたまり始める。そして、指を近付けるとまた空気砲が放たれる。
掃除機のスイッチを切ると、また安全確認で近づいて来て……
そんなことを数回繰り返し、人間不信なるからと家人に諌められ止める。
子猫が段ボールハウスでかたまっているうちに部屋の掃除を終わらせ、子猫に詫びるために段ボールハウスの中を覗き込むとかたまったままの状態で、軽い寝息を立てていた。
揶揄いすぎたことを反省し、先住猫を膝の上に乗せ、もふもふを堪能する。
先住猫もこういう風に悪戯をしてしまう私の悪戯の被害者だった訳だが、今では掃除機を掛けてもそれほど反応することはなく、「はいはいお願いしますね」と言う感じで、低い位置から高い位置へ移動するくらいだ。
まあ、それでも掃除機のノズルを鼻先に近付ければ、強烈な猫パンチが放たれる訳だが、それ以外はほぼ無反応に近い。
そして面白いことに、この掃除機のノズルに対してはスイッチが入っていようがいまいが反応は同じだ。
もう『掃除機のノズルは敵だ』と認識されているのだろう。
だが、この掃除機のノズルの反応の仕方にも先住猫達の中では異なるパターンがある。
・構わない
・逃げる
・戦う
『構わない』というのは、掃除機のノズルを近付けようが吸い込もうがなにをされてもお構いなしという猫。
『逃げる』は、文字通りに掃除機のノズルが近付くとすごい勢いで逃げ出す猫。大半はこの反応だけど、もう一つの『戦う』を選択する猫もいることだ。
動物の本能として、抗いたくなるのかもしれないが、なぜ逃げないのか。これまでの戦い? から敵わないのは分かっているはずなのになぜ向かってくるのだろうか。しかも『バコン』と結構大きめの音が出るくらいの猫パンチを放つ。肉球が痛くないのかと心配するくらいの音だ。
たまに痛いのか、猫パンチの後に前足の先をブルブルとはらうような仕草をする。
そんなに痛い思いをしてまで、戦いたいものだろうか。私には分からないが、猫達の中にも負けられない戦いがあるのかも知れない。
ただ、分からないのが掃除機に猫パンチを叩き込む猫が電動歯ブラシの振動は大好きらしいということだ。
私が電動歯ブラシで歯を磨いていると決まって膝の上に乗ってきて手に持つ電動歯ブラシを自分の方に引き寄せ、噛みつこうとする。
まあ、掃除機ほどの騒音はないが、モーター音と振動は気にならないのだろうか。
本当に不思議だ。
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