猫と暮らす日々

ももがぶ

文字の大きさ
16 / 67

威厳? 軽視?

しおりを挟む
犬が縦社会で自分の順位がはっきりしないと不安になるとかならないとか。

なら、猫はどうかと言えば、縦社会とは言えないと思う。

先住猫の尻尾に戯れる子猫は当然だが、大人になっても年に関係なく誰彼構わずケンカを吹っ掛けるのはいる。

そんな感じだから、猫には『縦』として、目上という存在はいないものだと思っていた。

しかし、ある日いつものように猫じゃらしで遊んでいると、ふと気付く。

ある先住猫の上に猫じゃらしを置いても、その猫じゃらしに飛びつくことはなくジッと猫じゃらしが動くのを待っているのだ。
しかも一匹だけじゃなく、一緒に遊んでいた子猫達と一緒に数匹がただただジッと見ている。

あれ? と思ったので、ならもう一匹の先住猫にも同じように猫じゃらしを寝ているお腹の上に猫じゃらしを置くと、すぐに猫じゃらしに飛び付き、その先住猫のお腹を踏み荒らす。

どうやら、目上の猫という存在はいないが、威厳というか威圧というか、子猫達にとっては逆らってはいけない大人の猫はいるみたいだ。

ただ、これだけで判断するのはどうかと思い、猫じゃらしではなくレーザーポインターで試してみる。

床にレーザーポインターを照射してゆっくりと動かすと、子猫達はすぐに反応する。そして、どんなに前足を当てても掴むことが出来ないレーザーポインターの赤い光点をペシペシとイラついているように叩きまくる。

そして、光点を動かすとダダダッと一斉に走り出す子猫達。

この勢いなら、威圧感満載の先住猫にも突撃する筈。そうなることを期待して、レーザーポインターの光点を、素早く動かしながら先住猫の背中で止める。

さあ、行け! と見ていたが、子猫達は先住猫の前で急停止。

おや? と思ったが、やはり光点をジッと見て、動き出すのを待っている。

なら、もう片方の猫にも同じようにレーザーポインターを追いかける勢いそのままに先住猫の背中の位置で光点を止めると、勢いよく前足で光点目掛けて、猫パンチ!
いきなり、猫パンチされた先住猫は子猫を睨みつけるが、子猫は気にすることなく光点に集中している。

光点を少しイラだっている先住猫の前足、お腹、頭と光点を動かすが、その全てに反応し先住猫を踏み付け、光点を追いかけ回すことに夢中な子猫達。

この二匹の猫に見た目的な違いは見当たらない。

二匹とも雄で、年もそれほど離れてはいない。

なのに、片方は威圧しているのか、尊敬されているのか分からないが、子猫達は苦手なおじさんと認識しているように思える。

そして、もう片方はいつも保父として子猫達の面倒を見てきたのだから、もう少し尊敬されてもいいのに気付けば、子猫達から軽視される存在になってしまっている。

これも、子猫達からの愛情として捉えるべきなのだろうか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

◆アルファポリスの24hポイントって?◆「1時間で消滅する数百ptの謎」や「投稿インセンティブ」「読者数/PV早見表」等の考察・所感エッセイ

カワカツ
エッセイ・ノンフィクション
◆24h.ptから算出する「読者(閲覧・PV)数確認早見表」を追加しました。各カテゴリ100人までの読者数を確認可能です。自作品の読者数把握の参考にご利用下さい。※P.15〜P.20に掲載 (2023.9.8時点確認の各カテゴリptより算出) ◆「結局、アルファポリスの24hポイントって何なの!」ってモヤモヤ感を短いエッセイとして書きなぐっていましたが、途中から『24hポイントの仕組み考察』になってしまいました。 ◆「せっかく増えた数百ptが1時間足らずで消えてしまってる?!」とか、「24h.ptは分かるけど、結局、何人の読者さんが見てくれてるの?」など、気付いた事や疑問などをつらつら上げています。

処理中です...