146 / 190
第3章 ただいま、放浪中
第21話 やっと解放されたと思ったのに
しおりを挟む
「なるほど……」
「じゃ「待て!」……え?」
「どこへ行くつもりだ?」
「どこって……もう、用は済んだでしょうからお暇しようかと……」
「まだ、済んでいない!」
「いや、でも……」
「ふぅ~そうね。まだ、大人しく座ってなさい」
「ウララ……」
ある程度、話し終わったところで俺が「じゃ」と痺れている足を揉みながら立とうとすると王が「どこへ行く」と止める。
俺の話したいことは話し終わったからと素直にこの場から去ろうとしていると告げれば、まだ話は終わっていないと言い、先輩もそれに追従するように立ち上がろうとする俺の肩を上からグッと押し正座の続行を強制する。
「もう、全部話したでしょう。まだ、何の用があると言うんですか?」
「……私は確かにヒロ殿に対し国内外を移動し見聞を広めて欲しいとも、出来ればよき女性を見付けて欲しいとも言った」
「ですよね。だから、こうして「だからと言って誰がここまでしろと……」……えぇ!」
「思えば、私の考えが甘かったのかも知れないが、まだこちらの世界のこともよく知らないのだから先ずは国内の近場から足を運ぶモノだと思っていたのだが……何故、国外なのだ。しかも世界樹の守人を連れてくるなんて……誰が想像出来るか!」
「でも、着いて来ちゃった訳ですし」
「そうだな……それも二人ともヒロ殿と添い遂げたいとまで言う。私はクリスになんと説明すればいいのだ……」
「……頑張って下さい」
「頑張って説明出来るモノなら、こうして悩まぬわ!」
「陛下……落ち着いて下さい」
「ああ、すまぬな」
確かに王は自分のもしもの時の為の避難場所を確保する為に国内外を尋ねて欲しいと俺に依頼してきた。
そして王は「国内の見識も不十分なのにいきなり国外に行くヤツがいると思うか!」と呆れている。
でも、国内なんて行こうと思えばいつでも行けると思ったからこその国外なんだけどね。そんな俺の気持ちを王が慮ることがないように俺も王の目論見など分かるハズもない。
結果的に一日単位で、イチ世界樹、イチ守人で二日で二本の世界樹を尋ね、そのそれぞれの守人を連れてきてしまった訳だが、どちらも俺の責任じゃないと今でも思っている。
王がクリスにどうやって説明しようかと頭を悩ませている内にチャンスかなと腰を浮かそうとすれば「まだよ」と先輩が俺の肩をグッと押す。
「えっと、ウララは何用?」
「何用って……あなたねぇ!」
「ちょっと、待って!」
「何?」
「いや、何度も言うけどさ。ウララはどういう立場でモノを言おうとしているのかだけ聞かせてくれるかな」
「はい?」
「いや、だってさ。クリスの時もそうだけどさ。ウララは俺からの告白を振ったでしょ?」
「それは……でも、保留って言ったじゃない!」
「うん。そうだね。だから、まだウララとはそう言った関係ではない訳でしょ。なのに俺の女性関係に物言おうとするのはどうなのかなって思わない?」
「ぐ……」
「はいはい、そういう訳でウララ様はちょっと横にどいて下さいね」
「そうですね」
「あ、あなた達まで……」
先輩が言いたいことは大体分かる。昨日、今日と綺麗でスタイル抜群な女性を連れて来て、しかもそれが俺に対し非常に好意的だとなれば、何か文句を言いたくなるのも分かる気はするが、そもそも先輩とはまだ何もないから、未だ先輩と後輩の関係のままだ。
そう言うことだからと先輩がまだ何か言おうとしているけど、俺の足も限界が近いのでソロッと立ち上がろうとすれば、セシル達が先輩を退かして俺の前に立つ。
「お話しは大体分かりました」
「ええ、少なくとも争う気はありません。まあ、私達が争ったところで色々な面で負けるのは分かっています」
「なので、私達はお世話に回りたいと思いますので、よろしくお願いします」
「お願いします」
「いや、それは有り難いけど……じゃ、俺はいいかな?」
「では、お風呂へご案内します」
「そうですね。ヒロ様、ちょっとだけ匂います」
「え? そうかな?」
「はい。どことなく汗の臭いが致します」
「あ!」
セシル達は俺が汗臭いと言って来た。俺自体はそれほど汗をかいたという認識はなかったが、ガルちゃんのいた世界樹の場所は確かに少し暑かったかなと思わなくもない。
でもだからと言って今お風呂に入らなくてもいいのではとユリアに言えば「セシル様も汗をかいているので」とフフッと笑って見せる。
俺はあぁ~と得心するが、だからと言ってそれが俺を風呂に追い立てる理由になるのかと言えば「そちらの方もまだお風呂をご存じないようなので」とガルちゃんを見れば「風呂?」と不思議そうにしている。
そんなガルちゃんにリーアさんがコソッと耳打ちしお風呂について教えているのかガルちゃんの顔がニヤリとし口角が上がると「よし、行くぞ!」と俺を無理矢理立ち上がらせて引き摺るように歩き出す。
「ちょ、ちょっと!」
「ならば、私が足を持ちましょう」
「じゃ、私も」
「お手伝いします」
いつの間にかガルちゃん、リーアさん、セシルにユリアが俺の手足を持ってお風呂場へと向かう。
「いや、待って! 歩けるから!」
「大丈夫ですよ。私達にお任せ下さい」
「おう! さっき聞いたぞ。お風呂場ではいろんなことをするんだろ?」
ガルちゃんがまたニヤリと笑うが「違うからね!」と言っても「またまたぁ~」と相手にしてくれない。
「もう、いいです……」
『主ぃ~』
「私も汗をかいているんですがね……」
『ぷぅ~』
「じゃ「待て!」……え?」
「どこへ行くつもりだ?」
「どこって……もう、用は済んだでしょうからお暇しようかと……」
「まだ、済んでいない!」
「いや、でも……」
「ふぅ~そうね。まだ、大人しく座ってなさい」
「ウララ……」
ある程度、話し終わったところで俺が「じゃ」と痺れている足を揉みながら立とうとすると王が「どこへ行く」と止める。
俺の話したいことは話し終わったからと素直にこの場から去ろうとしていると告げれば、まだ話は終わっていないと言い、先輩もそれに追従するように立ち上がろうとする俺の肩を上からグッと押し正座の続行を強制する。
「もう、全部話したでしょう。まだ、何の用があると言うんですか?」
「……私は確かにヒロ殿に対し国内外を移動し見聞を広めて欲しいとも、出来ればよき女性を見付けて欲しいとも言った」
「ですよね。だから、こうして「だからと言って誰がここまでしろと……」……えぇ!」
「思えば、私の考えが甘かったのかも知れないが、まだこちらの世界のこともよく知らないのだから先ずは国内の近場から足を運ぶモノだと思っていたのだが……何故、国外なのだ。しかも世界樹の守人を連れてくるなんて……誰が想像出来るか!」
「でも、着いて来ちゃった訳ですし」
「そうだな……それも二人ともヒロ殿と添い遂げたいとまで言う。私はクリスになんと説明すればいいのだ……」
「……頑張って下さい」
「頑張って説明出来るモノなら、こうして悩まぬわ!」
「陛下……落ち着いて下さい」
「ああ、すまぬな」
確かに王は自分のもしもの時の為の避難場所を確保する為に国内外を尋ねて欲しいと俺に依頼してきた。
そして王は「国内の見識も不十分なのにいきなり国外に行くヤツがいると思うか!」と呆れている。
でも、国内なんて行こうと思えばいつでも行けると思ったからこその国外なんだけどね。そんな俺の気持ちを王が慮ることがないように俺も王の目論見など分かるハズもない。
結果的に一日単位で、イチ世界樹、イチ守人で二日で二本の世界樹を尋ね、そのそれぞれの守人を連れてきてしまった訳だが、どちらも俺の責任じゃないと今でも思っている。
王がクリスにどうやって説明しようかと頭を悩ませている内にチャンスかなと腰を浮かそうとすれば「まだよ」と先輩が俺の肩をグッと押す。
「えっと、ウララは何用?」
「何用って……あなたねぇ!」
「ちょっと、待って!」
「何?」
「いや、何度も言うけどさ。ウララはどういう立場でモノを言おうとしているのかだけ聞かせてくれるかな」
「はい?」
「いや、だってさ。クリスの時もそうだけどさ。ウララは俺からの告白を振ったでしょ?」
「それは……でも、保留って言ったじゃない!」
「うん。そうだね。だから、まだウララとはそう言った関係ではない訳でしょ。なのに俺の女性関係に物言おうとするのはどうなのかなって思わない?」
「ぐ……」
「はいはい、そういう訳でウララ様はちょっと横にどいて下さいね」
「そうですね」
「あ、あなた達まで……」
先輩が言いたいことは大体分かる。昨日、今日と綺麗でスタイル抜群な女性を連れて来て、しかもそれが俺に対し非常に好意的だとなれば、何か文句を言いたくなるのも分かる気はするが、そもそも先輩とはまだ何もないから、未だ先輩と後輩の関係のままだ。
そう言うことだからと先輩がまだ何か言おうとしているけど、俺の足も限界が近いのでソロッと立ち上がろうとすれば、セシル達が先輩を退かして俺の前に立つ。
「お話しは大体分かりました」
「ええ、少なくとも争う気はありません。まあ、私達が争ったところで色々な面で負けるのは分かっています」
「なので、私達はお世話に回りたいと思いますので、よろしくお願いします」
「お願いします」
「いや、それは有り難いけど……じゃ、俺はいいかな?」
「では、お風呂へご案内します」
「そうですね。ヒロ様、ちょっとだけ匂います」
「え? そうかな?」
「はい。どことなく汗の臭いが致します」
「あ!」
セシル達は俺が汗臭いと言って来た。俺自体はそれほど汗をかいたという認識はなかったが、ガルちゃんのいた世界樹の場所は確かに少し暑かったかなと思わなくもない。
でもだからと言って今お風呂に入らなくてもいいのではとユリアに言えば「セシル様も汗をかいているので」とフフッと笑って見せる。
俺はあぁ~と得心するが、だからと言ってそれが俺を風呂に追い立てる理由になるのかと言えば「そちらの方もまだお風呂をご存じないようなので」とガルちゃんを見れば「風呂?」と不思議そうにしている。
そんなガルちゃんにリーアさんがコソッと耳打ちしお風呂について教えているのかガルちゃんの顔がニヤリとし口角が上がると「よし、行くぞ!」と俺を無理矢理立ち上がらせて引き摺るように歩き出す。
「ちょ、ちょっと!」
「ならば、私が足を持ちましょう」
「じゃ、私も」
「お手伝いします」
いつの間にかガルちゃん、リーアさん、セシルにユリアが俺の手足を持ってお風呂場へと向かう。
「いや、待って! 歩けるから!」
「大丈夫ですよ。私達にお任せ下さい」
「おう! さっき聞いたぞ。お風呂場ではいろんなことをするんだろ?」
ガルちゃんがまたニヤリと笑うが「違うからね!」と言っても「またまたぁ~」と相手にしてくれない。
「もう、いいです……」
『主ぃ~』
「私も汗をかいているんですがね……」
『ぷぅ~』
46
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる