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◆競りました
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「ケインよ、ワシに黙ってこんな物を作るのは、ちょっとズルくないか。」
「ズルいって言われても…これは話の流れでこうなったので。」
「「あれを話の流れって…」」
「まあ、ええわ。乗っても構わんのじゃろ。」
ビルさんを押し退けシートに座り、アレコレを確かめるとコースへと飛び出して行った。
「あ~俺も乗りたかったのに。ま、いいか。」
チャチャッと色違いのカートを四台作り、一つに俺が座り、残りにビルさん、リーサさん、アンジェさんに座るように促して、ガンツさんが横を通り過ぎたタイミングでコースに出る。
「むぅあれはケインか。ふふん抜かせん!」とアクセルを踏み込む。
「ああ、ガンツさんが『離し』にでたみたいね。ビルさん、行っちゃって!」
「はい!」と勢いよく走り出す。
「ケインよ、これは楽しいな。」する~っと横に並んで話掛けてくる。
「ねえ、このペダルを強く踏めばいいのよね。」
「はい、ただスピードが出るので注意して下さいね。」
「ええ、分かってるわ。ふふ、待ってなさいガンツ!」
そこへ一周回ってきたガンツさんが俺達を追い越していったタイミングでアンジェさんが踏み込む。
「ガンツ、待ちなさ~い!」
「うわぁガンツさんに着いていってるよ。アンジェさん凄い!」
俺とリーサさんはゆったり二周したところで、ピットレーンに入りカートから降りたが、三人はまだ走っていた。いや競っていた?
三台で横並びでコーナーを攻めるとか見てる方がハラハラしてしまうよ。
アンジェさんの意外な一面というか本性というかいろいろな物が見えた様な気がした。
しばらくして三台並んでピットレーンへと入って来てガンツさんが降りるなり俺に言う。
「ケイン、これはいいな、凄く楽しい!車のレースとはまた違った楽しみがある。これもセバスと競り合ってみたいの~チラッ」
「そんなに気にいったのなら、いいですよ。ここはお任せしましょう。」
「おお!いいのか、もう貰ったぞ。返さんぞ。」
「貴方…」
「おめでとうございます。また新たな肩書きが増えましたね。はい拍手~」
『『『パチパチパチ』』』
「ハッ!諮ったな、ケイン。」
「何のことでしょう。気に入ってもらえてよかったです。ホントに。ククッ」
「う~してやられた感が凄いが、まあしょうがないわ。誰か下に付けんとの。チラッ」
「ああ、ビルさんはダメですよ。まだセバス様のが終わっていませんから。」
「チッしゃあないの~誰か探すか。」
「では、ビルさん領都の工房に繋ぎますね。」
「はい、お願いします。」
「では、選定が終わったら、連絡くださいね。」
「わかりました。では失礼します。」
ゲートを潜って行くのを見送り、ガンツさんに言う。
「ガンツさんのチームも選んでもらうようにしたから。」
「それはありがたい。ちなみにセバスの新車のデザインはどうなった?」
ガンツさんに模型を三台見せると、ワシの趣味には合わんと一蹴されてしまった。
「何故だ!」とは思うが、あのタケ○リのセンスだとそうなるのかな。
それから、ついでだからとガンツさんの車に乗り帰宅する。
「じゃガンツさん、アンジェさん、リーサさん、また明日ね。」
「おう。」
「ええ。」
「分かった。」
三人と別れ家に帰る。
「ただいま~」と声をかけると父さんから呼ばれたのでソファに座る。
「ケイン、お前ギルドには寄ったか?」
「この間、いろいろ登録してもらったけど、行ってはないかな?」
「は~ギルドの人が困っていたぞ。明日行ってみるんだな。」
「え~行かないとダメなの?」
「俺に言われてもな。本人じゃなきゃダメだと言ってたからな。」
「もう面倒臭い。」
「…お前が行かないと俺が、その面倒臭いことになるんだ。いいか行けよ、忘れるなよ。」
「はいはい、行きますよ。」
「話は終わった?なら、ケインは手洗いうがいを済ませて来なさい。ご飯にするから。」
夕食を済ませ、お風呂にと思ったら『入浴中』の札が掛かっていた。
俺の風呂なのに…もうずっと一番風呂に入っていない。
あのピリッとした感覚も随分と味わっていない。
俺が望んだ、俺の風呂なのに。
何とか風呂を済ませ、部屋に戻り考える。
「作りたいものはほとんど作ったと思う。『陸』は随分作ったよな。キックボードにママチャリ、モトクロスバイク、車にカートに魔導列車。『陸』はもう打ち止めかな。いや後は大型バスとかトラックもあるか。『空』は今のところあれ一機だけだな。後、やれることはジェットエンジンの搭載か。なら次は『海』だね。もうすぐ夏本番だし。船にジェットスキーとなれば、マリンレジャーもいいかも。なら、ウォーターパークも欲しくなるなあ。大型フェリーもいいけど、クルーザーも欲しくなる。う~ん悩む。まあいいか明日だ、明日。寝る。」
「で、次に作る物を決めようと思うんだ。」
「何じゃいきなり。」
翌朝に工房でのいつものミーティング中にガンツさんに切り出した。
「実はさ…」と昨夜寝る前に思い付いた事を話してみる。
「まあそうだな。今まではいろいろと作ってきたが、確かに出し尽くした感はあるな。」
「あ、建設重機作るって言っててクレーンしか作ってなかった。」
「あれか?あれなら既に何台かできているぞ。」
「へ?何で?俺作ってないよね?」
「お前、あそこにサンプル模型を置いていっただろう。あれな結構緻密に作っているもんだから、あれだけで動きが追えてな、そのまま作れたと言ってたぞ。」
「ふぇ~あれだけで出来たんだ。凄い!」
「まあ後で動きに問題ないか確認してくれればええから、忘れるなよ。」
「(自分も今迄忘れていたくせに。)」
「何か言うたか?」
「いえ、何も。」
「それで、今度は『海』に行くわけか。」
「そう、まずは港の整備だね。やっていい?」
「港は波止場を作るくらいならいいぞ。あと造船所もお前の好きにするがいい。」
「分かった。」
「で、船を作るはいいが、船大工は雇っているのか?」
「え?何で。雇ってないよ。」
「何でって、船大工がいないと作れんじゃろ?どうするんじゃ、木材とか選ぶだけでも難しいぞ。」
「何で?木材ってほとんど使わないよ。」
「なぜじゃ?船なら必要じゃろ?」
「チッチッチッ分かってないな、ガンツさん。」と人差し指を顔の前で横に振る。
「工作室に行こうか。」
「むう分からんのだ。」
「面白そうね。」
「知りたいな。」
全員で工作室に入り、スライム樹脂で作った幅30cm、横70cm、高さ30cmくらいの水槽を用意し、水を入れる。
「これに木の板を浮かべると…こうやって浮きます。」
「ああ、当然じゃ。」「「ウンウン」」
「次にこの鉄板を浮かべると…沈みます。」
「当然じゃな。」「「ウンウン」」
「だけど、鉄板をこうやって船の形にすると…浮かびます。」
「「「何で!」」」
ここで簡単に浮力の説明をする。
「なるほどの。それで金属で作っても沈むことはないという訳か。」
「そう、そしてここに動力を付けると漕いだり、帆がなくても進めるという訳。」
船尾を指差して、エンジンを乗せたり船外機を付けて進むことが出来ると追加で説明する。
「船に付いては大体分かった。後はウォーターパークとは何じゃ。」
「それはね…」
ガンツさんに模型でウォータースライダーや流れるプール、波打つプールに子供用の浅いプールと説明していく。
「わざわざ、濡れて遊ぶ理由が分からん。」
「ええ、もう暑くなるから冷たい水に入って遊びたくなるんじゃないの?」
「スマンがワシには無理じゃ。」
「あら、ガンツ。貴方は忘れたの?あの里の川で水浴びして遊んで、びしょ濡れになった私を貴方が「ア、アンジェ!その先はダメだ。」…そうね、この話は家に帰ってからゆっくりね。」
「はは~ん、ガンツさんも若い時は「ケイン、言うな。悪かった、この通りじゃ。」…いいでしょ。で、分かってくれたんですね。」
「ああ、若い連中には確かに必要じゃな。」
「じゃ、問題なしってことで。」
「じゃが、里の川だから普段着や男は下着でも構わんかったが、ここではそうもいかんじゃろ。」
「そこはね、コレで。」とスラム樹脂の繊維を混ぜたハーフパンツ形状の水着を見せる。
「ほう、『水着』ねえ。よくもまあここまでスライム樹脂を使いこなすの。」
「女性には当然、上半身も隠れるのを用意するからね。売れると思うよ。」
「じゃが、これから用意するにも針子を揃えるのも難しいぞ。」
「ああ、そうか。なら何か手を考えるよ。」
「ああ、そうしてくれ。」
話がひと段落し、お茶を飲んでいるとリーサさんが俺の脇腹をツンツンとして聞いてくる。
「ねえケインは私がどんな格好をすれば喜んでくれるのかな?」
「ぶっ」お茶を吹きそうになるのを何とか堪える。
「ズルいって言われても…これは話の流れでこうなったので。」
「「あれを話の流れって…」」
「まあ、ええわ。乗っても構わんのじゃろ。」
ビルさんを押し退けシートに座り、アレコレを確かめるとコースへと飛び出して行った。
「あ~俺も乗りたかったのに。ま、いいか。」
チャチャッと色違いのカートを四台作り、一つに俺が座り、残りにビルさん、リーサさん、アンジェさんに座るように促して、ガンツさんが横を通り過ぎたタイミングでコースに出る。
「むぅあれはケインか。ふふん抜かせん!」とアクセルを踏み込む。
「ああ、ガンツさんが『離し』にでたみたいね。ビルさん、行っちゃって!」
「はい!」と勢いよく走り出す。
「ケインよ、これは楽しいな。」する~っと横に並んで話掛けてくる。
「ねえ、このペダルを強く踏めばいいのよね。」
「はい、ただスピードが出るので注意して下さいね。」
「ええ、分かってるわ。ふふ、待ってなさいガンツ!」
そこへ一周回ってきたガンツさんが俺達を追い越していったタイミングでアンジェさんが踏み込む。
「ガンツ、待ちなさ~い!」
「うわぁガンツさんに着いていってるよ。アンジェさん凄い!」
俺とリーサさんはゆったり二周したところで、ピットレーンに入りカートから降りたが、三人はまだ走っていた。いや競っていた?
三台で横並びでコーナーを攻めるとか見てる方がハラハラしてしまうよ。
アンジェさんの意外な一面というか本性というかいろいろな物が見えた様な気がした。
しばらくして三台並んでピットレーンへと入って来てガンツさんが降りるなり俺に言う。
「ケイン、これはいいな、凄く楽しい!車のレースとはまた違った楽しみがある。これもセバスと競り合ってみたいの~チラッ」
「そんなに気にいったのなら、いいですよ。ここはお任せしましょう。」
「おお!いいのか、もう貰ったぞ。返さんぞ。」
「貴方…」
「おめでとうございます。また新たな肩書きが増えましたね。はい拍手~」
『『『パチパチパチ』』』
「ハッ!諮ったな、ケイン。」
「何のことでしょう。気に入ってもらえてよかったです。ホントに。ククッ」
「う~してやられた感が凄いが、まあしょうがないわ。誰か下に付けんとの。チラッ」
「ああ、ビルさんはダメですよ。まだセバス様のが終わっていませんから。」
「チッしゃあないの~誰か探すか。」
「では、ビルさん領都の工房に繋ぎますね。」
「はい、お願いします。」
「では、選定が終わったら、連絡くださいね。」
「わかりました。では失礼します。」
ゲートを潜って行くのを見送り、ガンツさんに言う。
「ガンツさんのチームも選んでもらうようにしたから。」
「それはありがたい。ちなみにセバスの新車のデザインはどうなった?」
ガンツさんに模型を三台見せると、ワシの趣味には合わんと一蹴されてしまった。
「何故だ!」とは思うが、あのタケ○リのセンスだとそうなるのかな。
それから、ついでだからとガンツさんの車に乗り帰宅する。
「じゃガンツさん、アンジェさん、リーサさん、また明日ね。」
「おう。」
「ええ。」
「分かった。」
三人と別れ家に帰る。
「ただいま~」と声をかけると父さんから呼ばれたのでソファに座る。
「ケイン、お前ギルドには寄ったか?」
「この間、いろいろ登録してもらったけど、行ってはないかな?」
「は~ギルドの人が困っていたぞ。明日行ってみるんだな。」
「え~行かないとダメなの?」
「俺に言われてもな。本人じゃなきゃダメだと言ってたからな。」
「もう面倒臭い。」
「…お前が行かないと俺が、その面倒臭いことになるんだ。いいか行けよ、忘れるなよ。」
「はいはい、行きますよ。」
「話は終わった?なら、ケインは手洗いうがいを済ませて来なさい。ご飯にするから。」
夕食を済ませ、お風呂にと思ったら『入浴中』の札が掛かっていた。
俺の風呂なのに…もうずっと一番風呂に入っていない。
あのピリッとした感覚も随分と味わっていない。
俺が望んだ、俺の風呂なのに。
何とか風呂を済ませ、部屋に戻り考える。
「作りたいものはほとんど作ったと思う。『陸』は随分作ったよな。キックボードにママチャリ、モトクロスバイク、車にカートに魔導列車。『陸』はもう打ち止めかな。いや後は大型バスとかトラックもあるか。『空』は今のところあれ一機だけだな。後、やれることはジェットエンジンの搭載か。なら次は『海』だね。もうすぐ夏本番だし。船にジェットスキーとなれば、マリンレジャーもいいかも。なら、ウォーターパークも欲しくなるなあ。大型フェリーもいいけど、クルーザーも欲しくなる。う~ん悩む。まあいいか明日だ、明日。寝る。」
「で、次に作る物を決めようと思うんだ。」
「何じゃいきなり。」
翌朝に工房でのいつものミーティング中にガンツさんに切り出した。
「実はさ…」と昨夜寝る前に思い付いた事を話してみる。
「まあそうだな。今まではいろいろと作ってきたが、確かに出し尽くした感はあるな。」
「あ、建設重機作るって言っててクレーンしか作ってなかった。」
「あれか?あれなら既に何台かできているぞ。」
「へ?何で?俺作ってないよね?」
「お前、あそこにサンプル模型を置いていっただろう。あれな結構緻密に作っているもんだから、あれだけで動きが追えてな、そのまま作れたと言ってたぞ。」
「ふぇ~あれだけで出来たんだ。凄い!」
「まあ後で動きに問題ないか確認してくれればええから、忘れるなよ。」
「(自分も今迄忘れていたくせに。)」
「何か言うたか?」
「いえ、何も。」
「それで、今度は『海』に行くわけか。」
「そう、まずは港の整備だね。やっていい?」
「港は波止場を作るくらいならいいぞ。あと造船所もお前の好きにするがいい。」
「分かった。」
「で、船を作るはいいが、船大工は雇っているのか?」
「え?何で。雇ってないよ。」
「何でって、船大工がいないと作れんじゃろ?どうするんじゃ、木材とか選ぶだけでも難しいぞ。」
「何で?木材ってほとんど使わないよ。」
「なぜじゃ?船なら必要じゃろ?」
「チッチッチッ分かってないな、ガンツさん。」と人差し指を顔の前で横に振る。
「工作室に行こうか。」
「むう分からんのだ。」
「面白そうね。」
「知りたいな。」
全員で工作室に入り、スライム樹脂で作った幅30cm、横70cm、高さ30cmくらいの水槽を用意し、水を入れる。
「これに木の板を浮かべると…こうやって浮きます。」
「ああ、当然じゃ。」「「ウンウン」」
「次にこの鉄板を浮かべると…沈みます。」
「当然じゃな。」「「ウンウン」」
「だけど、鉄板をこうやって船の形にすると…浮かびます。」
「「「何で!」」」
ここで簡単に浮力の説明をする。
「なるほどの。それで金属で作っても沈むことはないという訳か。」
「そう、そしてここに動力を付けると漕いだり、帆がなくても進めるという訳。」
船尾を指差して、エンジンを乗せたり船外機を付けて進むことが出来ると追加で説明する。
「船に付いては大体分かった。後はウォーターパークとは何じゃ。」
「それはね…」
ガンツさんに模型でウォータースライダーや流れるプール、波打つプールに子供用の浅いプールと説明していく。
「わざわざ、濡れて遊ぶ理由が分からん。」
「ええ、もう暑くなるから冷たい水に入って遊びたくなるんじゃないの?」
「スマンがワシには無理じゃ。」
「あら、ガンツ。貴方は忘れたの?あの里の川で水浴びして遊んで、びしょ濡れになった私を貴方が「ア、アンジェ!その先はダメだ。」…そうね、この話は家に帰ってからゆっくりね。」
「はは~ん、ガンツさんも若い時は「ケイン、言うな。悪かった、この通りじゃ。」…いいでしょ。で、分かってくれたんですね。」
「ああ、若い連中には確かに必要じゃな。」
「じゃ、問題なしってことで。」
「じゃが、里の川だから普段着や男は下着でも構わんかったが、ここではそうもいかんじゃろ。」
「そこはね、コレで。」とスラム樹脂の繊維を混ぜたハーフパンツ形状の水着を見せる。
「ほう、『水着』ねえ。よくもまあここまでスライム樹脂を使いこなすの。」
「女性には当然、上半身も隠れるのを用意するからね。売れると思うよ。」
「じゃが、これから用意するにも針子を揃えるのも難しいぞ。」
「ああ、そうか。なら何か手を考えるよ。」
「ああ、そうしてくれ。」
話がひと段落し、お茶を飲んでいるとリーサさんが俺の脇腹をツンツンとして聞いてくる。
「ねえケインは私がどんな格好をすれば喜んでくれるのかな?」
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