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◆海と言えばバナナボートでした
アリー様の部屋へと案内してもらい部屋に入る。
「昨日のフライドポテトは、母にギルドで特許使用料をほぼ無料で登録してもらうように頼みました。ついでに派生製品も登録するようにお願いしました。」
「あらあら、まあまあ、うふふ。手回しが早いわね。それはいいわ。で、今日の御用はそれだけ?」
「アリー様、女性向けの下着や水着のお店を含めた事業を展開しませんか?」
「あらあら、まあまあ、それはまた突然な申し出ね。それは何故かしら。」
「一つは、父の店ではそこまで、装飾にこだわった品を販売するのは難しいと言うか、あの店での試着販売は無理でしょ。それに汎用性のある安売りのイメージが拭えません。実際にそうですし。なので、アリー様主導で高級品や平民がちょっと背伸びして買えるくらいの品を売り出してもらった方がいいかと考えています。」
「なるほどね~で、他には?」
「アリー様主導で行って頂ければ、他の服飾店からの妨害も極力抑えられると思うんですよね。何せ貴族様ですし。」
「それはそうね。下着を売っているお店は他にもあるしね。はぁ~ケイン君、この話は私には『利』しかないけどケイン君はそれでいいのね?」
「ええ、前にも言いましたが、回り回って俺に返って来るので損にはなりません。」
「もう、抱きしめたいくらいよ。リーサさん、ちょっと目を瞑ってもらえないかしら。」
「絶対にイヤです。」
「もうリーサさん、冗談だから、ね?ほら、そんな目をしないで。」
「リーサさん、いいから。戻って、ね。」
「…ケイン、お前は。」
携帯電話が鳴るので出るとガンツさんからだった。
デューク様との話が終わったとのことなので、合流することにした。
部屋のドアがノックされ開けるとメイドさんに案内されたガンツさんがいた。
「ガンツさん、交渉はうまくいったの?」
「おお、交渉と言うか単なる報告だな。で、お前の方はどうなんだ?」
「お店を出してもらえるところまで話は進めたよ。」
「そうなると紡績関連が手薄になりそうだな。こりゃ帰ってからガンボと相談だ。」
「ねえガンツさん、ミシンは今、足踏みミシンと魔導ミシンを生産していると聞いていますが、まだ余裕はありますか?」
「今はまだ余裕はないってのが正直なところだ。」
「なら、そのミシンの受注先と言いますか販路はあるのですか?」
「今は旦那、ケインの親父のところだけだな。」
「では、領主家の起こす事業でそのミシンを全て買受けると言うのはどうでしょう?そちらにとっても悪い話ではないと思いますが。」
「そりゃ作れば作った分だけ売れるって話だろ。」
「そうですね、そう考えてもらった方が早いですね。」
「なら、お断りだ。」
「何故です?安定した収入が得られるんですよ?」
「収入は俺個人も工房も申し分ないほどに潤っている。そこのケインのおかげでな。それにミシンを全部領主家に卸すとなるとワシら下々にいき渡らないだろ。それは俺やケインの考えに反するところだ。それに量産体制が整えばギルドに申請するからの。あちこちに広がるだろうから独占は難しいぞ。」
「あらあら、まあまあ、うふふ。ケイン君の師匠たるガンツさんにそこまで言わせるとは、さすがですね。では、改めて発注させて頂きますね。」
「ああ、それならばよろしく頼む。」
「では、アリー様ドワーフタウンのショッピングセンター内に出店して頂けるように調整しますので、よろしくお願いしますね。」
「わかりました。こちらこそよろしくね。」
「では、失礼します。」
ゲートを工房へと繋いで潜って行く。
工房に戻り、再びガンツさんと軽くミーティングを行う。
「ガンボから聞いたんだがな、蒸留所がほぼ完成したらしい。でな、原料となる酒類の搬入経路なんだが、貨物列車からの経路も考えてもらえんか。」
「そうか、領都での積み下ろしは考えたけど、こっちではまだだったね。それに作るって言っておきながら向こうにも作ってなかったし、今日やっちゃおうか。」
「そうか、やってくれるか。」
「で、場所なんだけどね、港を掘り下げるんじゃなく遠浅の沖の方まで広げれば、今の場所が空くからそこに線路を引き込んで集荷場所にしようか。」
「そうか、ならついでに造船所も同じようにした方が良くはないか?」
「それもそうだね、じゃそういうことでやっちゃいますか。」
港の予定地にゲートを繋ぎ潜る。
「その前に遠浅がどこまでか確認しようか。」
ステンレス製の六人乗りボートを出し、魔導モーターの船外機を取り付ける。
「ほら、乗って!」
訳も分からずポカーンとしていたリーサさんとアンジェさんをこっちに呼び戻してからボートに乗ってもらう。
「ケインよ、これはステンレスじゃな。それが浮いているのはこの前説明してもらって分かったつもりではいたが、実際に乗ってみると、また違うものだな。」
「まあ、今はそれよりも港だから、じゃ出すよ。」
船外機のグリップを捻りゆっくりと進み出す。
「オールも漕がずに進むとはの。ケイン、当然それも後で見せてもらうからの。」
「まあまあいいから、その棒を離さないでよ。」
「それはいいが、何でワシはこの棒を握らされているんじゃ?」
「今はゆっくりだから、鉄棒にはそれほど圧力はかかってないでしょ?その鉄棒が今は海水面の下の砂に届いているよね。」
「ああ、今も少々ザリザリと砂を進む感覚がある。」
「その感覚が変わるかなくなれば遠浅の終わりと思うんだけど。」
「まあそうなるか。で、そこでどうやって確かめるんだ?」
「そりゃ実際に潜るしかないでしょ。折角の海なんだし!」
「はぁ相変わらずの思い付きだけで進むのぉ。ん?ちと変わった気がする。」
「本当、じゃちょっと先で止めるね。」
船外機を止めてもボートがゆっくりと進むので、オールをガンツさんに渡し流されないように操作してもらう。
「じゃ、ちょっと下を覗いてくるね。」
上着を脱ぎ、ハーフパンツ姿になり水中眼鏡を装着する。
ガンツさんが『またワシの知らん物を…』とかぶつくさ言っているが、気にせず海中にと足から飛び込む。
海中で海岸の方に目を向けると、少し手前までは確かに遠浅の砂地が見える。
しかし、今俺が見ている場所は『棚』と言われる地形で、急激に深くなっている。
これならここまでの海底を隆起させてやれば、船は近付けるようになるだろう。
「うん、この辺だな。」
目印代わりに鉄筋を立て海水面から出る位置に布を結びつけ分かるようにする。
「え~と、ガンツさん達のボートは?」
「お~い、ケイン!」
「あ、いた。」
ボートに向かって泳ぎ、上に上げてもらって今の位置から海岸を見ると100mはあるのかな。
「じゃ、浜に戻ろうか。」
「何じゃもう戻るのか。ワシが運転したかったのにの。」
「まあまあ、それは後でね。」
「言うたな?絶対じゃぞ。アンジェも聞いたな!」
「はいはい、聞きましたから、あまり動かないで下さい。結構揺れて怖いんですから。」
「…すまん。」
浜に戻り目印の位置を確かめると海底の砂地から硬い地盤を隆起させる。
「じゃ行くよ。えいっ」
掛け声と共に『ゴゴゴッ』と地鳴りと共に目の前で地面がせり上がっていく。
「じゃ、ガンツさん確かめに行くから、操縦よろしくね。」
「…う、うむ任された。」
「ケイン地形を変えるか。」
「大袈裟だな、港を作っただけでしょ。」
ゆっくりとボートは進み出すが、徐々にスピードが上がって行く。
「ガ、ガンツさん?ボートは急には止まれないし、曲がれないからね。気を付けてよ!」
「は?すまん、聞こえんぞ。」
「まずいかも…リーサさん、アンジェさんボートにしっかり捕まってて!」
「ガンツさん、もう目印だから、そこを回って!」
「おお、ここか!そうれっと…あれ?」
間抜けな声を残し反動で海に投げ出されたガンツさんを横目に船外機のスロットルを握り安定させる。
「(やっぱり聞こえてんじゃねえか!あのジジイ。)っと。これで大丈夫。リーサさん、アンジェさんもう大丈夫。」
「…ケイン、怖かったぞ。全くあのじ…ガンツは!」
「リーサさん、あんなのジジイで十分。全く私まで怖い目に合わせるなんて。で、そのジジイはどこに?」
アンジェさんがガンツさんを探すので海の上を指差し紐を付けたバナナボートをガンツさんへと放り投げる。
ガンツさんが捕まり乗ったのを確認すると、ボートを港に近づけ、リーサさん達を船から下ろす。
「じゃ、今からお仕置きタイムだから、ちょっと待っててね。」
スロットルを捻り、スピードを上げていく。
ガンツさんがバナナボートの上で何やら喚いているが「あ~あ~聞こえない。」
「嘘じゃ!聞こえとるじゃろ!下ろしてくれ、頼む!」
右に左にとガンツさんが海に落とされると、また乗せて右に左と繰り返しグッタリしたところで港に近付きボートから下ろしてあげる。
「ケイン、えげつないな…」
「ケイン君、やりすぎだと思うわ。でも、スッとしたわね。ガンツ、いいこれに懲りたら無謀な運転はやめてね。分かった?」
「…うう、ワシが悪かった。でもケイン、これはあんまりじゃないか。」
「だって聞こえないふりしたのはガンツさんが先じゃない。全くこのジイ様は。何ならまた乗る?」
「…い、嫌じゃ悪かった。ワシが悪ノリしたのが悪かった。すまん、もうしない!」
バナナボートの試運転としては上出来だな、今度はサム兄さんを乗せてみよう。
「ケイン、顔に出てるぞ。もう次の被害者が決まったのか?」
「…や、やだなぁリーサさんてばもう、次の被害者なんて決めてないよ?」
「昨日のフライドポテトは、母にギルドで特許使用料をほぼ無料で登録してもらうように頼みました。ついでに派生製品も登録するようにお願いしました。」
「あらあら、まあまあ、うふふ。手回しが早いわね。それはいいわ。で、今日の御用はそれだけ?」
「アリー様、女性向けの下着や水着のお店を含めた事業を展開しませんか?」
「あらあら、まあまあ、それはまた突然な申し出ね。それは何故かしら。」
「一つは、父の店ではそこまで、装飾にこだわった品を販売するのは難しいと言うか、あの店での試着販売は無理でしょ。それに汎用性のある安売りのイメージが拭えません。実際にそうですし。なので、アリー様主導で高級品や平民がちょっと背伸びして買えるくらいの品を売り出してもらった方がいいかと考えています。」
「なるほどね~で、他には?」
「アリー様主導で行って頂ければ、他の服飾店からの妨害も極力抑えられると思うんですよね。何せ貴族様ですし。」
「それはそうね。下着を売っているお店は他にもあるしね。はぁ~ケイン君、この話は私には『利』しかないけどケイン君はそれでいいのね?」
「ええ、前にも言いましたが、回り回って俺に返って来るので損にはなりません。」
「もう、抱きしめたいくらいよ。リーサさん、ちょっと目を瞑ってもらえないかしら。」
「絶対にイヤです。」
「もうリーサさん、冗談だから、ね?ほら、そんな目をしないで。」
「リーサさん、いいから。戻って、ね。」
「…ケイン、お前は。」
携帯電話が鳴るので出るとガンツさんからだった。
デューク様との話が終わったとのことなので、合流することにした。
部屋のドアがノックされ開けるとメイドさんに案内されたガンツさんがいた。
「ガンツさん、交渉はうまくいったの?」
「おお、交渉と言うか単なる報告だな。で、お前の方はどうなんだ?」
「お店を出してもらえるところまで話は進めたよ。」
「そうなると紡績関連が手薄になりそうだな。こりゃ帰ってからガンボと相談だ。」
「ねえガンツさん、ミシンは今、足踏みミシンと魔導ミシンを生産していると聞いていますが、まだ余裕はありますか?」
「今はまだ余裕はないってのが正直なところだ。」
「なら、そのミシンの受注先と言いますか販路はあるのですか?」
「今は旦那、ケインの親父のところだけだな。」
「では、領主家の起こす事業でそのミシンを全て買受けると言うのはどうでしょう?そちらにとっても悪い話ではないと思いますが。」
「そりゃ作れば作った分だけ売れるって話だろ。」
「そうですね、そう考えてもらった方が早いですね。」
「なら、お断りだ。」
「何故です?安定した収入が得られるんですよ?」
「収入は俺個人も工房も申し分ないほどに潤っている。そこのケインのおかげでな。それにミシンを全部領主家に卸すとなるとワシら下々にいき渡らないだろ。それは俺やケインの考えに反するところだ。それに量産体制が整えばギルドに申請するからの。あちこちに広がるだろうから独占は難しいぞ。」
「あらあら、まあまあ、うふふ。ケイン君の師匠たるガンツさんにそこまで言わせるとは、さすがですね。では、改めて発注させて頂きますね。」
「ああ、それならばよろしく頼む。」
「では、アリー様ドワーフタウンのショッピングセンター内に出店して頂けるように調整しますので、よろしくお願いしますね。」
「わかりました。こちらこそよろしくね。」
「では、失礼します。」
ゲートを工房へと繋いで潜って行く。
工房に戻り、再びガンツさんと軽くミーティングを行う。
「ガンボから聞いたんだがな、蒸留所がほぼ完成したらしい。でな、原料となる酒類の搬入経路なんだが、貨物列車からの経路も考えてもらえんか。」
「そうか、領都での積み下ろしは考えたけど、こっちではまだだったね。それに作るって言っておきながら向こうにも作ってなかったし、今日やっちゃおうか。」
「そうか、やってくれるか。」
「で、場所なんだけどね、港を掘り下げるんじゃなく遠浅の沖の方まで広げれば、今の場所が空くからそこに線路を引き込んで集荷場所にしようか。」
「そうか、ならついでに造船所も同じようにした方が良くはないか?」
「それもそうだね、じゃそういうことでやっちゃいますか。」
港の予定地にゲートを繋ぎ潜る。
「その前に遠浅がどこまでか確認しようか。」
ステンレス製の六人乗りボートを出し、魔導モーターの船外機を取り付ける。
「ほら、乗って!」
訳も分からずポカーンとしていたリーサさんとアンジェさんをこっちに呼び戻してからボートに乗ってもらう。
「ケインよ、これはステンレスじゃな。それが浮いているのはこの前説明してもらって分かったつもりではいたが、実際に乗ってみると、また違うものだな。」
「まあ、今はそれよりも港だから、じゃ出すよ。」
船外機のグリップを捻りゆっくりと進み出す。
「オールも漕がずに進むとはの。ケイン、当然それも後で見せてもらうからの。」
「まあまあいいから、その棒を離さないでよ。」
「それはいいが、何でワシはこの棒を握らされているんじゃ?」
「今はゆっくりだから、鉄棒にはそれほど圧力はかかってないでしょ?その鉄棒が今は海水面の下の砂に届いているよね。」
「ああ、今も少々ザリザリと砂を進む感覚がある。」
「その感覚が変わるかなくなれば遠浅の終わりと思うんだけど。」
「まあそうなるか。で、そこでどうやって確かめるんだ?」
「そりゃ実際に潜るしかないでしょ。折角の海なんだし!」
「はぁ相変わらずの思い付きだけで進むのぉ。ん?ちと変わった気がする。」
「本当、じゃちょっと先で止めるね。」
船外機を止めてもボートがゆっくりと進むので、オールをガンツさんに渡し流されないように操作してもらう。
「じゃ、ちょっと下を覗いてくるね。」
上着を脱ぎ、ハーフパンツ姿になり水中眼鏡を装着する。
ガンツさんが『またワシの知らん物を…』とかぶつくさ言っているが、気にせず海中にと足から飛び込む。
海中で海岸の方に目を向けると、少し手前までは確かに遠浅の砂地が見える。
しかし、今俺が見ている場所は『棚』と言われる地形で、急激に深くなっている。
これならここまでの海底を隆起させてやれば、船は近付けるようになるだろう。
「うん、この辺だな。」
目印代わりに鉄筋を立て海水面から出る位置に布を結びつけ分かるようにする。
「え~と、ガンツさん達のボートは?」
「お~い、ケイン!」
「あ、いた。」
ボートに向かって泳ぎ、上に上げてもらって今の位置から海岸を見ると100mはあるのかな。
「じゃ、浜に戻ろうか。」
「何じゃもう戻るのか。ワシが運転したかったのにの。」
「まあまあ、それは後でね。」
「言うたな?絶対じゃぞ。アンジェも聞いたな!」
「はいはい、聞きましたから、あまり動かないで下さい。結構揺れて怖いんですから。」
「…すまん。」
浜に戻り目印の位置を確かめると海底の砂地から硬い地盤を隆起させる。
「じゃ行くよ。えいっ」
掛け声と共に『ゴゴゴッ』と地鳴りと共に目の前で地面がせり上がっていく。
「じゃ、ガンツさん確かめに行くから、操縦よろしくね。」
「…う、うむ任された。」
「ケイン地形を変えるか。」
「大袈裟だな、港を作っただけでしょ。」
ゆっくりとボートは進み出すが、徐々にスピードが上がって行く。
「ガ、ガンツさん?ボートは急には止まれないし、曲がれないからね。気を付けてよ!」
「は?すまん、聞こえんぞ。」
「まずいかも…リーサさん、アンジェさんボートにしっかり捕まってて!」
「ガンツさん、もう目印だから、そこを回って!」
「おお、ここか!そうれっと…あれ?」
間抜けな声を残し反動で海に投げ出されたガンツさんを横目に船外機のスロットルを握り安定させる。
「(やっぱり聞こえてんじゃねえか!あのジジイ。)っと。これで大丈夫。リーサさん、アンジェさんもう大丈夫。」
「…ケイン、怖かったぞ。全くあのじ…ガンツは!」
「リーサさん、あんなのジジイで十分。全く私まで怖い目に合わせるなんて。で、そのジジイはどこに?」
アンジェさんがガンツさんを探すので海の上を指差し紐を付けたバナナボートをガンツさんへと放り投げる。
ガンツさんが捕まり乗ったのを確認すると、ボートを港に近づけ、リーサさん達を船から下ろす。
「じゃ、今からお仕置きタイムだから、ちょっと待っててね。」
スロットルを捻り、スピードを上げていく。
ガンツさんがバナナボートの上で何やら喚いているが「あ~あ~聞こえない。」
「嘘じゃ!聞こえとるじゃろ!下ろしてくれ、頼む!」
右に左にとガンツさんが海に落とされると、また乗せて右に左と繰り返しグッタリしたところで港に近付きボートから下ろしてあげる。
「ケイン、えげつないな…」
「ケイン君、やりすぎだと思うわ。でも、スッとしたわね。ガンツ、いいこれに懲りたら無謀な運転はやめてね。分かった?」
「…うう、ワシが悪かった。でもケイン、これはあんまりじゃないか。」
「だって聞こえないふりしたのはガンツさんが先じゃない。全くこのジイ様は。何ならまた乗る?」
「…い、嫌じゃ悪かった。ワシが悪ノリしたのが悪かった。すまん、もうしない!」
バナナボートの試運転としては上出来だな、今度はサム兄さんを乗せてみよう。
「ケイン、顔に出てるぞ。もう次の被害者が決まったのか?」
「…や、やだなぁリーサさんてばもう、次の被害者なんて決めてないよ?」
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※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。