転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆隠してました

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「じゃ、ガンツさんは自分でスッキリするまで乗ってていいから、操船のコツを掴んでね。」
「何じゃワシ一人か。淋しいの…」
「じゃあガンボさんでも呼んでみる?」
「お、そうじゃあいつがいたわな。ちょっと待て、電話してみるからの。」
ガンツさんが携帯を取り出しガンボさんに掛ける。
『はい、ガンボ。』
「ワシじゃ、ガンツじゃ。お前は今何しておる?」
『ワシか、ワシは今は蒸留所の工事を見ているが?』
「なら、それほど忙しくはないんじゃな。」
『まあ、そう言われると…そうじゃな。』
「なら、そこで待っておれ。」

電話を切ると俺に繋げ!と合図する。
「しょうがないな~」と思いつつガンボさんがいるであろう蒸留所へと繋ぐと、ちょうどの場所だったらしく久々のガンボさんがいた。
「なんじゃ、急に。」
そう言いながらも警戒心もなしにゲートを潜ってこっちにくる感じは、俺達に慣れているよなと思いつつもガンツさんに付き合わせられるガンボさんに合掌する。

「な、何で拝むんじゃ。ケイン、ちょ、ま、待て、ちょっと待て、ワシに何を着せるんじゃ!何じゃこのモコモコした物は!」
「さ、ガンボよ。共に行こうじゃないか。なあにワシとお前の仲じゃ。さあ!」
無理矢理にボートに乗せられ顔は怯えているが、目に見える全ての物が見た事がない物と分かると好奇心が勝つようで、もう恐怖心は無くなったようだ。

「よし、乗ったな。では行くぞ!ふん!」
ガンツさんはスロットルをほぼ全開まで回したようでボートの舳先が浮いてウィリーしながら海上を滑るように走って行く。
「お、おお!ガンツよ分かっているな。後で代わるんじゃぞ。」
「何じゃもう慣れおったか。なら、もう少しは楽しめるかの。ほれっ」
ガンツさんは右に左にとジグザグに走らせたり、急旋回したりと思いっ切り堪能していた。

ガンツさんが堪能した後はガンボさんへと場所を代わり、ガンボさんがゆっくりとスロットルを開けて行く。
「ほう、舵と推進力が一つになっておるのか。それに取り外しが可能でどのボートにも取り付け可能と。ふむ、ガンツよケインはまた面白い物を作ったもんじゃの。」
「だろ?アイツといると楽しくてしょうがないわ。そうじゃ、これから集荷場も整備するんじゃが、ついでだ。お前も付き合え。コンテナ車を蒸留所へ直接引き込めるようにしたいからの。」
「そう言う話なら、付き合おうか。正直、現場監督ばかりだと刺激がなくてな。ガハハ」

思いっ切り水上を楽しんだガンツさん達が港へと戻って来たので、引き上げてボートをしまう。
「じゃ、先に領都の方をやっちゃうね。」
ゲートを領都の駅の近くへと繋ぎ潜って行く。
「ケイン、この辺りか?」
「そうだね、駅の近くで領都側ってなるとこの辺だね。じゃ分岐させるね。」
駅へと繋がる線路を集荷場へと下るために勾配を緩やかにしたスロープを取り付けるが、駅の入り口を邪魔しないように高さを調整し、線路を敷設する。

「じゃあこの辺に倉庫がいるよね。」
「待て!ここは城壁の外だぞ。こんなところに倉庫を作ったら狙われるじゃないか。」
「そうじゃ、ここはコンテナの高さに合わせた荷卸用の場所があればええわ。」
「ええと、こんな感じかな?」
線路に沿ってコンテナの高さに合わせた広場を作り、ついでに天井も用意し多少の雨は防げるようにした。
「ケイン、ここに馬車で上がれるようにスロープが欲しいな。」
「分かった。馬車ならそんなに急には出来ないし、蹄が滑らないようにしてと。こんな感じかな。どう?」
「「おういいぞ。」」

「じゃここは終わりでいいかな?」
「ああ、次は向こうだな。」
「それじゃ繋ぐよ。」
元の港建設予定地、蒸留所の近くへとゲートを繋ぎ皆んなで潜る。

「じゃ港の駅から、ここへ下ろす感じでいいのかな?」
「待て待て、ちょっと模型を出してみろ。そんな軽く作ろうとするんじゃない。ガンツも止めろよ。まったく…」
「まあ言う通りにしとこうかの。」

模型を出すが、今のドワーフタウンとは多少差異が出て来たので、一部を作り替える。
「よし、現状に近付いたね。はい。」
「すまんの。で、今作った港がここじゃろ。それで酒造所、蒸溜所、でウォーターパークじゃったか。」
「あ、そこにも駅が欲しいって言われてた。忘れてたよ。」
「ならば港の駅からはそこまで延長じゃな。」
「ついでにレース場まで繋いでしまえ。」
「そうしようか。」
港からウォーターパークを通りレース場へと回る環状線が出来た。

「それで集荷場をここにするとなると、港から引き込むにはスロープが急勾配になるな。そうすると港の手前から下ろすか。」
「こんな感じ?」
「そうじゃな、これならどこにも干渉しないな。よし、これで頼む。」
「倉庫はガンボさん達で用意するんだよね。なら、これで作っちゃうね。えいっ」

そこには模型で作った物と全く同じ物が目の前にあった。
「…これには慣れたと思っていても慣れんもんじゃの。」
「ガンボはまだ何じゃな。ワシは慣れた…と思う。」
「何じゃ、随分と自信がないの?」
「それはしょうがないのじゃ、アイツが出してくるのはどれもこれも予想外のことが多すぎての。」
「なら、ワシが慣れてしまう未来は来ないってことじゃな。ったく、面倒なことに関わってしまったもんじゃて。」
「嫌になったらいつでも里に送り返してやるぞ?どうじゃ、うん?」
「何か、ええ笑顔じゃの。じゃがワシもここでの暮らしが気にいっとるからの。だが刺激が多過ぎるのも考えもんじゃな。」
「それは贅沢じゃな、だが何もないよりはマシじゃて。」
「それもそうじゃな。」

「ジイ様達、そろそろいい?」
「「今、何と言うた?」」
「え?『ジイ様達』だけど。」
「「ワシらをまとめるな!」」
「そんな怒ることないじゃん。実際ジイ様なんだし、『ジジイ』言わないだけでも褒めるとこだよ。」
「まあまあケイン君、ほら貴方達がずっと話しているからでしょうに。まったく。でも『ジイ様達』はいいわね。私も呼ばせてもらおうかしら。」
「「やめてくれ…」」

「じゃ、俺は線路を繋いで来るね。」と魔導モーター搭載のトロッコを出し線路に乗せる。
「ガンツさんはどうする?」
「ワシはここで蒸溜所の中を仕上げるのを手伝うわ。」
「もう、手持ちが少なくなっているもんね。」
「そうじゃな、ワシよりもアンジェが飲むもんでな。」
「あ、貴方、な、何を言ってるのかな~」
「いや、本当のことじゃろ。ワシが付けた線からかなり減っていたからの。」
「う、うそ。いつの間に。」
「何じゃ気付いとらんかったのか。ワシはてっきり開きなおって飲んでいると思うていたがの。」
『お~まさかの告発。まあアンジェさんもドワーフだったってことだな。』
「じゃあ俺は行くね。リーサさん行こう。」
「ああ、こんな小さいので行くのか。」
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