文字の大きさ
大
中
小
205 / 468
連載
◆なんとか出来ました
ガンツさんは活版の方に夢中になってしまって、俺達のことは気にしていないみたいだ。
「ハァ~夢中になっちゃって。なら、俺も作るかな~」
『お、ケインはなにを作るんだ? 俺にも教えろよ~』
「そんなに面白いもんでもないよ」
頭の中を整理しながら、最初になにを作るべきかと考える。
「やっぱり最初は簡単だと思える複合機タイプだよね。『印刷』『スキャナー』と、これを組み合わせての『コピー』と。とりあえずの機能はこのくらいで、最初は印刷機能だね」
基本となる箱型を用意し、中に用紙送りの機構を組み込む。
「これでカセット給紙が出来たと。そして筐体の中心で印刷だよな。ここはタブレットからの流用で、魔法陣をセットして、固定された用紙に転写する、と。確認は後回しにして、次はスキャナー部分だな」
筐体の天板にガラス板をセットし、その下にカメラのレンズを上に向けて設置する。
「でも、読み取った画像はどこで管理すれば? まあ、前も複合機じゃなくPCに送ってたから、今回も接続したタブレットに送るようにすればいいか」
カメラとタブレットの接続方法と同じようにペアリングでいけるかと考えてみる。
「今までは単純なペアリングだったからよかったけど、これに互いの機種を追加すれば区別が出来る様になるはず」
試しにやってみると、カメラと複合機、タブレットは混線することなく互いを認識出来た。
「ここまでは出来たと。じゃ次はコピーだな」
ここまでくると後は単純かな。
読み込んだ画像をそのまま、直で転写すればいいだけだし。と思ったが、印刷なら枚数指定に拡大縮小にモノクロにフルカラー印刷と指定することが意外とある。
「やっぱり、そういう詳細を設定出来る様にしないとな。ってなると、制御盤が必要だな。枚数はテンキーボタンで入力出来る様にして、拡大縮小はスライダーで対応出来る。モノクロとフルカラーの切り替えはトグルボタンでいいな」
頭の中で考えた制御盤を組み立て、筐体の手前に設置する。
「後は、スキャンする時の抑え代わりの蓋を用意して、完成っと!」
俺の声を聞いたガンツさんが、好奇心満々でこちらへとやってくる。
「出来た様じゃな、ケイン」
「あ、ガンツさん。たった今ね」
「で、どうなんだ?」
「実際に試してみてよ」
「ほう、自信があるんじゃな」
「当たり前じゃない。ほら、早く!」
「分かったって。じゃが、なにをしていいのか分からんぞ?」
「ああ、そうだった。じゃあガンツさんのタブレットを出して」
「ワシのをか? まあ、いいが『解除』と。ほれ」
「ありがとう。少し借りるね」
中を開いて魔法陣に追加して、ガンツさんに返す。
「もういいのか?」
「うん、いいよ。そしたらさ、この複合機の制御盤の『接続』ってのを押して」
「これだな。『ポチ』っと。押したぞ。ん? タブレットに『許可しますか?』って出てきたぞ。これはどうするんだ?」
「それの『はい』を押して。これで、タブレットと接続出来たから、後はいつもの様に写真を選んで」
「選ぶね~まあ、これでいいか。ほれ、選んだぞ」
「じゃあ、転写を選んでくれる?」
「転写ね~ん?なにか二つ出てきたぞ。『直接』『複合機』ってあるが?」
「それの複合機を選んで」
「複合機ね。まあ、押せばいいんだな。ほいっと。で、これでどうなんだ。ん? お、おお……出てきた」
「うん、成功だね」
「これで何枚でも出来るんだな」
「基本はね」
「ありがとう! ケイン」
「気が早いよ。ガンツさん、これは取っ掛かりにすぎないから」
「取っ掛かり? どういうことだ」
「ガンツさんが欲しいのは本でしょ」
「ああ、そうだな。だから、これで転写したヤツを纏めれば本になるんだろ?」
「ガンツさんは、それで満足しちゃうの」
「なんだよケイン、ハッキリ言えよ」
「どうせなら、本になるところまで作って完成じゃないの?」
「ケイン、そういうことか。ああ、そうだよな。そこまでやって完成だよな。よし、そこまでいうのなら、もう頭の中では出来ているんだろ?」
「全部じゃないよ。まだ七割くらいかな」
「頭の中でそこまで出来ているなら、ほとんど出来ているも同然じゃないか」
「俺の方はいいから、ガンツさんの方はどうなのさ」
「ワシの方は金型を揃えるだけで精一杯さ。じゃが、ほれ。ほとんどは出来たぞ」
「うわ~本当だ。凄いね~」
「お前のと比べられると嫌味に聞こえてしまうな」
「なに言ってんの! こんな精度で仕上げられる職人さんが何人いると思っているのさ。ガンツさんも相変わらず変なところで自分を過小評価するよね。普段は自信たっぷりなのに」
「じゃが、実際にそうじゃろ」
「それぞれの得意分野の違いでしょ」
「まあ、そう言われてしまえば、そんなものか」
「俺の方は大掛かりになるから、先にガンツさんの方を終わらせてしまおうか」
「そうか、助かるがいいのか?」
「手柄は横取りしないから、安心しなよ」
「バカ、そんなことは心配してねえよ。王都に行く話だよ」
「ああ、それなら連絡があってからでも十分間に合うから」
「なら、昼食ったら、先に王都に行くか?」
「俺はいいけど、ガンツさんの方はいいの」
「ああ、ワシの方は心配するな。もう、全部教えてあるからな」
「そうなんだ。じゃあ、印刷機に取り掛かろうか」
「ああ、やろうじゃないか」
「じゃあ、まずはどれからにする?」
「どれとは?」
「だって、ここで文章なんて書ける人いる? それに、そんな意味のない文章を例え試作とは言え印刷出来ても有り難みがないというか欠けるというか」
「あ~まあいい。なら、なににする?」
「ここは、シンプルに『伝言メモ』でどう?」
「伝言メモ~」
「そうはいうけど、必要な物でしょ」
「まあ、それはそうか。なら、デザインはどうする?」
「そこは、極単純に大きさは俺のメモ紙くらいの大きさで大体A6かな。後は『誰々へ』が頭にあって、最後に『誰々より』で間に罫線を用意して、こんなもん?」
さっき話したデザイン案をメモ紙に書いてガンツさんに見せる。
「線ばっかりだな。金型は用意してないぞ」
「なら、今から作ってよ。ほら、早く!」
「なんじゃまた作るのか。年寄り扱いの非道い奴じゃの」
「いいから、手を動かす!」
出来上がった罫線も合わせて、メモ紙の活版を用意出来た。
「全部、左右反転しとると確認もしづらいな」
「そこは慣れるしかないよ」
「で、ここまで出来たはいいが、この後はどうするんじゃ」
「え? ガンツさんが考えていたんじゃないの?」
「なんじゃ、ワシャてっきりケインの頭の中に出来とるもんと思うとったがの」
「え~丸投げなの?」
「そう言わんと、な」
「まあ、いいけど」
「さすがはケインじゃな」
「いいから、手伝ってよ」
「へいへい」
安請け合いしたものの活版印刷なんて実際に見たこともないし、どうしたものかと考える。
まずは、この活版をどうやって、紙に押しつけるかだよな。
活版を下に向ければ、組んだ単語が落ちるだろうし。そうなると活版を上向きにして置いた所に紙を押し付ける……か。
でも、そうなると今度は紙を抑えないと、紙が落ちたりずれたりするよな。
それに一枚ずつ紙送りもしないといけないし。
「う~ん」
「ケイン、まだかの~こっちは手を空けて待っているんだがの~」
「ガンツさん、うるさい!」
「お~なんじゃ怖いの~なあ、マサオ」
『じいさんがやらかしたんじゃないの?』
「じいさん言うな! ガンツと呼べ」
『じゃ、ガンツは何をやらかしたのさ』
「それは……」
『それは?』
「分からん」
『なんだよ、それ』
「ハァ~夢中になっちゃって。なら、俺も作るかな~」
『お、ケインはなにを作るんだ? 俺にも教えろよ~』
「そんなに面白いもんでもないよ」
頭の中を整理しながら、最初になにを作るべきかと考える。
「やっぱり最初は簡単だと思える複合機タイプだよね。『印刷』『スキャナー』と、これを組み合わせての『コピー』と。とりあえずの機能はこのくらいで、最初は印刷機能だね」
基本となる箱型を用意し、中に用紙送りの機構を組み込む。
「これでカセット給紙が出来たと。そして筐体の中心で印刷だよな。ここはタブレットからの流用で、魔法陣をセットして、固定された用紙に転写する、と。確認は後回しにして、次はスキャナー部分だな」
筐体の天板にガラス板をセットし、その下にカメラのレンズを上に向けて設置する。
「でも、読み取った画像はどこで管理すれば? まあ、前も複合機じゃなくPCに送ってたから、今回も接続したタブレットに送るようにすればいいか」
カメラとタブレットの接続方法と同じようにペアリングでいけるかと考えてみる。
「今までは単純なペアリングだったからよかったけど、これに互いの機種を追加すれば区別が出来る様になるはず」
試しにやってみると、カメラと複合機、タブレットは混線することなく互いを認識出来た。
「ここまでは出来たと。じゃ次はコピーだな」
ここまでくると後は単純かな。
読み込んだ画像をそのまま、直で転写すればいいだけだし。と思ったが、印刷なら枚数指定に拡大縮小にモノクロにフルカラー印刷と指定することが意外とある。
「やっぱり、そういう詳細を設定出来る様にしないとな。ってなると、制御盤が必要だな。枚数はテンキーボタンで入力出来る様にして、拡大縮小はスライダーで対応出来る。モノクロとフルカラーの切り替えはトグルボタンでいいな」
頭の中で考えた制御盤を組み立て、筐体の手前に設置する。
「後は、スキャンする時の抑え代わりの蓋を用意して、完成っと!」
俺の声を聞いたガンツさんが、好奇心満々でこちらへとやってくる。
「出来た様じゃな、ケイン」
「あ、ガンツさん。たった今ね」
「で、どうなんだ?」
「実際に試してみてよ」
「ほう、自信があるんじゃな」
「当たり前じゃない。ほら、早く!」
「分かったって。じゃが、なにをしていいのか分からんぞ?」
「ああ、そうだった。じゃあガンツさんのタブレットを出して」
「ワシのをか? まあ、いいが『解除』と。ほれ」
「ありがとう。少し借りるね」
中を開いて魔法陣に追加して、ガンツさんに返す。
「もういいのか?」
「うん、いいよ。そしたらさ、この複合機の制御盤の『接続』ってのを押して」
「これだな。『ポチ』っと。押したぞ。ん? タブレットに『許可しますか?』って出てきたぞ。これはどうするんだ?」
「それの『はい』を押して。これで、タブレットと接続出来たから、後はいつもの様に写真を選んで」
「選ぶね~まあ、これでいいか。ほれ、選んだぞ」
「じゃあ、転写を選んでくれる?」
「転写ね~ん?なにか二つ出てきたぞ。『直接』『複合機』ってあるが?」
「それの複合機を選んで」
「複合機ね。まあ、押せばいいんだな。ほいっと。で、これでどうなんだ。ん? お、おお……出てきた」
「うん、成功だね」
「これで何枚でも出来るんだな」
「基本はね」
「ありがとう! ケイン」
「気が早いよ。ガンツさん、これは取っ掛かりにすぎないから」
「取っ掛かり? どういうことだ」
「ガンツさんが欲しいのは本でしょ」
「ああ、そうだな。だから、これで転写したヤツを纏めれば本になるんだろ?」
「ガンツさんは、それで満足しちゃうの」
「なんだよケイン、ハッキリ言えよ」
「どうせなら、本になるところまで作って完成じゃないの?」
「ケイン、そういうことか。ああ、そうだよな。そこまでやって完成だよな。よし、そこまでいうのなら、もう頭の中では出来ているんだろ?」
「全部じゃないよ。まだ七割くらいかな」
「頭の中でそこまで出来ているなら、ほとんど出来ているも同然じゃないか」
「俺の方はいいから、ガンツさんの方はどうなのさ」
「ワシの方は金型を揃えるだけで精一杯さ。じゃが、ほれ。ほとんどは出来たぞ」
「うわ~本当だ。凄いね~」
「お前のと比べられると嫌味に聞こえてしまうな」
「なに言ってんの! こんな精度で仕上げられる職人さんが何人いると思っているのさ。ガンツさんも相変わらず変なところで自分を過小評価するよね。普段は自信たっぷりなのに」
「じゃが、実際にそうじゃろ」
「それぞれの得意分野の違いでしょ」
「まあ、そう言われてしまえば、そんなものか」
「俺の方は大掛かりになるから、先にガンツさんの方を終わらせてしまおうか」
「そうか、助かるがいいのか?」
「手柄は横取りしないから、安心しなよ」
「バカ、そんなことは心配してねえよ。王都に行く話だよ」
「ああ、それなら連絡があってからでも十分間に合うから」
「なら、昼食ったら、先に王都に行くか?」
「俺はいいけど、ガンツさんの方はいいの」
「ああ、ワシの方は心配するな。もう、全部教えてあるからな」
「そうなんだ。じゃあ、印刷機に取り掛かろうか」
「ああ、やろうじゃないか」
「じゃあ、まずはどれからにする?」
「どれとは?」
「だって、ここで文章なんて書ける人いる? それに、そんな意味のない文章を例え試作とは言え印刷出来ても有り難みがないというか欠けるというか」
「あ~まあいい。なら、なににする?」
「ここは、シンプルに『伝言メモ』でどう?」
「伝言メモ~」
「そうはいうけど、必要な物でしょ」
「まあ、それはそうか。なら、デザインはどうする?」
「そこは、極単純に大きさは俺のメモ紙くらいの大きさで大体A6かな。後は『誰々へ』が頭にあって、最後に『誰々より』で間に罫線を用意して、こんなもん?」
さっき話したデザイン案をメモ紙に書いてガンツさんに見せる。
「線ばっかりだな。金型は用意してないぞ」
「なら、今から作ってよ。ほら、早く!」
「なんじゃまた作るのか。年寄り扱いの非道い奴じゃの」
「いいから、手を動かす!」
出来上がった罫線も合わせて、メモ紙の活版を用意出来た。
「全部、左右反転しとると確認もしづらいな」
「そこは慣れるしかないよ」
「で、ここまで出来たはいいが、この後はどうするんじゃ」
「え? ガンツさんが考えていたんじゃないの?」
「なんじゃ、ワシャてっきりケインの頭の中に出来とるもんと思うとったがの」
「え~丸投げなの?」
「そう言わんと、な」
「まあ、いいけど」
「さすがはケインじゃな」
「いいから、手伝ってよ」
「へいへい」
安請け合いしたものの活版印刷なんて実際に見たこともないし、どうしたものかと考える。
まずは、この活版をどうやって、紙に押しつけるかだよな。
活版を下に向ければ、組んだ単語が落ちるだろうし。そうなると活版を上向きにして置いた所に紙を押し付ける……か。
でも、そうなると今度は紙を抑えないと、紙が落ちたりずれたりするよな。
それに一枚ずつ紙送りもしないといけないし。
「う~ん」
「ケイン、まだかの~こっちは手を空けて待っているんだがの~」
「ガンツさん、うるさい!」
「お~なんじゃ怖いの~なあ、マサオ」
『じいさんがやらかしたんじゃないの?』
「じいさん言うな! ガンツと呼べ」
『じゃ、ガンツは何をやらかしたのさ』
「それは……」
『それは?』
「分からん」
『なんだよ、それ』
感想 254
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
転生幼女のチートな悠々自適生活 伝統魔法を使っていたら賢者になっちゃいました
犬社護この度、書籍化が決定しました!
イラスト担当は、えすけー様です。
5月13日刊行予定です。
あらすじ
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする
華翔誠異世界転生、それは人に役割を求める。
勇者だったり聖女だったり。
若者や異世界転生に夢を求める者は、役割を求めるだろう。
しかし社会に疲れた大人たちは、そうでもない。
何事もなくのんびり過ごしたいと思う者もいる。
これは社会の歯車になり若干女性に苦手意識を持っていた中年男性が異世界転生をする物語。
※第6回次世代ファンタジーカップ終了までお読みいただきありがとうございました。
続きは別コンテスト等での展開を検討しています。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。